中村航のレビュー一覧

  • 100回泣くこと

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    中村さんの、淡々とした日常を大切にしている感じが好きでハマっていた時期があったなあと思い出した。
    映画も見たが、細かい描写などが消えていて良さが半減し、よくある感動映画になってしまっている気がした。残念

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    2023年10月14日
  • リレキショ

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    ネタバレ

    現実的な話なのにどこかおとぎ話を読んでいるかのよう。主人公と姉の関係性や偽名の理由は明かされずとも読んでいてほろ酔いな感じだった。文庫本のゴーイングアンダーグラウンドの方の解説がすごく良かった。

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    2023年09月28日
  • 僕の好きな人が、よく眠れますように

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    ネタバレ

    この世には自分と相手しか存在していないように感じる、若い勢いのある恋の話。

    2人の恋の描写はリアルで『こんな感じだなぁ』と若干自分を投影して恥ずかしくなるほど。

    綺麗で読みやすい話でした。

    私も好きな人を好きでいて、愛を届けてお互いにとってのハッピーエンドを迎えられるように、向き合っていかなくてはなと考えさせられました。

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    2023年09月16日
  • 年下のセンセイ

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    愚か者の得意なフットワーク!!なんと印象深いフレーズ、そして自分のことを言われてるような気持ちになってしまった。
    大人になればなるほど、シュミレーションして自己完結しがちだということがよく分かる作品だった。
    そして、生け花は知らない世界だったので、興味深かった。
    どこが正面か決まってるのに、それをカメラで色々な角度から撮っているところをセンセイに見られて焦るシーンは何のことないシーンに見えて実はお互いの心が動き始めるシーンのように思った。

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    2023年09月11日
  • トリガール!

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    ネタバレ

    鳥山ゆきな
    一浪して工業大学の機械工学科に入る。

    島村和美

    高橋圭
    一学年上の先輩。パイロット班。

    坂場大志
    パイロット班。

    古沢
    部長。

    ペラ夫
    院生。OB。

    シュウ
    副部長。

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    2023年09月10日
  • 注文の多い料理小説集

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    2018〜2019年オール読み物に掲載された短編から登場する料理が魅力的な小説で編んだ文春文庫オリジナル・アンソロジー。あんまり読んだことのない作家ばかりが収められており、読んだことがあるのは深緑野分くらいだった。冒頭3作がイマイチでどうなることかと思ったが、コミカルなネタをうまくまとめた「味のわからない男」(中村航)、叙述トリックが嫌味でない程度のいいアクセントになっている「どっしりふわふわ」(柴田よしき)、一瞬のタイムスリップを描いた「福神漬」(深緑野分)はこの順に良い。

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    2023年09月07日
  • サバティカル

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    サバティカルとは長期間の休暇の意味。
    主人公は転職で次の職場で働くまだの数ヶ月お休みになってしまったことから物語は始まる。
    休みの使い方やそこで起こる事柄から成長する話かと思いきや、意外な方向に話は転がり出す。
    これは成長でも、休みの使い方でもなく、多様性を受け入れようという話だった。
    長い休みを取ると、どこかのタイミングで昔を振り返り、そしてそこから考えを巡らせることがある。その時悲しい気持ちにもなることがあるし、でも今なら解消できる何かがあるかもしれないとも思った。

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    2023年08月30日
  • 年下のセンセイ

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    自分の気持ちになかなか素直になれない
    みのりを見てて歯痒くなった。
    学生の時のまっすぐで直球な恋愛と大人になってからの複雑な恋模様が同時にみれてなつかしいような共感できるようないろいろな感情が味わえる作品だった。

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    2023年08月30日
  • ご本、出しときますね?

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    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!

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    2023年08月26日
  • ご本、出しときますね?

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    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
    ⚫強い心は強い肉体に宿る
     

    ◆読んでみたい本◆
    ⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
    ⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
    ⚫世界の実相

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    2023年08月18日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日
  • 100回泣くこと

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    大切な人と出逢い、生きていくということは
    同時に失う恐怖を覚悟するということ
    そして自分がいなくなってしまった時、相手に悲しみを負わせることの責任を持つということ

    初めは犬の悲しい物語なのかなと呑気に読み進めていたが
    途中、当たり前に続くと思っていた二人の幸せに暗雲がかかり始める。
    彼女が体調を崩してから亡くなるまでの描写は長く、一瞬だった。

    もし私だったら・・・
    主人公、そして彼女それぞれと重ね合わせてみる。

    私は自分の心にポジティブとネガティブが存在していて
    ネガなことが起きた時に、俯瞰的にそれを見たポジが考え方を教えてくれるのである、
    「悲しいよね、でもポジティブに考えたらこうだよ

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    2023年04月16日
  • リレキショ

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    半沢良。近所のガソリンスタンドでアルバイトをするために履歴書を書く。それと同時に、妄想を取り混ぜたリレキショを作成するのだが。半沢良が姉の弟として、姉の友達の山崎と馬鹿話をしながら深夜のアルバイトをしながら暮らしているある日、原付きのスクーターで給油に来たある少女から白い封筒を渡される。少女の名はウルシバラ。

    そうか、中村航のもともとの(?)スタイルってこういうのだったなと。『トリガール』などのような青春ストーリーと言うより、なんだかふんわりした純文学の手触りを感じる作品である。

    姉と山崎の間に入って、酒を飲みながらダラダラと過ごすものの、過去がない人生が続いていく。護身術を独学で学びつつ

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    2023年04月03日
  • 怪物

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    彼には一瞬で引き込まれた。試合もそうだが、雰囲気に現れている。嫌な人はほぼいないだろう。本著で、人間性を垣間見れ余計にファンになった。これからも、応援する。

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    2023年02月04日
  • 僕の好きな人が、よく眠れますように

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    ネタバレ

    タイトルがあまりにもにも可愛くて読みました。

    これは主人公の山田と北海道から同じ研究室に期限付きでやってきた斉藤恵の2人が、何もしないお話。


    山田とめぐは一目見たその時から惹かれあって日を追うごとに愛が大きくなっていくけど、めぐが言うには「山田さんはわかってない」。何がわかってないのか山田は中々気が付かないが、読者からしても山田はわかってなさすぎる。

    まずめぐに惹かれていった具体的な理由や経緯があまり描かれない。多分めぐ視点でこの2人を見ていたら、全く違ったと思う。
    初めてのキスをするシーン(123p)で罪悪感やそれでも抗えない気持ちと格闘し、恐怖し、震えているめぐに対して「よく震える

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    2023年01月14日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわる小説短編集。どれも美味しそうな描写があり食欲がそそられた。時代小説に分類されるのか『色にいでにけり』はなかなか読み進められず時間がかかってしまった。やはり時代小説は苦手なんだと再認識できた。

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    2022年12月31日
  • 僕は小説が書けない

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    2人の作家が小説執筆支援ソフトを活用して合作したというのにびっくりした。個性豊かなキャラクターに関わっていくことで主人公が抱える悩みが消化されたのはよかった。他のメンバーの未来については言及されているが、2人の今後は描かれていないので今後が気になる感じの終わり方。

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    2022年12月15日
  • いつかこの失恋を、幸せにかえるために

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    中村さんのユーモアがまぶされた文体が好きなんだけど、今回はすくなめ。
    「めぐがよく眠れますように」、彼も来たのか。

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    2022年11月29日
  • 世界中の青空をあつめて

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    50年前の祖父たちの青春を追いかける。時代が変わっても、根っこのキャラクターとか、女子トークの中身とかは、あまり変わらないというのは、面白かった。
    中村航さんらしい温かさが心地いい。

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    2022年11月29日
  • 100回泣くこと

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     生と死がテーマの作品。人と出会いもあれば別れもある。それはペットとても同じこと。生きるものは必ず死ぬ運命を伴う。ただ、それが自分より早いか遅いかだけ。ただそこが非常に大きな問題である。自分が早いと周囲に悲しみや喪失感を与えてしまうことになり、相手が早いと自分がそれを受けることになってしまう。
     悲しんでくれる人がいる人生というのは、何事にも代えがたいものであると感じる。
     今は永遠には続かないということを改めて実感させられる作品だと思う。

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    2022年11月28日