【感想・ネタバレ】リレキショのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年01月30日

好きです、こういう小説。
唐突に始まる世界観で突き進む力強さ、そして青春の疾走感。

意思と勇気さえあれば、大抵のことはうまくいく

確かに、前に進む意思、大事です。

意思さえあれば、前であれ後ろであれ進むのだから。

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Posted by ブクログ 2016年08月20日

とても良かった。
特別幸せな話しも読みたくなく、かといって不幸せな話しも読みたくない、今自分が望んでいたものにぴったりとハマっていた感じ。

主人公の半沢良がなぜ姉さんの弟になったのか過去に何があったのか、結局最後まで触れられることは無かったし、それを知りたいとは思うけれど、これはこれでいい気がする...続きを読む
なんていうか…抽象画のパズルのピースを完成させたみたいな読後感?

現実味のないような話しではあるけれど、広い世界のどこかに、こんな関係の人たちがいてくれたらいいのにと思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2016年08月07日

日常を背景にしながら、そのリアリティーの無さ。そもそも何で主人公が姉さんに拾われ半沢良になったのか判らないし。。。でも、そんなことが気にならないほど物語に引き込まれます。
登場人物が良いですね。現実感は無いけど存在感は十分です。
なんだかでしゃばる事無く、ホワホワと暖かく柔らかく、不思議な物語でした...続きを読む

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Posted by ブクログ 2022年05月03日

はじめての中村航さんの本。

語彙が豊富で、柔らかい文章が心地よかった。

読後は爽やかな気分になった。

また別の本も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2021年09月27日

拾われた男の子が、ガソリンスタンドで深夜バイトをしているときにラブレターをもらうお話

ストーリーはあってないような、会話の雰囲気を楽しむものなんじゃなかろうか
現代を舞台にしながら、どこかリアリティのない関係性
「現代のおとぎ話」という評価が的を射ている

主な登場人物は5人くらいでさくっと読める...続きを読む
ページ数も200と少ないし厚さの割に軽いので密度の低い紙を使ってるのかな?

バイトのために履歴書を書く描写から始まるが
姉さんと呼ぶ人から良という名前を指定されていることから、実の姉弟ではなくどうやらかりそめの関係なのがわかる

姉さんの家に遊びに来る山崎さん、ガソリンスタンドで手紙を渡してきた漆原さん、バイトの先輩の加藤


「大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ」というセリフ
履歴書なんて、その人の過去が書かれてあるようで実態のないもの
半沢良が、免許「どこにでもいける切符」趣味・特技「護身術」「アイロンがけ」という認識をしてからアイロンがけや護身術を始めるように、自分の思うことをやっていいというメッセージにも思える

メンテナンスした自転車を「どこにでもいける切符」と評するあたりも、ハチミツとクローバーで描かれているような青春の御本尊を感じる

休日の散策、漆原とのデートなど、若いときだからこそ感じる感性ってあるんでしょうねぇ

もっと若いときに読んでいたらもっと評価が高かったかもしれない
ただ、昔だったらこんな「雰囲気小説」の良さもわからなかったのでは?とも思う

本との出会いってタイミングが重要ですねぇ

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Posted by ブクログ 2021年09月16日

心が温まる、ほっこりする本でした。文章、物語の内容、個性的な登場人物や登場人物達の会話、ひとつひとつに温めてもらいました。こんなにも優しさと暖かさで包まれてる本は珍しいと思います。

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Posted by ブクログ 2019年08月11日

2019/8/11
中村航さんのデビュー作らしい。読んでいてとても不思議な感じ。主人公の半沢良がなんで半沢良なのかが読み進めていっても作中では一切語られないまま淡々と話が進んでいく。どうして姉と同居しているのか、途中に姉が拾ったって表現があったけど、それに関しても謎。本当に淡々と進む。
半沢がリレキ...続きを読むショを作っていくところからスタートするけど、年齢以外は分からないことが本当に多い。
バイトを始めて、突然出てくるウルシバラ。これも謎。
正直普通の人だったら、突然あんな長文のしかも自分の妄想をがっつり書かれたものを貰ったら気味悪がってしまうんじゃないかなと思うところですが、この物語の淡々とした書かれ方のせいか、特に違和感は感じないようになってると思います。
最後の方で主人公も自分は実は星川だと言い出すところもなんでという部分には触れられておらず。
ウルシバラといざご対面して夜のデートに行くのも、これから何があるんだろうというところで終わるので、想像するのは面白いと思います。

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Posted by ブクログ 2016年07月09日

不思議な話ではあるんだけれども、スッと入ってくるこの感じが、中村航さんの作風なんだろうなと。本に出て来た人たちが、この物語の後どうなるか、想像するだけでも楽しい。

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Posted by ブクログ 2016年04月04日

「ほのぼのとした小説」でググったら出ていたのでよむことにしました。
う~ん、ほのぼのっていう感じじゃない。

どちらかというと「淡々とした小説」なんじゃないかと思います。

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Posted by ブクログ 2015年12月19日

結局最後まで読んで、主人公の半沢弟がなぜ自分を作り変えて暮らしているのかなどの核心には触れず、ちょっと不思議なひとたちと、交流していく話。一種独特な展開をいつもするので、今回も実際ないと思いつつ、でも楽しく読みました。だんだん半沢くんのようにウルシバラワールド、ヤマザキワールド、姉ワールドにハマっち...続きを読むゃうようです。

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Posted by ブクログ 2015年04月05日

これから…というところで終わるので続きが気になる!
終わり方はどの作品もきれいすぎるくらいきれいなのだが。
とりあえず野菜が食べたくなった。
所々にえーと驚く瞬間があるけど、それに対してそれ以上は言及されていない。
それが美なのか。
間取りがわかるようなストーリーだった。

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Posted by ブクログ 2014年04月28日

止まらず読んだ。

くしゃくしゃっとしてたところを、すっとのばして整えられるみたいなかんじ。
素朴なあたたかさ。
アイロンみたいに。

梅酒、浸けようかな。


それにしても、人から本を借りるというのは、その人の構成要素を覗くみたいでわくわくしますね。

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Posted by ブクログ 2013年01月15日

夜のガソリンスタンドの神秘的で半透明な魅力。心に甘くてちょっぴり哀しいスピッツ系作家、発見!
いま私が書くことを迫られてるのが、"リレキショ"だったなら良いのに。本当は何処にでも行ける、自分でデザインする切符。設定としてはあり得ない現代ファンタジーなのになんだかすごく自然で可笑し...続きを読むくて、一気に読んだ後デジャヴのような気もする。「薄汚れてるぎりぎりの三日月」、「片隅に捨てられて呼吸をやめない猫も」…分かるようでわからないあの歌詞と、やっぱり「どこか似ている」んだよなぁ。

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Posted by ブクログ 2012年11月17日

村上春樹の「風の歌を聴け」を読んでいるときと同じような空気を感じました。
あっちはいろんなものを失っていくのに、
こっちの主人公は何も失わずにただ得ていくだけというのがとても興味深いです。

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Posted by ブクログ 2014年11月18日

小説は、羅列した文字で表現される美術みたいなもの。その中から自分なりの解釈と本質を見出すのが読書だとすれば、それはそれで構わない。けれども読み解くと個々人のよって考え方は異なる。著者が伝えたい事をストーリーから感じる読書は、この手のものだと非常に難しい。柔らかい世界で閉鎖的な生活を営む人々の日々。考...続きを読むえるんじゃない、感じるんだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月28日

現実的な話なのにどこかおとぎ話を読んでいるかのよう。主人公と姉の関係性や偽名の理由は明かされずとも読んでいてほろ酔いな感じだった。文庫本のゴーイングアンダーグラウンドの方の解説がすごく良かった。

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Posted by ブクログ 2023年04月03日

半沢良。近所のガソリンスタンドでアルバイトをするために履歴書を書く。それと同時に、妄想を取り混ぜたリレキショを作成するのだが。半沢良が姉の弟として、姉の友達の山崎と馬鹿話をしながら深夜のアルバイトをしながら暮らしているある日、原付きのスクーターで給油に来たある少女から白い封筒を渡される。少女の名はウ...続きを読むルシバラ。

そうか、中村航のもともとの(?)スタイルってこういうのだったなと。『トリガール』などのような青春ストーリーと言うより、なんだかふんわりした純文学の手触りを感じる作品である。

姉と山崎の間に入って、酒を飲みながらダラダラと過ごすものの、過去がない人生が続いていく。護身術を独学で学びつつ、山崎にもらった自転車「どこ2」を整備していく。それをカールツァイスで眺めるウルシバラ。

知らない少女から手紙を渡されるのが、本作で最も大きい事件かもしれない。いや、山崎と姉が出会うところか。それぞれの白紙の人生が交わったと来、白紙が色を持ち始める、そういった部分を楽しむための一冊である。

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Posted by ブクログ 2021年06月30日

ダラダラと日常を書いたようなお話
まず主人公が何者かわからないまま話が進みますが、通常なら段々と種明かしされていくはずなのに、結局ハッキリしない。
何故に姉さんに拾われることになったのか、拾われる前は何をしていたのか、読後感スッキリしないかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月25日

誰もが一度は感じたことがある「今、この瞬間が終わってしまうのが惜しい」という感覚を追体験できた。日常の中で見過ごしがちなそうした経験を、自分も心の中に大切に留めていきたいと思った。

個人的には、気になるところを多く残したまま呆気なく終わってしまい、後味がいいとは言えないと思ったが、それも良さと言え...続きを読むば良さといえるとも感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月03日

言葉のセンスと日常のラフな感じの描き方がとてもいい。中村航の雰囲気を味わえるだけでこの本を読んだ甲斐がありました。ウルシバラと半ちゃんのいい距離感。上から眺めたい距離感が本当に大好物です!起伏に富んだ作品ではないけれど、詩的なセンチメンタルな気持ちにしてくれる味わい深い作品でした!

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Posted by ブクログ 2019年05月06日

色々と想像させられる内容。ラブレターが招待状って素敵な表現でした。読後感は爽快で心地よい...。文章も読みやすく、さーっと読めた。

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Posted by ブクログ 2016年12月28日

ある意味文学的な本。抽象的というかなんというか。静かな物語。背景を突き詰めたい派なのでちょっと物足りなかったな。途中、加藤さんが数えていたお金が足りなかったのが気になる...

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月24日

“姉さん”に拾われて、“半沢良”として生きることになった僕。ガソリンスタンドでバイトを始めた僕は、突然女の子にラブレターを渡され、奇妙な友人関係になる。というお話。
なんというか不思議な話。フワフワしているというか。別人として生きてるからか。
姉さんや山崎さん、そしてウルシバラのキャラがいい。みんな...続きを読むこざっぱりしている。
“半沢良”としての人生を生きる僕がうらやましい。ホントに。
姉さんの名台詞「大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ。」が最高にいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年06月14日

中村航さんの本をこの前から読み返してたんですが、
まだ、
未読な本が数冊ありましたので、
ちょっと、
本屋さんで「ぐるぐるまわるすべり台」って本の中に書いてありました。

「リレキショ」
「夏休み」
「ぐるぐるまわるすべり台」の3冊で、
「始まりの三部作」が完結すると!
全部読んでない!
と、
いう...続きを読むことで「リレキショ」です!

ちょっと拝借したのは、
「大切なのは意思と勇気」それだけでねたいていのことは上手くいくのよ。
と、
これいただき笑

僕はその日から、
お姉さんに拾われて「半沢良」になりました。
つか、
「半沢直樹」を思い出してしまった!
まだ、
池井戸潤は読み切った本がない。。。
途中まで「下町ロケット」を読んだんですがあわなかったんですよ。。。
半沢直樹のシリーズはおもしろいですか?
と、
戻って、
良君は深夜のガソリンスタンドで働き始めております。
お姉さんに拾われ、
同居し、
たまに飲んで、
自転車こいで、
ガソリンスタンドで働いて、
体操して、
日々を過ごしております。

同居してるお姉さん(半沢橙子)は謎がたっぷり。
友人の山崎さんも謎がたっぷり。
ウルシバラさんも謎がたっぷり。
つか、
「半沢良」が「星川」って聞いて個人的にびっくりしたね。
ちょっと、
シンクロニシティがあってびっくりしたね。

さすがのデビュー作ですね。
まだまだ、
「中村航」になってない感じがします。

「100回泣くこと」とか、
「僕の好きな人が、よく眠れますように」とか、
「絶対、最強の恋の歌」とか、ちょー恋愛小説なんですが、
まだ、
純文未満恋愛小説未満なんですよね。
ちょっと、
どっちつかずでどうしようって感じでした。
読めないことはないけど、
「中村航」さんが初めての人ならこの本であきらめないで!
何回目かの「中村航」さんなら途中で挫折しちゃっても仕方がないかな?

お姉さんと、
山崎さんの出会いとか「意味が分からない」けど、
だいたいが謎のままなんですが、
明かされてる謎の一つなんで意味があるようだけでもわからない感じが、
また良い。

ウルシバラさんみたく、
アタックするのって有効なんでしょうかね?
やってみたいけど、
僕は美少女じゃないから微妙よね。
美少女だったらやってる!
しかし、
なかなかなっデートコースでした!
僕じゃ思いつかない!
つか、
似ているようで似てないんですよね。
僕も、
ウルシバラさんみたいな感じですが、本質的に違うんでしょうな。
気になった方はデートしよ笑

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Posted by ブクログ 2016年01月04日

結局
半沢良が何者なのか
何の説明もないが
それはそれで良いのかもしれない

何もかもが
非・現実的だが
物語は正に現実感を帯びて
優しい気持ちになった

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Posted by ブクログ 2015年08月18日

【再読 2014/12】
帯が2006年のフェアのものだったので8年ぶり。

この本を読んで心が整理されたと同時にこの本を手放さなければと思った。
これは何度も読み返す本ではなく、必要な時がくれば思い出す本だろう。

「僕」に値札のように張り付いていた”半沢良”が「僕」に染み込むまでの物語。

この...続きを読む本は人が生まれる瞬間を描いている。
優しい拾い魔の「姉さん」は生き方を示してくれる”母”でもあり、華がある「山崎」は愛を教えてくれる”師”。
そこに月から降りてきた「ウルシバラ」が初めて「僕」を”半沢良”として認め、「僕」が「半沢良」になった。


難しいことを考えずに愛しさを感じるストーリーです。

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Posted by ブクログ 2014年02月28日

非現実的なファンタジー。

つまりは、そういう類のもの。

突然別人に成り代わった主人公、半沢良。
赤の他人の姉と暮らし、架空の履歴書で仕事に就く。
彼の謎は作中では解き明かされない。
それはこの物語にとって重要なことではないからだろう。

「リレキショ」というタイトルがすべてを現している。
思うが...続きを読むままに書いた履歴書とは違う、リレキショこそが彼のすべて。

まるでリアリティのない世界なのだけれど、
ひとつひとつのエピソードが柔らかくて
ページをめくるたびに微かな喜びや悲しみを運んできてくれる。

中村航は物語を必要としない。
それだけは確かなようだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月15日

ここでおわんの?ってかんじだった。せっかくウルシバラさんも山崎さんも加藤さんともお姉ちゃんとの関係の輪郭が現れだしたのに。そういうもんといえばそうかもしれないけど。でも出自はわからんかった。どんな経緯でリレキショを書くことになったのかも。それがわかるんかなともおもったんやけど

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Posted by ブクログ 2013年03月12日

この人は何処でどのようにして
「拾われて」きたのでしょうか。

設定がよくわかんないのに
よくわかんないまま進んでいきました。
それがそういうもんだと
なぜか思わせられてしまった。

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Posted by ブクログ 2013年01月20日

ふわふわ,ほのぼのした作品

なんというかしっくりした結末が用意されているわけではないけれど読んでいて“いいな”と思う点が多々あった.

言葉選び,雰囲気の作り方はうまい


ほっこりする作品

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