中村航のレビュー一覧
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これはコテコテだ。韓国のキレイなお姉さんも出てくることだし、韓流ドラマはコテコテだって聞いたことあるから、もしかしたらこんな感じなのかもしれない。まぁそれはどうでも良いが。
しかしこのお姉さんもクセモノで、ごちそうしますと言って誘いつつ唐突に晴海に来いってなるわ、もんじゃ焼きに連れて行って飲んだくってしかも毎日のように連れ回して最終的には好きな人がいるのって、オイコラってなる。
その他、いちいち挙動不審なデビクロくんといい、実は危うい人たちなんであって、現代に潜む闇と言われれまさにその通りで、あれ、もしかしてテーマは深いのか?と、突然ハッとする。ような気もする。 -
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料理をテーマにしたアンソロジー。
女性作家ばっかりかなと思ったけど、中村航さんは男性かな?色んなテイストの作品が詰まっていて、美味しくて嬉しいアンソロジーでした。
以下お気に入り作品。
柚木麻子「エルゴと不倫鮨」
不倫を嗜む男たちの隠れ家的鮨屋に、明らかに場違いなくたびれたおばさんが襲来する。そのおばさんはなぜかとても料理に詳しく、次々と美味しそうなオリジナル創作鮨をオーダーしはじめ…まさにタイトル通り注文の多い料理小説。ラストのオチも痛快でよい。
伊吹有喜「夏も近づく」
悠々自適な田舎暮らしをしている主人公が、兄から半ば押し付けられる形で甥っ子を預かることに。田舎の豊かな自然と触れ合うこ -
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年下のセンセイ。
私は高校の公民のセンセイになろうとしている男の子が好きだ。だから、年の差は勿論気になるし、これからのことだってすごく気になるし不安になる。
でも、「年上だからとか年下だからのか、そんなことばかり考えてた。できない言い訳を探し出して、気にしている。本当は知っている。仕事でも恋でも、できない理由の方が、できる予感よりも強いし、説得力もある。だから"できない理由"に負けてしまう。」という文章がグサーっと心に刺さった。
欲しいものは欲しい。それは何でも。とっても小さな事だって物だって。我慢なんてしてたら一生手に入らない。だから、私は今、この瞬間から未来の人生は貪欲に生きていこう。と決 -
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ネタバレ爽やか系お仕事小説、嫌みなところがなく、小さいものが大きいものを倒すというテンプレ的なストーリーではありますが、天津の「仕事は愉快に、上機嫌に」というポリシーや気負いのないキャラにつられてのめりこんで読んでしまいました。
脇を固める天津の同級生の長谷川もナイスキャラですし、水島の抱える憂鬱も物語のなかではちょっとしたアクセントになっていて、さらには主人公である遠山が勤めていたが倒産してしまった会社の社長の後押しもあってプレゼンの成功へとつづく流れなど、おもしろポイントがそこかしこにちりばめられています。
池井戸潤氏の半沢直樹シリーズのようにドロドロした人間の憎悪を主人公の正義と対比させて読 -
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RASの前日譚
今巻はパレオとロックのターン。自分を覆い隠していたレオナがパレオとして好きなことできる自分に変わっていくのが良い。人から優等生として見られてたことに息苦しさを感じてたレオナがチュチュの外見に驚いても失望や過度な反応をしないというキャラクターを描く上での細やかさが嬉しい作品。
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キーワードはバタフライ効果。
つまり、一時の小さなことがめぐりめぐって、将来に大きな影響を及ぼすということ。
中学生の頃の、自分でも覚えていないような些細な言動が、相手の中あるいは互いの関係においては重要であったりする。
小道具の使い方も特徴的だ。
マリオンとか、エビとかアボカドとか。
そういう小さなものも、何かに影響を与えている。
昔の出来事が、今の登場人物たちにどうかかわってくるのかが見どころ。
文章も素敵だった。
もの悲しさと柔らかさがあって、言葉の選び方が個人的にはすごく好みだ。
「砂浜に打ち上げられた流木みたいに、ぽつり、と彼女からのメールは届いた。」
とか。
何がどういいのかは -
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良い前日譚
RASという今までバンドリとは全く違うアプローチと個性を持ったバンドの結成前の話。良くも悪くも異質感のあったバンドメンバー達が個性を殺さず、この世界に根を張ったように感じられるようになる作品だと思う。
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購入済み
CMで気になっていた
アニメのCMで気になっていたコミック版バンドリ。アニメと違う可愛らしさ
で気になってました。テンポよく、ギャグも可愛くてサクっと一巻読み終えました。
バンドリは息の長いプロジェクトなりそうですが4巻までしかないのは気になりますね。 勿体無いですよ。 -
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ネタバレこの著者の作品はほぼ初読(随分昔に『僕の好きな人がよく眠れますように』を読んだ程度)だったからか、構成が独特に思えた。ハッシュタグで紡がれる文章で作られた章題。小学生とその父親と、失恋したての大学生。そして見知らぬ北の大地。思い人の失恋話を聞く異性の気持ちやなつきの彼氏への気持ちを汲み取りつつ、一緒に旅行しているような気分になれた。ただ私自身島本理生さんや柚木麻子さんの作品を好んでいるからか、旅先での食事シーンの描写には物足りなさを感じた。ゆえに星は4つ。
遥希くんの純粋かつ有識な点が好きだ。他人の盗撮かもしれないが、叫ぶなつきを綺麗だと感じる彼の柔軟な発想がなければ、幸福駅で叫ぶなつきは救