あらすじ
いい仕事、いい会社ってなんだろう? 若手デザイナーと敏腕(変人)コピーライターのコンビが大会社に挑む! 突然会社の倒産を告げられ、いきなり無職になってしまったデザイナーの遠山健一。 安定した転職先を求めたはずが、飛び込んだ職場はコピーライター・天津孔明の個人事務所――まさかのフリーランスだった。 「じゃあまずは、フリーでばんばん仕事してさ、そのうち法人化も考えていこうよ。晴れて法人化したら、Youは“遠山副社長”ってことで」 「えええ?」 変わり者の天津とコンビを組む事になった健一。そしてやってきた仕事は、大企業とカタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペで・・・・・・!? 『100回泣くこと』、『デビクロくんの恋と魔法』の著者が描く、仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快「起業」エンターテイメント小説。
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Posted by ブクログ
中村航さんのこの感じが大好き。久しぶりだけど、やっぱり大好きでした。登場人物たちのほわほわした人柄がいいのかな。弱小個人事業が大手企業を相手に大逆転っていう、非現実的で壮大な物語も、なんだか気持ちいい。心が洗われるようにいい気分で読み終えられて、満足。
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ストーリーから考え方まで非常に素晴らしく、読んでて次のページが気になる作品。
作中に出てくる「仕事は愉快に上機嫌に」という言葉がかなり刺さった。今自分が働いてる職場でそんな気持ちになった事があるだろうか。
人と人の繋がりの大切さ、挑戦することの大切さ、この本からたくさん学ばせていただきました。改めて、自分が上京した意味を考え、夢に向かって行こうと思った。
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「ごめんなさい、正直言って、わたしが考えているのは、会社が作っている家のPRを、決められた予算のなかでどうやっていくか、てだけで……」
「だいたいのクライアントさんが、そんな感じですよ。」
「みんな忙しくて、みんな何かに追われていて、みんながストレスを抱えている。自分が担当している商品が、人に何をもたらすかなんて、考えて暇はないんだと思います」
(引用:P151)
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そういうことではなくて、もっとシンプルに自分たちの商品を届けたい相手にメッセージをしっかり届ける。仕事は愉快に上機嫌にやった方がいい、という天津の言葉は独立した当時の自分たちにも通じるものがあります。
すごくシンプルで当たり前の物語なのですが、さまざまな大人の事情もあって、とても思い入れて読み進めました。
また、広告の会社を作りたいです。
Posted by ブクログ
面白かった!200ページくらいなので1時間半くらいでサクッと読める。
会社が倒産して無職となったデザイナーの主人公が敏腕コピーライターと出会い、会社を作る話。内容はさらっとしているが盛り上がりもあり、綺麗に終わったので読後感もスッキリ。住宅の広告ってどれだけ読み手をワクワクさせられるかが特に大事なんだろうな。
Posted by ブクログ
さらさらと読みやすく、楽しめる作品だった。
就職して1年3ヶ月で会社が倒産、デザイナーの職探しをするが、なかなか経っても決まらない主人公の遠山健一。
健一は、小さな広告で出会った変わり者の男 天津功明と、新しくフリーでの仕事を始めるのだが…
指示待ちで仕事をするどこにでもいる平凡な若者の健一が、天津にテスト的な仕事の出来から「優秀なデザイナー」と言われるのが何だか不思議な感じ。
どんどん、健一が成長していくし、力になってくれる仲間が現れるし、軽くてハッピーな物語なんだなと思いつつ、それだけではない良さを感じます。
健一のような若者は、結構リアルだと思うし、会社が倒産しなければ与えられた仕事を真面目にこなしていったと思う。
そんな健一が天津と出会って、仕事への向き合い方を学び、成長していく姿は、現実の今の社会を生きる若者にも、夢や可能性を感じられるようで、とても気持ちの良い読書になりました。
Posted by ブクログ
最近よく中村航さんの本を読んでる!
今回の本もすごく良かった☺︎
“仕事は愉快に、上機嫌に”
というフレーズ!!!
私の心にすごく響いた。
人生何があるか分からないけれど
やりたいこと、やりたいようにやるって
大事だなって思った☆
Posted by ブクログ
サクサク読めて元気になれるお話。悩んでいるよりも前進あるのみ。結果は後からついてくるし、悔いのないお仕事をすることで自分が前に進めるのならそれでいいと腹をくくったところがとてもよかった。愉快にお仕事ができる仲間に巡りあえたことが主人公の大きな転機だったのだろう。ラーメン屋さんになった社長さんもとてもよかった。胸がすくとはこういったことなのだろう。
平屋のキャッチフレーズ素敵だなぁ。
Posted by ブクログ
流れに流されフリーランスのデザイナーになった健一と、彼を雇うではなく、相棒として迎えた天津の物語。
健一は会社員になって守ってもらいたかった。が、それは守ってもらうのではなく、ただ流されて、思考を放棄していただけだったのかもしれない。
自分の仕事がどこに流れ着くのか。そこにどんな思いを乗せて、欲しいと思ってる人にどう届くのか、そこが見えてきた時に、人として仕事への取り組む姿勢が物凄く変貌を遂げた。
責任が〜とか、こうやれって言われたから〜とか、こうしなきゃ〜とか、そんな事に縛られて、苦しかったり、ストレスを感じる人が多い。そんな中で、その仕事のゴールが見えていたら、もっと楽になれる。ただただ欲しいと思っている人に届けることを考えて、その瞬間を集中する。仕事は愉快に、上機嫌に行うことのコツなのかもしれない。
―備考―
自分用の記録を読書メモに記載
Posted by ブクログ
本の帯についていた通り、「爽快お仕事エンタメ」だった。難しい内容ではないため、あっという間に読み終えてしまう。読書が苦手な人にもおすすめしたい。
また、主人公の健一と天津のコンビが中々に好ましい。
「仕事は愉快に、上機嫌にー」
それが天津の口癖なのだが、こういうことを言う天津との仕事は、本当に楽しいだろうなぁと、読んでいて思った。
Posted by ブクログ
爽やか系お仕事小説、嫌みなところがなく、小さいものが大きいものを倒すというテンプレ的なストーリーではありますが、天津の「仕事は愉快に、上機嫌に」というポリシーや気負いのないキャラにつられてのめりこんで読んでしまいました。
脇を固める天津の同級生の長谷川もナイスキャラですし、水島の抱える憂鬱も物語のなかではちょっとしたアクセントになっていて、さらには主人公である遠山が勤めていたが倒産してしまった会社の社長の後押しもあってプレゼンの成功へとつづく流れなど、おもしろポイントがそこかしこにちりばめられています。
池井戸潤氏の半沢直樹シリーズのようにドロドロした人間の憎悪を主人公の正義と対比させて読ませる方法もありますが、本作のようなシンプルな物語も十分アリですね。欲を言えばその爽快さゆえ、もっとたくさん読んでいたかったというのが正直なところなのですが、これ以上長いストーリーにしようとすると、敵役に関する描写が増えてしまって、大事な”爽快さ”が失われてしまうかも、むずかしいところですね。
Posted by ブクログ
いい人生って、仕事って、会社って?自分で掴み取るもの。「待ってるだけでは何も起きないし会社が倒産してしまうこともある。与えられるのを待つのではなく、自分が何か起こさなければならない。自分の人生の当事者になるべきなのだ」何か爽快!
Posted by ブクログ
楽しかった~というのが読み終わって感じた事。
面白かったっではなく、楽しかった。
もちろん面白いからであって。
プレゼンでのどんでん返し的なのって、きっとありそうで。
でも素直にスカッとするというか。
現実にもこういう事ってあるのかな~
ある為には愉快に、上機嫌にやらないとね。
Posted by ブクログ
このコロナ禍でこの本が出た事で救われる人もいるのでは?
と思える内容だった。
会社はこうあるべき。
働くのはこうであるべきだ。
と言う常識が段々と通用しなくなってきた今、新しい会社の在り方や働き方を模索して、みんな一緒の考え方でばかり働くと言う事をしなくてもいいんだと思えて、救われる人もいればいいと思う。
ただ話がもっと面白くなりそうだし、もっと色々この新しく会社を作った主人公コンビの話も読みたいと思っただけにあっさり話が終わってしまった感じが凄くてちょっと残念だった。
Posted by ブクログ
2025/04/29
こんなふうに仕事できたらなぁ〜
健一やで天津が羨ましく感じた。
でも、現実はなかなか難しいよなぁ
ただ、人生の舵を切るのは自分ということを忘れなければ、苦境をチャンスに変えられるのかもと思えた。
Posted by ブクログ
主人公が無職になったところから話はスタートですが、割と新しい職を見つけてからはサクサク進んで、あれ?終わり?な印象でした。
こんな風に、世の中のみんなが職場にも先輩にも恵まれるなら、本当にありがたいですけどね( * ॑꒳ ॑*)
Posted by ブクログ
若手ポンコツデザイナー、敏腕変人コピーライターという帯の紹介。ちゃんと読んでるかな?コピーライターはちょっと変人かもしれないけど(そこまでじゃないし)、デザイナーはポンコツじゃないよね(笑)。おもしろかったです。
Posted by ブクログ
書き下ろしの作品だから
というわけでもないですが
一気読みできる感じで
読みやすい物語でした
世の中
そんなに簡単で
そんな感じに転がる事ない
という気もしますが
時々(物語レベルではなくても)
なぜかつながっていく時があります
しんどかったり
気持ちも重かったりする時
あまりに
にぎやか、華やか、勢いがすごい
とかはしんどいけれど
この著者の本なら
ちょっとだけ自分も
楽しめるかもしれない
そんな気持ちで読めます
Posted by ブクログ
勤め先の倒産で失業の憂き目にあった広告デザイナーが、ひょんなことからコピーライターと会社を設立することに!?
熱意と才能が道を切り拓くお仕事小説。
* * * * *
軽く読めてそれなりにおもしろかったのですが、長編小説の第1章だけで終わってしまったような物足りなさが強い作品でした。
まず、登場人物がアッサリしすぎています。
天津が才能豊かというのはまあいいでしょう。必要なキャラです。事務処理能力に優れた長谷川という存在も ( 端から控えていた設定はどうかと思いますが ) まあよしとしましょう。
けれど、2人を傑物として設定したのなら、それにふさわしい見せ場をもう少し用意するべきだと思います。だから主人公を支える役回りなのに2人とも影が薄くなっているように感じます。
そして何より問題なのは主人公の遠山です。
天津の下での活躍は見事だけれど、アドプラ時代にはその片鱗も見せていないようですし、アドプラ倒産後の就活をしくじっていることから、才気を感じさせるところがなかったことも想像に難くありません。
天津の的確な示唆があったにせよ、急に大手の伝信堂を上回るデザインパンフを製作できるようになるとは思えないのです。
主人公の成長物語にしては安易過ぎますし、突如として才能が目覚めるという物語が用意されているわけでもありませんでした。そこのところに払拭できない違和感が残ります。
伝信堂との出来レースを画策する、悪役としての KAKITAの担当部長たちのあまりの淡白さも含め、人物設定にもうひと工夫欲しかったと思いました。
Posted by ブクログ
中村航さんといえば宮尾和孝さん!のイメージだったのだが、今作は宮尾さんではなく鈴木次郎さんが装画を担当。会社の倒産から、フリーランスを経て、会社を設立、出来レースのコンペを勝ち抜く。できすぎた話だなぁとは思うけれど、ストレスは感じないからたまにはこういうのもいいのかも。
Posted by ブクログ
うん、こういうお話は大好き!
どちらかというと読書の目的は現実逃避なので
せめて物語の中では困難がクリアされて
最後はハッピーになって欲しいわけですよ。
ありえなくていいじゃないですか。
だって読んでて楽しかったですもん♪
まだ新入社員なのに会社が倒産しちゃって
なんとか見つけた求人を頼ったら
不思議なキャラの青年が
ひとりでやっている広告代理店で。
そこから仕事のおもしろさや苦労
大きな会社への対抗意識とか
共に働く人たちとの関係性の変化を盛り込みつつ
ビックプロジェクトへの挑戦という
目標に向かって話が進みます。
途中に起業に関するプチ情報もあって
興味深かったです〜。
Posted by ブクログ
サラッと簡単に読める。普段がっつり読書している人はあまりのサラッとさに拍子抜けするかも。
お仕事系なんだけど、個人的にはもっとエピソード盛り込んで掘り下げてほしいと思ってしまった。ライバル会社のちょー嫌なキャラが出てくるとか笑
天津遠山のキャラはいいと思うので、余計そう思う。天津の過去とかもっと知りたい!
Posted by ブクログ
お仕事小説で、主人公がどん底の状況から立ち上がっていくというお話。
さくさく進んでいくので読むのが楽しく、あっという間に読んでしまいました。
予定調和通りに進んでいくので安心して読み進められる本でした。
Posted by ブクログ
広告制作会社でデザイナーとして働いていた遠山。しかし、突然倒産の報告を受け、明日から無職。転職活動をしようにも不採用ばかり。そんな時、ふと見たデザイナー募集広告に着目し、即応募。しかし、そこは法人化されていない個人事務所だった。
よくデキたストーリーでしたが、その中で垣間見る仕事の面白さや熱意が込められていました。どんな逆境にもプラスに考えて、試行錯誤していく姿には、読み手側にも働く意欲が湧きましたし、楽しさも伝わりました。
自分では無理と思っていることが、もしかしたら成功するかもしれません。もちろん失敗するかもしれませんが、やってみないとわかりません。その一歩が欲しい時には、自分自身だけで考えるだけでなく、「他人」を巻き込むことも大切かなと思いました。
自分だけだと、でも…とか決断の後にはネガティブなことがいつも付いてしまいますが、「他人」がいるからこそ、なんとかなれるのでは?というちょっとした期待が上乗せされるので、決断力も柔軟になれるのかなと思いました。
大手と対決することは無理、フリーランスだと収入が・・・といった不安を述べるよりも、それに対抗するには何が必要なのか。違った視点を持てばいいのか、吟味してやっぱり諦めるのか。
といった考えの経過をまず持つことが大切であると感じました。
なかなかこの時世、希望通りの職に就くことは難しいですが、この状況だからこそ挑戦できることもあるかと思います。
色々なことをやってみよう!と爽やかに感じさせてくれた作品でした。