【感想・ネタバレ】あのとき始まったことのすべてのレビュー

あらすじ

社会人3年目、営業マンとして働く僕は、中学時代の同級生、石井さんと10年ぶりに再会した。奈良の東大寺を訪れた修学旅行や、複雑な気持ちを秘めて別れた卒業式。当時の面影を残す彼女を前に、楽しかった思い出が一気に甦る。そして新たに芽生えた思い……。しかし、一夜を共にした僕らに待っていたのは意外な結末だった――。きらきらと輝いていたあの頃を丹念に掬い上げた、切なくて甘酸っぱい最高純度のラブストーリー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

とてもとても愛おしい。
「○○だと思っていた。」という文章に対して、ずっとマイナスなイメージを抱いていたのだが、これ程プラスで抱擁的な文にもなるのかと謎な関心を抱いていた。白原さん的な発想なのかもしれない笑
地に足の着いた物語のように見えて、実はかなり上手く行きすぎているのは分かりきっている。けどこの温かさが凄く良いんだ。
普段何気なく話しているどうでも良いことを、どうでも良くしていたのは自分自身で、それをもっと大切に感じ取れる自分がいればもっと人生が面白くなるのかもしれない。
覚えておきたい、残しておきたい、そう思った瞬間をこれからいくつかちゃんと覚えて残しておこうと思う

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2023年07月27日

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胸が熱くなるラブ・ストーリー

社会人3年目――中学時代の同級生の彼女との再会が、僕らのせつない恋の始まりだった……『100回泣くこと』『僕の好きな人が、よく眠れますように』の中村航が贈る甘くて切ないラブ・ストーリー。

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2023年07月07日

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学生時代に好きだった子と社会人になって再会する、そのシチュエーションだけで誰もがときめく。
煌めくようなあの頃と、何かが違う今、そして大人になった僕たちの恋愛の行方は。みんなが好きな中村航さんの魅力の全てがつまった一冊で、控えめに言って至極。切ない、悲しい、嬉しい、いろんな気持ちを感じることができる

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

娯楽として読む小説として最高。中村航で1番好きかも。退屈って思う人もいるのかもしれないけどわたしはこういうのが好き。
中学生の時の仲良し四人組が内輪ネタで盛り上がって、くだらないことで爆笑している様子を、教室のすみっこで見てる気分になれる。いいなあ中学生。

以下超絶なネタバレだけど、中学生のとき好きだった人と再会してまた好きになって付き合ってオシマイじゃあなくて、そこで付き合えないのがなんとも切なくて個人的好み。普通に会ったりするのも止めようってこと?と尋ねる主人公に、普通には会えないよと言う石井さん。どうして?と再度きくと「……好きな人と普通に会うって、わたしには難しいな」って石井さんが言うんですけどこの台詞が昔からくるおしいほど好き。もうこの台詞に石井さんのかわいさ全て詰まってる。
好きな子を守る=笑わせる(笑ってれば大抵の邪悪は退散するから)も好きだし、柳と白原さんのやりとりもすごく好き。四人のキャラクターも個性的で好き。久しぶりに読み返したら興奮して好き好き言っている自分。

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2021年12月30日

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切なくて、苦しくて、
優しくて、愛しくて。

もう、素敵な感情が次々に湧いてくる。

人生に起こる、起こった、全てのことが
さらに大きな物語の一部だと思うと
どんなことも受けいけられる気持ちになる。

ふざけて笑っていた日々が
リアルに蘇り、読むたびに
大好きな時間を取り戻せるような
特別な一冊になった。

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2021年05月03日

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2019/7/21
この人の描く話は本当に好き。主に恋愛系の小説でこのタイトルの通り、中学の時に仲の良かったグループの男女が再び再開して恋に発展していくまでの過程を描いたものなのだが、何が良いって、みんな最後はハッピーエンドで追われるところであると思っています。
だいたいこういう恋心的なものの小説ってどっかで誰がが死んじゃったりしてそれを乗り越えて〜みたいな展開があるのが多くて、そう言うのあんまり好きじゃないんですけど、この人の話はこの本も含めてあんまりそう言う展開が多くなくて、過去の回想などもしながらではありますが、もともと主人公が結構幸せな状態で、そこからさらに幸せ度が増していくみたいな内容なので読んでて終始和やかな気分で小説を読み進めていけます。
タイトルにもあるように、中学を卒業して10年経って再会した時に気づくその人の魅力とか、そういえば10年前中学生だった時はこうだったなあと言う思い返しとか、そういうのがこのタイトルには込められているんだなと思います。とにかく読めば何だかふわふわした気分になれるような話です。

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2019年07月22日

Posted by ブクログ

友人のオススメで読んだ

大人の青春物語。表現が素敵で、魔法かけられたみたいにふわふわする。

働きだしてすぐの今読んでよかった。
働く前でもワクワクするし
働きだして5年後とか、中堅になったら絶対もっともっと楽しめる
こんな生き方したいね。東京。

2回も泣いてしまった
ああ、名作に出会えたら夜更かし最高って思っちゃうよなあ
幸せ、おやすみ

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2019年07月02日

Posted by ブクログ

中学の頃の最強な二人同士が再び出会う。
お互い好き合うけれど、うまくいかない。
でもそんなことは些末なことと思えるくらいの廻り合いだったんだなって思う結末。
流れがすごくすごく良い。素敵な話だった。

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2017年06月21日

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中村航さんらしい、優しい空気感。私自身ひとり親だったので、白原さんのくだりにはちょっとざわつくものが…でも、すごく分かるこの感じ。

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2016年09月18日

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単行本で一度読んでいるので再読。このお話が好きで、文庫本を購入。この本を読むとどうにもこうにもせつなくて、あたたかくて、どこか懐かしい気持ちになってしまう。2013/130

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2022年07月08日

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中学生の時は、自分の気持ちを伝える事が恥ずかしかったり関係性が壊れる事をすごく恐れたり。でも、大人になったからこそ、伝えない事の後悔がわかる。伝えたからって全てが上手くいくわけではないけど、自分の心に素直になる事で軽くなるなぁと思えた!

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2024年11月28日

匿名

購入済み

誰にでも起こりそうな学生時代の友達との再会。
4人とも昔も今も心の綺麗な人達だった。自分の昔を思い出し比べたりしてしまった。綺麗な物語でした。

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2024年11月22日

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ふわりと淡く優しい印象な作品でした。

オーソドックスと言えばそんな感じも、しかしながら最初から最後まで雰囲気は崩さず、淡く甘酸っぱいお話に、おっちゃんは惹かれました。

淡い黄色、ないしは黄緑色な色彩を思わせる本作、またしておっちゃんのお気に入り候補にあがる著者様を見つけました。

涼しくなりつつある秋の夜長、センチメンタルにふけるには良い塩梅の作品でした。

ちなみに気に入ったワンシーンが一つ。修学旅行編の白原母娘が梅酒を酌み交わすシーン、ここが好きですね。娘が少しずつ大人になりつつある会話を交わすシーンには、ホッコリとしました。

「あのね、不思議ちゃんはやめてよね。どうせなら小悪魔ちゃんとかになってね」

「難しいことを言うね」

「一生懸命やらなくていいから、上手くやってほしいのよ」

人生経験を積んだ母ならではのアドバイス。
処世術と言えばそうだが、しみじみ感じるワンシーン。何のけない場面なんですが、気に入りました。

今後も著者の作品を追ってみます。

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2023年09月27日

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あの時、こう選択すれば良かった!
良い意味で懐かしさを思い出す作品です。
学生のころに読むのか、大人になって読むのかで全く感じ方が違う非常に楽しめる物語でした。
自分は覚えていない行動も、他人からすると鮮明に覚えている、あるあると思いながら読みました。
学生のころは人との距離感、相手の感情がわからないものの、うまく踏み込めない、
大人になったらなったでいろんな制限が出てくる。。。
全ては自分次第であるのだが、多くの人は上手くいきれないんだなと考えさせられた。
昔好きだった人に連絡しようかとも思ったが、もう家庭もあるし、ノリで電話してその先何がしたいのかもないので、そう思わされたその点が☆マイナス1。
ただ、今の人生に後悔はなし!!

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2023年06月06日

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じんわり心があたたくなる作品。
切ないんだけど、学生時代とは違う現実と向き合っていることに共感した。
第二章で、白原さんからの視点で語られるのがすごくいい。
普通のことをしていたのかもだけど、誰かにとっては特別なことだった。素敵。

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2023年02月20日

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バカやってばかりの中学生の頃の出来事や思い出を大切な宝物のようにしまって成長した男女のなんだか読んでいるこっちが影響されて幸せな気分になっちゃうくらいのいい話でした。

自分と同じ名字ということもあって、石井さん、という女の子がとてもとてもいいコでスゴク嬉しかったナ。こういう彼女の独特のふんわりとした雰囲気ってとてもいいと思う。惚れた。

主人公の岡田君も素敵な男の子で、中学生の頃の石井さんが好きになっちゃうのもよくわかるね。彼と先輩社員の門前さんとの送別会のシーンなんか、素晴らしいです。この門前さんがまた男っ前なんだなぁ、かっこいいー!
「本気で照れて、本気で笑って、自分の世界を回転させるんだよ。それで世界は変わらないかもしれないけど、自分の生きる世界は変わるんだから」
いやもう痺れました。

また枠を描き、また枠を描く。また枠を描き、また枠を描く。

第二章を全部使って描写した白原さんのお話もスゴクいい。修学旅行の前夜にお母さんと二人で梅酒を飲んで話す場面とか、彼女が岡田君と石井さんのコンビがどれくらい好きだったかがかいま見えるシーンなんかは心がなんだか温かくなったね。


切ない切ないラブストーリーなんだけど、それだけじゃない。とても素敵なものを拾った気がしました。

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2022年01月12日

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キーワードはバタフライ効果。
つまり、一時の小さなことがめぐりめぐって、将来に大きな影響を及ぼすということ。
中学生の頃の、自分でも覚えていないような些細な言動が、相手の中あるいは互いの関係においては重要であったりする。
小道具の使い方も特徴的だ。
マリオンとか、エビとかアボカドとか。
そういう小さなものも、何かに影響を与えている。
昔の出来事が、今の登場人物たちにどうかかわってくるのかが見どころ。

文章も素敵だった。
もの悲しさと柔らかさがあって、言葉の選び方が個人的にはすごく好みだ。
「砂浜に打ち上げられた流木みたいに、ぽつり、と彼女からのメールは届いた。」
とか。

何がどういいのかはっきりと言えない事は多いけれど、確かに心に残る小説だった。

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2020年10月07日

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読んでよかった!
と、素直に思える本でした。

ふわふわっと読み進められて、甘酸っぱくて切なくて
嬉しくなったり心配になったり。

まだ気づいてない始まりの始まりがあるって思えて、凝り固まっていた心が少し柔らかくなりました。

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2019年01月26日

Posted by ブクログ

序盤は退屈だったが、徐々に物語へ引き込まれていき穏やかでスッキリした気分となり読み終えることができた。切ない部分もあったが、気持ちをしっかり相手に伝えることの大切さをこの1冊から学んだ。

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2018年09月14日

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初めての中村航。言葉も人物像もストーリーも。、全体的に優しい。穏やか。
白原さんが言っていた、彼がタバコを吸っている間、安心する、その間はそばにいてくれるから、という趣旨のセリフ、なんだか響いた。
自分が覚えていることで、世界からその存在が消えないから、だから自分はしっかり覚えておこう…わかる気がする。

この本が好きだという人は優しい人だろうな。
自分には少し美しすぎた。

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2017年12月08日

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岡田くんと石井さんの10年ぶりの再会。同級生の再会っていいなーって思います。中学って私の中では1番キラキラした時代でした。まだまだ心は子供のままで何しても楽しくて。高校生になると人の顔色伺ったり世渡り上手になる術を身につけて。純粋差が全然違うんですよね。だからか中学時代の2人のやりとりがとても好きでした。懐かしい感じがして。白原さんと同じでずっと聞いていたいような感じ。好きだけど一緒にいられないのは辛い。会いたいのに会えない石井さんの気持ちは痛いほど分かった。そういう経験がある人に読んでほしい。結末はやっぱりそうなるのかって感じでしたが、全体を通して自分の心を揺すぶられました。読んでよかったと思います。
h29.4.10

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2017年06月07日

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ネタバレ

ひょんなことから偶然中学の同級生と再会した主人公。
お互い惹かれ合っているのに結ばれない二人。
当時同じ班だった別の同級生の視点から見る中学時代の思い出。
始まりはいつだったのか。バタフライエフェクト。
仕事や人生観を語る先輩のセリフに背中を押される。

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2016年09月02日

Posted by ブクログ

中学時代の岡田くんと石井さんの会話、テンポがよくておもしろくて、ずっと読んでいたいくらいだった。中学時代は私も楽しかったな。そして男子はおもしろかった。
岡田くんは会社の先輩とも仲が良く、仕事も順調で、読んでいてとっても感じのいい青年。こういう話って好きだな。
石井さんとの今後が気になるけど、ずっとこのままなのもアリなのかなと思う。白原さんがすっきりした大人になっていて純粋に感動した。
社会人になってからも昔の同級生とうだうだ付き合ってるのってあまり現実味がなくて好きじゃないけど、この話はそれとはちょっと違う。読後感がとってもさわやか。

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2019年05月26日

Posted by ブクログ

すきな人のフードには物を入れたくなるらしい!
中学生の班のメンバーが再会してるのがなんだか素敵。好きだけど付き合えないけど報われてる恋愛って難しいって思った!

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

大人の世界も、「好き」だけで一緒にいられるものだったらいいのに、と思う。年収とか相手の家族とか将来子どもが欲しいとか欲しくないとか。考えるだけでくらくらしそうな条件越しに、あなたを見てしまう。かっちりとピースが合うような人と出会えたって、手放さなくちゃいけない時だってある。

「石井さんと一緒にいると、自分が凄く特別で、面白い人間のような気がしてくるんだよ」(本文引用)

泣きながら飲み込んだ現在は、ありふれた過去になってゆく。あのとき、好きな人の隣で「特別」にしてもらった自分を、これからも大切にしていきたい。

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2022年09月12日

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難しい言葉や表現があまり少なくて物語に入りやすく、最後まですらすらと読めました。
「あのとき」の思い出を大切にしていきたいし、これから起きる素敵な出来事はできるだけ覚えていたいと思いました。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

そういう友達いたらいいね。そういう思い出あったらいいね。そういうのが無い人は、自分の過去の「あのとき」に、何が始まったんだろう、それはいつ現れるだろう、って思うとよいかも?

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2021年04月04日

Posted by ブクログ

話の展開として何か大きな出来事があるわけではなく、現実にありそうな話。

甘くて切ない感じですが、自分がもう少し若ければより感情移入できたかな。

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2019年07月26日

Posted by ブクログ

3.5 中学充実してた人たちの物語。女子に見向きもされなかった自分としては、うらやましい限り。誰かに思われるって素敵。好きな人簡単にあきらめすぎ。

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2019年07月14日

Posted by ブクログ

めちゃめちゃ爽やかなラブストーリー。

もともとラブストーリーは得意でないので敬遠していたのですが、表紙が可愛くてつい手に入れてしまった一冊。思ったとおり、全編通して「甘い」!

恋愛小説が読みたい人には絶対ささるはず。特に、小・中学校時代の自分を肯定できる、リア充属性だった人。私は中学まで根暗すぎて、爽やかな青春も送ってないし、恋した男は欠点見つけてスッパリ忘れるタイプなので「かつて仲の良かった異性に再会して恋に落ちる」という設定は響きませんでした。

ただ、それでも途中で読むのをやめなかったのは、一度視点の切り替えがあって、元の視点とどう繋がってくるのかへの興味だったり、第三者が語ることによる嫌味のなさだったりが効いていて、そのへんの展開の進め方は素晴らしかったなと。

「あのとき始まったことのすべて」のタイトルのとおり、昔、意味がないと思ったことでも今の物語によって如何様にも意味は変わってくる、そんなことも感じさせてもらいました。

好みじゃないわりに楽しんで読めたので星3つ。

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

頁を追うごとに、時間は逆行する。
誰しも過去を振り返ることがあるだろう。あの同級生はどうして、あのような行動を取ったのか、なぜ、あんな性格だったのか。
青春を思い出したいと思えるような作品であった。

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2018年12月30日

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