あらすじ
社会人3年目、営業マンとして働く僕は、中学時代の同級生、石井さんと10年ぶりに再会した。奈良の東大寺を訪れた修学旅行や、複雑な気持ちを秘めて別れた卒業式。当時の面影を残す彼女を前に、楽しかった思い出が一気に甦る。そして新たに芽生えた思い……。しかし、一夜を共にした僕らに待っていたのは意外な結末だった――。きらきらと輝いていたあの頃を丹念に掬い上げた、切なくて甘酸っぱい最高純度のラブストーリー。
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Posted by ブクログ
娯楽として読む小説として最高。中村航で1番好きかも。退屈って思う人もいるのかもしれないけどわたしはこういうのが好き。
中学生の時の仲良し四人組が内輪ネタで盛り上がって、くだらないことで爆笑している様子を、教室のすみっこで見てる気分になれる。いいなあ中学生。
以下超絶なネタバレだけど、中学生のとき好きだった人と再会してまた好きになって付き合ってオシマイじゃあなくて、そこで付き合えないのがなんとも切なくて個人的好み。普通に会ったりするのも止めようってこと?と尋ねる主人公に、普通には会えないよと言う石井さん。どうして?と再度きくと「……好きな人と普通に会うって、わたしには難しいな」って石井さんが言うんですけどこの台詞が昔からくるおしいほど好き。もうこの台詞に石井さんのかわいさ全て詰まってる。
好きな子を守る=笑わせる(笑ってれば大抵の邪悪は退散するから)も好きだし、柳と白原さんのやりとりもすごく好き。四人のキャラクターも個性的で好き。久しぶりに読み返したら興奮して好き好き言っている自分。
Posted by ブクログ
ひょんなことから偶然中学の同級生と再会した主人公。
お互い惹かれ合っているのに結ばれない二人。
当時同じ班だった別の同級生の視点から見る中学時代の思い出。
始まりはいつだったのか。バタフライエフェクト。
仕事や人生観を語る先輩のセリフに背中を押される。