加藤千恵のレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
好きだった。これでもかってくらい迷う主人公も、迷いすぎて自分を見失っちゃうんじゃないかと思うくらい。格好悪いくらいブレるんだけど、わかるんだよね。自分としてはがむしゃらに、ただその時を、その時の自分の最大限で選択してきたはずなのに、ふと立ち止まって振り返った時に、「何も持ってない自分」に波のように押し寄せる不安と焦り、わかる。
仲の良い友達の結婚話、出産話、今度こそこの人だ、と思っていた人を失った時。
どうしようもないあの孤独と、戦って踏ん張って生きてる自分をもう少し褒めてあげて良いのかなあと思った。自分がしてきた過去の選択たちに意味を持たせられるよう、過去の自分に誇れるように。大丈夫、きっと -
Posted by ブクログ
もう何年も前に一度だけ読んだ本だったけど、たまたま目に止まったので、もう一度読んだ。かなり短いストーリーと最後に短歌、がずっと続くのだけど、毎ストーリーの最後の短歌でひとつひとつのストーリーの収まりが良くて読んでいて心地が良かった。短歌っていいなぁって。言葉を紡ぎ出して、かつ心地よく。。
物語の主人公たちは皆バラバラの世代であったり環境にあるので、読んでいて何かしらはその時々の自身の環境に近しいものがあるのではないかと思う。以前に読んだ時はまだ大学生だった私も大人になり…読んだ印象、自分と重ね合わす対象も変わった。今の私は「非・寿」の主人公に見事に当てはまる感情を持っている。「結婚…ねぇ。」 -
-
Posted by ブクログ
再読。
コンビニスィーツの商品開発をするみのり。
自分の選んでいる人生に少しの不安を感じていた。
実家に帰り、地元の友人たちと過ごすときに、結婚も見えず働き続けている自分は間違っているのかもと思ってしまうみのり。
逆の立場で、働く人達の中に1人だけ紛れてしまった専業主婦の友人が居たら、やっぱりその人も自分の選択が間違っていたのかもと悩んでしまうと思います。
自分の選択を信じ、そこに自信を持つことは大事。
少しまどろっこしい展開でしたが、最後にみのりがそこに行き着いた様子でよかった。
大きな変化はなくとも、みのりの気持ちに寄り添うストーリーでした。