加藤千恵のレビュー一覧

  • あなたと食べたフィナンシェ

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    カバーイラストを見た瞬間から、「可愛い~♡」とときめいて手に取った一冊
    どの作品も物語のおわりに掲載されている短歌で、作品がよりキュッと引きしまって終わって、素敵だった

    作者は短歌からデビューされて、小説も書かれるよう
    言葉選びがとても素敵で、食べることって生きることにつながっていると感じさせてもくれた

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    2024年10月03日
  • 一万回話しても、彼女には伝わらなかったこと

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    登場人物たちの突飛な行動に繰り返し驚かされた。
    共感はできないが人とコミュニケーションを取る上で意図せず起こったいざこざや伝えたいことを伝えられないもどかしさはあるあるだなと何度も頷いた。
    自分でもうまく把握できない複雑な感情が表に出てしまい周りから引かれたり怒られたり。
    反省しなければとわかっていても コントロールを誤った感情に収集がつかず自己弁護に走る。
    または誰にも理解されないという諦めから黙り込む。
    人間同士の機微や面倒くささが見事に書かれていた。

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    2024年09月28日
  • この場所であなたの名前を呼んだ

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    NICUを舞台にした連作短編集。
    登場人物のそれぞれには、職場では見せない背景があることに気づかされる。
    心ちゃんの章は泣ける。

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    2024年09月14日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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     ースマホでさがす わたしの未来ー
     
     結婚、恋人を探す手段は時代と共に変化する。政略結婚、お見合い、結婚相談所、そして現在はマッチングアプリ。手紙や顔合わせなどリアルで見つける時代から部屋でゴロゴロしながら、仕事の片手間にスマホ一つで恋人を探せる時代になった。そんな最新のお見合い手段「マッチングアプリ」に焦点を当てた作品。

     主人公は彼氏と別れて2年が経つ、田中琴美、30歳、会社員。男性、女性ともにそうだが現在は高校、大学を出ると仕事に追われる人が多くいる。プライベートとキャリアの両立はなかなか難しく、「シゴデキ」が一つのステータスとも言われる時代。しかし、キャリアアップを目指せば目指すほど恋人ができるチャンスを逃しあっという間にアラサー!琴美もそんな人たちの1人。そんな彼女が妹に勧められ彼氏を探すためマッチングアプリを始める。
     
     琴美もマッチングアプリで彼氏を探すがマッチするのは変わった人ばっかり。何年も前を写真も使う「プロフ詐欺」、自分勝手でワガママな「自己中」、恋人探しを逆手にとって体の関係ばかり求める男だったりと多種多様な人が存在する。たまにネットでマッチングアプリについて書かれたニュースなど見るが現実で起こっていることを取り上げている作品で現実に当てはめて読むことができる。なかなか癖のある人物も登場してきて笑えたり、自分とは違う考えだなと「なるほど。」と思える個所もある。いろんな人と関りを持つ中で徐々に琴美の考えも変わっていく。買い物、連絡、仕事なにもかもがスマホ1つで完結してしまう時代。それでもリアルな人との関りは大切だなと感じた。
     
     個人的にマッチングアプリをしたことがなくこの本を見つけ興味本位で買ってみたがすごくおもしろかった。判断の仕方は異なるがオンラインでもリアルと変わらない「取捨選択」が行われているんだなと、なかなか恐ろしい時代だと思った。マッチングアプリに対しまだ批判的な意見が多いが、この本を読み個人的には全然ありだと思うし立派な出会いだと思った。ありそうでなかったジャンルの作品でとても面白いので興味のある人はぜひ読んでみてください。

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    2024年07月08日
  • ご本、出しときますね?

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    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

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    2024年06月29日
  • 真夜中の果物

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    加藤さんの作品は初めて読んだ。
    いろんな人がでてくるこの短編集。
    しみじみしながら読んだのだけど、淡々としながらもズシッとくるものがあったり。
    他の作品も読みたいな(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

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    2024年06月02日
  • いびつな夜に

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    短歌とショートストーリーがセットになった短編集。詳しすぎず、抽象的すぎないショートストーリーは短歌の読み方に優しく作用するし、短歌は短歌で「五七五七七」と改めて指折り区切って読むと、ここで区切るのかとまた新しい意味が加わるような気のする作品。そして、読み終わったら、たぶん、自分の恋愛の匂いだとかよく食べたものだとかを思い出してしまう。これが、ファッション誌に挿絵付きで掲載されていた当時に出会いたかった。

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    2024年05月17日
  • ハニー ビター ハニー

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    5月1冊目!
    短編がいくつか入っているけど、幸せな女の子のお話はあんまりないなって言うのに気がついたのは終盤2つ目くらいになってから。
    強くて、弱くて、そんな女の子たちのお話だった。

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    2024年05月12日
  • 一万回話しても、彼女には伝わらなかったこと

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    あらゆる年代の女性が感じることをダイレクトに感じられた。
    自分のこと以外の女性について、どんな人生かなど考えたこともなかったが、改めて人にはそれぞれの人生があって考えて生きていると思った。
    小説家ってすごいなー。。こんな風に客観的に捉えて文章にできるのは才能だと思う。

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    2024年05月01日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    大それ事を言うけれど、文章の書き方が自分と似ててとても読みやすかった。
    心情が多い人だなあって、でもそっちの方が感情移入しやすいからわたしは読みやすい。
    短編集、浮気相手の子のお話が好き。ドスンと胸に来るものはないけれどじわじわくる感じ。

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    2024年04月30日
  • 蜜の残り

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    今回は他の作品に比べてとっても刺激的。
    どの主人公ももどかしい気持ちを抱えていて、切ない…。
    今回は読破するのに気力が入りました。

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    2024年03月10日
  • この街でわたしたちは

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    加藤さんのお話にでてくる料理はいつもどれも美味しそうだけど、でもこんな美味しそうなお店が東京に実在するなんて…!!
    東京が恨めしい。笑
    4人の女の子がそれぞれ主人公の物語。
    4番目の女の子のお話はめっちゃ泣きそうになった。切なすぎる。
    けど4番目の女の子以外、3人とも全員勇気を持って、面と向かって向かい合った結果なんだよなぁとしみじみ。

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    2024年02月18日
  • アンバランス

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    ネタバレ

    自分に重ねて、
    吐き気がするほど、
    身に染みる話だった。

    大好きだよ。君しかいない。
    と、言うのに、
    欲情されない辛さ。

    「不能」を責める事は
    パートナーであれ、タブー。

    自分の知らないところで
    "気持ちは無い浮気"をされる裏切り。

    それならば。と、
    自分も暴挙に出ざるをえない、
    心の切迫感。

    読み進めながら、なぜタイトルが
    「アンバランス」なのか、
    度々考えていたけれど、
    最後のP204以降、ラストまでの
    築いてきたもの総崩しにする
    主人公、日奈子の叫び。

    「オセロが白から黒になるように。」

    まさに。

    妙齢の女性の心理を描くのが、
    本当にお上手でした。


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    2024年02月13日
  • こぼれ落ちて季節は

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    読み進めていくうちにそれぞれの登場人物の関係性がわかってきて、ページを捲る手が止められなくなる。
    「この時本当はこう思ってたんだ」が答え合わせのようで楽しい。
    登場人物みんなに共感できるポイントがあって、首がもげそう笑
    何もかも輝いて見え希望に満ちていた時間、不確かな未来への不安、そして「過去に思い描いていた夢や希望が、必ずしも叶うわけじゃない。」の切なさ。この絶妙な甘苦のコントラストが、「ハニー ビター ハニー」や「さよならの余熱」、「ハッピー⭐︎アイスクリーム」を思い出させて、これぞ加藤千恵さんの作風だなと感じました。
    登場人物みんな幸せになってくれ〜。

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    2024年02月12日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    うっかりハマってしまったアンソロジー2作目。今さら気づいたけど、ヤングコーナーにあった割にターゲットは大人なライトノベルな気がする。違うのかな、高校生とかが「大人ってこんな感じなのか~」って読む本なんだろうか。最後の一作品なんてラストシーンに近い明け方の公園を思い浮かべてそれだけで泣いてしまいそうだった。

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    2024年02月05日
  • 一万回話しても、彼女には伝わらなかったこと

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    「私とあなたは違う人間なんだ」という現実に、打ちのめされたり、逆に「だからこそ」と前向きに考えられたり。
    いままでの加藤さんの軽やかさ、鮮やかさ、時折感じる苦味はそのままに、急に訪れる衝撃が加わり、以前よりも深みを感じる作品でした。

    加藤さんの世界に出てくる、お菓子や飲み物、料理、本当に鮮やかで魅力的で、とても美味しそうで、それでいて登場人物の心情を反映していて、そういうところがもう本当に好きなんだよなと、読みながら身悶えてしまう。あぁ、過去作読み直そう。

    今回の短編では特に「お茶の時間」はお気に入り。
    ちょうど台湾烏龍茶を飲みながら読んでいたこと、私も紅茶やお茶がすごく好きで、出てくるお茶やお茶を使った料理が本当にすごく美味しそうで、現実にあのお店があったら毎週通ってしまうと思う。

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    2024年02月04日
  • いびつな夜に

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    短歌とショートストーリーという面白い形の小説。
    つづけて読んで楽しむのはもちろん、短歌だけを読んで想像を膨らませるのも楽しい!!そんな作品でした。

    幸せさもあるけど…
    あぁ、苦しい…
    そんな思いが溢れました。

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    2024年01月28日
  • この街でわたしたちは

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    たまに読みたくなる加藤千恵。
    今回は私好みで大好きな一冊になった。ボーナストラック的な3篇(特に最後の2つ)はそれまでとは違ったもので、ある意味加藤千恵的。なくてもよかった。
    出てくるごはん屋さんが実在しているとわかってからはgoogleマップで調べたりもして、機会があったら行ってみたい。(閉店しているお店もあった)
    街によって登場人物たちや選ぶお店の雰囲気が違っていて、それもまたおもしろい。
    「市」は武蔵野市しか出てこなかったが、国立市あたりでもおもしろいのができそうだし、奥多摩あたりだとどういうのができるかなと考えたりしてしまった。
    続編も期待したいし、オムニバスドラマも観てみたい。

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    2023年11月26日
  • 真夜中の果物

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    恋愛のワンシーンと、最後に短歌が添えられるショートストーリー集

    著者の小説デビュー作「ゆるいカーブ」に加筆、改題して文庫化された作品
    全37篇の掌編を収録

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    久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰っていった早朝の電車の音…。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに短歌を添えて贈る、『ハニービターハニー』の原点。甘くて苦い恋を描く、人気歌人の処女小説集
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    フルーツを恋愛に例えているのかな?
    時には甘く、時には酸っぱく
    香りも甘美ではあるが儚い感じが


    私の好きなストーリーは「カシスオレンジ」
    好きだった気持ち
    現在とのギャップ
    そして、以前好きだったという気持ちに思いを馳せるのがよい


    短歌だけで選ぶなら「傷」が一番自分に近い経験でしょうか
    ショートストーリーのシチュエーションはまったく関係ないけどね

    私の場合は物理的な傷ではなく心理的な傷
    傷つけられたと思っているけど、実際には相手も傷ついていたり
    男女の別れなんてそんなもんですよねー


    シチュエーション的に好きなのは「憧れ」
    女性同士の集まりと関係性
    柚木麻子さんの小説「あまからカルテット」のような雰囲気を感じる


    「二冊」なんかも好き
    同じ本が二冊あるシチューエーション
    元彼の置いていったボロボロの「キッチン」
    ってか、「キッチン」をそこまで読み込む男って……


    「CO2」もなかなかよい
    恋愛における、付き合う相手からの影響と、別れた後の切り替えが面白い



    収録作は以下の通り

    よく晴れた日に
    まるわかり
    二冊
    酢豚
    ただいま
    一目惚れ
    三年半ぶり
    桜の季節
    綺麗なだけ
    からっぽの部屋
    コーヒー
    沈黙
    距離感
    非・寿
    地下鉄に乗って
    行ったことのないベトナム
    恋よりも
    テレビ
    男友だち
    二人の男
    憧れ
    電車の音
    彼女からの電話
    話さなかったこと
    カシスオレンジ
    あたしの好きな男
    駆け落ち
    傷
    手紙
    薄明かり
    想像力が足りない
    Co2
    遠い夜
    しらっちと桐子とわたし
    クリスマス
    キムチ鍋
    路上教習

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    2023年11月22日
  • 真夜中の果物

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    ネタバレ

    Chaptersで届いた本。
    初めてこの方の本を読みましたし、普段こういう分野は読まないので、なんだか新鮮でした。

    ショート集で、切ない感じのお話が多かったですけど、あぁ、なんか分かるなぁ。と思ったり共感出来るお話もあり、1つがとても短いので読みやすかったです。

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    2023年11月12日