加藤千恵のレビュー一覧

  • この街でわたしたちは

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    行きたいお店ができました。

    前田さんの章が好きだけど
    共感するのは他の章だったりする。

    最後の方いきなり別の本みたいでびっくりした。

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    2021年07月03日
  • アンバランス

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    登場人物が少ない分、終始日奈子の気持ちに寄り添いながら集中して読むことが出来た。

    夫婦間と言えども相手を思いやるが故に話せない、夫婦だからこそ話して行きたい、など色々考えさせられました。

    セックスなんて、しなくても生きていけると思っていた日奈子だったけれど、最後に由紀雄に取ったアクションは本当に切なく、二人のその後が気になるラストは余韻が残る。

    タイトルの「アンバランス」がしっくりと来る作品。

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    2021年02月27日
  • ハニー ビター ハニー

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    恋愛にまつわる短編集。

    恋愛ほど心が乱高下するものはないと思う。両思いと分かったとき、浮気がバレたとき、どきどきが詰まっている。
    恋愛経験が少ない私でも楽しめた。

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    2021年02月21日
  • こぼれ落ちて季節は

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    この著者の本は初めて手に取りましたが冒頭から惹きつけられて6編をあっと言う間に読み終わりました。

    各短編は二人の主人公をそれぞれの立場から描く構成になっておりとても新鮮で各主人公の気持ちに感情移入しやすかったです。

    そしてその短編が他の短編ともシンクロされていて凝った構成になっています。

    何より登場する女性たちの繊細な心理描写が丁寧で女性ならば一度は感じた事があるであろう気持ちが随所に散りばめられていて共感出来ます。

    読後感も爽やかで他の作品も読んでみたくなりました。

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    2021年01月31日
  • ラジオラジオラジオ!

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    小学生の頃から今まで、何回も読んでいる本。
    爽やかで、それぞれの姿が可愛くて、1人で決断をしていく姿がかっこよくて、みんな愛おしい。
    感想を書いていたらまた読みたくなってきた。

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    2021年01月18日
  • いびつな夜に

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    全て5ページ以内の超短編集。
    その中の殆どが失恋について。しかも大恋愛からの絶望的な。という訳でなく本当に日常のどこかで誰が今日も言われているであろうな。というありふれた失恋。だから共感できるし感情移入もスルッと自然に出来た。恋愛がご無沙汰の人も、もちろん失恋しそう・した人、、、いや、むしろ幸せの絶頂って人に読んでもらいたい。そしてその幸せな日常を本誌を読んで再確認し大切にして欲しい。
    私は次に幸せに恋愛ができたなら、それを手放さないためにも本誌を読むだろう。なんて、小説チックに感想を書いてみる。

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    2020年11月17日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    ネタバレ

    表紙のイラストのインパクトがありつつ淡い感じがそのまま物語とマッチする。
    解説までを含めて比較的サラッと読める印象。
    読み終わったときの達成感や納得感が多少薄いような気もするが、それも含めて良さという感じ。
    何より桃のシーンが印象的。
    本編の視点が変わらず分かりやすく、内容は重みがあるがそれぞれの人物に必死感がありつつも淡白でかつ人間味もある。
    少ない登場人物の浅くて深い関係性に引き込まれた部分もあり彼らの今後が幸せであることを祈る様な気持ちになった。

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    2020年08月30日
  • 真夜中の果物

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    もう何年も前に一度だけ読んだ本だったけど、たまたま目に止まったので、もう一度読んだ。かなり短いストーリーと最後に短歌、がずっと続くのだけど、毎ストーリーの最後の短歌でひとつひとつのストーリーの収まりが良くて読んでいて心地が良かった。短歌っていいなぁって。言葉を紡ぎ出して、かつ心地よく。。

    物語の主人公たちは皆バラバラの世代であったり環境にあるので、読んでいて何かしらはその時々の自身の環境に近しいものがあるのではないかと思う。以前に読んだ時はまだ大学生だった私も大人になり…読んだ印象、自分と重ね合わす対象も変わった。今の私は「非・寿」の主人公に見事に当てはまる感情を持っている。「結婚…ねぇ。」

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    2020年05月28日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    ちょっとさびれた商店街?
    第1集から続けて、いやこんな商店街あったら人が溢れそうじゃやない?と思ってしまう素敵なアンソロジー。
    今集も、初読み▶もっと読んでみようと思える作家さんにであえました。第3集も楽しみー!

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    2019年12月21日
  • 点をつなぐ

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    再読。

    コンビニスィーツの商品開発をするみのり。
    自分の選んでいる人生に少しの不安を感じていた。

    実家に帰り、地元の友人たちと過ごすときに、結婚も見えず働き続けている自分は間違っているのかもと思ってしまうみのり。
    逆の立場で、働く人達の中に1人だけ紛れてしまった専業主婦の友人が居たら、やっぱりその人も自分の選択が間違っていたのかもと悩んでしまうと思います。

    自分の選択を信じ、そこに自信を持つことは大事。
    少しまどろっこしい展開でしたが、最後にみのりがそこに行き着いた様子でよかった。

    大きな変化はなくとも、みのりの気持ちに寄り添うストーリーでした。

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    2019年10月29日
  • 真夜中の果物

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    5,6ページずつたくさんの恋の話が詰まった本。
    キュンと甘酸っぱかったり切なかったり、人生に時折訪れるその瞬間を切り取ったお話。

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    2019年08月14日
  • 春へつづく

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    朗読会の演目として時間に合うように使わせていただきました。聞き手も大人なので学校司書の先生の章をつかいました。

    現在の学校司書の先生としての生き方と司書になる前の婚約破棄騒動。
    聞き手もドキドキしてしまったようです。
    ヤングアダルト向けと位置づけられていますが大人でも充分堪能できる作品なのでは。
    中学生の頃を思い出したり…

    いい作品だと思います。

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    2019年02月17日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    加藤千恵の短歌集:ハッピーアイスクリームに物語がついた本。
    加藤千恵の短歌も小説も好きな私にとってはかなりおいしい本だった。
    ただ、最後の方に短歌集からの短歌が羅列されていたのは、なんとなく残念。
    短歌集の短歌は、あの装丁で読みたい。

    学級に短歌集を置いてあるので、それにからめて紹介してみよう。
    女子なら好きな子が絶対いるはずなんだよな。加藤千恵。

    あの短歌集は衝撃だった。

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    2018年12月24日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    アンソロジーで2巻(も3巻目も)出るのって、やはり人気があるからでしょうね。

    今巻も、1巻や他のお話で出たお店や人がちらりと登場していて、それぞれの著者さん同士のリスペクトを感じました。

    近所に、こんぺいとう商店街が本当にあればいいのになぁ。

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    2018年11月27日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    シリーズ第2弾。
    スカイツリーを見上げる下町の片隅に、ひっそりと息づく商店街。
    それが「明日町こんぺいとう商店街」

    明日町こんぺいとう商店街を舞台にした6人の作家さんのアンソロジー。
    『古書卯月』 藤谷治
    『あったか弁当・おまち堂』 あさのますみ
    『水沢文具店』 安澄加奈
    『台湾茶「淡月」』 加藤千恵
    『カサブランカ洋装店』 吉川トリコ
    『やきとり鳥吉』 大沼紀子

    大沼紀子さん以外は初読みの作家さんでした。

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    2018年11月05日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    いつも通り、明日町こんぺいとう商店街は心暖まるホンワカな雰囲気だ~(*^^*)と思って読んでいたら、後半は大人でダークな雰囲気に…(゜゜;)四軒目までの話は大好きだけれど、五軒目からは少し苦手(--;)

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    2018年06月06日
  • いろごと

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    ネタバレ

    加藤千恵さんが描き出す、「いろごと」の話を、都度都度「自分が彼女なら」と置き換えて想像してしまった。
    どれもが身近で、でも遠いような気もして、過去や未来に点在しているような、女性ならばどこかに必ず共通点や共感を覚えるような、そんな世界が短歌とストーリーの中にあった。
    『orange』をとても好きだと思って、『black』でとてもリアルに、別れた恋人と自分に置き換えて場面を描いてしまった。
    きっとわたしも彼も、「久しぶりだね」を繰り返すんだろうなと思った。

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    2018年05月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第3弾。
    知らない作家さんの名前も増えてきたが、今回もまた一段と、箱庭世界が充実していった。
    自分のコレクションが増えていくような気持ち。

    自営業と後継ぎという定番の物語、古くなってしまった業種、逆に商店街にはそぐわないようなおしゃれな店舗のことなど、品ぞろえ多数。
    その中、シリーズで一番最初のお話だったカフェ・スルスのその後の様子を知ることができてよかった。
    また、店の内情は一つもうかがわせず、舞台として使われている「アイスバイン」は、ちょっと異色で、文学的にして官能的である。
    『明日の湯』が一番好きかも。
    そして、お店をやってい

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    2018年01月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    大好きな明日町シリーズ、第三弾

    一軒目「カフェ スルス~一年後~」大島真寿美
    平均年齢60歳。老後の楽しみに開いたお店に咲く恋の花。

    二軒目「ブティックかずさ」 越谷オサム
    三十近いひきこもりがちのバンドマンの一人息子VS昭和の香りプンプンな「ブティックかずさ」を守り続けている父。

    三軒目「エステ・イン・アズサ」青谷真未
    お互いを思いやるお嫁さんと姑さん、なんて素敵なんだ。

    四軒目「明日の湯」秋山浩司
    銭湯の壁の絵にまつわるおばあちゃんの恋心に、心がぽかぽか♪。
    がんばれ三太郎!

    五軒目「ドイツ料理屋・アイスバイン」島本理生
    ずっと好きでいたいからと、他の男性と結婚した主人公。

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    2018年03月14日
  • 点をつなぐ

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    ネタバレ

    「みのり」はわたしだった。
    そして、誰かでもある。
    そんなことを思わせてくれる、ひとりの女性の人生の一部を切り取った小説だった。

    人生は選択の連続。
    何かを選んだということは、何かを選ばなかったということ。
    みのりはそれを「点つなぎ」になぞらえる。
    選んで、選んで、選び続けたその先にしか見えない形、明らかになるかもわからないそれをイメージして。
    選ばなかった先の景色は決して見られないし、どちらがよかったなんて絶対にわからない。
    それはすでに、違う世界だからだ。

    劇的なことが起こるわけじゃない。
    行方不明の妹は行方不明のままだし、取引相手ともチームのようだし雰囲気も良いこともいくつかあったが

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    2017年08月30日