加藤千恵のレビュー一覧
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ースマホでさがす わたしの未来ー
結婚、恋人を探す手段は時代と共に変化する。政略結婚、お見合い、結婚相談所、そして現在はマッチングアプリ。手紙や顔合わせなどリアルで見つける時代から部屋でゴロゴロしながら、仕事の片手間にスマホ一つで恋人を探せる時代になった。そんな最新のお見合い手段「マッチングアプリ」に焦点を当てた作品。
主人公は彼氏と別れて2年が経つ、田中琴美、30歳、会社員。男性、女性ともにそうだが現在は高校、大学を出ると仕事に追われる人が多くいる。プライベートとキャリアの両立はなかなか難しく、「シゴデキ」が一つのステータスとも言われる時代。しかし、キャリアアップを目指せば目指すほど恋人ができるチャンスを逃しあっという間にアラサー!琴美もそんな人たちの1人。そんな彼女が妹に勧められ彼氏を探すためマッチングアプリを始める。
琴美もマッチングアプリで彼氏を探すがマッチするのは変わった人ばっかり。何年も前を写真も使う「プロフ詐欺」、自分勝手でワガママな「自己中」、恋人探しを逆手にとって体の関係ばかり求める男だったりと多種多様な人が存在する。たまにネットでマッチングアプリについて書かれたニュースなど見るが現実で起こっていることを取り上げている作品で現実に当てはめて読むことができる。なかなか癖のある人物も登場してきて笑えたり、自分とは違う考えだなと「なるほど。」と思える個所もある。いろんな人と関りを持つ中で徐々に琴美の考えも変わっていく。買い物、連絡、仕事なにもかもがスマホ1つで完結してしまう時代。それでもリアルな人との関りは大切だなと感じた。
個人的にマッチングアプリをしたことがなくこの本を見つけ興味本位で買ってみたがすごくおもしろかった。判断の仕方は異なるがオンラインでもリアルと変わらない「取捨選択」が行われているんだなと、なかなか恐ろしい時代だと思った。マッチングアプリに対しまだ批判的な意見が多いが、この本を読み個人的には全然ありだと思うし立派な出会いだと思った。ありそうでなかったジャンルの作品でとても面白いので興味のある人はぜひ読んでみてください。 -
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ネタバレ自分に重ねて、
吐き気がするほど、
身に染みる話だった。
大好きだよ。君しかいない。
と、言うのに、
欲情されない辛さ。
「不能」を責める事は
パートナーであれ、タブー。
自分の知らないところで
"気持ちは無い浮気"をされる裏切り。
それならば。と、
自分も暴挙に出ざるをえない、
心の切迫感。
読み進めながら、なぜタイトルが
「アンバランス」なのか、
度々考えていたけれど、
最後のP204以降、ラストまでの
築いてきたもの総崩しにする
主人公、日奈子の叫び。
「オセロが白から黒になるように。」
まさに。
妙齢の女性の心理を描くのが、
本当にお上手でした。
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読み進めていくうちにそれぞれの登場人物の関係性がわかってきて、ページを捲る手が止められなくなる。
「この時本当はこう思ってたんだ」が答え合わせのようで楽しい。
登場人物みんなに共感できるポイントがあって、首がもげそう笑
何もかも輝いて見え希望に満ちていた時間、不確かな未来への不安、そして「過去に思い描いていた夢や希望が、必ずしも叶うわけじゃない。」の切なさ。この絶妙な甘苦のコントラストが、「ハニー ビター ハニー」や「さよならの余熱」、「ハッピー⭐︎アイスクリーム」を思い出させて、これぞ加藤千恵さんの作風だなと感じました。
登場人物みんな幸せになってくれ〜。 -
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「私とあなたは違う人間なんだ」という現実に、打ちのめされたり、逆に「だからこそ」と前向きに考えられたり。
いままでの加藤さんの軽やかさ、鮮やかさ、時折感じる苦味はそのままに、急に訪れる衝撃が加わり、以前よりも深みを感じる作品でした。
加藤さんの世界に出てくる、お菓子や飲み物、料理、本当に鮮やかで魅力的で、とても美味しそうで、それでいて登場人物の心情を反映していて、そういうところがもう本当に好きなんだよなと、読みながら身悶えてしまう。あぁ、過去作読み直そう。
今回の短編では特に「お茶の時間」はお気に入り。
ちょうど台湾烏龍茶を飲みながら読んでいたこと、私も紅茶やお茶がすごく好きで、出てくるお茶やお茶を使った料理が本当にすごく美味しそうで、現実にあのお店があったら毎週通ってしまうと思う。 -
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たまに読みたくなる加藤千恵。
今回は私好みで大好きな一冊になった。ボーナストラック的な3篇(特に最後の2つ)はそれまでとは違ったもので、ある意味加藤千恵的。なくてもよかった。
出てくるごはん屋さんが実在しているとわかってからはgoogleマップで調べたりもして、機会があったら行ってみたい。(閉店しているお店もあった)
街によって登場人物たちや選ぶお店の雰囲気が違っていて、それもまたおもしろい。
「市」は武蔵野市しか出てこなかったが、国立市あたりでもおもしろいのができそうだし、奥多摩あたりだとどういうのができるかなと考えたりしてしまった。
続編も期待したいし、オムニバスドラマも観てみたい。
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恋愛のワンシーンと、最後に短歌が添えられるショートストーリー集
著者の小説デビュー作「ゆるいカーブ」に加筆、改題して文庫化された作品
全37篇の掌編を収録
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久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰っていった早朝の電車の音…。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに短歌を添えて贈る、『ハニービターハニー』の原点。甘くて苦い恋を描く、人気歌人の処女小説集
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フルーツを恋愛に例えているのかな?
時には甘く、時には酸っぱく
香りも甘美ではあるが儚い感じが
私の好きなストーリーは「カシスオレンジ」
好きだった気持ち
現在とのギャップ
そして、以前好きだったという気持ちに思いを馳せるのがよい
短歌だけで選ぶなら「傷」が一番自分に近い経験でしょうか
ショートストーリーのシチュエーションはまったく関係ないけどね
私の場合は物理的な傷ではなく心理的な傷
傷つけられたと思っているけど、実際には相手も傷ついていたり
男女の別れなんてそんなもんですよねー
シチュエーション的に好きなのは「憧れ」
女性同士の集まりと関係性
柚木麻子さんの小説「あまからカルテット」のような雰囲気を感じる
「二冊」なんかも好き
同じ本が二冊あるシチューエーション
元彼の置いていったボロボロの「キッチン」
ってか、「キッチン」をそこまで読み込む男って……
「CO2」もなかなかよい
恋愛における、付き合う相手からの影響と、別れた後の切り替えが面白い
収録作は以下の通り
よく晴れた日に
まるわかり
二冊
酢豚
ただいま
一目惚れ
三年半ぶり
桜の季節
綺麗なだけ
からっぽの部屋
コーヒー
沈黙
距離感
非・寿
地下鉄に乗って
行ったことのないベトナム
恋よりも
テレビ
男友だち
二人の男
憧れ
電車の音
彼女からの電話
話さなかったこと
カシスオレンジ
あたしの好きな男
駆け落ち
傷
手紙
薄明かり
想像力が足りない
Co2
遠い夜
しらっちと桐子とわたし
クリスマス
キムチ鍋
路上教習