加藤千恵のレビュー一覧

  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    マッチングアプリで知り合った人と初めて会うあの違和感。きっとこのまま一緒にいても幸せにはなれなかったはずの元彼の記憶の中の居心地の良さ。好きな容姿の人に触れられる幸福感。自分から遠ざけたはずの関係なのに募る虚しさ。物語の全てに共感です。
    周りが学生の頃から付き合っていた同級生や職場や趣味で知り合った相手と結婚して行く中、出会いがなくマッチングアプリや街コンで婚活をしている自分への劣等感、マッチングアプリに対する世間体の悪さをずっと感じていました。1章の最後、『離れた場所で、指先から知り合っていくなんて、ドラマチックでしょ、充分に』と言う台詞に、アプリを初めたばかりの過去の自分の背中を押してもら

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    2024年01月13日
  • 真夜中の果物

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    恋愛とは「勘違い」だ。
    山崎ナオコーラ

    生きている人間は全員途中、
    まっすぐ歩いているようでもカーブだったりする。
    恋愛を扱う映画も歌も
    一部のセリフ、歌詞だけが刺さることもある。

    でも数年経ってみると、
    あの頃の自分はガキだったなあ
    なんて思うわけで。

    でもその数年後、
    やっぱりそうだよな、なんて
    取り止めのない、正解のない問いを考え続けるのだ。

    ゆえに数年後この小説を読んだとしたら、
    刺さる話は違うのかもしれないし、
    同じなのかもしれない。

    今刺さるのは以下

    忘れようとしているうちは
    まだ忘れられずにいるってことなのだろう

    幸せになって欲しいと思ってる気持ちは
    嘘じゃないけど

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    2024年01月05日
  • ハニー ビター ハニー

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    ネタバレ

    恋とは何か、わたしのそんな疑念にひとつの解答を与えた。恋心は言葉では表せないけれど、確実にそれに近いなにかに触れたのがこの作品だった。あまくて、にがくて、あまい。名詞の甘さがあまったるかったり、あまくなかったり。

    恋なんて、勘違いに等しい。人だまりにいくと、みんな勘違いをしていて、勘違いのおはなしをきくことができる。その物語はどれも苦くて、だけれど裏側にはどこか目を惹きつけられるような甘さがある。
    お菓子は焼き時間を間違えてしまえば、甘かったはずのものがくろこげになってしまう。もしかしたら、あまいとにがいは表裏一体なのかもしれない。甘くなれないと上手に苦くなることもできない、そんな人生。

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    2023年12月30日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日
  • ご本、出しときますね?

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    同名のテレビ番組の書籍版。対談番組なので普通の対談本として読める。内容は若林×小説家2人の対談。読んだことない人も多かったけどどの人も面白くてみんな読んでみたくなったし、小説家の皆さんのとがり方は自分とは違くて自分はやっぱ作家ではないな、とも思った。

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    2022年12月04日
  • ご本、出しときますね?

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    面白すぎてあっという間に完読。
    物書きの皆さんは日々何を考えてるんだろうって気になって仕方なかったので、得にしかならない!と鼻息荒めで読んだ。
    勉強になったのは、森鴎外の行き着いた哲学が
    【諦め】ということ。
    対談されていた作家さんの本や、処方された本など読みたい本が増えたので何を読んだらいいかわからない人にもオススメ。
    若林くん、佐久間さん、素晴らしい企画をありがとうございます。

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    2022年11月08日
  • ハニー ビター ハニー

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    ネタバレ

    友達の彼氏と浮気してて、ガムのレシートで気づかれるの悲しい。友達のこと好きなら尚更ひどいよなあ(1作目)。あと2作目は彼氏に好きな人ができたのに一緒に暮らすっていう。でもわかるんだ~何も知らなくて勝手に黒い想像して落ち込んでいくよりは、いやな事実を全部知ってその事実に侵されていくほうがいいって感覚。あの人たちとキスしたならしたで知りたい。知ったうえでどうにか判断したい。「好きです」って言って「俺も好きです」って半端ねえな~電話越しの告白。そしてドーナツ屋で中学のときお互い好きだった人に再会して付き合い始めるってまじで青春かよ感。夜の住宅街を二人で歩くの結構憧れるシチュエーションです。そして待っ

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    2022年04月04日
  • 消えていく日に

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    ネタバレ

    *好きで仕方のなかった人からの連絡。結婚記念日を前に穏やかな毎日を過ごしていたのに、昔の記憶が蘇るようで……(「返信を待たない」)。誕生日に大好きなバンドのライブ、そのチケットは彼がプレゼントしてくれて。あのときは、こんな誕生日がくるなんて思いもしなかった――(「ハグルマ」)。ままならぬ切ない心情を鮮やかに掬いとる、記念日をテーマにした全九篇*

    誰しも一度はこんな場面に遭遇し、こんな想いを抱えたことがあるのでは・・・
    懐かしく、切なく、やるせない心情が溢れ出すような物語たち。
    けれど、痛みの先にある明日までが見えるような、寂しいだけでは終わらない読後感。
    しばしの余韻を味わいながら、ゆるりと

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    2022年01月14日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    大学生の時に買った本を数年ぶりにもう一回読んでみた。

    和歌から連想される現代の恋の物語。
    昔の人はこんな想いを抱えていたんだなとか、その想いを歌にあらわせるのはすごいと思った。

    学生みたいな純粋な恋から、大人のちょっとビターな恋愛まで、色々な“恋愛”の形が読める一冊。

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    2021年08月03日
  • 消えていく日に

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    ちょっと、本当にこれはよかった。
    たまに心がギュッとなるけど、痛めつけるタイプのギュッじゃなくて、背中を押してくれるギュッ。

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    2021年01月24日
  • いつか終わる曲

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    それぞれの物語が、それぞれの楽曲の歌詞とうまくマッチしてる感じが良かった。
    知らない曲も幾つかあったので、曲を聞いてからまた読み直すと二度楽しめる。

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    2020年11月28日
  • いびつな夜に

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    この方の短編を読むと
    そこら辺にあるものが
    “ モノ”になる

    そしてそこに確かに思いがあって
    嬉しいも悲しいも幸せも切ないも
    自分の心と一緒に
    寄り添ってくれる
    そんな気分になる

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    2020年06月18日
  • この街でわたしたちは

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    面白かったです。
    美味しいごはんと、幸せな恋苦い恋…堪能しました。添えられた短歌も、切り取られた気持ちに切なくなりました。
    登場するのは実在する飲食店のようです。東京は今でも行ったことがない地ですが、行ってみたいお店がたくさん出来ました。
    進んだ恋、終わらせた恋、ときてうわーっとなった後に、友だちから変化した夜の2話。かとちえさんの性描写好きです。
    カバーイラストが好きなmiccaさんだ!と手にした久々のかとちえさんの本でしたがやっぱり好きな世界でした。

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    2020年06月02日
  • さよならの余熱

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    「私が寝てたら何時に帰って来ようといいの?12時半が朝の5時になろうと関係ないの?」「なんでそんな極端なの?」って掛け合い、両方に対してそれなだった。書き写すの嫌になるぐらい、1.つまらぬもの、は自分のことだった。まとめると、切ないフェードアウトにとても惹かれる。共感しすぎて書き写すのも迷った。

    2022.9.15
    何も響かなくなってたけど、何にも共感できなかったけど、でもすごく面白かった。

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    2020年05月23日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    幸せは過ぎ去ってから気が付くものだってやつ、違うと思います!ちゃんと幸せの中にいるときも、気づいてます。ふわーって、してますよ。あとね、大事な時に何も言えないなら、私は何のためにこんなにも多くの言葉を携えているんだろう、とよく思います。やるせなさも切なさも残る形で終わるところが、リアルな日常を描いているようで良い。

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    2020年05月18日
  • いびつな夜に

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    切り取りたい言葉が多すぎて捨てられない。この人の描く世界や言葉はどこまでも切ない。嫌になるぐらい分かってしまうことが悲しくもあり、うれしくもあり。ストーリーも素敵だったので何度でも読み返してほしい。多分その時代に応じて刺さるものが違ってくるから。

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    2020年05月18日
  • 卒業するわたしたち

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    いろんな卒業を切り取れる加藤さんはすごいなあ。卒業って学校だけじゃないんだよね。自分のなかで落とせたら、区切りをつけられたら、卒業できるんだよね。自分なりの卒業、そろそろしようと思ってるので。こういう風にたった何ページかで終わってしまうような恋でも、ちゃんとさよならしようと思うよ。

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    2020年05月10日
  • いつか終わる曲

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    この人の文は朝井リョウちっくで、とても素敵だし好き。久しぶりに文がどタイプな人みつけたんだ~、きれいなの。多分加藤千恵に出会ったのはこの本きっかけでした。

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    2020年05月10日
  • こぼれ落ちて季節は

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    すごい何重もの関係。点と点がつながる。このA-sideとB-sideが好きだなあ。ずっと読み返していたい。人と関係がつながって、最後時を経て出てくるの、いいなあと思った。人生もこんな奇跡が連なっていますように。

    と、時が経って何年後かに読み返すと何も響かなくて、人生こんなもんだよって思っちゃって、それが悲しいなあ

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    2020年05月10日