【感想・ネタバレ】ハッピー☆アイスクリームのレビュー

あらすじ

そんなわけないけどあたし自分だけはずっと16だと思ってた――将来への不安、不意に訪れる孤独、どうしようもなく募る恋心。女子高生の揺れる気持ちを鮮やかに切り取り、話題を呼んだ17歳のデビュー短歌集に、胸にせまる青春小説5編を加えたリミックスバージョン。思春期のとまどいがリアルに息づき、切ない共感と甘い郷愁をさそう。きらめく言葉がぎっしりつまった、宝石箱のような作品集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

高校生の恋愛や進学の悩みについて歌われた短歌に短い物語がついたもの。短いけれど設定が練り込まれていてどれも面白い。1つ面白いなと思ったものを挙げるとするなら、最近付き合いが悪くなった友だちについて悪口を言い合っていたら本当は祖父の看病をしていた、というもので、こうしてあらすじを書き出してみるとありがちだけれど、そのキュッとなる感じが出ていてとてもよかった。

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2024年07月20日

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幸せは過ぎ去ってから気が付くものだってやつ、違うと思います!ちゃんと幸せの中にいるときも、気づいてます。ふわーって、してますよ。あとね、大事な時に何も言えないなら、私は何のためにこんなにも多くの言葉を携えているんだろう、とよく思います。やるせなさも切なさも残る形で終わるところが、リアルな日常を描いているようで良い。

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2020年05月18日

Posted by ブクログ

高2です。ちょうど、この本の主人公と同じような年だからかな、
こんなに共感できた本は初めてです。
共感という二文字で表すと軽く聞こえてしまう気がするけれど
短歌はもちろん短編小説もぐっとくるものが多かったです。
読み終わった時にほんのり暖かい気持になる本は久しぶりです。
友達に借りた本ですが、自分で買って本棚にいれたい本になりました。

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2014年09月12日

Posted by ブクログ

作者の感情がストレートに直接心に響きました。
とにかく衝撃的でした。
短歌ってとっつきにくいイメージがありましたが、ストレートな感情をぶつけるには最適な方法なんだなと思いました。

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2014年03月29日

Posted by ブクログ

加藤千恵さんの短歌が好きだ。
加藤千恵さんの紡ぐ言葉が好きだ。

そう思った最初の本。


何より短歌が素敵すぎる。


女子高生のうちに読めて良かった、
と心から思う。

キラキラした
だけどそれだけじゃない
なにかが残る。

あの時感じた想いと同じような。

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2013年03月05日

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大それ事を言うけれど、文章の書き方が自分と似ててとても読みやすかった。
心情が多い人だなあって、でもそっちの方が感情移入しやすいからわたしは読みやすい。
短編集、浮気相手の子のお話が好き。ドスンと胸に来るものはないけれどじわじわくる感じ。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

加藤千恵の短歌集:ハッピーアイスクリームに物語がついた本。
加藤千恵の短歌も小説も好きな私にとってはかなりおいしい本だった。
ただ、最後の方に短歌集からの短歌が羅列されていたのは、なんとなく残念。
短歌集の短歌は、あの装丁で読みたい。

学級に短歌集を置いてあるので、それにからめて紹介してみよう。
女子なら好きな子が絶対いるはずなんだよな。加藤千恵。

あの短歌集は衝撃だった。

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2018年12月24日

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やっぱり加藤さんの小説も文も好きなのだと実感した。あの頃の自分の感情とか不安とか、訳もない憂鬱とか、色んなものが蘇ってきた。分かる、分かる!ってなる。
なんなんだろう、あの頃って不思議だ。それでいて綺麗で甘酸っぱくて哀しい、そんな時。
素敵な短歌がいっぱいあって、印象に残るものがいっぱいあった。あー、そう、こう思ってたの。ってなんか泣きそうになるような。
とりあえず素敵な小説と短歌でした。まだあとのまつりの頃のback numberが出てくるあたり、加藤さんのセンスを感じて高まりました。笑

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2015年08月22日

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JK、ってこんなにガラス細工のように脆くて、公園の鳩のように図太い摩訶不思議な生物だっけか。もはや思い出しもしなかった記憶の琴線をかき鳴らし、かつての女子高生も、現役のJKも、世代を超えて時代を超えて共感できる(ハズ)。「世界の中心だったあたし、かつ世界の誰よりも不幸なあたし」を思い出すのだ。

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2015年06月04日

Posted by ブクログ

前から気になっていた、(デビュー当時)高校生歌人の加藤千恵の短編+短歌集。女子高生特有の微妙なお年頃を瑞々しく書いているなーと爽やかな気持ちになる。短編の合間合間に挟まれる短歌がまたいい味を出している。是非、10代に読んでもらいたい。きっと共感できることがたくさんあるはず。2012/346

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2015年04月21日

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あの頃のアタシ達は何の根拠もなく無敵やと思いながらも、チョットした事も大げさなくらい心の中で大きな出来事になって傷ついたり。
それでも、やっぱり無敵と思ってみたりwww
その無敵が、いつまでも続くと思ってたり。
なんとも懐かしいあの頃。
なんで、あんな風に強気でいられたんか不思議( *´艸`)
でも、良い思い出の一つ。

☆また雨が降る
☆十八歳で夏
☆不幸な場所
☆いつか離す手
☆Today is the day.
☆短歌

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2015年01月28日

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わたしの高校生活はこんなに華やかじゃなかったんだけど

でもなんか分かるような気がしてしまう

読み終わったら 空を眺めて 雲がただ流れていくのを見てみた

とっても贅沢な気持ちになった

お金じゃ買えない何かが 一番心に染みるわけだ

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2014年09月09日

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加藤さんが17歳で詠んだ短歌に短編小説を加えたもの。
5編の小説はすべて高校生が主人公。

大人じゃないけれど、子ども扱いもされたくない…
それが高校生だと個人的には思ってるんだけど
あたしが高校生だった時も、こんなこと思ってたなーとか感じていたなーという気持ちがちりばめられていて、共感できます。


加藤さんの短歌は、わかりやすいフレーズとリズム、
リアルな言葉で、まっすぐに突き刺さる感じ。


『不幸な場所』は、まさに高校生っぽいなと思いました。
自分が主役で一番不幸とか身の程知らずにも思ってしまうけど、視野を広げれば、もちろんそんなことはなくて。
友達が苦しんでいたことに遅ればせながら
気づいただけでも、彼女はえらいかもしれないけど。


高校生で読むのはもちろん、大人になって読むと
また違う感想が持てそうな一冊。

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2014年05月03日

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高校生らしいストレートさが魅力です。
言葉遣いに美しさはないのですが、どこか切れ味のある言い回しで、所々でドキッとしました。
思春期の危うさや、ふわふわした精神状態がうまいこと表現されていました。

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2013年12月26日

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大学2年生の時の冬、片想いが失恋で終わった日、その顛末を知る友達がメールで送ってくれた短歌があって、すっかりその事を忘れてしまった8年後の今日再会し加藤千恵さんの短歌であったことを知りました。

加藤千恵さんの本はかなり読んでいたのだけどこれは初読。17歳の時に書いたという短歌も、それらをモチーフにした短編小説もじんわりとしたせつなさにつつまれるような気持ちになります。
※友達が送ってくれたのは2001年に出ていた歌集『ハッピーアイスクリーム』だったはず

前述の片想いもこの小説で描かれている高校生の頃の気持ちも当時はそれが全てでそれが大切だったのだろうけどアラサーになった今振り替えると笑っちゃうくらい小さい。でもそんな小さい事を全てと思えるような真っ直ぐさをいつの間にか失っちゃったのかもしれない、とも思う。だから失っちゃったものへの懐かしさでこの小説をせつなく感じるのかもそれない。

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2013年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編小説は、あまり好きではない。
でも、加藤千恵さんの作品を読んでいたので。

彼女が高校生(17歳)のときに書いた短歌を
使って?短編小説を05つ書いてある作品で。

どれも、高校生が主人公になっていて
何だかわかるような気がするのだけど
もう高校生じゃないから
考え方も変わったのかなーとか
わたしももっと恋愛しておけば良かったとか
考えていました。(笑)

挿絵がすごく好きだった。

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2012年09月05日

Posted by ブクログ

10年前ってどんなだっけ?

大切な君がいたから幸せでそんな自分に惑わされてた

そんなかんじ!?(笑)
大切な人との関係は永遠ではないと知り、自分を本当に理解してくれる人なんて自分以外には有り得ないのだとある日思った。

そんな17歳。
今、27歳、どーなっただろうか…。

永遠ではないとしてもねその時はリアルであって大切なんだ

ってかんじかな。少し緩くなったのかもしれないなぁーと思ったりした。

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2012年07月31日

Posted by ブクログ

もろ年代がかぶっていて
「あっわかる!」と共感する歌だらけ。

短歌って百人一首みたいなのしか
知らなかったので新しかったです。


これをきっかけに短歌にハマりました。

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2012年07月30日

Posted by ブクログ

この本を初めて読んだ時、 私はまだ学生で 彼女の作る短歌に共感しながらもすごく衝撃を受けた。
それと同時に、その才能に嫉妬のような感情を抱いたことも覚えている。

それから 時は随分たって、社会人になった私も
再度手に取ったこの文庫本に また同じような共感と衝撃を受けている。

選ばれた短い彼女の言葉達は 難しいこと抜きに 心に刺さる。

これは 単純にすごいことだと思う。

幾つになっても 恋は 切なくて 痛いのだ。 

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2012年07月04日

Posted by ブクログ

昔読んで、そのあと絶版になったのか全然見かけなく
なってしまい、残念に思っていたところ、集英社で発売!

あの頃の、やるせない気持ちや、ドキドキした気持ちが
甦ります。

新たに加えられた小説五編もよかったです。

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2012年01月04日

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2001年に出版された『ハッピー・アイスクリーム』はすでに読んでいた。やはり短歌が輝いている。重要と~はね、笑っちゃうくらい本当のこと。一人で旅に出る妄想したなぁ。今もするけど。

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2011年12月31日

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女子高生の時に読みたかったけど、今読んでもよかった。
ああ、女子高生だったなぁ、てなれる。

最後の歌集部分は、読み進めていくうちになぜかどんどん泣きそうになった。
言葉にできない感情が積もっていく感じ。

高校生に読んでもらいたい。

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

理想と現実
同じような思春期を経験してきた大人から見ると
これは無理だろうなぁと思うことが、
まだ叶う可能性があったりする時期、
だんだんと自分のちっぽけさを知っていく。
それは必ずしも悲しいことではなくて、
置かれた環境、自分の持っているものなど、
ちゃんと現実に根を張って生きていく準備であり、
それにより、人間らしくなるように思う。
現実がなによりも、儚くて美しいことを忘れてはいけない

と思った。
あとは、思春期に読んでみたかったなぁ、とも思った。

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2020年02月12日

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小説は、恋愛で甘々とかそういう意味でなく、空気が、高校生たちが、何となく発酵しそうに甘かった。煮詰めたら甘酸っぱいジャムになりそう。後半の沢山の短歌は、わからないままどんどん胸が詰まるようだった。

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2018年10月17日

Posted by ブクログ

短歌が目当てで購入。
17歳ってこんなだったけど、だからって17歳の頃の自分にこれは書けないなってものばかりでした。

自分が特別不幸だと思い込んだり、自立心と反抗心と妄想がごっちゃになったり。
10代後半の内向的な自意識過剰っぷりをちぎっては投げるような作品だと思います。

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2013年08月02日

Posted by ブクログ

いつも加藤千恵さんの本はいたたまれないくらい後味が悪いんだけど、この本はそんなことなかった。短歌が多めなのも良かった。

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2013年07月10日

Posted by ブクログ

きっとありふれた情景を、当たり前のままにせずにすくいとっておいしそうに並べた本。わかるわかる!と続けざまにぽんぽん食べたくなるビターチョコレートみたい。

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2012年07月11日

Posted by ブクログ

短歌+小説集。

甘酸っぱ過ぎて恥ずかしい。

back number など、
過去のリアルタイムと若干連動。

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2012年02月26日

Posted by ブクログ

短歌なら短歌。小説なら小説(短歌がはいっててもいいとおもう)にしてほしかった。
一度短歌集の方で味わったことのある短歌達だからこそ、
そこに小説が加わって、自分の味わい方を変えられてしまうのが少し寂しかった。
各小説はかとうさんらしくて、好きだった。

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2011年12月30日

Posted by ブクログ

ある出来事、感情をすごくまっすぐ書いてある一冊。共感とはまた違う気がするが、なぜか惹かれる、読む手が止まらないそんな本。

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2011年12月28日

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