加藤千恵のレビュー一覧

  • 友だちじゃなくなっていく

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    小説しか読んだことなかった加藤千恵の短歌集を初めて読んだ。
    一言で表すなら「等身大の女子」だろうか。
    強く楽しく生きようとする「あたし」も、いつまでも悲しくて前に進めない「あたし」も別にいろんな人がいるってわけではなくて、矛盾なく、一人の人間の中に共存できる感情だと思う。
    5分後には「あたし」の気持ちは変わってる。

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    2025年05月04日
  • 真夜中の果物

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    私が読んだことのある加藤千恵さんの作品よりも「昔のものを読んでみたい」という好奇心から手に取った。
    表紙のイラストが見れば見るほど美しい。

    ここまで短編の加藤千恵さんの作品を読んだのは初めてだったので、いつも以上に想像力が掻き立てられる。
    なんら統一性のなさそうな短編集に「?」が浮かびかかったが、最後のあとがき「ゆるいカーブ」という言葉を見て、この1冊が完成したように思う。

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    2025年05月03日
  • この場所であなたの名前を呼んだ

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    娘を産んだ時、NICUの隣の新生児室に毎日通っていた。泣いているお母さんたちを見るのはとても辛かった。絶対に健康に生まれるなんてなくて、本当に産まれるって奇跡なんだなぁって思った。
    あと、NICUの看護師さん、助産師さんはこれまで見た社会人の中で1番尊い存在だった。

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    2025年04月28日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • いびつな夜に

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    短歌と短歌から派生したショートストーリーが詰め込まれた短編集。短歌だけでもすてきなのですがそれにまつわるお話があることでまた短歌の解釈も変わりおもしろかった。失恋とか浮気とかの話が多かったけどしあわせな話もちゃんとあって良かったです。失恋のバリエーションが豊富ですごいと思ったら。挿絵つきで読んだらまたさらにおもしろかっただろうなと思うからちょっと悔しい。

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    2025年04月05日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリーの若林と作家たちが対談し、”自分のルール”についてをメインに小説を書くにあたってのモチベーションや作品の映像化の話、小説には関係ない話まで色々と語る番組の書籍化。各回の最後にはオススメの本が紹介されています。それぞれのこだわりや持ち味が出ていて面白かったです。テレビで実際に話しているのを見たかったかな。

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    2025年03月21日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    リアルな内容で、自分と重ねながら一気読み。
    入りの話から予測してた展開が予想外のものだったのでおもしろかった。

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    2025年03月14日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんは不思議な人だ。
    めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
    だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
    この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
    人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。

    私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
    この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
    あとは角田光代さん

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    2025年02月13日
  • 真夜中の果物

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    短編集だから本慣れしてない人も読みやすいです!恋愛してない私からしたらこんなこともあるんだ……って感じだけど、だからこそしれないことしれて面白い!(恋愛経験ないだけ)恋愛したくなります……

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    2025年02月12日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ネタバレ

    まず表紙の可愛さについつい買ってしまった( ˶'ᵕ'˶)
    可愛い見た目だが内容は切ない食にまつわる30のショートストーリー&話ごとにピッタリな短歌が書かれている!

    ☆塩抜きフライドポテト
    まさに我が子も2歳で共感でき思わず泣きそうになった( ⸍ɞ̴̶̷ ·̫ ɞ̴̶̷⸌ )息子もフライドポテトが大好き!
    少し前までは自分で食べることも出来なかったのに美味しそうに食べる姿、いつの間にかちぎりパンじゃなくなった腕、ほっぺもまだぷっくりはしているけど少し前よりはシュッとしてきたところ…etc。どんどん成長していくのは嬉しいのに何だか少し寂しい( ᵕ ᵕ̩̩ )

    ☆カ

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    2025年01月31日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    短編集で時間がなくても区切りよく読むことができた。
    リアルな話も、少しSFぽい話もあって読んだらお腹が空いた。
    読む年齢や状況で感じ方が変わるのかなと思った。
    人生の節目に読み返したい。

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    2025年01月23日
  • 真夜中の果物

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰っていった早朝の電車の音……。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに短歌を添えて贈る、『ハニー ビター ハニー』の原点。甘くて苦い恋を描く、人気歌人の処女小説集。

    『まったく考えられないとか、絶対に結婚なんてしないと思っていたわけではなかった。まだ早いな、今じゃないな、と思っているうちに、34歳になった。(非・寿)』

    『考えたって無意味だ。選ばなかった道が、今自分のいる場所よりも幸せだなんて、誰にもわかるわけがない。(非・

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    2025年01月13日
  • ハニー ビター ハニー

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    甘くてほろ苦い恋の話がぎっしり
    友だちの彼氏を好きになった。同棲している彼に好きな女性ができた。――不意に訪れた恋に翻弄される若者たち。とろけるように甘く、ちぎれるように切ない、歌人の初の恋愛小説集。(解説/島本理生)

    『見えなくてつらいよりも、見えてつらい方がずっとよかった。自分の想像力でどんどん真っ黒になっていくよりも、事実に傷つけられて変形されていくほうが耐えられることだった。自分を嫌わずにいられることだった』

    『・・・なんでも許せるなんて、恋してないからなんだろうね』『でも、全部許せるなら、愛だよ』


    【個人的な感想】
    『賞味期限』は切ない片思いの話。全然いい恋愛で

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    2025年01月11日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    30のショートストーリーと話の最後にはぴったり合った短歌が添えられている。タイトルは全て食べもの。昨今流行り(?)のそれぞれの短編の登場人物が実は繋がっているということがなく、完全に独立していて、いろんな立場、状況に置かれた人のお話が読める。読みやすく、いい意味でサラッとしているのでその後を空想する余地を残している。食べもの小説が好きな人にはおすすめ。

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    2025年01月03日
  • 友だちじゃなくなっていく

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    お久しぶりの読書になってしまいました。
    加藤千恵さんの新刊が出たと聞いて、早速購入。
    実は「たぶん絶対」だけは探しても見つからず読めずにいたので、今回再収録になってとっても嬉しかった!!

    あとがきにも書いていますが、再収録と書き下ろしが対になっている構成。
    最初の1ページ目を読んだ瞬間、これこれこれ私が大好きな加藤さんの短歌!!!と大興奮。
    「ハニービターハニー」で初めて加藤さんの作品を読んだ時の、甘酸っぱくて、きゅんとして、思わず身悶えしてしまう気持ちが蘇りました笑
    そして次の2ページ目、あの頃の高校生が(勝手に高校生だと思ってる)こんな大人になったんだなぁ、そしてわかります、その気持ち。

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    2024年12月19日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    シリーズもの。

    ショッピングモールに行くことが多いので、こういう商店街が近くにあったら面白かっただろうなと思いました。

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    2024年12月16日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    それぞれの哀しみや苦しみがお店を通して、どのように変わっていくのか…

    自分で自分を認めたり、解放したりすると、少しは楽になるかもしれないなと思いました。

    次巻も楽しみです。

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    2024年12月04日
  • さよならの余熱

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    短編が9つ?入ってるお話!
    相変わらずこの作者さんのお話は心情が読み取りやすくなっていて、読みやすくてサラサラと読んでしまった。
    短編だけど少しずつ登場人物が繋がっていて、何かしらみんな抱えてたりするお話。
    最後のお話、バンド解散と恋人とのあれこれなんだけど、すごく好きだなっと思いましたね…、
    人と仲良くなる時ってこんな感じだよなあってリアルな感じ。

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    2024年12月01日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ⭐️個人的に好きだった話
    ◯台湾ソーセージ
    ◯サーロイン特製だれ
    ◯ビスマルクピザ
      わたしも似たような経験あったな
    ◯カスタードドーナツ
      「誰がやっても良い仕事は、誰がやっても同じ仕事ではない。ちゃんと自分に跳ね返ってくる」
    ◯ウニ丼
      ぼろぼろになった時に読み返したい。親友に感謝。
    ◯納豆オムレツ
      わんちゃんとの思い出の話。感動。
    ◯蒸し鶏とわかめのおにぎり
      両親の夢でもあった水泳を諦めた子の話。父親の優しい言葉が刺さった。
    ◯さつま揚げの煮物
      亡くなったおばあちゃんを思い出した。
    ◯ハンバーガー

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    2024年11月29日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    食べ物の記憶ってどうしてこうも鮮明なんだろう。
    部活で汗だくの中食べたコンビニのパン、海外から帰ってきて食べたお蕎麦、試合の日に持たせてくれた母のにぎったおにぎり、どれも覚えている。

    フライドポテト、納豆オムレツのお話が好きだった。

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    2024年11月11日