加藤千恵のレビュー一覧

  • さよならの余熱

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    表紙が気になって手に取ってみたけれど、自分としては当たりだった。登場する女性たちの雰囲気がとても好き。自分と似ていると思う女性ばかりが出てきた気がして感情移入しやすかったんだと思う。文章の雰囲気も好みだった。

    「電話をかける」だけが苦手だったけど、あとはどれも好き。(でもこのはなしの妹の部分はなんだか痛いほどわかって、やっぱり嫌いになれない)また、物語がちょっとずつ繋がっているのもさっきの話のどこと繋がっているんだろう?とわくわくした。ただ彼氏さんと電話〜の繋がりだけ見つからなくて…見落としただけかな?

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    2012年10月05日
  • ハニー ビター ハニー

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    とてもリアルで、文章と感情のバランスが絶妙。
    悲しいほど共感できる部分が見つかる。
    せつなくてほろ苦い。

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    2019年01月16日
  • 今日もスープを用意して

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    自分が生まれてから子供を産むまでの時間で、親から受ける生活や愛情ってその子の一生を左右するんだなあと改めて実感した作品。普通って難しい。自分が親になる前に読めて良かった。

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    2025年11月25日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    家を出ていく恋人が最後に作ってくれた肉味噌焼きそば。夫の浮気を知らず作り置きした、彼の好きな生ハムのマリネ。秘かに気になってる女友達とシェアした揚げ春巻き。婚約破棄された後、実家で食べた朝ごはんの長芋の短冊――。ままならない日々の中、どうしようもない私を支えてくれるものがある。恋愛にまつわる忘れられない食の物語+短歌集。

    ・「生ハムのマリネ ー あの虫」
    →彼の浮気を知って、知らなかった頃には戻れない話

    知らなかった 知らなくて幸せだったこと
    知ってしまって戻れないこと

    【個人的な間】
    短編だけど、どれもただ優しいだけじゃ無い、棘があったり、どうしようもないままならなさを

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    2025年11月20日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ショートストーリーと短歌の構成で、
    食べ物と記憶が結びついた話
    物語の余韻に浸っているところに、短歌がスッと入ってくる
    日常の食べ物を通して、ささやかな温かさや、淡い切なさを感じれるお話しでした

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    2025年11月18日
  • ハニー ビター ハニー

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    クズとクズの恋愛もあるけれど基本面白く読めました。でも救いのないものも多く、後日談も基本ないため読み手側で推測する必要はあるかも?でも加藤千恵さんの紡ぐ言葉、好きです!

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    2025年10月16日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    人生の大事な出来事と一緒に思い出す印象的な食べ物。それはフィナンシェだったり、アンキモだったり、キュウリのサラダだったりする。食べるって大事なことだと思うし、食べることは生きることにつながると思った。

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    2025年09月21日
  • 真夜中の果物

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    ネタバレ

    様々な恋愛の場面を切り取った短編ストーリーに短歌が添えられている。
    理解できない心情もあれば、めちゃくちゃ共感できるものもある。
    人によって色んな恋愛のカタチがあり、必ず自分に刺さるエピソードに出会えると思う。
    現在進行形で幸せな恋をしている人、失恋した人、恋愛から遠ざかっている人、色んな人に読んで欲しい。

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    2025年09月14日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    最初はマッチングアプリで出会った人との恋愛日記のような話だと思いながら読んだ。
    後半に進むにつれて、主人公が自分と向き合いながら気づきを得ていく、内省に近い話だと思った。
    相手のスペックや条件もある程度は大事ではあると思うが、最終的にはタイミング、フィーリング、そして自分の人生に何かしらのキッカケを与えてくれる人であることが大事なのかもしれないい。それは一方通行ではなく、お互いに与え合えるような関係性であること。
    出会い方はアプリであれなんであれ、ふっと何かが緩んでいる状態の時に現れるものなんだなぁ。

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    2025年09月14日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ピザトーストよりこっちの方がいい!
    恋愛だけが人生ではないから
    人と出会うとき別れるときの食事って一生もの

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    2025年09月08日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    ネタバレ

    お茶漬け並みのサラサラ具合
    短くて語彙も簡単ですらすら進む
    恋愛と食をテーマにショートショートと短歌のセットっていうテンプレートは結構発明だよな、なんかの表紙でバズりそう

    出会うタイミングによって心に残る物語は違うんだろうな
    私は素敵な彼氏がめっちゃ差別主義的なTwitterアカウントを持っているやつと秘密で社会恋愛してた元彼の結婚式に出席するやつが強烈でした
    つまり私はいま結婚が目下の関心ごとのアラサーということです

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    2025年09月05日
  • 真夜中の果物

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    「話したいことがたくさんある、中華料理で何が好きとか」
    「来年もかどうかはわからないけれど、今はあなたと桜を見たい」

    この2つの短歌が結構好き

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    2025年09月01日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    久々に加藤千恵さん。
    うん、やっぱりこの空気感が好き。
    全体的に淡々としていて、
    せつなくて、
    でもなんだかあたたかい(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)

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    2025年08月27日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    詩集のような、ある物語の一部を切り取っているような

    短編集だけど全くみんなストーリー性の違う
    切ない恋愛ストーリーで良かった

    切ないんだけど切なすぎなくて
    絶望するけど希望もあって、どこかほのぼのしてて

    タイトルもなんだか切なくて好き

    食から広がる過去の思い出や、これからのことが
    連想できてかわいらしかった

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    2025年08月20日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    「マッチングアプリで彼氏を作る」というのがテーマで、どんな人と出会うのかと軽い気持ちで手に取った。途中までは私の思う流れだったけど、最後に出会う人が自分の人生と向き合う事を教えてくれて主人公の行動が変わっていくっていう、人との出会いがテーマだったのかなぁと思った。
    同じ人でも出会うタイミングが違ったりすると噛み合わないとか、あー分かるなぁって思った

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    2025年08月18日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    そのへんにありそうなさらっとした愛しさやさみしさが並んでとても良い〜。以前に読んだピザトーストが結構すきだったからこっちも読んでみたけど、やっぱりなにもかもちょうどいい。読みやすくて、重くなくて、物語を締めくくる短歌がいい味を出していて、なんか落ち着く。

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    2025年08月14日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    本屋さんで見かけて、表紙惚れして購入。根拠はないけど、表紙のイラストがフレンチトーストだったら買ってなかった気がする。ピザトーストだったから買った気がする。
    あらすじもなにも見ずに買ったけど、良い意味でぜんぶちょうどよかった。30の短い物語、ほんとうに短い物語だけど短い文量のなかにきちんとおさまっていて、さらさらっと読めて、いつ読んでも負担がなくていいなあと思った。あとは、全ての物語の締めくくりに短歌が添えられているのがすてきだった。

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    2025年07月21日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    2025/5/25

    マッチングアプリを始める30歳。
    それなりにモテてきた女の生き方。

    予定調和か?と思ったけれど、意外な着地点で良かった。
    コロナ禍で婚活していた人はすごく寂しかっただろうなぁ。その頃に一人暮らししていたら、わたしダメ人間になっていただろうな。

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    2025年05月25日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • この場所であなたの名前を呼んだ

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    NICUが舞台の連作だということで興味深く手に取った。我が子も2人お世話になっているから懐かしく忘れていた感情が呼び起こされたような気になった。下の子が20歳なのでそんなに時が経っていることにも驚く。確かにここで描かれているようなNICUで働く人たちがいたことを思い出す。赤ちゃんが異常なく生まれてくることがとても喜ばしいことを忘れがちだけどこの小説のようなことは実際にあるのだ。自分も実際に渦中にいたことを思い出した。忘れがちな感情を思い出したくなったら再読しよう。

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    2025年05月18日