加藤千恵のレビュー一覧

  • その桃は、桃の味しかしない
    淡々と話が進んで(登場人物に感情の起伏があまり無いから)、この後が気になるところでで終わってしまった。
    解説は良かった。まさにその通りだと、頷いてしまう。
  • あとは泣くだけ
    凄く読みやすい文章でした。かといって読み飛ばす様な感じでもない。
    タイトル通り、既に取り戻す事の出来ない関係を描いているお話なので、強引な行動に出る人物は出てこない。まぁ、普通の人の普通の恋愛なんだけど。
    お気に入りは、「呪文みたいな」。
  • こぼれ落ちて季節は
    色んな登場人物の視点で書かれた短編集。
    登場人物も交錯。
    帯に相関図が書いてあったが、それだけでは足りない。
    どの人がどの人か、整理した上で、もう一度読もうと思う。

    人間関係って、こんなんだよな。
  • さよならの余熱
    恋愛短編集。明確にならない気持ちも思い通りにならない感情を抱えていても、それでも相手がいることだから少しずつ関係性は変化していく。バンドエイドのお話が一番好きだった。別れの話じゃないからというよりは、誰かが誰かを大切に思う気持ちに気づいた瞬間の描かれ方がよかった。
  • あとは泣くだけ
    加藤さんの文章はスラスラと入って行ける。でも、今まで読んだ作品の中で一番感動はなかったかも…。
    それでも、やはり若い感情の描写が上手くて、グッと来る言葉や情景もあった。あーこんな感情があったなと。
    そんな日常の一節を切り取った作品。他の作品をまた読み返したくなった。
  • いつか終わる曲
    友人が亡くなったエピソードはきた……。
    同じ経験があるから。
    だけど、思い浮かぶ曲は、亡き友人がカラオケで歌っていた『北斗の拳』のオープニングテーマ。
    しんみりしたいのに笑えてしまった。
  • ハニー ビター ハニー
    恋愛の気持ちが動いていく部分を切り取った短編集。味のしなくなったガムや羊羮、タルトにアイスクリームと食べ物とその時の感情がキレイに結び付いた表現。作品に出てくる男いい人ばかりではないけど離れられないんだろうな。
  • いつか終わる曲
    2016/9/27

    爽やか。
    記憶と匂いが連動してるってよく聞くけれど、音楽で思い出すこともたくさんあるよね。
    15作の名曲にまつわるショートストーリー。
    一曲につき3人ずつ出てくるので、細切れで読むわたしは記憶を取り戻すのが大変だった。
    そして、わたしは音楽が好きだけど歌詞なんて一切聞いていない...続きを読む
  • さよならの余熱
    加藤千恵の細やかな描写が好きだ。
    終わり方も余韻があっていいと思う。

    さよならの余熱、っていうタイトルだから、さよならから時間経ってるのかと思ったらあまりそんな事はなかった。
    現在進行形の恋が終わってく感じ。

    タイミングの雅代視点の話を読んでみたい。
    この二人がこの後どうなったのか気になった。
  • あかねさす――新古今恋物語
    昔の短歌と加藤千恵のショートストーリーと加藤千恵の現代的な短歌とで構成された、小説。
    全体的に共通しているのは、切なさ。
    それは、片思いの相手だったり恋人だったり友情だったり物寂しさだったり別れた相手だったりもういなくなった人だったりモラトリアムだったり、様々。
    いくつか前向きな話もあった。

    何話...続きを読む
  • その桃は、桃の味しかしない
    恋って大変だな・・・って気持ちになった。
    二人みたいな生活はしたくないし、しないし、出来ないだろうな。
  • 卒業するわたしたち
    Tぬのオススメ本。
    確かに、読み終わってから女同士できゃいきゃい話したくなるような切ないお話が盛りだくさん。
    それぞれの卒業後を妄想するのもよいかな。
  • 映画じゃない日々
    購入当時、映画館で映画をみる事が増えそれが楽しかったので、映画をテーマにした加藤千恵のこの小説が読みたいと思った。
    前からすこし気になっていたし。

    共感したりなるほどと思ったり、登場人物の暮らしぶりにへぇと思ったけれど、そこまで響かなかったな。
    なんか、文が固いというか何というか…そんな印象をどの...続きを読む
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    8篇の物語が収められている。
    今回の物語に特徴的なのは、「小説とは何か」という疑問だ。

    「青と赤の物語」では、物語が禁止された世界を描いている。
    物語があるから悪いことをする人がいる、そんな考えを持ったエライヒトたちが物語を禁じてしまったのだ。
    全く因果関係はないのに、AだからBと決めつけてしまっ...続きを読む
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    『本』が出てくるアンソロジー。

    神永さんと島本さんだけ? な状態。
    彼女の正体があれ、という時点ででてくるのは彼? と
    思ったら、その通りでした。
    水戸黄門状態で、安定です。

    しかし一番印象的だったというか、困るのは最後の話。
    好きな文章の新作がもう読めない、というのは
    ものすごく寂しいです。
    ...続きを読む
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    いじめられっ子は本を読むの? 小説よ、永遠にって感じではなかった。
    好きなの、加藤千恵、千早茜。まあまあ佐藤友哉(はじめての人。)
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    本をめぐる物語シリーズも第三弾ですね。
    やっぱりわたしは島本理生さんのつむぐ物語がすきだなと思いました。
    どの物語も読みやすいので空き時間にさくさくと読めるのも、アンソロジーのたのしいところかも。
  • 真夜中の果物
     作品中に描かれている恋愛は片思い、両思い、不倫など様々だけど、どれも理屈では説明できない機微があり、読み手によって捉え方が大きく異なりそう。解説でナオコーラさんがおっしゃるように、読み手の恋愛観が反映される作品。
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    千早茜さん目当ててで購入。
    読んだことのない作家さんも多く楽しめたけど中高生向きかなー。
    島田さんの作品はもっと読んできたかったな。
  • 蜜の残り
    しょっぱいキス…舌が入れば思考は停止する。
    靴下を履いて眠る…最も理解できないし経験もできないレズはお手上げ。
    門限のない日に…ちょっとした火遊びから底なしの不倫ワールドが始まる。
    特別にならない…誰にも帰属しない猫のような生き方だけど、これが本来の人間の生き方かもしれない。
    すべてオールぜんぶ…叔...続きを読む