加藤千恵のレビュー一覧
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淡々と話が進んで(登場人物に感情の起伏があまり無いから)、この後が気になるところでで終わってしまった。
解説は良かった。まさにその通りだと、頷いてしまう。Posted by ブクログ -
凄く読みやすい文章でした。かといって読み飛ばす様な感じでもない。
タイトル通り、既に取り戻す事の出来ない関係を描いているお話なので、強引な行動に出る人物は出てこない。まぁ、普通の人の普通の恋愛なんだけど。
お気に入りは、「呪文みたいな」。Posted by ブクログ -
色んな登場人物の視点で書かれた短編集。
登場人物も交錯。
帯に相関図が書いてあったが、それだけでは足りない。
どの人がどの人か、整理した上で、もう一度読もうと思う。
人間関係って、こんなんだよな。Posted by ブクログ -
恋愛短編集。明確にならない気持ちも思い通りにならない感情を抱えていても、それでも相手がいることだから少しずつ関係性は変化していく。バンドエイドのお話が一番好きだった。別れの話じゃないからというよりは、誰かが誰かを大切に思う気持ちに気づいた瞬間の描かれ方がよかった。Posted by ブクログ
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加藤さんの文章はスラスラと入って行ける。でも、今まで読んだ作品の中で一番感動はなかったかも…。
それでも、やはり若い感情の描写が上手くて、グッと来る言葉や情景もあった。あーこんな感情があったなと。
そんな日常の一節を切り取った作品。他の作品をまた読み返したくなった。Posted by ブクログ -
友人が亡くなったエピソードはきた……。
同じ経験があるから。
だけど、思い浮かぶ曲は、亡き友人がカラオケで歌っていた『北斗の拳』のオープニングテーマ。
しんみりしたいのに笑えてしまった。Posted by ブクログ -
恋愛の気持ちが動いていく部分を切り取った短編集。味のしなくなったガムや羊羮、タルトにアイスクリームと食べ物とその時の感情がキレイに結び付いた表現。作品に出てくる男いい人ばかりではないけど離れられないんだろうな。Posted by ブクログ
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加藤千恵の細やかな描写が好きだ。
終わり方も余韻があっていいと思う。
さよならの余熱、っていうタイトルだから、さよならから時間経ってるのかと思ったらあまりそんな事はなかった。
現在進行形の恋が終わってく感じ。
タイミングの雅代視点の話を読んでみたい。
この二人がこの後どうなったのか気になった。Posted by ブクログ -
昔の短歌と加藤千恵のショートストーリーと加藤千恵の現代的な短歌とで構成された、小説。
全体的に共通しているのは、切なさ。
それは、片思いの相手だったり恋人だったり友情だったり物寂しさだったり別れた相手だったりもういなくなった人だったりモラトリアムだったり、様々。
いくつか前向きな話もあった。
何話...続きを読むPosted by ブクログ -
Tぬのオススメ本。
確かに、読み終わってから女同士できゃいきゃい話したくなるような切ないお話が盛りだくさん。
それぞれの卒業後を妄想するのもよいかな。Posted by ブクログ -
8篇の物語が収められている。
今回の物語に特徴的なのは、「小説とは何か」という疑問だ。
「青と赤の物語」では、物語が禁止された世界を描いている。
物語があるから悪いことをする人がいる、そんな考えを持ったエライヒトたちが物語を禁じてしまったのだ。
全く因果関係はないのに、AだからBと決めつけてしまっ...続きを読むPosted by ブクログ -
『本』が出てくるアンソロジー。
神永さんと島本さんだけ? な状態。
彼女の正体があれ、という時点ででてくるのは彼? と
思ったら、その通りでした。
水戸黄門状態で、安定です。
しかし一番印象的だったというか、困るのは最後の話。
好きな文章の新作がもう読めない、というのは
ものすごく寂しいです。
...続きを読むPosted by ブクログ -
本をめぐる物語シリーズも第三弾ですね。
やっぱりわたしは島本理生さんのつむぐ物語がすきだなと思いました。
どの物語も読みやすいので空き時間にさくさくと読めるのも、アンソロジーのたのしいところかも。Posted by ブクログ -
作品中に描かれている恋愛は片思い、両思い、不倫など様々だけど、どれも理屈では説明できない機微があり、読み手によって捉え方が大きく異なりそう。解説でナオコーラさんがおっしゃるように、読み手の恋愛観が反映される作品。Posted by ブクログ