加藤千恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ルームシェアの相手と自分の共通点は、同じ男性の愛人であること。
と設定だけ見るとどれほどの修羅場を想像するかというところですが、実際は静かすぎるくらいに静かな物語。
けどその静かさは穏やかさを装っていながらもとてもぴりりとしたものだと感じました。
主人公たちひとりひとりの感情や行動の理由がすべて語られるわけではないけど、それにもどかしさを感じるひともいるかもしれないけど、そのもやっと感がリアルですきでした。
女の子は自分の感情を説明しないのでなく、できないのです。そのくせ目の前にいる女の子が同じことをしてると苛つくわがままな生き物なんです。 -
Posted by ブクログ
食べることは、生きることだとわたしは思っている。
実際、誰かが家に一緒にいるときは三食の心配をするけど、ひとりだと何かを作ったり支度をしたり、あまりしない。
だからひとり暮らしは向かないと、心底思っている。
この小説は、ひとりの男性が付き合っているふたりの「愛人」という立場の女の子がメインだ。
男性が生活費を払ってくれる高級マンションに、ふたりは同居している。
色白で二重で目がぱっちりとしていて読者モデルの経験もあるというまひると、まひるよりひとつ年下のホームセンターでバイトをしている奏絵。
奏絵の目線で、日々は語られる。
愛人同士が同じマンションに同居し、男性は定期的にそこに来て3人で食 -
Posted by ブクログ
大学2年生の時の冬、片想いが失恋で終わった日、その顛末を知る友達がメールで送ってくれた短歌があって、すっかりその事を忘れてしまった8年後の今日再会し加藤千恵さんの短歌であったことを知りました。
加藤千恵さんの本はかなり読んでいたのだけどこれは初読。17歳の時に書いたという短歌も、それらをモチーフにした短編小説もじんわりとしたせつなさにつつまれるような気持ちになります。
※友達が送ってくれたのは2001年に出ていた歌集『ハッピーアイスクリーム』だったはず
前述の片想いもこの小説で描かれている高校生の頃の気持ちも当時はそれが全てでそれが大切だったのだろうけどアラサーになった今振り替えると笑っち