加藤千恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
色をテーマに、色恋が書かれた20種類のショートショート。
終わりゆく恋だとか、届かない想いだとか、水彩画に水を垂らしたかのように淡く消えゆく何かがちいさな余韻を残します。
もとは、ファッション誌での連載のようですね。
表紙のイラストもそうですが、1つお話を読み終えるとmiccaさんの描く女性に出会えます。美しくてハイセンスなイラストに、つぎはどんな?と楽しみにページをめくりました。ちなみに章のはじめには、加藤さんの短歌。
1番最初の短歌が、いちばん好きでした。
pinkの章。
「ぎこちなく慣れない思いを抱えてる
慣れないピンクを身につけたまま」
イラストも著者の作風にすごくぴったりの雰囲気 -
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Posted by ブクログ
こんぺいとう商店街2弾目は、前作よりも胸の奥がチクリとしたり、ひりひりしたり、しんみりしたりするお話が多かった。
けれどやっぱり、この商店街のお店はどこも居心地が良いのです。
おまち堂のひじきにはちょっと泣けた。
栄養と思いやりたっぷりの料理には体だけでなく心も満たしてくれる力がある、はず。
水沢文具店もいいなぁ。
落ち込んだ時に元気の出るお話を書いてもらいたい。
欲しい言葉をくれる、といえば鳥吉のキヨちゃん。
こういう優しさ・友情に弱いのです。
人生の迷い道。行き止まりに見える時には益のあるアドヴァイスよりも、一緒に怒ったり泣いたり笑ったりしてくれる、ただそれだけのほうがいい。
そして -
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