加藤千恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ31歳、恋人と別れて2年、甥っ子の可愛さに癒されて自身も子供を希望する主人公が、初めてのマッチングアプリを利用していく話。
軽い読み口でさくさく読めた。
マッチングアプリを利用したことがないのでリアリティに関しては分からないけど、なかなか理想の人と出会うのは難しいんだなあ。特に主人公は誰と会っても元恋人と比較する描写があって、難儀だなあと感じた。
誰かといい関係になるのではなく、自分の好きなことと向き合うきっかけを得たというのは面白いけど、プロローグである程度読めた展開ではある。そして、甥っ子が可愛いだけで、保育士になるほどのエピソードがあったとは思えなかったので、多少のこじつけ感は否めない。 -
Posted by ブクログ
マッチングアプリの本だからずっと読みたくてワクワクしながら読んだ。すごく忠実に書かれていてリアルなところも多かった。すごく読みやすかった。
30歳で結婚を目的としてアプリやってるのに、明らかに体目的の人に引っかかるのかなぁ?好みのタイプすぎたのかなぁ?でもそのあたりで『一夜だけの関係をもつのは初めてじゃなかった。だけも年を重ねてからのほうが、ずっとダメージが大きい。何をしているのだろう、という虚しさが募る』って琴美が思ったのはリアルだなーって感じだった。
途中琴美のことをめちゃくちゃにディスった岡田さんは結局なんだったんだ!読んでるこちらも嫌な気持ちになった(-。-;
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集、それぞれの物語が微妙に繋がってはいるものの他人たちの恋の物語。現実世界のように、同じ街に暮らす人たちが少しだけ重なる瞬間が散りばめられていて心地よかった。ひとことで言うなら、余熱の伝線。さよならのときの、簡単には消えてくれない(消してしまいたくない)熱が読者にまで伝わってくるような小説だった。
『つまらぬもの』同棲中のカップルのお話、実生活にリンクする部分があったのでつい感情移入してしまった。
「わたしはこの広い世界の中で、彼に対してだけ、根拠のないヒステリックさをぶつけてしまう。」
わたしはそんなに人に強く当たるタイプではないはずなのに、主人公と同じように"彼"にだけ激しい感情が抑えられなくなることがあるけれど、大切な人にこそいつまでも優しくありたい。これからは全ての原因は甘えだと自分を律して、主人公とササのような結末を迎えぬよう日々をていねいに生きていきたい、というか生きていこうと思った。わたしの決意に繋がる作品をこのタイミングで読めたことはとても良かった。
『チョークを持つ手に』『電話をかける』先生に恋心を抱く女子高生と、彼氏のストーカーと化してしまう女の子のお話。遠い日のわたしのような描写があって、胸がギュッとなった。が、非通知での無言電話はさすがにしたことない。
加藤千恵さんの作品初めてだったけど、読みやすくて活字リハビリにぴったりな小説だった。
『おやすみを言って眠りにつく寸前や、あるいは目覚めて、おはようを言うときに、ササに優しくいよう、と思う気持ちはきっと嘘じゃない。けれど、実行されずに思っているだけなら、嘘みたいなものかもしれない。』