加藤千恵のレビュー一覧

  • いびつな夜に

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    短歌+短すぎるショートストーリー集。
    片思いや失恋系の話が続き、中盤からプロポーズや結婚式の場面など夫婦になるカップルや大学生や働いているカップルの幸せなひと時が描かれたものが増え、倦怠期中のカップル・不倫などグレーな話も時折挟まれている。
    友達の恋人を好きというパターンが多い気がする。

    話ごとに設定は違っていても同じような話が延々と続き、あまり楽しめなかった。
    一体何話あるんだろう。
    ファッション雑誌向けのライトな話が向かなかったのか、もう加藤千恵の小説に飽きてしまったのか、どちらだろう。

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    2018年09月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    一巻より若干暗め。好みでいうと一巻のほうが好き。きっと、自分の人生や考え方に近いものが多かったからかなぁ。これはこれで、たぶん共感する人もおおいと思う。

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    2018年07月21日
  • いびつな夜に

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    カトチエさんの短歌が好きで、久しぶりに彼女の短歌が読める! とワクワクして購入。
    相変わらずさーっと読めるので、待ち時間に読むにはピッタリの本。本当にカトチエさんはこういうショートストーリーを書くのがうまいなーと思う。

    肝心の歌は、以前ほど心に響くものがなく、そこは少し残念だった。単純に自分の好みが変わったというだけのことかもしれないけれど。
    『ハッピーアイスクリーム』とか『写真短歌部 放課後』なんかはもっとこう、ガーッと心を鷲掴みされるような感じで好きだったので。

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    2018年05月24日
  • ハニー ビター ハニー

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    ネタバレ

    完全に表紙買いではあったけど、良かった。昔流行った携帯小説感覚で読めた。

    恋愛の甘苦さをテーマにした短編集で、どれも甘苦いのは確かなんだけど、ほとんどの話が苦い要素=男の浮気になっている気がした。別れや失恋、カップルの試練って浮気以外にももっと色んな要素があると思うけどなぁ……何なら女だって浮気する人は浮気するし。

    個人的に「ねじれの位置」が一番好き。個人的にこの話を最後に持ってきて欲しかったなぁと思ったくらい。ねじれの位置って確かに絶対交わることないし、おんなじ人間なんていないから分かり合えるのは簡単にはいかないなっていうことが感じられて良かった。

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    2018年05月19日
  • 蜜の残り

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    最後の短歌にぎゅっと感情が詰め込まれている。明確に定義できる関係性とは限らないし、自分で分かっていてもそれを誤魔化してしまうことだってある。そんな関係性の短編集。流されてるのが流そうとしてるのか、冷静なようで求めてしまう女の子がたくさん。

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    2018年04月01日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    ネタバレ

    あたしだけが立ち止まってて、あたしだけが取り残されてるって思うのは、あたしだけが間違ってるってことなんだろうか。新しい場所に行ったら、新しい人たちと楽しく過ごさなきゃいけないんだろうか。

    今ならもっと別の話ができるのに、と佐恵子は思う。揺るがない完璧なものに見える日常が、ほんの些細なきっかけで崩れてしまうことを、今の佐恵子は知っている。年齢を重ねたからといって、自覚も自信もその分勝手に身についていくわけではないことも。余裕があるように見せかけるのが上手くなるだけで、実際に余裕を持っているわけではないのだ。

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    2018年02月25日
  • 真夜中の果物

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    ふんわりとした恋愛短編集。そんなことよくあるなぁというストーリーがぎっしりです。時間のない人にオススメ。

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    2017年12月19日
  • 映画じゃない日々

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    連作短編というのはよくあるけれど、これは「同じ日の同じ映画館の同じ回を観ていた」7人と、スペシャルゲストとでもいうべき8人目、という形が面白い。

    同じ映画を観ても、つまらん人もいれば良かった人も。しかも良かったと思っているくせにそう言えない人も。女子高生にOL、主婦、フリーター、女子大生と、どの女性も大なり小なり鬱屈した思いを抱えていて、心に残る言葉や琴線に触れるシーンもそれぞれちがう。読んでいて時折イライラさせられるのは、きっとそんな部分が自分にもあると気づくから。

    あ、私は映画はひとりで観たいです。劇場で年間250本、99%ひとりです(笑)。

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    2017年11月11日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    お弁当屋さんの「おまち堂」がいいなー。同じ商店街なので当然ながら前作に登場したお米屋さんのおにぎりやカフェの話題も出てきて嬉しい。

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    2017年09月10日
  • ハニー ビター ハニー

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    そんなバカな話があるか!
    親友の彼氏と付き合うなんて、そんな裏切りが許されるわけがない。「好きになってしまったのだから仕方がない」なんて、「殺したくなったのだから殺しても仕方ない」みたい。「彼女がいてもいいから付き合って」ってこっちはよくないよ!どんだけ自己中だよ!自分が一番かわいいからって、自分をかわいそがってるだけじゃないか。
    などなど、三角関係の短編集。
    短篇過ぎて「こっからだろ!」っていうのも何個かあった。
    表紙がかわいくて、しかもポストカードつきという特典につられて低下で買ってしまったが、それがなければ多少の後悔があっただろう。

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    2017年07月13日
  • 卒業するわたしたち

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    人生における「卒業」は学校に限ったことではなく、こんなにもいろいろ。好きな人との別れや想いを断ち切ることも、ある種の卒業。1編が15頁前後、さくさく読める卒業話が13編。

    親離れ子離れにまつわる「母の告白」と、大好きだった二股男との再会を描く「全て」が私は特に好きでした。

    高校在学当時に短歌集でデビューを飾った著者だから、それぞれの冒頭には短歌付き。巻末の対談相手は朝井リョウ。これを読むと、どの話も面白さが向上します。

    卒業してから気づく、その場所が、自分で考えていたよりもずっと、愛おしい空間だったということ。

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    2017年06月30日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    淡々と話が進んで(登場人物に感情の起伏があまり無いから)、この後が気になるところでで終わってしまった。
    解説は良かった。まさにその通りだと、頷いてしまう。

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    2017年06月29日
  • あとは泣くだけ

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    凄く読みやすい文章でした。かといって読み飛ばす様な感じでもない。
    タイトル通り、既に取り戻す事の出来ない関係を描いているお話なので、強引な行動に出る人物は出てこない。まぁ、普通の人の普通の恋愛なんだけど。
    お気に入りは、「呪文みたいな」。

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    2017年06月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 大島真寿美「カフェ スルス~一年後~」/二軒目 越谷オサム「ブティックかずさ」/三軒目 青谷真未「エステ・イン・アズサ」/四軒目 秋山浩司「明日の湯」/五軒目 島本理生「ドイツ料理屋『アイスバイン』」/六軒目 加藤千恵「多肉植物専門店『グリーンライフrei』」/七軒目 彩瀬まる「赤城ミート」

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    2017年04月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 藤谷治「古書卯月(ウガツ)」/二軒目 あさのますみ「あったか弁当・おまち堂」/三軒目 安澄加奈「水沢文具店」/四軒目 加藤千恵「台湾茶『淡月』」/五軒目 吉川トリコ「カサブランカ洋装店」/六軒目 大沼紀子「やきとり鳥吉」

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    2017年04月06日
  • こぼれ落ちて季節は

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    色んな登場人物の視点で書かれた短編集。
    登場人物も交錯。
    帯に相関図が書いてあったが、それだけでは足りない。
    どの人がどの人か、整理した上で、もう一度読もうと思う。

    人間関係って、こんなんだよな。

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    2017年04月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    明日町こんぺいとう商店街という架空の商店街の短編が詰まったアンソロジーの二冊目。 一冊目とも繋がりつつ、新しい六軒のお店の話が紡がれている。 お気に入りの話は、「水沢文具店」「カサブランカ洋装店」。 新人教師で上手くいかない教師の心の支えになる文具店の話も、お祖母ちゃん姉妹が営む洋裁店の話もしんみりするが、心が暖かくなる。

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    2017年01月30日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このアンソロジーも3シリーズめなんですね、早いなー。
    大島真寿美さんのカフェスルス、久しぶりに読めて嬉しかった。
    さすがと思ったのは島本理生さん。さすがすぎる、1人だけ空気が違ったし、このアンソロジーに不揃いというかミスマッチ感もあるんだけどスパイスにも取れて、脱帽。不穏感がハンパないのに甘美だから好き。
    それと加藤千恵さんの話も可愛かった。男なんて恋なんてロクなもんじゃないと息巻く10歳の女の子が多肉植物専門店を営む叔母に、すごくいい人もいると言われてから少しだけ世界が変わったそのときが好き。
    あとは彩瀬まるさんも楽しみにしてたのですがちょっとイマイチかなー。主人公が同世代ってあって婚活感は

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    2017年01月25日
  • さよならの余熱

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    恋愛短編集。明確にならない気持ちも思い通りにならない感情を抱えていても、それでも相手がいることだから少しずつ関係性は変化していく。バンドエイドのお話が一番好きだった。別れの話じゃないからというよりは、誰かが誰かを大切に思う気持ちに気づいた瞬間の描かれ方がよかった。

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    2017年01月22日
  • あとは泣くだけ

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    加藤さんの文章はスラスラと入って行ける。でも、今まで読んだ作品の中で一番感動はなかったかも…。
    それでも、やはり若い感情の描写が上手くて、グッと来る言葉や情景もあった。あーこんな感情があったなと。
    そんな日常の一節を切り取った作品。他の作品をまた読み返したくなった。

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    2016年12月30日