加藤千恵のレビュー一覧

  • 蜜の残り
    しょっぱいキス…舌が入れば思考は停止する。
    靴下を履いて眠る…最も理解できないし経験もできないレズはお手上げ。
    門限のない日に…ちょっとした火遊びから底なしの不倫ワールドが始まる。
    特別にならない…誰にも帰属しない猫のような生き方だけど、これが本来の人間の生き方かもしれない。
    すべてオールぜんぶ…叔...続きを読む
  • 蜜の残り
    性(一筋縄ではいかない恋愛)とモチーフとしての食べ物(果物が多いと思ったけど、読み返したらそうでもなかった)を結びつけた7つの短篇集。
    最後の短歌が主人公の気持ちを表しているようで、余韻があった。

    どの話もさらりと読めるようで、ちくっとするような切なさや痛みを感じた。
    些細な不安の描き方とか、好き...続きを読む
  • さよならの余熱
    初めての加藤千恵さんの作品でした。
    恋愛における別れの少し前の場面を切り取った短編作で、ちょっと短すぎるかなと思いましたが、この短さだからこそ伝わる余韻が素敵でした。
    個人的には雅代さん視点のお話を読んでみたかったです。
  • ラブソングに飽きたら
    音楽をテーマにしたアンソロジー。
    好きな作家の加藤千恵さんが筆者の中に入っていたので手に取りました。

    ラブソングとタイトルに入ってますが
    それぞれの短編はラブソング以外の曲もテーマになっています。
    実在する曲が使われていたり
    架空の曲だったりもしたけど

    加藤さんの『約束のまだ途中』と
    あさのあつ...続きを読む
  • 蜜の残り
    加藤さんの短篇集はきゅっとつまってまとまりがあります。
    今回は今までの作品より官能的でした。

    7人の主人公はそれぞれ抱えているものがあって決して幸せと胸を張って言えるわけではないけど、恋人のようなそうでないような相手と関係を持つ。


    状況も年齢も様々だけど、抗えない衝動だったり、逆に諦めの境地で...続きを読む
  • ラブソングに飽きたら
    恋愛と音楽を絡めたアンソロジー。切なかったり、元気を貰えたり、不思議な話だったり…そんな8つの作品が収録されている。好きな作家ばかりだったので、読むのは楽しかった。どの作家もその作家らしい特色が出ていた印象。椰月美智子の作品が読んでいて1番印象に残った。
  • 蜜の残り
    加藤千恵さんによる初の官能小説。
    直接的な表現ではないが、性交に関する描写が多い。短編集になっているので読みやすかった。
  • あとは泣くだけ
    短篇集だから物足りないけど。
    共感したり自分の過去を振り返ったり。
    胸にちくっと刺さる物語。
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    好きだった。でも、忘れたふりをしていた。あなたはもう隣にはいないから。けれど、ふとした拍子に見つけたあなたからの贈り物が、閉じ込めていた記憶を揺り起こし--。つきあっていた男性からの婚約指輪、一目ぼ...続きを読む
  • あとは泣くだけ
    かつて大切だった人から贈られたものをテーマにした七つの短篇集。
    さらりと読めるようで、確実に切ないと思える要素が所々にある。
    実際に体験してないのに、この気持ちわかるってなる。
  • ラブソングに飽きたら
    これは好きな作家さんだらけのアンソロジーですごく楽しみにしてたんですが、うーん、期待はずれかな。
    加藤千恵さんの親友のハワイでの結婚式に向かう話は好き。椰月さんの20歳離れた過去の恋人との再会も好き。山内さんはガッカリして、あとは川上未映子さんのはさすが。
  • 春へつづく
    う~ん
    こうゆう本はなんていえばいいのかわからん
    ○○がテーマの本です
    ってかんたんにいえないなぁ

    北海道のさむいさむい町が舞台の中学校のはなし
    短編集
    新鮮なのは学校司書のはなしがあるところかな

    あとコンビニパートのおばさんとか
    お父さんに会ったことなくて有名なミュージシャンってのは母のうそっ...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    友達の彼…ガムをかめばいつか吐き出すように、裏切られたら友情も無くなるというのか。
    恋じゃなくても…別れるのでもなく、喧嘩するわけでもなく、不自然ながらも関係は続く。
    甘く響く…言い逃げ番長同士の二人で幸せに末永くやってくれ。
    スリップ…何かあるな、という雰囲気が漂っている。そしてやはり、という結末...続きを読む
  • ごはんの時間割(2)
    ②の一つ目の話が良かった。加藤千恵のところ。

    加藤千恵は嫌な印象はない、と①の感想で書いたけど、積極的に読んでみようという気にもならない。
  • ごはんの時間割(1)
    表紙はかわいかったけど、まんがの絵はみづらいな。
    加藤千恵さんは、ものすごくはおもしろくないけど、読んで嫌な感じは全然しない。好感もてる。
    2巻も注文した。
  • 蜜の残り
    加藤千恵さんの本はいつも苦手なのに読んでしまう。いつも幸せになれない。今回は帯に惹かれて買いました。「みんながやっているような恋愛が、私にはできない。」私はこの中だったら華に似てるかも。
  • 蜜の残り
    様々な普通とは決して言えない恋愛をする普通の女性(女の子)の短編集。
    自分がその立場にいなくても、同じステージに立って共感しながら読んでしまう。
    タブーと言われる恋愛かもしれないが、それでも愛する気持ちは一緒なんだね。
    何が普通なのかわからなくなった。
  • 蜜の残り
    7人の女性の、それぞれの恋愛のかたちが描かれた短編集。わりと読みやすい文章だったので、さらりと読めた。理解できない部分もあったけど、それもまた1つの恋愛スタイルなのだと思う。
    加藤さんの本は初めて読んだのだが、もともと歌人として活躍しているらしい。それぞれの章の最後におさめられた短歌が素敵だった。
  • 蜜の残り
    少し現実離れしている。ありえないだろうと思うけれど、ありえるのかもしれない。
    好きな人との愛があるセックスが一番幸せであると再認識させてくれる一冊。甘エビのあのエピソードはよかったな。
  • 蜜の残り
    小説の主人公たちと同じ体験をしたことがあるわけではない、それでも彼女たちが何に不安を覚えて、何に悲しむのか、言われなくてもわかってしまう。そんな加藤さんの小説の魅力を改めて感じる本。
  • さよならの余熱
    恋愛短編集
    「タイミング」 もどかしくて胸糞悪かった。なんでそこでなんもいわないの!!!!
    「電話をかける」 彼女の行為は常識的に考えたらきもちわるいんだけど、なんとなく分かるなぁと共感
    心理描写とちょっとずつ登場人物同士が繋がってるのが面白かった