加藤千恵のレビュー一覧

  • さよならの余熱

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    後書きが西加奈子だったんだけども、おふたりはお友達だそうで、わたしはこちらの著者はお初だったので、えーそうなんだー!!!なんて少し喜んでしまいました。

    そんなこちらの恋愛小説。

    ホント、後書きでもあるよーに、とにかく普通なんだよね。短編に短く幾つもの恋愛を描いているんだけども、なぜかそれなんかわたしも経験したなぁ。と、おもうような甘辛い思いが一気に蘇るような一作一作で、どれも経験したような、体験したような、友達から聞いたような、いやいや、やっぱりわたしのできごとだ!って思うような、そんな恋愛小説で。

    この歳になって今更振り返ることもできないようなささやかな気持ちが蘇る、そんな不思議な体験

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    2022年04月20日
  • そして旅にいる

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    各章が短い為少し物足りなさを感じるけれどサクサク気軽に読めるという良さもある。
    旅小説というよりは旅をきっかけに人生が進んでいく物語というイメージ。

    「冬には冬の」が好き。

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    2022年04月13日
  • ハニー ビター ハニー

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    中学生の頃に表紙に惹かれ手に取った本。
    今でもお気に入りの一編を読み返します。
    ジェリービーンズのお話が好き

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    2022年03月26日
  • この街でわたしたちは

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    夜寝る前に一編読むようにしていました。
    田舎から出てきて東京という街で恋をして働いてる自分と重ねてしまう部分もあった。
    切なく苦く甘いお話

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    2022年03月26日
  • いびつな夜に

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    どのお話も4〜5ページほどなので、ちょっとしたスキマ時間にも読むことができます。

    人生の、恋愛におけるひとコマを切り取ったお話で、数ヶ月すれば忘れてしまうような(私の場合)お話ばかりですが、どれも、読んでいるその瞬間は登場人物と一緒に、嬉しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったりしました。
    あとがきで、「どこかの誰かの話を切り取るような感覚で書いた一冊」とおっしゃっていて、本当にその通り、実際に存在する誰かの人生の一瞬を共有するような本でした。

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    2022年01月30日
  • 蜜の残り

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    たまには恋愛小説でもと思ったがあまりの描写にびっくり。
    7人の女の子の普通ではない恋愛が描かれているが、あまりの普通ではない感じにまたびっくり。不倫の話がまともに思えてくる。
    加藤千恵の短編は好きだけど、こういう描写が過激なのはもういいかな。

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    2022年01月23日
  • あとは泣くだけ

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    痛い。
    苦しい。
    切ない。
    甘酸っぱいなぁ。
    分かりたくないのに分かっちゃったり。
    ちょっと羨ましかったり?www
    そんなこんなが、詰まった一冊。

    ☆触れられない光
    ☆おぼえていることもある
    ☆被害者たち
    ☆あの頃の天使
    ☆呪文みたいな
    ☆恐れるもの
    ☆先生、

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    2021年12月31日
  • この街でわたしたちは

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    東京23区と吉祥寺のある武蔵野市を舞台にした連作短編集。最初の主人公の結末というか未来が気になる。この街のどこかにいそうな女たちの話。

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    2021年09月29日
  • いつか終わる曲

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    加藤千恵は大好きで、取り上げられている楽曲も好きな曲ばかりだったので迷わず手にしました。
    けど、なんだろう。これまでのような震えるような共感がない。物語の主人公は中高生から30前半までの女性。恋愛に対する悩みが多め。

    なんというか、たぶん、自分の年齢や状況が変わって、ふっと共感できる境を過ぎてしまったんだろうな、という感じ。

    以前から感じていたのは、自分がネガティブだったり鬱々としているときに共感しやすい作家さんだな、ということ。

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    2021年06月21日
  • 卒業するわたしたち

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    母の告白が1番面白かった。短編集の中で1番、えっ!と驚かされる展開だった。母親が子離れできていかなったように、娘も親離れができていないという内容。

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    2021年04月11日
  • あとは泣くだけ

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    過去にもらった贈り物をきっかけに
    記憶を遡る話が詰まった短編集です
    そのときは、すごく泣いて辛くても
    時間が経って、今、過去として
    思い出にできるってすごい
    ハッピーエンドでは無いけど
    主人公たちは皆前向きでした
    カバーイラストは、
    大好きな #いくえみ綾 先生。
    あの頃の天使 がすき

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    2021年03月02日
  • 映画じゃない日々

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    読み終わった後、悲しくも楽しくもならない作品。穏やかで、日常の中に溶け込むような物語だと思った。

    様々な立場の8人の女性が、それぞれ主人公になっていて、誰も現状に満足していないが、それを変えようと思うこともない。今の立場を納得して、受け入れて、自立している感じがした。

    私は、ひとりで外食も映画を観ることもできないので、「ゴールじゃない結婚」の主人公に共感できた。たまに、他人の不幸話が嬉しいのって、やっぱり自分は幸せだと確認したいからかも。

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    2021年01月01日
  • いびつな夜に

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    短編集。全体的に暗かったり失恋の話が多かったかんじ。表紙の雰囲気通り、深夜に読むのがいい本だなぁと思った。この人のファンだったらもっと楽しめたのかなとも思います。

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    2020年09月21日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    ネタバレ

    まひる、平山さん、奏絵。ここは2人が不倫相手で、でも一緒に暮らしてるっていう意味の分からない話。かなえは平山さんよりまひるの方に思いを馳せるし、何かおかしい。違う、と思いながら生きてる。引用したフレーズだけど、これ非常にわかる。やりきれなくて泣いたところでいったい自分がどういう意味を込めて、だれのために泣いてるのか分からんものを知られたくはないし、泣きたくもないなあと思った。この本にオチはないし、最終ふたりでおうちでていこうってなるんだけど、私は現状がだめだと思ったらすぐに足を洗えるような人になりたい。あと奥さん全部知ってるのに知らんふりしてあげられるとかすごいな。私には無理

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    2020年05月23日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    昔の和歌と小説と、それに現代版と。文化も言葉も、全部変わるのに人の気持ちだけは変わらないんだなって。何だかすごいね。

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    2020年05月23日
  • この街でわたしたちは

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    短い断片をつないでいっていくつかの掌編にしてある。
    レストランは実在しているけどそれほど行きたいって感じにはならないかな。

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    2020年04月26日
  • いろごと

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    いろごと。タイトルから想像したものと中身は全然違う。いくつかの男女の色にまつわる掌編集だが、章ごとのタイトルも予想をきれいに裏切ってくれる。「永遠に続く赤信号なんてないとわかっていて祈ってた」。やまない雨はない、といった内容と思いきや全然違う。裏切られ感が頗る気持ちいい。通底しているのはせつなさ。但し、それは悲しく沈むものではなく明日へ向かって好日的だ。だから読後感も爽快でまことに気持ちいい。

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    2020年04月19日
  • さよならの余熱

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    友人から借りる。

    ハニービターハニーより、本作の方が好き。
    身近に感じられるようになった。
    登場人物とそこそこ歳は離れてるけど…
    当時読んだら、もっと感情移入して楽しめただろうな。

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    2020年04月01日
  • いつか終わる曲

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    JPOPの曲が出てくる短編集。
    曲を聞いた時に自分への応援や誰かを想う気持ちを表していたり、過去を懐かしく思う気持ちを思い起こさせてくれる。青春の輝きやその時からは想像できない大人になった今振りかえるとずいぶん遠くまできたと感じるけど、今を生きていることの強さも感じる。
    私が思い出を振り替える時の曲が何かを考えてみるのもおもしろい。

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    2020年03月28日
  • この街でわたしたちは

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    東京23区をぐるっと舞台にして、4組の男女がテーブルごしに織りなす恋愛模様を描く連作ショートショート。
    レストランや居酒屋やカフェなど、場所ごとに23区それぞれの特色がでていて素敵だった。
    ゆれうごく女の子の心をけっして急かすことなく丁寧に書いてくれる加藤千恵さんの良さが際立つ。
    食べて、恋をして、私たちはここでこの東京で生きている。

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    2020年08月05日