加藤千恵のレビュー一覧

  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    こういう作品集もいいものですね。
    今回も、どれもごく自然に寄り添ってくれるような優しさに満ちた作品でした。

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    2014年05月23日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    加藤さんが17歳で詠んだ短歌に短編小説を加えたもの。
    5編の小説はすべて高校生が主人公。

    大人じゃないけれど、子ども扱いもされたくない…
    それが高校生だと個人的には思ってるんだけど
    あたしが高校生だった時も、こんなこと思ってたなーとか感じていたなーという気持ちがちりばめられていて、共感できます。


    加藤さんの短歌は、わかりやすいフレーズとリズム、
    リアルな言葉で、まっすぐに突き刺さる感じ。


    『不幸な場所』は、まさに高校生っぽいなと思いました。
    自分が主役で一番不幸とか身の程知らずにも思ってしまうけど、視野を広げれば、もちろんそんなことはなくて。
    友達が苦しんでいたことに遅ればせながら

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    2014年05月03日
  • さよならの余熱

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    いいなあ。こういうの好き。
    表紙が可愛くて切なくて綺麗なだけじゃなくてまさに好みでした。
    薦めたいってよりは大切に隠しておきたいタイプの本。

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    2014年04月26日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    シリーズ2作目。どの作品も今回は人生の挫折や岐路がテーマに入っていて、どこか考えさせられる話ばかりでしたが、読み終わった後、胸があたたかくなりました。1巻で出てきたお店も時々、作品の中で顔を出していて、お店を元気にやっている様子が伝わってきて良かった。金平糖のおじいさんとカフェの方の恋はどうなるのだろうか。まだまだ続くようなので、今後どんな作家さんが参加されるのか楽しみ。

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    2014年04月20日
  • 映画じゃない日々

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    加藤千恵さんらしい作品に加藤千恵さんらしい短歌が添えられた、良い作品でした。
    佐藤真由美さんの解説も良かった。

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    2014年04月09日
  • 真夜中の果物

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    ショートショートって書く方も読む方も難しいなぁと感じた。作者は少ない文字数で相手に伝えなければならないし、読み手も想像力を他の長い小説を読むときよりも働かせて読まなければならない。だけど同じ作者の書く
    短い文章が続くと、いくら好きな作家さんの作品でも飽きがくるというか、お腹いっぱい!となるのは仕方のないことなのかなぁ。大好きな作家さんなのに、後半飽きてきたので。短くて想像次第ではいくらでも膨らむ作品ばかりなので、朗読の練習で使おうと思っています。
    表紙の絵が凄く好きです。元々好きな作家さんだから違う表紙でも買ったんだろうけど、これに限ってはジャケ買いした感じがする。

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    2014年03月22日
  • さよならの余熱

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    加藤さんの小説は止まらない。甘くて切なくて、ずっと読んでいたくなる。
    確かにあるけど説明できない感情を描いていて、読んでて苦しいものじゃないけど切なくて、でも甘い。絶妙。
    今回の短編は、糸みたいに繋がっていて、凄く良かった。みんなが何か思っている。日常の人ってこんなにたくさんの想いがあるのかと気付かされる。自分が見る世界が少し変わりそう。

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    2014年03月13日
  • 真夜中の果物

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    ネタバレ

    短編なので読みやすい。心に残る言葉が多々ある。色んな時期に読みたいな。そのときによってぐっと来る言葉がありそう。

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    2014年02月26日
  • 映画じゃない日々

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    けっこう好きな作品です。
    この人の文章はあんまりクセがなくて、読みやすいと思います。

    ひとつの映画に対して、登場人物がそれぞれの立ち位置から見る角度がちょっとずつ変わってて、著者の感性に惹かれるきっかけになった一冊。

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    2014年01月28日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    古典の美しさに気づいたのは、大学で女人源氏物語を読んでからだった。今も昔も人間の気持ちは変わらない。高校生のときに出逢えてたらよかったなと思う一冊。

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    2014年01月10日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    高校生らしいストレートさが魅力です。
    言葉遣いに美しさはないのですが、どこか切れ味のある言い回しで、所々でドキッとしました。
    思春期の危うさや、ふわふわした精神状態がうまいこと表現されていました。

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    2013年12月26日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    ルームシェアの相手と自分の共通点は、同じ男性の愛人であること。

    と設定だけ見るとどれほどの修羅場を想像するかというところですが、実際は静かすぎるくらいに静かな物語。
    けどその静かさは穏やかさを装っていながらもとてもぴりりとしたものだと感じました。

    主人公たちひとりひとりの感情や行動の理由がすべて語られるわけではないけど、それにもどかしさを感じるひともいるかもしれないけど、そのもやっと感がリアルですきでした。
    女の子は自分の感情を説明しないのでなく、できないのです。そのくせ目の前にいる女の子が同じことをしてると苛つくわがままな生き物なんです。

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    2013年12月12日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    何話か共感しすぎてどうしようかと思った。悩んでも仕方ないのに悩んでいる姿とか、リアルなんだよね。単行本で持ってるんだけど解説が高橋久美子さんだったので購入。

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    2013年11月30日
  • さよならの余熱

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    甘くて切なくて苦くて痛くて寒くて気怠くて、、、。
    この雰囲気、嫌いじゃない。
    てか好き(〃∇〃)

    ☆つまらぬもの
    ☆特別な部屋で
    ☆バンドエイド
    ☆タイミング
    ☆チョークを持つ手に
    ☆暮れていくだけ
    ☆彼氏さん
    ☆電話をかける
    ☆解散の雨

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    2013年11月29日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    新古今和歌集に納められた短歌を元に出会い・別れ・恋・友情を綴った22篇。
    甘くて、苦くて、せつなくて・・・刺さります。
    昔から人の思いは変わらないのだと実感。

    ~おのづからいはぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行法師)~

    ~きのふまで逢ふにしかえばと思ひしをけふは命の惜しくもあるかな(藤原頼忠)~

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    2013年10月31日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    正しい関係じゃないけど一緒に食べて暮らせば情がわく。奏絵にとってまひるは生きていくなかで、いいアクセントだったと思う。

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    2013年10月26日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    ネタバレ

    新古今和歌集の和歌から生まれた現代の恋の短編集。
    どの短編も切なくて苦い。
    こんな思いを千年前の人もしていたのかと思うと、和歌がぐっと自分たちに引き寄せられて感じる。
    わたしはもともと和歌や古典や歴史が好きだけど、そうではない人でも和歌をもっと身近に感じる事ができるんじゃないかと思います。
    それぞれの話は痛くて辛いものややるせないものが多いけど、短いからこそ、その後を想像させる余地が残っている。

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    2013年12月29日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    静かな物語に感じるがとても熱いスティグマを感じる。
    スティグマがあるからあえて押し隠しているそれを男性はわからないのかもしれない。

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    2013年08月29日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    まひるに憧れるような愛しく想ってしまうような。ウィスキーを出されたときに悪酔いしている様な、気付かないふりをしたい時の様な感覚の後味の本。読んでる時の味は薄いビールの様にもっとすっきりしているけど。不思議な小説です。

    個人的に後書きは好みに合いませんでした。

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    2013年08月27日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    食べることは、生きることだとわたしは思っている。
    実際、誰かが家に一緒にいるときは三食の心配をするけど、ひとりだと何かを作ったり支度をしたり、あまりしない。
    だからひとり暮らしは向かないと、心底思っている。

    この小説は、ひとりの男性が付き合っているふたりの「愛人」という立場の女の子がメインだ。
    男性が生活費を払ってくれる高級マンションに、ふたりは同居している。
    色白で二重で目がぱっちりとしていて読者モデルの経験もあるというまひると、まひるよりひとつ年下のホームセンターでバイトをしている奏絵。
    奏絵の目線で、日々は語られる。

    愛人同士が同じマンションに同居し、男性は定期的にそこに来て3人で食

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    2013年08月18日