加藤千恵のレビュー一覧

  • 点をつなぐ

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    後悔するのが怖くて、選択するのをできるだけ避けていたから、めちゃくちゃささった。

    幸せそうな他の人や、誰かの言葉で、揺らぐのめちゃくちゃわかる。。
    自分で選べるのって当たり前じゃないんだな。選べることが尊いのか。
    選択するときに、背中を押してもらえる感じの本。沁みた〜。

    藍田さんとにやりと笑うシーンがすごく好きなんだけど、
    それも選んだこそ得られたシーンなんだよな。。ウキウキして、おお〜って本を閉じた。

    「全員に好かれるなんて、無理だと思うんです」って言葉、今までは、わかっちゃいるけどさ…となったけど、この本でなんか腹落ちした感じがある。

    最後の村田さんとの対談は、この本が心に刺さる理

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    2025年04月19日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    初読み作家さん。

    ある男の愛人である二人の女の子のルームシェアのお話。

    設定は胸糞なんだけれど、意外とすんなり読めちゃう。

    裏表紙のあらすじに「「食べること」を通して、叶わない恋と女子の成長を描いた長編小説」とあったけど、私にはそれほど「食べること」は印象に残らなかった。いい意味で。最近、食べものや食べることをサブテーマにしたコンテンツが多すぎて、正直食傷気味なので。

    少しネタバレになるけれど、主人公が終始淡々としていて、だけれど何も感じていないわけではないと吐露する、ともすれば咆哮するとも表現できる場面に胸を打たれた。

    彼女たちを愛人とする男の描写が最低限なので、彼個人への憎悪を抱

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    2025年04月03日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • 友だちじゃなくなっていく

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    枡野浩一さんの書かれた『かんたん短歌の作り方』という短歌指南書の中に出ていらっしゃる「マスノ短歌教」の門下のおひとりです。

    その指南書の中でも現役でご活躍中で、私も青春の一過性を詠う歌が輝いていてとてもいいなあと思っていました。

    以前から歌集は出版されていたようですが絶版になって読めないのがとても残念でした。
    けれど今回新しい歌集が出版されたので購入しました。
    歌集の他にも小説・詩・エッセイ・ラジオなどのメディアでも活動されているそうです。


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    ドトールで歌を書いてるあたしには
    あしたもあるしあさってもある

    あの日言いそびれたことは50歳になっても思い出すんだろうな

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    2025年01月19日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    「初めて、感想をなんて書いたらいいのか分からなくなった。でも、"食べる"という時間は、改めて大切なのだと感じた。」

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    2024年12月11日
  • 真夜中の果物

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    『あなたと食べたフィナンシェ』がとっても良かったので、こちらも拝読
    作者のあとがきにある言葉
    「まっすぐに歩いているはずだったのに、振り返って確認すると、直線だと思っていた道は、ゆるやかなカーブだった。そんな、カーブにさしかかった人を描きたかった」
    「ここに出てくる人たちはみんなスタートでもゴールでもない場所にいます」
    この言葉がまさにその通り。
    でもすべてを包みこんでくれるような感じで、どのお話も愛おしかった

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    2024年12月09日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    家を出るお父さんが教えてくれたアンキモの味。引っ越す友達と分け合ったグミ。仕事を辞めて久しぶりに作るキュウリのサラダ。恋人に別れを告げられ、目の前で冷めていくビスマルクピザ。子どもと食べる初めてのフライドポテト。恋、仕事、親との別れ――人生の忘れられない場面には、必ず食べものの記憶があった。珠玉のショートストーリー+短歌集。

    個人的に好きな話
    ・カスタードドーナツ
     『誰がやってもいい仕事ってさ、でも、誰がやっても同じ仕事ではないんだよ。ちゃんとその人に、はねかえってくるもんだから。』
    ・納豆オムレツ

    【個人的な感想】
    どの話もすごく短いけど、話の中で温かい気持ちになれたり

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    2024年11月29日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    ネタバレ

    表紙が可愛くてパケ買いしました!

    可愛い表紙と違って内容はハッピーエンドで終わらないものばかり。

    でもなんか引き込まれてしまいました。

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    2024年10月26日
  • さよならの余熱

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    表紙からは想像もできないほど大人の恋愛小説だった。すっごく面白かった!

    最後の解説にもあったけどとにかく普通、日常。
    だからこそすごく共感できるし、今自分の身に起きてなくても過去に起きてきたこと、これから起きうるだろうことにどこか繋がってる気がして学びが多かったな。
    久しぶりの連作短編だったけど、やっぱりいいところは それぞれの人生があるって考えさせられること。
    誰かが泣いている横で誰かが笑ってて、誰かが失恋したときに違う誰かは恋が実ってたり。
    一見繋がりのない人でもどこかの何かで繋がっているし、それが人間関係として繋がることもあれば繋がらないこともある。
    人生の色んなことは順番でいつか自分

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    2024年08月08日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    高校生の恋愛や進学の悩みについて歌われた短歌に短い物語がついたもの。短いけれど設定が練り込まれていてどれも面白い。1つ面白いなと思ったものを挙げるとするなら、最近付き合いが悪くなった友だちについて悪口を言い合っていたら本当は祖父の看病をしていた、というもので、こうしてあらすじを書き出してみるとありがちだけれど、そのキュッとなる感じが出ていてとてもよかった。

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    2024年07月20日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • ハニー ビター ハニー

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    9つのお話にそれぞれお菓子が出てくる
    恋愛短編集

    そのお菓子たちが主人公たちの物語を彩り、
    味わい深いものにしてる
    .
    表題、そして物語に出てくるお菓子の通り、
    甘くほろ苦い恋愛の複雑さが
    ありのままに描かれている
    綺麗なだけでも誇張しすぎるわけでもなく、
    等身大の恋が読者を惹き込む

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    2024年04月24日
  • あなたと食べたフィナンシェ

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    食を中心とした日常のワンシーンを切り取ったような話なので、1話自体はサクッと読める。
    それぞれの生活にせつなさがそっと寄り添っている作品集。

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    2024年04月14日
  • この場所であなたの名前を呼んだ

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    NICUに関わる人たちの連続短編集。
    読みやすく、感情移入しやすい作品でした。
    この本に出会えてよかった。

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    2024年03月27日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    加藤さんの「青と赤の物語」と千早さんの「あかがね色の本」が好きでした。

    何度も出てくるテーマ、
    「物語がなくなったら?」。
    自然といつも以上に大事に読みましたとさ。笑

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    2024年03月06日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    題名とカバーからさらっとした感じかと思ったらいい意味で想像と違った。
    恋愛だけじゃなくてちゃんと自分と向き合ってる主人公はきっと幸せになれる。

    コンプレックスだらけのキモ税理士にも大人の対応してちゃんと自分のことも省みるの偉すぎる。

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    2024年01月27日
  • マッチング!(新潮文庫nex)

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    マッチングアプリで知り合った人と初めて会うあの違和感。きっとこのまま一緒にいても幸せにはなれなかったはずの元彼の記憶の中の居心地の良さ。好きな容姿の人に触れられる幸福感。自分から遠ざけたはずの関係なのに募る虚しさ。物語の全てに共感です。
    周りが学生の頃から付き合っていた同級生や職場や趣味で知り合った相手と結婚して行く中、出会いがなくマッチングアプリや街コンで婚活をしている自分への劣等感、マッチングアプリに対する世間体の悪さをずっと感じていました。1章の最後、『離れた場所で、指先から知り合っていくなんて、ドラマチックでしょ、充分に』と言う台詞に、アプリを初めたばかりの過去の自分の背中を押してもら

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    2024年01月13日
  • 真夜中の果物

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    恋愛とは「勘違い」だ。
    山崎ナオコーラ

    生きている人間は全員途中、
    まっすぐ歩いているようでもカーブだったりする。
    恋愛を扱う映画も歌も
    一部のセリフ、歌詞だけが刺さることもある。

    でも数年経ってみると、
    あの頃の自分はガキだったなあ
    なんて思うわけで。

    でもその数年後、
    やっぱりそうだよな、なんて
    取り止めのない、正解のない問いを考え続けるのだ。

    ゆえに数年後この小説を読んだとしたら、
    刺さる話は違うのかもしれないし、
    同じなのかもしれない。

    今刺さるのは以下

    忘れようとしているうちは
    まだ忘れられずにいるってことなのだろう

    幸せになって欲しいと思ってる気持ちは
    嘘じゃないけど

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    2024年01月05日