加藤千恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本には8作の短編集が入っていますが、
タイトルにもある通り、人間関係の解決という解決はしなかったように思います。でも実際生きていると本当にそういうことばっかりです。自分が信じているもの、自分の中だけにある大切なものを人と共有したりわかってもらえないことなんて本当に沢山ある。でもだからそこ意味があるというか、むしろ変な方向に理解されるよりは断然良いよな。
と私はこの方を読んで再度感じました。
逆に相手に対して意味がわらない、理解できない事も同じようにある。それを深掘りする事もなくそっと心にしまえるような人間でもありたいなとも思いました。
朝井リョウさんと加藤千恵さんのポッドキャストをずっと拝聴してる中で、加藤さんが使う言葉や書く物語が気になって手に取りました。
すごく読みやすく面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ多分高校生の時に読んだ本を内容をあまり覚えてなかったから帰省のタイミングで再読。
短編集はあまり好きじゃないけど、読みやすくてとても面白かった。とくに、「甘く響く」と「ねじれの位置」が好きで、わたしは主人公に感情移入しちゃうから主人公がすごく傷つくものはあまり好きじゃないんだなと思った。「甘く響く」は、日常的なテーマで読んでいるだけで心が温かくなったし、これからの幸せな未来が想像できてすごく良かった。「ねじれの位置」は、考え方や好みが違くても、わかり合おうとする気持ちが大事で、わかってもらえないときに一人で諦めずにわかってもらおうとすることが大切なのだと気づいた。もともとは違う部分を好きだったのに、違うことに劣等感を感じてしまうのはよく自分にもあることで、でもはじめの気持ちを思い出して、違いを認め合いながら生きていけるといいんだなと改めて思った。 -
Posted by ブクログ
良くて、夢中で読みました。作者の加藤千恵さんは、短歌を作るイメージだったけど、やはり言葉の使い方がきれいで、主人公の望の気持ちで読めました。
途中途中、関係のある登場人物の視点になるページがあった、あるところとないところがあり、どういう意図なんだろうと思いました。突如出てきた望の父には驚き、ちょっと最後は勇足で進んでしまった感じがしました。芙美子(望の母)は、今で言えば毒親と簡単に言われてしまうような、ネグレクトと言われてしまうようなところもあるけれど、なんだろう、感情に流されすぎず真っ直ぐなところもでてきて、友達の佐央里が芙美子さんを羨ましく思う気持ちも分かるなと思いました。
最初が6歳の望の語りから始まるのには驚いたけど、望の人生を共に歩んでいるような気持ちになれて良かったです。 -
Posted by ブクログ
タイトルからしてホッコリするような、読み終わったら温かいスープが飲みたくなるような、そんな話を想像してたけど全然違った。
読むのにとても体力が必要なタイプの話だった。
無意識のネグレクトを子ども目線でひらがなのみで書かれている最初のパートがとてもキツい。
親も家庭もどうしようもなく選べないものだし、その育つ環境でそれぞれの基準である「常識」や「普通」というものが形成されていくのだろう。
様々な歪みは、気づかないうちにそれらをも歪ませてしまう。
そして世間とのズレに気付いて絶望する。
自分は読書を通して、それまでのアンコンシャスバイアスに気づくことが出来た。
ごめんなさい、私が間違っていました。と、ちゃんと間違いを認めてようやく気づくことが出来た。
そりゃこの親のもとこの環境で育ったらそうなるわなと、今となっては冷静に俯瞰で考えられる。
だからこそ読書をやめたくないし、これからもインプットし続けたいと思う。