加藤千恵のレビュー一覧

  • 真夜中の果物
     3〜5ページくらいで終わるショートショートが37篇も!
     物足りないものもあれば、この短さで楽しいぞ、と思えるものも。電車移動等で読むのが良いかも。一気に読むと1つ1つのおはなしの印象が薄れてしまうかも。
  • さよならの余熱
    【本の内容】
    一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。

    好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し―(「つまらぬもの」)。

    退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。

    でも、高校で援交の噂を立てられて…(「暮れていくだけ」)。

    甘やかな恋心は、...続きを読む
  • あとは泣くだけ
    文庫本の帯に、"わすれたふりをしてきた。胸が痛くなるほど好きだった"ってあるけれど、その帯通りのお話が7つ。
  • ごはんの時間割(1)
     「もてなす側」がマンガで進行・「もてなされる側」が小説と短歌で進行。という構成が新しくて面白かったです。ストーリーの内容は、まだなんだか探り探り…という印象。
  • ごはんの時間割(1)
    見た事のある絵だと思ったら、すきまめしの人なのですね。話はまだ序盤で謎はまだ解明されていないので、2巻を楽しみに待つ事にします。斬新な試み?とやらの小説はいらないなー・・・
  • 映画じゃない日々
    同じ映画館で同じ映画を見た女性たちそれぞれの話。目立つこともない普通の人たちにもそれぞれ悩みやストーリーがある。
    加藤さんの言葉は綺麗だな、と思う。
    この言葉書き写したい!と思う箇所がいくつもある。
    ただ私的にはハニービターハニーとかの方が良かったかな。友達に読ませたいと思う話はあったけど、あたし自...続きを読む
  • あかねさす――新古今恋物語
    新古今和歌集って、ちゃんと詠んだのは初めてかも。今も昔も、想う気持ちは同じなんだな。

    もっと詠んでみたいなと思いました。
  • あかねさす――新古今恋物語
    古今和歌集を現代風にアレンジした本。寝る前、お風呂で読書に丁度いい。気に入った和歌はメモして記録してます。空気感が伝わってくる一冊。
  • さよならの余熱
    一つ一つの物語が、かすかなつながりを持って登場人物のさまざまな恋愛模様を紡いでゆく。どの物語にも、恋愛に苦悩する彼ら彼女らの心情がリアルに描き出されていて、その心の隙間に違う誰かの存在、友人の結婚話、年配のおじさん、過去の人など、色々なものが埋め込まれてゆく。それぞれの物語には「余熱」感が残る結び方...続きを読む
  • あかねさす――新古今恋物語
    新古今和歌集からの22篇、それに寄り添う加藤千恵さんの22の恋のかたち。
    恋することのときめきであったり、切なさや苦しさや痛みも含んだ、色とりどりの短編集だった。
    各篇の最後に、呟くように載っている千恵さんの歌が、静かに浸透していくような。
    恋をする人は、昔も今も変わらないのだ。
    想いの伝え方やデー...続きを読む
  • あかねさす――新古今恋物語
    新古今和歌集の歌をもとに書いた短編集ときいて、ずっと興味を持っていました。文庫化されたので、やっと読めました。

    今も昔も、出会いやわかれにいろんな思いをしていることが不思議で、一方で安心する。
    いろんな人生や恋があるのだなあと、読みながら思いました。
  • ハニー ビター ハニー
    こなごなというお話のマカロンとマシュマロのたとえが凄く好きです。
    お菓子の弱さを人の弱さに例えていたのを見て現実的だけどかわいらしい感じに思えました。
  • その桃は、桃の味しかしない
    不思議な本だった。
    食事の描写が巧みすぎて、ああ、こうやって流されていくもの、強烈な印象を残していくもの、あるよなあ、って。
    感情の機微にはっとさせられ続ける一冊だった。

    わたしはやっぱり、彼女の短歌が読みたい。
  • その桃は、桃の味しかしない
    奇抜な設定に反して、静かに淡々と進む物語。なのに、徐々に胸の奥に少しずつ溜まっていくなにかの存在を感じずにはいられなくなって。西加奈子さんの解説を読んでまさにそれだと思い当たる。『疼き』。なるほど。女は強いのか弱いのか、よくわからなくなる。泣き叫んで早く楽になりたい。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    短歌が目当てで購入。
    17歳ってこんなだったけど、だからって17歳の頃の自分にこれは書けないなってものばかりでした。

    自分が特別不幸だと思い込んだり、自立心と反抗心と妄想がごっちゃになったり。
    10代後半の内向的な自意識過剰っぷりをちぎっては投げるような作品だと思います。
  • ハッピー☆アイスクリーム
    いつも加藤千恵さんの本はいたたまれないくらい後味が悪いんだけど、この本はそんなことなかった。短歌が多めなのも良かった。
  • 春へつづく
    北海道にある中学校を舞台にした連作短編集。校舎内にある「あかずの扉」がキーワードとなってるのかな。春へ続くって素敵だと思うけど、でもどこかもの悲しい話が多かった印象がある。
  • さよならの余熱
    恋愛短編集。

    うん、全体的にちょっと切ない。
    相手が自分だけを見ているわけではない話が多い。

    あぁ。でもなんか、わかる〜って感じ。
  • ハニー ビター ハニー
    「せつない」の詰まった短編集。

    表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。
    綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。
    女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。


    いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわらず、苦い。
    題名に...続きを読む
  • 映画じゃない日々
    ひとつの映画を通じて、女子高生から主婦にいたるまで、いろんな女性の思いがつづられた作品。

    全体的に悩みを抱えた人達のお話しなので明るい雰囲気はないけれども、いろいろと女性について考えるのに参考になる。