加藤千恵のレビュー一覧

  • ハニー ビター ハニー
    歳を重ねても色々な恋をしてきたなぁと懐かしいような感覚で読める1冊でした。ショートショートだからこそ奥行きのある話に感じられるものもあれば、少し物足りなく感じるものも。その後は読者に委ねているということなのでしょうが、なんだか気持ちを持て余してしまいました。
    私はこの話すごく好き!と、嫌い!が混在し...続きを読む
  • さよならの余熱
    「さよならの余熱」の題名を見れば単純に別れの話なのかと考えますが、別れを題材にしてどんなに読者を揺さぶる物語なのだろうという気持ちを良い意味で裏切ってくれました。とても普通の話ですが、一つ一つがとても繊細で心を揺さぶられます。どこにでもあるありふれた恋愛でも、その人にとっては特別な恋愛。物語のどれか...続きを読む
  • ハッピー☆アイスクリーム
    理想と現実
    同じような思春期を経験してきた大人から見ると
    これは無理だろうなぁと思うことが、
    まだ叶う可能性があったりする時期、
    だんだんと自分のちっぽけさを知っていく。
    それは必ずしも悲しいことではなくて、
    置かれた環境、自分の持っているものなど、
    ちゃんと現実に根を張って生きていく準備であり、
    ...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    友人から借りる。

    すぐ読める短編集。
    タイトル通り、ハニーだったりビターだったりする恋愛小説。
    どちらかというとビターが多いかな?
    でも、個人的にはハニーな話の方が好き。
    辛くならないから…
  • アンバランス
    本当にそうゆうトラウマ?はあるのかな。惨めになる奥さんの気持ちも辛い。奥さんも太って醜いおばさんになれば大丈夫!!と言いたくなった。読みやすくて一気読みだったけど、最後が…んーーーー。
  • いびつな夜に
    冒頭に短歌が置かれていて、それが各短編の見出しというのか、内容を象徴しているんだが、どうもついて行けなかった。別れや出会いの一瞬を捉えた短編が多いのだか、男と女は、もっと違うところに面白みがあるように思うからかな。
  • ハニー ビター ハニー
    ビターの部分が多い気がしました。どの物語も最後どうなるの?という気になる終わりかたばかりでした。登場してくる男性にもっとしっかりして‼と思わずにはいられなかったです。
  • いつか終わる曲
    知らない曲が多くてちょびちょび聴いてみたけれど、そこに自分の思い出がない分、登場人物たちのように心を揺さぶられることはなかった。
    私にとってはあの曲かなと考えながら読むのが楽しかった。
  • いびつな夜に
    1作品毎に短歌がついている3ページ前後の短編集。気になるから好きな人になって欲しいと思ってるのにうまくいかない感情が表現されてる作品が一番好き。
    紫の靴じゃ魔法はかからない 会いたい人のいない真夜中
  • ハッピー☆アイスクリーム
    小説は、恋愛で甘々とかそういう意味でなく、空気が、高校生たちが、何となく発酵しそうに甘かった。煮詰めたら甘酸っぱいジャムになりそう。後半の沢山の短歌は、わからないままどんどん胸が詰まるようだった。
  • いびつな夜に
    殆どが三頁に収まる、長くても五頁以内のたくさんの掌編とその対になった短歌たち。一話一話が短すぎて入り込む前に終わってしまう。たまに心に触れるものがあっても掴む前にほどけてしまう。自然体で嫌味や淀みや粘り気がなく、日常的な当たり前さでありながら大切に取り出し紡がれる一瞬一瞬の恋愛が、さらさらときれい。
  • いびつな夜に
    短歌+短すぎるショートストーリー集。
    片思いや失恋系の話が続き、中盤からプロポーズや結婚式の場面など夫婦になるカップルや大学生や働いているカップルの幸せなひと時が描かれたものが増え、倦怠期中のカップル・不倫などグレーな話も時折挟まれている。
    友達の恋人を好きというパターンが多い気がする。

    話ごとに...続きを読む
  • いびつな夜に
    カトチエさんの短歌が好きで、久しぶりに彼女の短歌が読める! とワクワクして購入。
    相変わらずさーっと読めるので、待ち時間に読むにはピッタリの本。本当にカトチエさんはこういうショートストーリーを書くのがうまいなーと思う。

    肝心の歌は、以前ほど心に響くものがなく、そこは少し残念だった。単純に自分の好み...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    完全に表紙買いではあったけど、良かった。昔流行った携帯小説感覚で読めた。

    恋愛の甘苦さをテーマにした短編集で、どれも甘苦いのは確かなんだけど、ほとんどの話が苦い要素=男の浮気になっている気がした。別れや失恋、カップルの試練って浮気以外にももっと色んな要素があると思うけどなぁ……何なら女だって浮気す...続きを読む
  • 蜜の残り
    最後の短歌にぎゅっと感情が詰め込まれている。明確に定義できる関係性とは限らないし、自分で分かっていてもそれを誤魔化してしまうことだってある。そんな関係性の短編集。流されてるのが流そうとしてるのか、冷静なようで求めてしまう女の子がたくさん。
  • あかねさす――新古今恋物語
    あたしだけが立ち止まってて、あたしだけが取り残されてるって思うのは、あたしだけが間違ってるってことなんだろうか。新しい場所に行ったら、新しい人たちと楽しく過ごさなきゃいけないんだろうか。

    今ならもっと別の話ができるのに、と佐恵子は思う。揺るがない完璧なものに見える日常が、ほんの些細なきっかけで崩れ...続きを読む
  • 真夜中の果物
    ふんわりとした恋愛短編集。そんなことよくあるなぁというストーリーがぎっしりです。時間のない人にオススメ。
  • 映画じゃない日々
    連作短編というのはよくあるけれど、これは「同じ日の同じ映画館の同じ回を観ていた」7人と、スペシャルゲストとでもいうべき8人目、という形が面白い。

    同じ映画を観ても、つまらん人もいれば良かった人も。しかも良かったと思っているくせにそう言えない人も。女子高生にOL、主婦、フリーター、女子大生と、どの女...続きを読む
  • ハニー ビター ハニー
    そんなバカな話があるか!
    親友の彼氏と付き合うなんて、そんな裏切りが許されるわけがない。「好きになってしまったのだから仕方がない」なんて、「殺したくなったのだから殺しても仕方ない」みたい。「彼女がいてもいいから付き合って」ってこっちはよくないよ!どんだけ自己中だよ!自分が一番かわいいからって、自分を...続きを読む
  • 卒業するわたしたち
    人生における「卒業」は学校に限ったことではなく、こんなにもいろいろ。好きな人との別れや想いを断ち切ることも、ある種の卒業。1編が15頁前後、さくさく読める卒業話が13編。

    親離れ子離れにまつわる「母の告白」と、大好きだった二股男との再会を描く「全て」が私は特に好きでした。

    高校在学当時に短歌集で...続きを読む