加藤千恵のレビュー一覧

  • 消えていく日に

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    ネタバレ

    *好きで仕方のなかった人からの連絡。結婚記念日を前に穏やかな毎日を過ごしていたのに、昔の記憶が蘇るようで……(「返信を待たない」)。誕生日に大好きなバンドのライブ、そのチケットは彼がプレゼントしてくれて。あのときは、こんな誕生日がくるなんて思いもしなかった――(「ハグルマ」)。ままならぬ切ない心情を鮮やかに掬いとる、記念日をテーマにした全九篇*

    誰しも一度はこんな場面に遭遇し、こんな想いを抱えたことがあるのでは・・・
    懐かしく、切なく、やるせない心情が溢れ出すような物語たち。
    けれど、痛みの先にある明日までが見えるような、寂しいだけでは終わらない読後感。
    しばしの余韻を味わいながら、ゆるりと

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    2022年01月14日
  • あかねさす――新古今恋物語

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    大学生の時に買った本を数年ぶりにもう一回読んでみた。

    和歌から連想される現代の恋の物語。
    昔の人はこんな想いを抱えていたんだなとか、その想いを歌にあらわせるのはすごいと思った。

    学生みたいな純粋な恋から、大人のちょっとビターな恋愛まで、色々な“恋愛”の形が読める一冊。

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    2021年08月03日
  • 消えていく日に

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    ちょっと、本当にこれはよかった。
    たまに心がギュッとなるけど、痛めつけるタイプのギュッじゃなくて、背中を押してくれるギュッ。

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    2021年01月24日
  • いつか終わる曲

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    それぞれの物語が、それぞれの楽曲の歌詞とうまくマッチしてる感じが良かった。
    知らない曲も幾つかあったので、曲を聞いてからまた読み直すと二度楽しめる。

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    2020年11月28日
  • いびつな夜に

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    この方の短編を読むと
    そこら辺にあるものが
    “ モノ”になる

    そしてそこに確かに思いがあって
    嬉しいも悲しいも幸せも切ないも
    自分の心と一緒に
    寄り添ってくれる
    そんな気分になる

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    2020年06月18日
  • この街でわたしたちは

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    面白かったです。
    美味しいごはんと、幸せな恋苦い恋…堪能しました。添えられた短歌も、切り取られた気持ちに切なくなりました。
    登場するのは実在する飲食店のようです。東京は今でも行ったことがない地ですが、行ってみたいお店がたくさん出来ました。
    進んだ恋、終わらせた恋、ときてうわーっとなった後に、友だちから変化した夜の2話。かとちえさんの性描写好きです。
    カバーイラストが好きなmiccaさんだ!と手にした久々のかとちえさんの本でしたがやっぱり好きな世界でした。

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    2020年06月02日
  • さよならの余熱

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    「私が寝てたら何時に帰って来ようといいの?12時半が朝の5時になろうと関係ないの?」「なんでそんな極端なの?」って掛け合い、両方に対してそれなだった。書き写すの嫌になるぐらい、1.つまらぬもの、は自分のことだった。まとめると、切ないフェードアウトにとても惹かれる。共感しすぎて書き写すのも迷った。

    2022.9.15
    何も響かなくなってたけど、何にも共感できなかったけど、でもすごく面白かった。

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    2020年05月23日
  • ハッピー☆アイスクリーム

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    幸せは過ぎ去ってから気が付くものだってやつ、違うと思います!ちゃんと幸せの中にいるときも、気づいてます。ふわーって、してますよ。あとね、大事な時に何も言えないなら、私は何のためにこんなにも多くの言葉を携えているんだろう、とよく思います。やるせなさも切なさも残る形で終わるところが、リアルな日常を描いているようで良い。

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    2020年05月18日
  • いびつな夜に

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    切り取りたい言葉が多すぎて捨てられない。この人の描く世界や言葉はどこまでも切ない。嫌になるぐらい分かってしまうことが悲しくもあり、うれしくもあり。ストーリーも素敵だったので何度でも読み返してほしい。多分その時代に応じて刺さるものが違ってくるから。

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    2020年05月18日
  • 卒業するわたしたち

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    いろんな卒業を切り取れる加藤さんはすごいなあ。卒業って学校だけじゃないんだよね。自分のなかで落とせたら、区切りをつけられたら、卒業できるんだよね。自分なりの卒業、そろそろしようと思ってるので。こういう風にたった何ページかで終わってしまうような恋でも、ちゃんとさよならしようと思うよ。

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    2020年05月10日
  • いつか終わる曲

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    この人の文は朝井リョウちっくで、とても素敵だし好き。久しぶりに文がどタイプな人みつけたんだ~、きれいなの。多分加藤千恵に出会ったのはこの本きっかけでした。

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    2020年05月10日
  • こぼれ落ちて季節は

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    すごい何重もの関係。点と点がつながる。このA-sideとB-sideが好きだなあ。ずっと読み返していたい。人と関係がつながって、最後時を経て出てくるの、いいなあと思った。人生もこんな奇跡が連なっていますように。

    と、時が経って何年後かに読み返すと何も響かなくて、人生こんなもんだよって思っちゃって、それが悲しいなあ

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    2020年05月10日
  • この街でわたしたちは

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    物語が切なかったり
    短歌が切なかったり
    短い1行なのに、こんなにも感情を表現できる

    最後の2編も好き
    友達だった相手と一線を越えるって
    ドキドキする

    人生は、恋愛も含めて
    すれ違いとタイミングと、思い込みなのかな
    2020.05

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    2020年05月08日
  • いろごと

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    読み終えた後は、心がじんとする。まるで、友達の話を聞いているような。過去の自分のことのような。そんな身近で、ちょっと胸がズキンとする短編集。女の子は、みんな一度はこんな気持ちを経験しているんではないだろうか。

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    2019年11月19日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第2弾。
    ファッションビルにテナントが入っている、とか、お菓子の箱にケーキのアソートが入ってる、とか、アンソロジーによってイメージはそれぞれだが、やはり、これはまぎれも無く商店街なアンソロジーだ。
    家族や親戚のような、血の繋がりでもあるような不思議な統一感。
    他のお店の話題が出たり、人物が出たり、ひとつの世界を作り上げている。
    中でも伊藤米店のおにぎりの人気ときたら、スカイツリーもうらやむくらい?
    幽霊が出たり、逃亡者が立ち寄ったり、商店街の人々に見守られて幕が下りたり、小さな事件を繰り返しながらも生活は続いていく。

    どれも良かった

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    2018年01月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街2 招きうさぎと六軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ここはすこし不思議で、どこかなつかしい「明日町こんぺいとう商店街」。入り口に立つ「招きうさぎ」に迎えられ、今宵も6つのお店に灯がともります。ひとつの商店街を舞台に6人の人気作家が紡ぐ、ほっこりおいしいアンソロジー第2弾!

    【感想】

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    2017年08月07日
  • ハニー ビター ハニー

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    加藤千恵さんを知るきっかけになった、大好きで大切な一冊です。
    高校時代からもう何度か読み返しているのですが、ひさしぶりに手に取ると忘れていた部分がちらほら。
    「甘く響く」と「ねじれの位置」は今読んでもやっぱり胸がきゅううんとなります。
    そうそう、恋をするってこういうことだと転げまわりたくなるような甘さ。
    けれどそれとは対照的に、タイトル通りビターなほろ苦い恋模様もいくつも収録されています。
    さらっと読めて、ずっと心に余韻を残す素晴らしい短編集です。

    どうして加藤千恵さんの書く小説が好きなんだろうと思ったとき、解説の島本理生さんの例えがぴったりでした。万華鏡。
    見逃していた、矛盾していた感情を

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    2018年08月11日
  • あとは泣くだけ

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    加藤さんの小説を遡って読んでいますが、
    どの作品も、言葉選びも話の展開も巧みで面白く、
    この作家さんに出会えてよかったです。

    恋愛小説はあんまり、なんて思っていてほんとうに損しました。

    一人称で淡々と話を進めつつ、
    そこに挟まれるジャストな感情表現と会話の妙で、
    登場人物の気持ちと状況が手に取るように伝わってきます。

    恋愛が少しうまくいかなくなった人たちが、
    もがくあまりに少しずつ日常よりずれて
    (いわばちょっとだけ狂気じみて)ゆくさまを描くのも加藤さんは素晴らしく上手いと思うのですが、この本はそのあたりが多く楽しめますよー。

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    2016年02月18日
  • その桃は、桃の味しかしない

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    なんかもう、ぐしゃぐしゃの、どうしようもない気持ちを、加藤千恵さんはいつも代弁してくれる。
    夏に旬のかわいい桃。甘くてやわらかい桃。傷つきやすい桃。本当は渋みもあったりして。旬は短かったりして。そんな恋の話。

    今の自分の恋と重ねて読んだ。
    うまくいかないことなんてわかっているのに、やめられないのはなぜだろう。

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    2016年01月02日
  • いろごと

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    2015/6/13

    色事。ショートストーリー。

    もう過去にしかないわたしの色事。
    恋愛現役時代だったら泣いていたかもしれないなぁ。
    各話、心当たりがありすぎて胸がキュッとなって本を閉じて深呼吸する時間が必要だった。
    人生で恋愛できる期間ってすごく短いね。


    いつもなら家に着くなり、メイクを落として服を着替えるのに、今日はそうしないのは、たった今彼から連絡が来ても、すぐに出かけられるようにしておきたいからだ。
    食事に誘われるかもしれないから、まだごはんも食べていない。
    携帯電話が圏外になっていないかばかりを確かめてしまう。ここにいて、誰かからのメールや着信が届かなかったことなんてないはずな

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    2015年06月13日