あらすじ
家を出ていく恋人が最後に作ってくれた肉味噌焼きそば。夫の浮気を知らず作り置きした、彼の好きな生ハムのマリネ。秘かに気にな
ってる女友達とシェアした揚げ春巻き。婚約破棄された後、実家で食べた朝ごはんの長芋の短冊――。ままならない日々の中、どうしよ
うもない私を支えてくれるものがある。恋愛にまつわる忘れられない食の物語+短歌集。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
家を出ていく恋人が最後に作ってくれた肉味噌焼きそば。夫の浮気を知らず作り置きした、彼の好きな生ハムのマリネ。秘かに気になってる女友達とシェアした揚げ春巻き。婚約破棄された後、実家で食べた朝ごはんの長芋の短冊――。ままならない日々の中、どうしようもない私を支えてくれるものがある。恋愛にまつわる忘れられない食の物語+短歌集。
・「生ハムのマリネ ー あの虫」
→彼の浮気を知って、知らなかった頃には戻れない話
知らなかった 知らなくて幸せだったこと
知ってしまって戻れないこと
【個人的な間】
短編だけど、どれもただ優しいだけじゃ無い、棘があったり、どうしようもないままならなさを感じたり、面白かった。
Posted by ブクログ
お茶漬け並みのサラサラ具合
短くて語彙も簡単ですらすら進む
恋愛と食をテーマにショートショートと短歌のセットっていうテンプレートは結構発明だよな、なんかの表紙でバズりそう
出会うタイミングによって心に残る物語は違うんだろうな
私は素敵な彼氏がめっちゃ差別主義的なTwitterアカウントを持っているやつと秘密で社会恋愛してた元彼の結婚式に出席するやつが強烈でした
つまり私はいま結婚が目下の関心ごとのアラサーということです
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久々に加藤千恵さん。
うん、やっぱりこの空気感が好き。
全体的に淡々としていて、
せつなくて、
でもなんだかあたたかい(. ❛ ᴗ ❛.)
Posted by ブクログ
詩集のような、ある物語の一部を切り取っているような
短編集だけど全くみんなストーリー性の違う
切ない恋愛ストーリーで良かった
切ないんだけど切なすぎなくて
絶望するけど希望もあって、どこかほのぼのしてて
タイトルもなんだか切なくて好き
食から広がる過去の思い出や、これからのことが
連想できてかわいらしかった
Posted by ブクログ
本屋さんで見かけて、表紙惚れして購入。根拠はないけど、表紙のイラストがフレンチトーストだったら買ってなかった気がする。ピザトーストだったから買った気がする。
あらすじもなにも見ずに買ったけど、良い意味でぜんぶちょうどよかった。30の短い物語、ほんとうに短い物語だけど短い文量のなかにきちんとおさまっていて、さらさらっと読めて、いつ読んでも負担がなくていいなあと思った。あとは、全ての物語の締めくくりに短歌が添えられているのがすてきだった。
Posted by ブクログ
ひさしぶりに読む加藤千恵さん、新刊うれしい!
食とともにあるワンシーンを切り取った30の掌編。表題作がいちばん好きだなぁ、自分を慈しむための決意の「ピザトースト」。あとは幼なじみの家で出される「胡麻せんべい」。
各話の最後に、その瞬間を詠った短歌が掲載されているが、むしろ最初に短歌があって、そこから広がったものが小説になったのではないかと想像させられるのが心地よい。
別れが印象的なシーンが多く、いつの時代も人はこういうときに歌を詠みたくなるのかもしれないと思った。短歌の可能性を感じられる一冊。
Posted by ブクログ
短編集。
ほとんどの話が切なすぎる、、、、深入りしたら泣いてしまいそう。
どうか幸せになりそうな話であれと思いながら読んで、数話幸せそうな話が混ざってて救われた。
“豆乳めんつゆそうめん”だけ様子がおかしかった。
Posted by ブクログ
『ピザトーストをひとりで食べる』というタイトルから、孤独だけどどこか穏やかな時間が浮かび、自然と気持ちを掴まれました。ひとりで食べるピザトーストには、寂しさと同時に「自分だけの時間」への愛着が感じられて、その曖昧な感情が本全体に静かに流れているように思います。
この本では、誰かと気持ちを分かち合うことの難しさと、少しずつ人と関わっていこうとする揺れ動く心情が優しく描かれていて、読み終えたあとには、自分の毎日や感情を少し肯定してあげたくなるような温かい余韻が残りました。
読んでいるうちに、「自分にとっての思い出の食べ物は何だろう?」と考えました。真っ先に思い浮かんだのは、子どもの頃に母がよく作ってくれたロールキャベツ。寒い日に食卓に並ぶそのあたたかさと味は、今でも心のなかに優しく残っています。
まだ恋愛で特別な食事の思い出はありませんが、これからそんな記憶ができるといいなと思いました。食べ物が記憶と深く結びつき、人との関係を豊かにすることを改めて感じさせられた一冊でした。
Posted by ブクログ
文庫書き下ろし作品。
恋愛にまつわる食の物語に短歌を添えた30話収録の短編集。
加藤千恵さんの繊細な文章がゆるりと心の奥へ染み渡る。
ホストへの恋、夫の浮気、女友達への秘かな気持ち、マッチングアプリでの出会い。
登場する女性は様々で自分との共通点は殆どないけれど、彼女達の寂しさや哀しみ、心の揺れが手に取るように伝わって来た。
特に印象に残った作品は「ブルーベリーチーズケーキ」「生ハムのマリネ」「コンソメ味スナック菓子」「鮭のおにぎり」「長芋の短冊」「人参ムース」
どの物語も痛くて切ないが大切な気づきを得られる作品集。
Posted by ブクログ
ピザトーストの表紙に惹かれて、初めて加藤千恵さんの作品読んだ。
恋愛×食の短編集で、短編ごとに短歌が添えられている。ほとんどが叶わぬ恋のお話でなんだか切なくなる…その中でもハッピーエンドな話もあって、1番最後の「牛乳パン」の話が好きだった。
Posted by ブクログ
食を絡めた恋愛に関する掌編集+短歌集。切ない話が多いのだが、ほっこりする「ガトーショコラ」と「牛乳パン」が好み。
別れの予感の「鮭のおにぎり」も良い。「缶入りコーンポタージュ」には、古傷が傷んだ。