東山彰良のレビュー一覧

  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • どの口が愛を語るんだ

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    3中編と1短編 共感できないのに気になる作家さん

    「猿を焼く」 初出2020年「群像」
    脱サラでおしゃれな農業始める親に連れられて九州の温泉町に引っ越した平山圭一は、転校した中学になじめず同じクラスのユナを好きになるが、そのまま鹿児島の全寮制高校に進学する。ユナが裸のコンパニオンになったという話を聞いてやるせなくなり、殺されたと知らされて同級生の追悼の会に行き、ユナと付き合っていたという不良と一緒に殺した男の家に行き、飼っていた猿を殺して焼く。
    面白いとは思わないが、やるせなさで記憶に残ってしまう。

    「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 初出2020年「小説トリッパー」
    同じ団地の同級生でい

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    2021年06月02日
  • 女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。

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    めっちゃ気軽に読める。
    勉強の隙間時間に気晴らしで読むことも出来ちゃう。
    人物が有象くん 無象くん 都合良男先輩 イケメンくん 2番手くん等の表記であるのでリアリティは無いが頭の中に棒人間を浮かべながら読む。したがって感情移入が出来る作品では無いが大学生にはよくある事なのか「わかりみが深い」エピソードもある。
    ベースはほのぼのとした薄っぺらーい面白日常ばなしなのだがたまに出てくる中国語たっぷりみたいな異国情緒溢れる場面はファンタジー好きにはたまらないだろう。差がすごい。

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    2021年05月21日
  • ミスター・グッド・ドクターをさがして

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    女性が主人公のハードボイルド。
    確かに、女性の方がヤクザに向いてるかもしれない。
    理より情。
    良いのか、悪いのか分からない、
    ただ、読んでスッキリしました。

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    2021年05月17日
  • どの口が愛を語るんだ

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    かなり特殊な“愛”にまつわる4篇(「猿を焼く」「イッツ・プリティ・ニューヨーク」「恋は鳩のように」「無垢と無情」)を収録した短篇集。「猿を焼く」がかなり刺激的かつ巧くて唸らされた。「ニューヨーク」も同様だが、同性愛を扱った「恋は〜」はあまり響かなかった。「無垢〜」はコロナ禍の現在を感じる作品。

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    2021年05月11日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    何か途中で、予想した人物が違ってた。
    名前が、少し分かりにくいのか、勘違い作者のミスリードが効いてるのか、最有力は、物覚えが悪いか…で、登場人物のページと読んでるページ行ったり来たり…^^;
    連続殺人鬼とそれを弁護する弁護士、共に過ごした少年時代を絡めながら、進む。3人の少年時代と現在を交互に語りながら…
    原因は少年時代にあるんやな。確かに、家庭環境は厳しそうな…結構悪さしながらも青春って感じ。
    でも、何か決める時に神頼みみたいなんやめよ!自分らで考えて!関羽さん困ってるよ!
    それもこんな殺人鬼になる原因は関羽さんになるんか?(まぁ、違うけど(^^;;)
    最後は、何か切ないような感じやけど。

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    2021年04月24日
  • 宮辻薬東宮

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    辻村さんが居たから取り敢えず読んでみた。既読だったけど……。
    宮部さんは流石の筆力で、薬丸さんも後半になるにつれて面白く。東山さんは最初、どこの話だと思ったが、なかなか面白かった。宮内さんは、技術的な話が長いだけあって、ちょっと難しかった。

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    2021年03月26日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさんの作品を元に4名の作者がアンサーストーリーのような形でとても面白かった。読み終えた後に少し不気味な感覚になるような本で、面白いコンセプトを元にそれぞれ話が展開されていた。

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    2021年03月14日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    2月22日は猫の日ということで読んでみた。これまでアンソロジーはあまり手に取ることはなかったけれど、普段読まない作家さんの作品に触れることができてよかった。
    1作品あたりのページ数も少なく、隙間時間で読むことができる。

    【最も好きな作品】
    柚月裕子さん「泣く猫」
    17年会っていない母が猫に自分と同じ名前をつけていたことを知ったときの真紀の気持ちを想うとともに、母はどのような想いでマキと呼んでいたのだろうかと思う。
    マキの登場が真紀の感情を引き出し、自覚させるきっかけになったのではないか。

    【最も印象に残ったフレーズ】
    北村薫さん「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」
    「本の読み方にひとつ

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    2021年02月23日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    最初は、漢字が多く読みづらいと思ったが、読み終わった時はゆっくり、じっくり読んで良かったと思った。
    悲しいお話だけど、最後には美しさも感じた、清涼感のある物語でした。

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    2020年11月22日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    1984年、台北で暮らす3人の少年。兄を亡くし母が病んでしまったユン、母が店の客と出奔してしまうアガン、継父に殴られてばかりのジェイ。
    それぞれに家庭的不幸を抱えながらも13才の夏を過ごす3人の描写は、友情、嫉妬、鬱屈、楽観、消沈、そしてセクマイ、あらゆる日常を含んでいて、暑くて湿気た町の雰囲気もさながら、あまり共感はないのだけれど、それなりに読み応えはあり。
    とは言え、これだけではちょっと良い感じの青春もので終わってしまうところ、話を冒頭の連続殺人鬼の話に結びつけていくところは面白い趣向。
    ただ、ミステリーとしては長すぎた前置きの感もあり、話の流れとしてはこんな方向にもっていかなくても良かっ

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    2020年11月06日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    台湾で少年時代を過ごした仲間たちとアメリカの殺人鬼はどう繋がるのか、その謎を追っていく青春ミステリと出版社は言いたいのだろうか。狂気の沙汰にも感じられるような少年たちの行動と葛藤に想いを寄せることは出来なかった。わざわざ読みにくい展開にでもしたのではないかと思われる構成も私には無理。

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    2020年09月16日
  • 恋々

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    若さと勢い大事ですよね。
    あと先考えられてない事はある意味強みになるし
    そこから成長していくんだろうなぁ。

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    2020年09月14日
  • 宮辻薬東宮

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    ネタバレ

    「ミステリー短編バトンつなぎ」
    最初と最後の「宮」のつなぎ方は(なるほど~)だったけど、どこがどうつながっているのか分からない話もあった。
    みなさん読み応えがある作家さんですが、アンソロジーだとパワーダウンしてしまうのかなあ。
    「薬」は先が読めたし、「東」はよく分からんかったです。

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    2020年07月12日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさん→辻村深月さん→薬丸岳さん
    →東山彰良さん→宮内悠介さん。

    不思議な話、ともいえる短編でした。
    ちょっと繋がってみたり、そのままだったり。
    見つけられなかっただけで、繋がってるのやもしれませんが。

    最初からぞっとする話でしたが、それを語った人物も…。
    そこからすると、まだ2話目は大丈夫でした。
    本人になったら、と考えるとぞっとするどころじゃないですが。
    3話目は分かればほっとする状況です。
    語られている間は、ひたすらに怖いだけ、でしたし
    最後の方になって、ようやく違和感が、な状態。

    4話目は、都市伝説のような内容でした。
    行き着く先は当然、という感じでしたが
    主人公は結局ど

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    2020年06月29日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • 宮辻薬東宮

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    タイトルが目について手を出す。著者のうち薬丸岳さんの作品は初めて読んだ。アンソロジーの趣向がおもしろい。そうくるのかという、小説での連歌のようだった。

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    2020年03月14日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

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    2020年03月14日
  • 走る?

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    ネタバレ

    スポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。

    ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。

    好きな作品は
    「パン買ってこい」中田永一
    「ホープ・ソング」王城夕紀
    「桜の並木の満開の下」遠藤徹

    どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
    読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。

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    2020年03月06日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部作品・辻村作品は満足できましたが、それ以降はどんどん下がってしまった感じ。

    初読み作家というのもあるが、残念ながら(ふーん)(はぁ)(はあ?)位のリアクションしかできなかった。
    勿体ない。

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    2020年01月17日