東山彰良のレビュー一覧

  • 緊急事態下の物語

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    5人の著者の短編集。真藤順丈氏のオキシジェンが引き込まれた。背後にある世界観がもっと知りたくなった。

    金原ひとみ氏のコロナを題材にした話もタイミリーで面白かった。差別を乗り越えた友情ということなのかな。でも現実はもっとリアルで残酷な気がする。もっと深く描いていただいてもよかったのではと思った。

    お二方の他の著書にも触れてみたいと思う。

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    2021年07月10日
  • 猫が見ていた

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    今更感想を書こうとしたが、記憶が朧げ。

    湊かなえさんの「マロンの話」が湊さん自身のお話のようで、ほっこりしたのと、
    初めて読んだ井上荒野さんの「凶暴な気分」が、ちょっと粘液質な感じで、思っていたのと違ったなぁ…ということくらいしか覚えていない。

    短編集ってすぐに感想書かないとだめだわ。
    2021.2.23

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    2021年07月02日
  • どの口が愛を語るんだ

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    東山彰良の本は初めて読んだ。
    良かったし聞かれれば面白かったから読むといいと答えるだろうが、どの話も作りに既視感が大きかった。自分の年齢のせいだろうか?
    これも有体といえばそれまでながら、詩人の詩のそれぞれの解釈と領土宣言が好きだった。
    この人の他も読んでみようと思った。

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    2021年06月17日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • どの口が愛を語るんだ

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    3中編と1短編 共感できないのに気になる作家さん

    「猿を焼く」 初出2020年「群像」
    脱サラでおしゃれな農業始める親に連れられて九州の温泉町に引っ越した平山圭一は、転校した中学になじめず同じクラスのユナを好きになるが、そのまま鹿児島の全寮制高校に進学する。ユナが裸のコンパニオンになったという話を聞いてやるせなくなり、殺されたと知らされて同級生の追悼の会に行き、ユナと付き合っていたという不良と一緒に殺した男の家に行き、飼っていた猿を殺して焼く。
    面白いとは思わないが、やるせなさで記憶に残ってしまう。

    「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 初出2020年「小説トリッパー」
    同じ団地の同級生でい

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    2021年06月02日
  • 女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。

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    めっちゃ気軽に読める。
    勉強の隙間時間に気晴らしで読むことも出来ちゃう。
    人物が有象くん 無象くん 都合良男先輩 イケメンくん 2番手くん等の表記であるのでリアリティは無いが頭の中に棒人間を浮かべながら読む。したがって感情移入が出来る作品では無いが大学生にはよくある事なのか「わかりみが深い」エピソードもある。
    ベースはほのぼのとした薄っぺらーい面白日常ばなしなのだがたまに出てくる中国語たっぷりみたいな異国情緒溢れる場面はファンタジー好きにはたまらないだろう。差がすごい。

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    2021年05月21日
  • ミスター・グッド・ドクターをさがして

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    女性が主人公のハードボイルド。
    確かに、女性の方がヤクザに向いてるかもしれない。
    理より情。
    良いのか、悪いのか分からない、
    ただ、読んでスッキリしました。

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    2021年05月17日
  • どの口が愛を語るんだ

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    かなり特殊な“愛”にまつわる4篇(「猿を焼く」「イッツ・プリティ・ニューヨーク」「恋は鳩のように」「無垢と無情」)を収録した短篇集。「猿を焼く」がかなり刺激的かつ巧くて唸らされた。「ニューヨーク」も同様だが、同性愛を扱った「恋は〜」はあまり響かなかった。「無垢〜」はコロナ禍の現在を感じる作品。

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    2021年05月11日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    何か途中で、予想した人物が違ってた。
    名前が、少し分かりにくいのか、勘違い。作者のミスリードが効いてるのか、最有力は、物覚えが悪いか…で、登場人物のページと読んでるページ行ったり来たり…^^;
    連続殺人鬼とそれを弁護する弁護士、共に過ごした少年時代を絡めながら、進む。3人の少年時代と現在を交互に語りながら…
    原因は少年時代にあるんやな。確かに、家庭環境は厳しそうな…結構悪さしながらも青春って感じ。
    でも、何か決める時に神頼みみたいなんやめよ!自分らで考えて!関羽さん困ってるよ!
    それもこんな殺人鬼になる原因は関羽さんになるんか?(まぁ、違うけど(^^;;)
    最後は、何か切ないような感じやけど。

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    2021年04月24日
  • 宮辻薬東宮

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    辻村さんが居たから取り敢えず読んでみた。既読だったけど……。
    宮部さんは流石の筆力で、薬丸さんも後半になるにつれて面白く。東山さんは最初、どこの話だと思ったが、なかなか面白かった。宮内さんは、技術的な話が長いだけあって、ちょっと難しかった。

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    2021年03月26日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさんの作品を元に4名の作者がアンサーストーリーのような形でとても面白かった。読み終えた後に少し不気味な感覚になるような本で、面白いコンセプトを元にそれぞれ話が展開されていた。

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    2021年03月14日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    2月22日は猫の日ということで読んでみた。これまでアンソロジーはあまり手に取ることはなかったけれど、普段読まない作家さんの作品に触れることができてよかった。
    1作品あたりのページ数も少なく、隙間時間で読むことができる。

    【最も好きな作品】
    柚月裕子さん「泣く猫」
    17年会っていない母が猫に自分と同じ名前をつけていたことを知ったときの真紀の気持ちを想うとともに、母はどのような想いでマキと呼んでいたのだろうかと思う。
    マキの登場が真紀の感情を引き出し、自覚させるきっかけになったのではないか。

    【最も印象に残ったフレーズ】
    北村薫さん「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」
    「本の読み方にひとつ

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    2021年02月23日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    最初は、漢字が多く読みづらいと思ったが、読み終わった時はゆっくり、じっくり読んで良かったと思った。
    悲しいお話だけど、最後には美しさも感じた、清涼感のある物語でした。

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    2020年11月22日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    1984年、台北で暮らす3人の少年。兄を亡くし母が病んでしまったユン、母が店の客と出奔してしまうアガン、継父に殴られてばかりのジェイ。
    それぞれに家庭的不幸を抱えながらも13才の夏を過ごす3人の描写は、友情、嫉妬、鬱屈、楽観、消沈、そしてセクマイ、あらゆる日常を含んでいて、暑くて湿気た町の雰囲気もさながら、あまり共感はないのだけれど、それなりに読み応えはあり。
    とは言え、これだけではちょっと良い感じの青春もので終わってしまうところ、話を冒頭の連続殺人鬼の話に結びつけていくところは面白い趣向。
    ただ、ミステリーとしては長すぎた前置きの感もあり、話の流れとしてはこんな方向にもっていかなくても良かっ

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    2020年11月06日
  • 僕が殺した人と僕を殺した人

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    台湾で少年時代を過ごした仲間たちとアメリカの殺人鬼はどう繋がるのか、その謎を追っていく青春ミステリと出版社は言いたいのだろうか。狂気の沙汰にも感じられるような少年たちの行動と葛藤に想いを寄せることは出来なかった。わざわざ読みにくい展開にでもしたのではないかと思われる構成も私には無理。

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    2020年09月16日
  • 恋々

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    若さと勢い大事ですよね。
    あと先考えられてない事はある意味強みになるし
    そこから成長していくんだろうなぁ。

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    2020年09月14日
  • 宮辻薬東宮

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    ネタバレ

    「ミステリー短編バトンつなぎ」
    最初と最後の「宮」のつなぎ方は(なるほど~)だったけど、どこがどうつながっているのか分からない話もあった。
    みなさん読み応えがある作家さんですが、アンソロジーだとパワーダウンしてしまうのかなあ。
    「薬」は先が読めたし、「東」はよく分からんかったです。

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    2020年07月12日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさん→辻村深月さん→薬丸岳さん
    →東山彰良さん→宮内悠介さん。

    不思議な話、ともいえる短編でした。
    ちょっと繋がってみたり、そのままだったり。
    見つけられなかっただけで、繋がってるのやもしれませんが。

    最初からぞっとする話でしたが、それを語った人物も…。
    そこからすると、まだ2話目は大丈夫でした。
    本人になったら、と考えるとぞっとするどころじゃないですが。
    3話目は分かればほっとする状況です。
    語られている間は、ひたすらに怖いだけ、でしたし
    最後の方になって、ようやく違和感が、な状態。

    4話目は、都市伝説のような内容でした。
    行き着く先は当然、という感じでしたが
    主人公は結局ど

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    2020年06月29日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • 宮辻薬東宮

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    タイトルが目について手を出す。著者のうち薬丸岳さんの作品は初めて読んだ。アンソロジーの趣向がおもしろい。そうくるのかという、小説での連歌のようだった。

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    2020年03月14日