朱川湊人のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    著名な作家達による「本」がテーマのアンソロジー。
    甘酸っぱい恋の話しやちょっとゾクッとする話、不思議なお話など本というテーマ1つでも色んなお話が書けるんだなぁと楽しく読ませてもらえました。
    中でも本が飛んでいったり、飛んできたり、飛んでる本をつかまえたり…といった本が飛ぶ話がいくつかあり、作家さんには本が飛ぶという発想があるんだなぁ〜と思いました。
    どれも良かったですが、本多孝好さんの「十一月の約束」が好きです。

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    2025年06月10日
  • オルゴォル

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    1人の少年が、近所のお爺さんに頼まれて一つのオルゴールを鹿児島まで届ける、、その旅のお話です。旅の中で少しずつ成長していく主人公を応援し長から読んでいました。最後は少し、うるっとしました

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    2025年05月28日
  • 花のたましい

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    『花まんま』の映画が公開中だけどまだ観ておらず、いつか観に行けるだろか?どうだろうか?予定立たず…というわけで先にこの本を手にする。

    この物語は、映画から生まれた4つのサイドストーリーということで、ちょっと昭和を色濃く感じてしまう内容。
    東大阪や生駒を身近に接する者としては、妙に親近感が湧いてくる。
    じんわりとした感じは、なんだろう。
    懐かしさも覚えるのは何故だろう。

    短編4話はどれもいい。
    ○花のたましい〜駒子と智美のはかなくも美しい友情の行く末。
    ○百舌鳥乃宮十六夜詣〜摩訶不思議な体験は、ノスタルジック・ホラー。
    ○アネキ台風〜家族をパワー全開で再生しようとする肝っ玉アネキの奮闘記。
    ○初恋忌〜人生の終わりを予感した男の身に起こる小さな奇跡。

    なかでもいちばん短い話だけど「初恋忌」が痺れた。

    「花まんま」は、記憶がうっすらなので再読したいと思う。





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    2025年05月01日
  • 花のたましい

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    少し不思議で心温まる短編集。「初恋忌」は「花まんま」のスピンオフと言えますが、「花まんま」を読んでいなくても問題はないかも。もちろん、読んでいるならさらに楽しめます。
    どの物語もほっこりした味わいながら、どこかしら悲しさ寂しさを感じさせられるのが印象的です。お気に入りは「アネキ台風」。すぱっと気持ちの良い、痛快なパワーあふれる物語に思えますが、しかしなんともいえない切なさがありました。死別の悲しみは当然だけれど、こういうわだかまりの残った状態の別れの苦しさがやりきれません。それでも辛うじて繋がっていることにはほっとさせられました。
    「花のたましい」はとても優しい、だけれどその優しさがあまりに悲しすぎました。不幸せではないのだけれど……幸せとも言い切れない。「百舌鳥乃宮十六夜詣」は不思議な物語。真相がいったいどちらだったのか、は考えても意味のないこと。あり得ないようなことでも、絶対に起こらないとは限らないのかも。

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    2025年04月24日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    ひょんなことから私立探偵になった男の元に舞い込むのは下町で起きた怪事件たち!
    全6本の短編集で、登場人物も魅力的で楽しく読むことができました。
    ミステリというよりはドタバタ人情噺のような雰囲気で、テレビドラマを見ているような気分でした。
    時々地の文で挟まる主人公のツッコミが面白かったですw

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    2025年01月08日
  • 妖し

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    面白かった。
    なんとも言えない不思議な妖しい話ばかり。
    特に恩田陸さんの金沢の話が好きだ。恩田陸さんのユージニアも金沢が舞台だったな。なんとも印象に残る話だった。恩田さんの、金沢に対する特別な思い入れを感じる。
    ちょっと乙一さんのような妖しいオムニバスだった。

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    2025年01月05日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    角川のホラー小説大賞短編賞を受賞した5作品をまとめて掲載してあります。『玩具修理者』や『お見世出し』など既に鬼籍に入られた方の作品もあり、まとめて読むには良い本でした。でもホラーって正直幅が広すぎる上に読んでも意味が理解出来ない作品もあり(私の理解力がついていけないだけなのでしょうが)、「???」となることも多かったです。

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    2024年11月24日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    読書のリハビリ2冊目。
    初めましての朱川湊人小説。

    静かで穏やかでほんのり切なくて、少しホラー要素のある不思議な連作短編集でした。

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    2024年11月19日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』

    いや〜いいホラー。ゾクッとはしないが、読んでいてドキドキしてどんどん読んじゃう。話の運びから設定まで良い作品でした。

    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』

    ぁぁぁぁあああ!!!いやぁぁぁぁああ!!って描写が多い。イチイチムカつく金持ちズとあんまりにも可哀想な子供達。足と車のドアの部分とかバスの中で思いっきり顔を顰めてしまいました。二人とも私が覚えててやるからな!!!いやほんとに!!!

    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』

    ホラー、というよりかは幽霊の出てくる小説というイメージ。ただ最後の終わり方とか、主人公の設定とかがすごい!!!良い作品でした。

    森山東『お見世出し』

    これが一番好き!!!ホラーなんだけど、雅というか、静かな異質さが良い!!!終わり方も秀逸。

    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシと
    なりしか』

    怖いというか気持ち悪い!
    知らんおっさんに首筋舐められてるみたいな嫌さ。
    よく分からん世界がよく分からんルールで進むこの感じ…嫌ですねえ…

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    2024年08月31日
  • 幸せのプチ

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    ひさしふりの読書。病院の待ち時間の暇つぶしの為にふと手に取った積読の中の一冊。読んでみたら、え?止まらない。

    ちょっと不思議な世界観が散りばめられていて朱川さんらしくもあり、登場人物がそれぞれ魅力的で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。
    頭の中の琥珀の街並みが読み進めるごとにどんどん繋がっていき、自分の子供時代の昭和の町並みを思い出してしまった。
    犬を飼っているせいもあり題名にもなっている幸せのプチが1番好きでした。

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    2024年08月21日
  • 本からはじまる物語

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    まだ本を本格的に読み始めたばかりなので、各作家さんの特徴など、自分にとって読みやすかったなどが分かり、これから本を…という人におすすめ!
    本屋を巡る話しはどれも面白かった!

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    2024年06月27日
  • 妖し

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    〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。アンソロジーって色んな作家さんの話を読めるからお得感がある
    不思議な話もあったけど、一番最後の小池真理子の話は強さがぶっちぎりだった…
    背筋がぞぞーっとして鳥肌がすごかった。
    不思議と恐怖というのはグラデーションで、たぶん私がそんなに怖くない、特に不思議ではないというような感想をもつ話も他の人からすればすごく怖い!不思議すぎてわからん!ってなる話もあるんだろうな
    色んな人に読んでもらって一番好きな作品とか語り合うのが楽しい本だと思う

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    2024年05月11日
  • わくらば追慕抄

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    前作の軽く優しい雰囲気に比べてこちらはちょっと重く、一話読み終える毎にあれこれ考えた。
    どちらも面白い事には変わりないのでまた続きを出して欲しい。

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    2024年04月06日
  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    平成生まれだけどどこか懐かしい感じがする。映画Alwaysが好きなので街並みはそれを想像しながら読んだ。

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    2024年03月13日
  • 本日、サービスデー

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    毎日2時間あまりの通勤。同じ立ち食いそば屋で朝ごはんを食べて会社に向かう。うだつの上がらない営業課の課長として毎日夜遅くに帰る。そんなある日、一人で夕食を食べながら映画のビデオを見ていると「明日は一生に一度のサービスデーなの」という女性の声が聞こえてくる…。

    少し懐かしいノリの怪談メインのSF短編集。5本収録されているが、最初の3本がメインで、あと2本はちょっと毛色の異なる話。最後の三途の川はそこまで違わないか。

    表題作から、ちょっと長いもの、天使と悪魔との戦いに、人間が巻き込まれるという、星新一のショートショートのような話。ただ、オチは割とウェットでご都合主義的なところは有るが。

    2作目から、おそらくこの作者の本領発揮という感じで、昔ながらの幽霊の話を核とした怪談ベースの話。怪談を描くといきいきした雰囲気を感じるので、こちらが本物なのだろうと思う。ただ、いずれも最後はふわっと終わるんだな。

    星新一のドライなショートショートの感覚と、阿刀田高の怪談のちょっとどんよりウェットな感じの中間を行くような話で、短編として楽しむにはなかなか良いのではないかと思われる。電子書籍としても読みやすいだろう。

    ただ、もうちょっと無慈悲にどうしようもないバッドエンドなどが有っても良かった。

    余談。

    ちょくちょく、ちょっと昔の時事ネタを具体的に入れた、情景比喩のような表現が見られ、作者なりの照れかくしのようなものなのだろう。また、小ネタとして入れている部分も有るのだろう。ただ、たとえば1984年に、大学生がバイト先のおじさんからCDを借りるなど、実際には+2~3年は必要な部分が見られたり(CDが一般家庭に普及するのは1986~7年)、ネタに組み込むのに必死で、裏付けが取れていないのはちょっとね。

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    2024年03月03日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』

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    2024年01月21日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    読者は不思議が起きる町へ招待される。
    死者の世界に通じる場所がある覚智寺、町で起きる摩訶不思議な出来事の目撃者であり証言者である古書店主をキーに7篇の死にまつわる話が語られる。
    そしてそれぞれの話の底流にあるストーリーは最後の一篇によって鮮やかに語られる。
    戦禍を免れて古くからの町並が残ったこの町には訳あって他所から流れて来た人達も多い。彼らは過去に責め立てられながらこれからの自分達を立て直すためにこの町にやってきた。そして昔ながらの商店街でスーパーマーケットの便利さとはひと味違う買い物にむしろ居心地の良さを感じる。
    この町には便利さと引き換えに私達が失ってしまったものが残っている。
    それは人々が心地よく暮らしていくためにどうしても必要な事なのだろう。
    人間は生きていく上で後悔する事を、長く生きていけばいくほどそれだけ多く抱え込む。
    それに対する懺悔の気持ち、特に死んでしまった愛する者に対するその気持ちはなかなか辛いのだが、もしも死者に今この懺悔の気持ちを伝える事ができたならどんなに気持ちが楽になるだろう。
    古いこの町はそんな願いが叶うかもしれない不思議空間。

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    2023年05月28日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    ネタバレ

     東京の下町、アカシア商店街というアーケードのついた300mぐらいの通り。古本屋、ラーメン屋、酒屋、スナック、お寺、アパート・・・。その商店街を舞台にした昭和30~40年代の物語。連作短編7話。霊や魂をテーマにした朱川ワールドが拡がっています。「かたみ歌」、2008.2発行。 

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    2023年04月22日
  • なごり歌

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    かたみ歌を読んだ後にこちらのなごり歌を読む、という流れを踏まえてみたが、こちらの作品単体で読んでも充分楽しめる作品です。
     アカシア商店街でテーマソングの様に流れていたというあの曲や、木綿のハンカチーフ、心の旅、作中出てくる実在の楽曲を聴きながら作品の世界観に浸れるというのが嬉しい演出でした。

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    2023年03月28日