朱川湊人のレビュー一覧

  • 花のたましい

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    映画「花まんま」から派生した短編集ということで。
    どれもちょっと不思議でちょっとせつない良いお話でした。

    「花のたましい」
    せつなかった 小学生の頃から智美は誰かを欲していたんだろうなぁ

    「百舌鳥乃宮十六夜詣」
    不思議な話でよくわからなかったけど、よくわからなさがいいんだろうなと思う

    「アネキ台風」
    病気が家族を近付ける いろいろな事情があって離れているけど何かあると助けられる安心感が家族というものなのかもしれない

    「初恋忌」
    人生の終いを感じて、初恋の君の墓前を訪れたら…「花まんま」の世界に繋がる話

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    2026年01月14日
  • あした咲く蕾

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    「花まんま」が面白かったので、朱川湊人をもう一冊読んでみた。これも短編集で、前半は花まんまと同じように少年少女の不思議な物語が二篇続く。この人は子どもたちの話しか書かないのかな?と思いながら読んでいたけど、その後の作品からは大人も登場してくる。

    どの話もなんともノスタルジックで、幼さゆえの悲しさや歯痒さがうまく描かれていて、もの悲しさの中にファンタジーの要素が組み込まれている。そのバランスがとても上手くて、不思議と引き込まれる力があり、読後にも余韻が残る物語ばかりだった。これが朱川湊人の魅力なんだと思う。

    それにしても、幼い頃に両親のどちらかが家を去ったのかな?と考えずにはいられない設定が多くて、読者にそんな推察までさせてしまうんだから、作家というのは業が深いよね。

    作中で何度か「人生の黄金期」という言葉が出てくるんだけど、これはあくまで主人公たちのセリフなのか、それとも朱川湊人自身にもそう思える時期があるのか、そんなことも考えながら読んでいた。俺自身は、あの頃が黄金期だったとはあまり思わない。でも、そういう感覚を持っている人だから、こんな物語が編めるのかもしれないなと思った。面白かった。

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    2025年12月23日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    ファンタジー調の短編集。
    特に表題・直木賞対象の「花まんま」は、ストーリーはよくある生まれ変わりだが、その描写は秀逸。
    今後の長編に期待したい。

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    2025年12月23日
  • 花まんま

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    映画の花まんまの話を聞いて買ってみたら短編集だった。どの短編も10歳くらいの子どもが主人公で、一応連作っぽくつながっている。どれも不思議で不穏で、郷愁と背徳が同居しているような感じがしてゾワゾワして面白い。映画化された「花まんま」も良かったけど、やはり俺は子どもに大人の記憶や欲望を宿す設定は本来きわめて危ういと思うので、フィクションとして楽しみながらも心底は楽しめなかったな。この設定ってドラマ性に引きずられて、その倫理的負担や危険性に無自覚なまま感動できちゃう構造なんだよな。

    「トカビ」はトッケビのことだろうとすぐにピンときたし、「妖精生物」は奇妙に背徳的でややグロテスクでよかった。「摩訶不思議」は素直に楽しめて、「花まんま」はすごくうまいんだけどやはりモヤモヤが残る。「送りん婆」が不思議で、もしかしたら一番面白かったかもしれない。「凍蝶」は、さすがに小学2年生にこれは無理だろって常識が働いて楽しみきれず。

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    2025年12月16日
  • 本からはじまる物語

    購入済み

    読みやすい

    本屋の魔法使い。よかった。自分もこんな本屋の人に会いたいと思った。自分の好みの本を見抜いて勧められたり、欲しい本があるとすぐに取り寄せてもらえる。うらやましいな。

    #ほのぼの #エモい #共感する

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    2025年11月22日
  • 花まんま

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    昭和の懐かしさを感じた、私が育ってきた時代そのものであった
    『花まんま』とは…子どもの頃、色々な花を摘んで詰め込んだ、ままごと遊びのお弁当だった
    大阪の下町を舞台に言葉が飛び交う物語

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    2025年11月19日
  • 花まんま

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    第133回直木賞受賞作。
    ↑これは知らずに、鈴木亮平、有村架純の映画のCMを観て、読んでみたいなと、、

    情報なく、読み始めたら、まさかの短編集、、。
    それなりに興味深い話が続くものの、、
    「摩訶不思議」でくすくす笑い、

    やっと目的の「花まんま」に到着。
    こんな短篇が1本の映画に?、、と期待薄で読み始めるも、、号泣。
    花まんま。
    そうか。タイトルの意味よ、、
    兄、、亮平が演じるのね、、
    破天荒な架純も、、と色んな想像で涙。
    是非、映画も観たい。
    小説では描いてなかった、それぞれが乗り越えたその後を観て安心したい。

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    2025年10月26日
  • 花まんま

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    昭和の大阪が舞台。差別的で怪しくて不思議でノスタルジック。全体的に物悲しい物語が多くて滅入ってる時に読むのはちょっ杜息苦しくなった。でもストーリーは凝っていて良かった。表題作の花まんま不思議で切ないお話。

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    2025年10月20日
  • 花まんま

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    連休にプライムで映画を見たので。

    昭和30~40年代の大阪の下町で小学生が体験した話の短編集。
    大阪ではないけど近しい子供時代だったので、時代背景がめっちゃわかる~!

    「トカビの夜」もう苦しくなくなって飛び回ってるなんてよかったね~!って思っちゃう
    「妖精生物」いたいた~学校帰りにヒヨコとか売ってた人!そして正体がこわ!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
    「摩訶不思議」女好きなおっちゃんの話。これは笑ったし、女たちが仲良くなるのもいい話だぁ~
    「花まんま」会いに行くエピソードが映画まんまで映像が蘇った
    「送りん婆」呪文が途中まで読み上げられたところでまさかとは思うがもしホントだったら…とゾゾっとした(Audibleだったのでw)
    「凍蝶」自分ではどうにもならない出自のせいで友達がいない子の忘れられない出逢い

    小学生くらいだとこういった不思議なものやオカルトちっくなものに惹かれちゃうのよね~
    小学生の時の感覚をちょっと思い出した

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    2025年10月16日
  • 花まんま

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    414 audible
    「トカビの夜」「妖精生物」「花まんま」を聞く。特にトカビの妖精生物は印象に残った。

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    2025年10月12日
  • 花まんま

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    映画の原作?と思って読んだのですが、違いましたね。
    昔の大阪を舞台にした、短編集。
    ちょうど大阪に住んでいるので、昔の雰囲気を味わえたことがまず良かったです。

    そして、それぞれのお話もなんだろう、独得の雰囲気を醸し出していて、楽しく読みました。

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    2025年10月07日
  • 花まんま

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    現代ホラー小説家を知るための100選に入っていたので読んだけど、これはホラーではないよね?

    不思議な話の短編集だけど、ホラーと言うには怖さが足りない。とても読みやすい。どの話も面白かったし、印象深い。

    花まんまは、映像化されていると言う事なので、これはみてみたいな。

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    2025年09月16日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    舞台は昭和40年代の下町、アカシア商店街。この街には人ならざる者が見える事がある。幸子古書店の店主がナビゲーターのような役割だが、最後のお話で店主の謎も解ける。少しホラー要素のある物語もあるが、温かい物が多いので読みやすい。個人的には夏の落し文の兄が登場する奇跡がほしかった。良い人は救われる世の中であれ、と思う。他の作品も読みたい作家さん。

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    2025年09月03日
  • 花まんま

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    6つの短編で構成されており、場所は大阪の下町。昭和30-40年代の頃であることは6つの話に共通していること。朝鮮人、貧困、女性の権利、言霊(シャーマン?)、部落問題など、今では大分薄れてしまった差別の数々が直接的に書かれていて、大阪の歴史的な背景を物語を通して知ることができる。どの物語も子どもの視点から書かれており、子どもたちが不思議な体験をする。書き手が自分の周りの世界を把握できない子どもだから、読み手は物語に引き込まれていくのかもしれない。物語そのものも面白いが、歴史的な視点から考えるとまた面白かった。

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    2025年08月29日
  • 花のたましい

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    本人が何も語らなかったとしても
    みんな色々あるしそれぞれ一生懸命に生きている。
    笑いあり、涙ありで面白かった!
    花まんま映画とSETで楽しむのがおすすめ!

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    2025年07月31日
  • さよならの空

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    オゾン層を修復するために開発された化学物質「ウェアジゾン」で太陽光線から特定の波長が散乱され、「夕焼けの色」が地球上から消えてしまう世界が舞台。「当たり前の日常」が奪われたとき、人はどう感じるのだろうか。個人的には夕陽がなくなるのは耐え難い。その化学物質の開発者と本物の笑顔を失った少年が旅を通じてそれぞれの心が解けていく話。
    朱川さんが登場人物や読者に“日々の営みの大切さ”を再認識させる、とどこかに書いてあったが、そこまで読み込むことはできなかった…。
    登場人物の説明が飛ぶし、中途半端なところもあったけど、後半に向けて物語が収束していく中で、まぁ、別にいいや、関係ないか、と静かな納得が残った。
    何でもかんでも科学的に考えてしまう主人公が最も非科学的な愛やら赦しなんかを原動に動いている感じも悪くなかった。

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    2025年07月29日
  • 冥の水底(下)

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    一気読みでした。「バンテン」と呼ばれる、人が動物や植物に変身する不思議な一族の存在を、主人公が親友を救う中で徐々に知っていく物語。最初は怖いもの見たさで読み進めていたけど、途中から幻想的でどこか切なく、悲しさもあるような内容だった。しかも文体の性質上、読みながら自然と頭の中に映像が浮かんだ。
    普段から小説の魅力は、自分の想像力で世界を自由に広げられるところ、と思っているけど、この本はまさしくそれを示してくれた。逆に映像化してほしくないと思う。後半はなんだか急に駆け足になったけど、読後には静かな感動と余韻が残る一冊。

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    2025年07月14日
  • 花のたましい

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    短編集4編.花まんまのスピンオフ
    どこか異世界不思議な雰囲気のする朱川さんらしい物語.
    アネキ台風はもっと現実感あふれる前向きな物語で男前なアネキ二人が輝いていた.

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    2025年06月28日
  • 花のたましい

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    映画「花まんま」のスピンオフと聞いて紐解いた。4篇の短編集。多分主人公以外の誰かにスポットが当てられるのだろう。読む前に予想を立てた。映画の中で個性豊かなのに、全然深められていないといえば、フミ子の婚約者で鳥の言っていることがわかる太郎くん(鈴鹿央士)か、彦根の家族の一員で何故か太郎くんのことを知っていた大学教授の人(六角精児)、或いは彦根家族近くのお店を営んでいた女性。或いはお好み焼き屋の駒子(ファーストサマーウイカ)かと踏んでいた。

    結果は、駒子しか当たらなかった。しかも、映画でヤキモキした駒子の恋が実るかどうかという話ではなくて、駒子の幼馴染で、あまりにもお人好しの瑠美ちゃんが主人公。最後、悲しいけど、ちょっと不思議なことが起きる。不思議なことは、起きなくても話は完結するけど、想いは、起きたからこそ心に響くものになった。翻れば、映画も似ている。

    映画は兄妹二人っきりのフミ子が遂に結婚する。その前に、彼女が長いこと持っていたある秘密が明らかになるという作品だった。別にネタバレしてもいいかなと思うけど、一応秘密の内容は秘密にしておく。流石にこの秘密がなければ、話は展開しないけど、登場人物たちの「人の良さ」は秘密がなくても、ストレートに伝わってくる。そして、それこそが作品の命だった。綺麗な花が、物語に花を添えていた。

    他3篇も、不思議なことは、実は殆ど起きないけど、「人当たりのいい」関西弁が紡ぎだす「人の良さ」だけは全面に出ていた。それが、本書の命だろう。
    …結局、映画の紹介になってる?

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    2025年06月25日
  • 花のたましい

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    先に出版された『花まんま』の、ちょっと変則的スピンオフ作品といえる。
    映画『花まんま』の撮影現場を訪れた朱川湊人氏は、後に新たな世界を思い浮かべて『花のたましい』を執筆されたとのことだ。
    もし『花のたましい』を先に読んでも、何ら問題はない内容だと思う。
    『花まんま』で綴られた雰囲気はそのまま引き継がれ、4篇の短編集は朱川氏独特の世界が綴られている。
    相変わらず朱川作品は、不思議な世界の中に切なさと優しさが同居していた。
    切なく寂しい思いもあるのだが、同時にほのぼのとした温かさも伝わってくる。
    特に「初恋忌」では、逢いたくとも会えない切なさ、相反してほのぼのとした気分も伝わってくる。
    何故に朱川氏は涙を誘う切なさと、ほっこりとした優しさをシンクロさせながら描き上げることができるのか、摩訶不思議な作家さんである。

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    2025年06月24日