朱川湊人のレビュー一覧

  • さよならの空

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    オゾン層を修復するために開発された化学物質「ウェアジゾン」で太陽光線から特定の波長が散乱され、「夕焼けの色」が地球上から消えてしまう世界が舞台。「当たり前の日常」が奪われたとき、人はどう感じるのだろうか。個人的には夕陽がなくなるのは耐え難い。その化学物質の開発者と本物の笑顔を失った少年が旅を通じてそれぞれの心が解けていく話。
    朱川さんが登場人物や読者に“日々の営みの大切さ”を再認識させる、とどこかに書いてあったが、そこまで読み込むことはできなかった…。
    登場人物の説明が飛ぶし、中途半端なところもあったけど、後半に向けて物語が収束していく中で、まぁ、別にいいや、関係ないか、と静かな納得が残った。

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    2025年07月29日
  • 冥の水底(下)

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    一気読みでした。「バンテン」と呼ばれる、人が動物や植物に変身する不思議な一族の存在を、主人公が親友を救う中で徐々に知っていく物語。最初は怖いもの見たさで読み進めていたけど、途中から幻想的でどこか切なく、悲しさもあるような内容だった。しかも文体の性質上、読みながら自然と頭の中に映像が浮かんだ。
    普段から小説の魅力は、自分の想像力で世界を自由に広げられるところ、と思っているけど、この本はまさしくそれを示してくれた。逆に映像化してほしくないと思う。後半はなんだか急に駆け足になったけど、読後には静かな感動と余韻が残る一冊。

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    2025年07月14日
  • 花まんま

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    約40年前の大阪の下町を舞台にした、少し不思議な短編集。
    どれも主人公は子供。貧しくて、差別蔓延る世の中と眩しく輝く子供たちの対比が際立つ。
    不思議と懐かしく、切なくも煌めく物語でした。

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    2025年07月06日
  • 花のたましい

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    短編集4編.花まんまのスピンオフ
    どこか異世界不思議な雰囲気のする朱川さんらしい物語.
    アネキ台風はもっと現実感あふれる前向きな物語で男前なアネキ二人が輝いていた.

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    2025年06月28日
  • 花のたましい

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    映画「花まんま」のスピンオフと聞いて紐解いた。4篇の短編集。多分主人公以外の誰かにスポットが当てられるのだろう。読む前に予想を立てた。映画の中で個性豊かなのに、全然深められていないといえば、フミ子の婚約者で鳥の言っていることがわかる太郎くん(鈴鹿央士)か、彦根の家族の一員で何故か太郎くんのことを知っていた大学教授の人(六角精児)、或いは彦根家族近くのお店を営んでいた女性。或いはお好み焼き屋の駒子(ファーストサマーウイカ)かと踏んでいた。

    結果は、駒子しか当たらなかった。しかも、映画でヤキモキした駒子の恋が実るかどうかという話ではなくて、駒子の幼馴染で、あまりにもお人好しの瑠美ちゃんが主人公。

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    2025年06月25日
  • 花のたましい

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    先に出版された『花まんま』の、ちょっと変則的スピンオフ作品といえる。
    映画『花まんま』の撮影現場を訪れた朱川湊人氏は、後に新たな世界を思い浮かべて『花のたましい』を執筆されたとのことだ。
    もし『花のたましい』を先に読んでも、何ら問題はない内容だと思う。
    『花まんま』で綴られた雰囲気はそのまま引き継がれ、4篇の短編集は朱川氏独特の世界が綴られている。
    相変わらず朱川作品は、不思議な世界の中に切なさと優しさが同居していた。
    切なく寂しい思いもあるのだが、同時にほのぼのとした温かさも伝わってくる。
    特に「初恋忌」では、逢いたくとも会えない切なさ、相反してほのぼのとした気分も伝わってくる。
    何故に朱川

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    2025年06月24日
  • 花まんま

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    朱川湊人さん、初めて手に取りました!
    ホラーほどでもなく、「世にも奇妙な物語」ほどザワザワしない物語…(笑)
    いや、そんなことあるんやない…って話ばかりでした
    昭和の大阪の時代背景もいいよね!
    「花まんま」は
    映画化ってことやったけど、短編集やったのね…びっくり!
    どんなふうに映画化されたんだ…って逆に気になったよ…
    個人的には「花まんま」「トカビの夜」「送りん婆」がよかったですわ~

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    2025年06月21日
  • 本からはじまる物語

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    著名な作家達による「本」がテーマのアンソロジー。
    甘酸っぱい恋の話しやちょっとゾクッとする話、不思議なお話など本というテーマ1つでも色んなお話が書けるんだなぁと楽しく読ませてもらえました。
    中でも本が飛んでいったり、飛んできたり、飛んでる本をつかまえたり…といった本が飛ぶ話がいくつかあり、作家さんには本が飛ぶという発想があるんだなぁ〜と思いました。
    どれも良かったですが、本多孝好さんの「十一月の約束」が好きです。

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    2025年06月10日
  • オルゴォル

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    1人の少年が、近所のお爺さんに頼まれて一つのオルゴールを鹿児島まで届ける、、その旅のお話です。旅の中で少しずつ成長していく主人公を応援し長から読んでいました。最後は少し、うるっとしました

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    2025年05月28日
  • 花まんま

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    映画の原作と思って読み始めたので

    「んっ、なんか思ってたのと違う」

    と思ったら短編だったのね

    「花まんま」は
    ここで終わるのがベストと思ったけど

    映画の予告では
    この先がありそうな感じだったので
    少し気になった

    黒まではいかない
    グレーくらいの短編で
    漫画では味わえない
    小説ならではの作品

    個人的には好きな作品でした

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    2025年05月19日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    昭和30〜40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇。

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    トカビになったチェンホ(トカビの夜)
    ピースマークの妖精(妖精生物)
    フォークのカツ子・カオル・ヤヨイ(摩訶不思議)フミ子と繁田喜代美(花まんま)
    一度の外道(送りん婆)
    リュウキュウアサギマダラ(凍蝶)

    花まんまが放映中で気になり本を購入。
    (トカビの夜)と(送りん婆)がワクワクして読みすすめられました。子供のドキドキする気持ちや恐怖心をうまく表現出来ていて、そしてどこか懐かしくどっぷり本の世界へ引き込まれ

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    2025年05月14日
  • 花のたましい

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    『花まんま』の映画が公開中だけどまだ観ておらず、いつか観に行けるだろか?どうだろうか?予定立たず…というわけで先にこの本を手にする。

    この物語は、映画から生まれた4つのサイドストーリーということで、ちょっと昭和を色濃く感じてしまう内容。
    東大阪や生駒を身近に接する者としては、妙に親近感が湧いてくる。
    じんわりとした感じは、なんだろう。
    懐かしさも覚えるのは何故だろう。

    短編4話はどれもいい。
    ○花のたましい〜駒子と智美のはかなくも美しい友情の行く末。
    ○百舌鳥乃宮十六夜詣〜摩訶不思議な体験は、ノスタルジック・ホラー。
    ○アネキ台風〜家族をパワー全開で再生しようとする肝っ玉アネキの奮闘記。

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    2025年05月01日
  • 花のたましい

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    少し不思議で心温まる短編集。「初恋忌」は「花まんま」のスピンオフと言えますが、「花まんま」を読んでいなくても問題はないかも。もちろん、読んでいるならさらに楽しめます。
    どの物語もほっこりした味わいながら、どこかしら悲しさ寂しさを感じさせられるのが印象的です。お気に入りは「アネキ台風」。すぱっと気持ちの良い、痛快なパワーあふれる物語に思えますが、しかしなんともいえない切なさがありました。死別の悲しみは当然だけれど、こういうわだかまりの残った状態の別れの苦しさがやりきれません。それでも辛うじて繋がっていることにはほっとさせられました。
    「花のたましい」はとても優しい、だけれどその優しさがあまりに悲

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    2025年04月24日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    ひょんなことから私立探偵になった男の元に舞い込むのは下町で起きた怪事件たち!
    全6本の短編集で、登場人物も魅力的で楽しく読むことができました。
    ミステリというよりはドタバタ人情噺のような雰囲気で、テレビドラマを見ているような気分でした。
    時々地の文で挟まる主人公のツッコミが面白かったですw

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    2025年01月08日
  • 妖し

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    面白かった。
    なんとも言えない不思議な妖しい話ばかり。
    特に恩田陸さんの金沢の話が好きだ。恩田陸さんのユージニアも金沢が舞台だったな。なんとも印象に残る話だった。恩田さんの、金沢に対する特別な思い入れを感じる。
    ちょっと乙一さんのような妖しいオムニバスだった。

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    2025年01月05日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    角川のホラー小説大賞短編賞を受賞した5作品をまとめて掲載してあります。『玩具修理者』や『お見世出し』など既に鬼籍に入られた方の作品もあり、まとめて読むには良い本でした。でもホラーって正直幅が広すぎる上に読んでも意味が理解出来ない作品もあり(私の理解力がついていけないだけなのでしょうが)、「???」となることも多かったです。

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    2024年11月24日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    読書のリハビリ2冊目。
    初めましての朱川湊人小説。

    静かで穏やかでほんのり切なくて、少しホラー要素のある不思議な連作短編集でした。

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    2024年11月19日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三『玩具修理者』

    いや〜いいホラー。ゾクッとはしないが、読んでいてドキドキしてどんどん読んじゃう。話の運びから設定まで良い作品でした。

    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』

    ぁぁぁぁあああ!!!いやぁぁぁぁああ!!って描写が多い。イチイチムカつく金持ちズとあんまりにも可哀想な子供達。足と車のドアの部分とかバスの中で思いっきり顔を顰めてしまいました。二人とも私が覚えててやるからな!!!いやほんとに!!!

    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』

    ホラー、というよりかは幽霊の出てくる小説というイメージ。ただ最後の終わり方とか、主人公の設定とかがすごい!!!良い作品でした。

    森山東『お見世出し』

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    2024年08月31日
  • 幸せのプチ

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    ひさしふりの読書。病院の待ち時間の暇つぶしの為にふと手に取った積読の中の一冊。読んでみたら、え?止まらない。

    ちょっと不思議な世界観が散りばめられていて朱川さんらしくもあり、登場人物がそれぞれ魅力的で続きが気になりあっという間に読んでしまいました。
    頭の中の琥珀の街並みが読み進めるごとにどんどん繋がっていき、自分の子供時代の昭和の町並みを思い出してしまった。
    犬を飼っているせいもあり題名にもなっている幸せのプチが1番好きでした。

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    2024年08月21日
  • 本からはじまる物語

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    まだ本を本格的に読み始めたばかりなので、各作家さんの特徴など、自分にとって読みやすかったなどが分かり、これから本を…という人におすすめ!
    本屋を巡る話しはどれも面白かった!

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    2024年06月27日