朱川湊人のレビュー一覧

  • わくらば追慕抄

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    ネタバレ

    舞台は昭和初期。不思議な力を持った姉様とワッコが送った懐かしい日々の回想。

    前作の続きなのだが、姉さんこと鈴音はものや人の記憶を読むことができる。いわゆるサイコメトリーが可能で、その力を使って日常生活で起こる様々な問題を解決していく。
    回想録ということもあり、姉の命の残り少なさも切ないが、姉がどうして自分に不思議な能力があると考えているのか、同じ能力を持つ黒薔薇こと御堂吹雪との対比も行われつつ描かれている。
    淀みに光を当てていくというのが心優しい鈴音らしい言葉だった。
    幸男という幼なじみの凶行を止めようとしたり、怪しい新興宗教にはまってしまった茜を二人が取り戻して3人組に戻ったり、記憶をなく

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    2012年01月09日
  • 本日、サービスデー

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    一生に一度のサービスデーを返還したことで、多くの命が
    救われた。

    人に感謝されるようなことって、
    なかなかできないので、

    感動的。

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    2012年01月02日
  • 水銀虫

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    人の魂に入り込んで這いずり回り穴を無数にあけていく水銀虫。タイトルどおりうずうずと虫が這いあがってくるような短編集です。一人勝ち組だと思い込んでいる女の話、孫を事故で亡くした祖母の話は怖かった。

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    2011年12月29日
  • わくらば追慕抄

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    やはりと言っては失礼だが、前作の方が幻想的でノスタルジーだった気がする。
    終わり方はしんみりと続きが気になって、面白かったと思えるのだが若干中だるみした(読むペースが)。
    そろそろ姉さまが死んだ話もして欲しいし、吹雪さんとの関係も明かして欲しい。
    いい雰囲気な話だけに、ダラダラと引き伸ばして欲しくないなぁ。

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    2011年12月01日
  • わくらば追慕抄

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    超能力モノなのに全く違和感ないのがすごい…(遺跡の話ね)。
    吹雪さんの話はちゃんとオチがつくといいなぁ。

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    2011年10月19日
  • わくらば追慕抄

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    『わくらば日記』の続編。

    各短編の内容はシリアスなものが多いですが、語り口調の柔らかさや登場人物たちの暖かさのおかげで読後感が暗くなることもなく、安心して読むことができました。

    新キャラも今作では登場しますが、中でも注目は鈴音と同じ能力を持ちその能力を悪用する御堂吹雪。彼女と鈴音の関係についてはまだまだ謎が多く、このシリーズはまだ続きがありそうな予感です。

    印象的なのは『冬は冬の花』吹雪の事件がきっかけで鈴音やワッコと親友茜との関係に変化が訪れ、その顛末が描かれる作品。鈴音が友人との付き合い方について言及するところがあるのですが、それがとても切ないです。だからこそ最後の場面の会話がとても

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    2013年02月21日
  • 水銀虫

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    理性が壊されていくときの、ぞくぞくとした違和感。高揚ともとれるような一種の解放感。
    そんな、人間が一瞬の間に見せる、本来的な姿、
    バランスを崩し転がり始める、その微妙な一瞬の感覚を
    体の中を蠢く虫のはいずりになぞらえる。

    それは朱川さんしかできない表現だと思う。

    人間は、社会的な人間だからこそ、その社会から逸脱していくとき、罪悪感を感じるが、同時に、自由を感じ、歓喜してしまう。
    そして、理性的であるがゆえに、歓喜している自分を自覚し、そのことを恐れる。
    でも、その多重的な感情が美しさにも思えてしまうのは、悲劇のもたらすカタルシスか。

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    2011年08月20日
  • 水銀虫

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    腕や、首筋や、耳の中とか、小さな虫がはい回るような感覚の、その虫のことを水銀虫と言うのだそうだ。

    いろんな死に関る主人公たちがその水銀虫の感覚に襲われる短編集。

    こりゃ、ホラーです。

    後味も良くない。

    でも、なんか嫌いじゃないです。

    なんだろう。やっぱり人間が描けてるからかな。

    そこに自分自身がいるような気さえする。

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    2011年08月06日
  • 都市伝説セピア

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    世にも妙な物語に出てきそうな短編集。
    最初の一本が生理的に受け付けず、次を読むまでに時間がかかりましたが、二本目からは全部面白かった!
    『昨日公園』などタイトルの付け方も好き。
    後味がいいとは決して言えず、基本的に私はそういうのあんまり好きじゃなかったんだけど、本作は面白かったです。あっという間に読めます。
    『かたみ歌』より印象に残る。読後感の悪さは別として(笑)。

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    2016年07月18日
  • 水銀虫

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    星はホラー度。
    いやーーー背筋がぞくっとする。
    短篇集。
    どのお話もなんとなーーく暗く怪しい雰囲気がただよう。
    オーメンのように。

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    2011年02月12日
  • 赤々煉恋

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    ネタバレ

    初・朱川湊人。
    結構好きな短編集でした。
    エロで話のオチがあり、結構変態。すき。

    「死体写真師」ラスト主人公が婚約者を好きなのは納得行かないな。女なのに。
    「レイニー・エレーナ」この主婦ちゃんが結構好きである。
    「わたしの、いちばん、欲しいもの」ポジティブだった主人公が後ろ向きに……。虫男気持ち悪い……!
    「私はフランソワ」綾辻の眼球綺譚(懐かしい)が好きならきゅんきゅんする。
    「いつか、静かの海に」ひらがなの題名の方がいい。

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    2011年01月17日
  • 赤々煉恋

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    短編集。エロくてグロいが哀しくて美しい。人間の欲望や癖(へき)がテーマ。

    ・死体写真師
    死体に欲情する心理が分からない。元日に読んでへこんだ。

    ・レイニー・エレーン
    特にないが、ラブホでお手製の弁当は食べれないような気がする。

    ・アタシの、いちばん、ほしいもの
    この中で一番好きかな。虫男、虫女がかなり気持ち悪い。

    ・私はフランセス
    盗癖とアクロトモフィリア。業を持った人同士の愛。

    ・いつか、静かの海に
    鉱物でできた月星姫。

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    2011年01月06日
  • 水銀虫

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    うーん、もっと後味悪い。
    とはいえ、話として後味が悪いだけであって、本を読む楽しみには溢れている。
    それでそれで?それからどうなる?そういったワクワク感の先にこの後味の悪さ。
    それが評価を下げているのかもね。

    話はゾクッとするようなオモシロさがある。

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    2010年10月31日
  • 都市伝説セピア

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    デビュー作と言うので、あまり期待しないで読んだのに
    全体のバランスが良かったからかあっという間に物語へ
    引き込まれ、一気に読み切ってしまった。

    しばらく既刊を追ってみたい作家。

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    2012年09月04日
  • 白い部屋で月の歌を

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    第10回日本ホラー小説大賞短篇賞受賞作。

    ◆白い部屋で月の歌を
    ◆鉄柱(クロガネノミハシラ)・・・雅彦と晶子は東京から緑豊かな久々里町に引っ越してきた。町の人々は隣人や町長をはじめ感じのいい人達ばかりで、今までは内向的だった晶子も積極的に外に出ていくようになり、この町に馴染んでいった。しかしながらある日の朝、ジョギングで丘に登った雅彦は、その丘にある鉄柱で首をつっている老婆を発見する。

    以上2篇を収録した短編集。どちらも、血が飛ぶようなグロテスクな怖さではなく、後からじわじわとくるような精神的なホラー。どちらかといえば、【鉄柱】の方がよくできた話だなぁと思った。

    ◆鉄柱(クロガネノミハシ

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    2011年11月19日
  • 花まんま

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    複雑な人間関係をパートごとに異なる角度で題材にしており、生々しかった。人種差別によるいじめ、他者との差異によるいじめ等、決して許してはいけないと感じた。題材が複数個あって、伝えたいことが何なのかイマイチ分からなかった気もする。

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    2025年12月09日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • 花のたましい

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    花まんまの続編らしいが、肝心な花まんまの内容を覚えてない。
    でも充分楽しめた。どの話もどんよりと悲しい。

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    2025年11月03日
  • 花まんま

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    昭和30年代頃の大阪を舞台にした、子ども目線の短編集。

    「摩訶不思議」以外は全部切ない。

    わたしは、「トカピの夜」と「妖精生物」が好き。

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    2025年10月28日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    昭和時代の大阪にタイムスリップしたような物語の書き方が印象深かった。

    やはり映画化した「花まんま」ももちろん面白かったが、個人的には「トカビの夜」「送りん婆」の話が好きだった。

    覚書用に一言ずつ感想を書いておこうと思う。
    「トカビの夜」
    チェンホが報われて良かった。
    「妖精生物」
    性的な魔物のような妖精生物にぞっとする。
    「摩訶不思議」
    大人の人間関係って子どもから見たらまさに摩訶不思議。
    「花まんま」
    繁田喜代美のお父さんが前を向けたらいいな。
    「送りん婆」
    死を自在にする力は人を外道に落としかねない。恐ろしい。
    「凍蝶」
    蝶のようなミワさん。幸せに

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    2025年10月23日