朱川湊人のレビュー一覧
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『わくらば日記』の続編。
各短編の内容はシリアスなものが多いですが、語り口調の柔らかさや登場人物たちの暖かさのおかげで読後感が暗くなることもなく、安心して読むことができました。
新キャラも今作では登場しますが、中でも注目は鈴音と同じ能力を持ちその能力を悪用する御堂吹雪。彼女と鈴音の関係についてはまだまだ謎が多く、このシリーズはまだ続きがありそうな予感です。
印象的なのは『冬は冬の花』吹雪の事件がきっかけで鈴音やワッコと親友茜との関係に変化が訪れ、その顛末が描かれる作品。鈴音が友人との付き合い方について言及するところがあるのですが、それがとても切ないです。だからこそ最後の場面の会話がとても -
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第10回日本ホラー小説大賞短篇賞受賞作。
◆白い部屋で月の歌を
◆鉄柱(クロガネノミハシラ)・・・雅彦と晶子は東京から緑豊かな久々里町に引っ越してきた。町の人々は隣人や町長をはじめ感じのいい人達ばかりで、今までは内向的だった晶子も積極的に外に出ていくようになり、この町に馴染んでいった。しかしながらある日の朝、ジョギングで丘に登った雅彦は、その丘にある鉄柱で首をつっている老婆を発見する。
以上2篇を収録した短編集。どちらも、血が飛ぶようなグロテスクな怖さではなく、後からじわじわとくるような精神的なホラー。どちらかといえば、【鉄柱】の方がよくできた話だなぁと思った。
◆鉄柱(クロガネノミハシ