朱川湊人のレビュー一覧

  • 白い部屋で月の歌を
    2003年日本ホラー大賞を受賞した時に一度読んでる。
    除霊の話しで、ジュンが特別な少年で、ホラーだけど美しいなぁ…と思ったことは覚えていた。
    不幸にしてあの世に行けず、この世に影響を与える霊魂を回収することを生業とする先生の元で回収のお手伝いをするジュン。
    少女エリカと白い部屋で出会い、心を持ってし...続きを読む
  • 妖し
    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥
  • 妖し
    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」...続きを読む
  • 幸せのプチ ――町の名は琥珀
    【収録作品】第1話 追憶のカスタネット通り/第2話 幸せのプチ/第3話 タマゴ小町とコロッケ・ジェーン/第4話 オリオン座の怪人/第5話 酔所独来(スットコドッコイ)夜話/第6話 夜に旅立つ
     ちょっと不思議で、ちょっといい話。
  • 白い部屋で月の歌を
    1話目はファンタジックなホラーであり、主人公の正体が分かる最後はホラー要素はあったが、怖いとは思えなかった。
    2話目は世にも奇妙な物語でありそうな現実味のありそうな話で面白い。若干展開も読めてしまうが、「満足死」とは幸せの絶頂の時だけでなく、明日は今日より確実に不幸になると思えた時選択するものである...続きを読む
  • 妖し
    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく...続きを読む
  • 花まんま
    何年か前の直木賞受賞作品です。
    夫が購入しましたが、私自身は読んでいなくて積読モノとしてストックしていました。。

    昭和の時代の、大阪の下町が舞台の少しホラーでいかがわしい雰囲気を纏った不思議な話の短編集です。

    当時を回想するという設定が多く、子供目線で描かれているせいで昭和を過ごした自分の子供時...続きを読む
  • かたみ歌(新潮文庫)
    ある商店街を主題にした短編小説
    親子愛、兄弟愛に感動した。
    ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、
    怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。
    特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった
    ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興味がある


    もっと...続きを読む
  • かたみ歌(新潮文庫)
    直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。
    7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。
    タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もありながらも陰鬱に終わ...続きを読む
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち
    推理作家の父の蔵書管理のために訪れた下町で、なんだかんだで探偵事務所を開くことになっちゃった男のお話。

    短編6作品。

    軽快でユーモアと人情味たっぷりの一冊です。
    主人公の流されやすいとことか、父親の気ままさとか。
    下町っぽい登場人物たちとか、読んでてイヤな気分になるところがひとつもない楽しいミス...続きを読む
  • 今日からは、愛のひと
    もっと楽しい話かと思ったが・・・・・最後にズシーーんとくるねぇ~

    人に話せない過去は誰だってあるが一つ屋根の下で暮らす男5人全員が新聞に出るほどの凶悪犯、女1人は被害者・・。
    誰もが生まれた時から「凶悪犯」になることはなくどの道でそれたのか、
    誰もが「愛」を知らずに大人になった6人

    一つ屋根の下...続きを読む
  • 私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖
    20200201
    雑誌編集者のニーチェ女史こと日枝真樹子が出会うちょっと不思議な出来事。ファンタジー、オカルト、伝承ベースのプチミステリ。
    主人公がそれほどニーチェ女史と呼ばれていないのはさておき、ベースに伝承やらオカルトがありつつもあっさりし過ぎているというか、落ちが結構重いわりに設定が浅めという...続きを読む
  • 妖し
    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。
  • かたみ歌(新潮文庫)
    昭和40年代の郷愁と、異世界との繋がりを上手に織り交ぜた短編集。最終章は、ああそうなるだろうね、とネタバレだったが、そこに落ち着いて良かった...。ほっこりする一冊。
  • かたみ歌(新潮文庫)
    死にまつわる短編集なのに、決して暗くないのはなぜだろう。最後の一編に、それまでの話がうまく掬われる手法が、沁みる。

    小説を読まなくなった大人に似合う。
  • 都市伝説セピア
    長らく積んでいた1冊。
    5編からなる短編集。
    「世にも奇妙な〜」で見たこともある話もあり、
    今まで読んだ作者の本の中でもダントツに面白かった。

    どの話も良かったけれど、『昨日公園』と『死者恋』が好み。
    これがデビュー作だとは。完成度が高くて驚く。
  • 妖し
    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。
  • 妖し
    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち
    町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかり…。なりゆきで探偵になった黒葛原涼、通称“スズメ”が、下町で起きた6つの怪事件に挑む。

    東京荒川区町屋?が舞台と思われる物語。殺人事件が起こるわけでもなくいうなれば日常の謎系のストーリー。ただ登場人物のキャラがたっていて映像化しやすそう。弟のミス...続きを読む
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち
    「オロナミンCのホーロー看板」、「ビタミンCがたっぷり!プラッシー」、「りりぃ:私は泣いてます」・・・、朱川さんですから昭和の舞台は整っています。都電の走る町良(町屋でしょうw)にかまえた「つづらはら探偵事務所」の物語です。6話のうち、前半はまずまず楽しめましたが、後半は「?」でした。朱川さん、頑張...続きを読む