朱川湊人のレビュー一覧

  • 箱庭旅団

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    なかなか面白い短編集でした。摩訶不思議な世界を旅するお話でした。このシリーズも楽しめそうです。朱川湊人なかなか良いです!

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    2021年05月08日
  • わくらば日記

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    哀愁を感じるノスタルジックな作風。
    朱川湊人って感じだ。
    ホッとする連作短編。
    気持ちが穏やかになった。

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    2021年04月15日
  • 水銀虫

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    不意に感じる小さな虫の感覚が殺意のスイッチを入れる、とはじめは思ったけどどちらかと言うと人が狂う、またはある種の覚悟のスイッチだったか。 優しさ、残酷さの入り交じった7つの話どれも怖く、切ない。

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    2021年04月12日
  • なごり歌

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    『かたみ歌』の舞台である「アカシヤ商店街」から
    虹ヶ本団地という巨大団地に舞台を移した続編?
    登場人物達がリンクしてます。
    「遠くの友だち」「秋に来た男」
    「バタークリームと三億円」「レイラの研究」
    「ゆうらり飛行機」「今は寂しい道」
    「そら色のマリア」の7編からなる連作短編集です。
    まさしく昭和レトロ・・・
    日常に紛れ込んでくる非日常を楽しめます。

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    2021年04月04日
  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • 幸せのプチ ――町の名は琥珀

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    久しぶりの朱川湊人さん。
    東京の下町、都電の走る「琥珀」とう名の街を舞台にした連作短編集。朱川さんお得意のノスタルジックで温かい物語でした。個人的にはそれにホラー味が加わるとなお好きなのですが。
    お気に入りは表題作の「幸せのプチ」
    見た目は怖いけど実は優しくて強い、ゴリラ・モンスーンことトキワさんが素敵だった。あんなお兄さんが味方に付いていてくれたら少年たちは百人力だったろうなぁ。
    プチは琥珀に棲みついている白い野良犬の名前。プチが思ったほど物語に絡んでこなかったのが犬好きとしてはちょっと残念でしたが、スカイツリーが建った今でも東京のどこかに琥珀という町は存在していて、そこにはプチがいたらいい

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    2020年11月12日
  • 幸せのプチ

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    下町情緒溢れる人情物語。根底には生き続ける人の営みも見えかくれ。
    少しずつ繋がり、袖ふれあうのも多生の縁と感じさせる。

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    2020年10月06日
  • 白い部屋で月の歌を

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    2003年日本ホラー大賞を受賞した時に一度読んでる。
    除霊の話しで、ジュンが特別な少年で、ホラーだけど美しいなぁ…と思ったことは覚えていた。
    不幸にしてあの世に行けず、この世に影響を与える霊魂を回収することを生業とする先生の元で回収のお手伝いをするジュン。
    少女エリカと白い部屋で出会い、心を持ってしまったときからジュンの世界は変わりはじめる。
    どうしようもなく救いようのないラストシーンが切ない。

    「鉄柱~クロガネノハシラ」
    世界一幸せな町に隠された秘密。
    都会から越してきた夫婦は、親切すぎる町の人たちに不信感を抱えながらもいつしか溶け込んで行く。その先にある町のオキテにいつしか飲み込まれるこ

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    2020年08月04日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • 幸せのプチ ――町の名は琥珀

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    【収録作品】第1話 追憶のカスタネット通り/第2話 幸せのプチ/第3話 タマゴ小町とコロッケ・ジェーン/第4話 オリオン座の怪人/第5話 酔所独来(スットコドッコイ)夜話/第6話 夜に旅立つ
     ちょっと不思議で、ちょっといい話。

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    2020年06月08日
  • 白い部屋で月の歌を

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    1話目はファンタジックなホラーであり、主人公の正体が分かる最後はホラー要素はあったが、怖いとは思えなかった。
    2話目は世にも奇妙な物語でありそうな現実味のありそうな話で面白い。若干展開も読めてしまうが、「満足死」とは幸せの絶頂の時だけでなく、明日は今日より確実に不幸になると思えた時選択するものであると言う、隠れた意味があった。

    「言葉、視線、息遣い、、自分の中からにじみ出るすべてが1つの雲になって、心を悟っていたに違いない。雲の流れでやがてくる悲しみを知った。明日は今日より確実に不幸になるや」

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    2020年05月25日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら

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    2020年05月16日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    ある商店街を主題にした短編小説
    親子愛、兄弟愛に感動した。
    ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、
    怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。
    特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった
    ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興味がある


    もっと大人になったら読みたい本

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    2020年04月10日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。
    7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。
    タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もありながらも陰鬱に終わらない優しい小説です。
    とはいえできれば、行方不明になった秀則兄ちゃんの元気な姿がこの小説のどこかで登場してくれればという私の願いは欲張りすぎでしょうか?
    涙腺の弱い人には要注意です。

    最後に、小説のPR告知です。
    不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。殺人事件が起きたラーメン屋の様子を

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    2020年04月06日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    推理作家の父の蔵書管理のために訪れた下町で、なんだかんだで探偵事務所を開くことになっちゃった男のお話。

    短編6作品。

    軽快でユーモアと人情味たっぷりの一冊です。
    主人公の流されやすいとことか、父親の気ままさとか。
    下町っぽい登場人物たちとか、読んでてイヤな気分になるところがひとつもない楽しいミステリーものでした。

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    2020年02月15日
  • 今日からは、愛のひと

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    ネタバレ

    もっと楽しい話かと思ったが・・・・・最後にズシーーんとくるねぇ~

    人に話せない過去は誰だってあるが一つ屋根の下で暮らす男5人全員が新聞に出るほどの凶悪犯、女1人は被害者・・。
    誰もが生まれた時から「凶悪犯」になることはなくどの道でそれたのか、
    誰もが「愛」を知らずに大人になった6人

    一つ屋根の下で暮らしそれぞれが心の穴を埋め、かけがえのない存在になったときには「消える」という現象を目のあたりに

    今日からは愛のひと・・・言ってはいけない言葉

    この話は凶悪犯に焦点を当てた話ですねぇ~

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    2020年02月10日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

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    2021年05月30日
  • 私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖

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    20200201
    雑誌編集者のニーチェ女史こと日枝真樹子が出会うちょっと不思議な出来事。ファンタジー、オカルト、伝承ベースのプチミステリ。
    主人公がそれほどニーチェ女史と呼ばれていないのはさておき、ベースに伝承やらオカルトがありつつもあっさりし過ぎているというか、落ちが結構重いわりに設定が浅めというか。読みやすくはあったが、なんとなく入り込めないまま終わった印象。アコがすべて持っていった感はある。

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    2020年02月02日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日