Posted by ブクログ
2012年05月29日
人の心に巣くう「水銀虫」。
それに取りつかれ罪を犯した人々の7つの物語を収録したホラー短編集。
朱川さんは好きな作家さんのひとりですが最近読んでいませんでした。
久しぶりにあの怖さを味わいたい、と思い本書を手にとったのですがやっぱり期待を裏切りませんでした!
どの話もぞわわわ~っとしますがなかで...続きを読むも「虎落ちの日」と「薄氷の日」が個人的に怖かったです。
それから「はだれの日」は最高に後味悪い。
恐怖よりさな子への腹立たしさが残りました(笑)
ちなみに「水銀虫」とは作中で、人の魂の中に入り込んで這いずり回り、やがて無数の穴をあけてしまう昆虫、と書かれています。