朱川湊人のレビュー一覧
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昭和40年代頃を中心にした時代、都電が走る下町のアーケード商店街がある街を舞台に、生と死の間を行き来する不思議な体験を軸にした連作短編の構成。
昭和50年代に子供時代を過ごした自分からすると少し前の時代で、どんぴしゃノスタルジーを感じるには今一歩なのだが、人と人の距離が今よりも近かった素朴で小さな世界の雰囲気はよくわかるし、伝わってくる。
ハートウォーミングな筆致の中に、人の世の業が織り成す、今となってはやや生々しく感じられる件りも所々に盛り込まれる。令和の時代の日本社会の深層にも生き続けるウェットな人間関係の負の側面を意識させられ、やや重く感じられたというのが正直な印象。 -
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怖かった度★★(最高が★5)
ホラー克服のための「魁ホラー塾」の第三弾はおびのりさん推薦本『白い部屋で月の歌を』です
第10回ホラー小説大賞の短編賞の受賞作品とのこと
いやーさすがおびー、分かっとるな
こういうことですよ
徐々に馴らして行きたいんですよ!
いきなりド本命を勧めてするんじゃないわよ!まったく
ショック療法が失敗してもっと苦手になるやないか!
ホラーとしてはなんというか、じゅわってくる感じでした
表題作『白い部屋で〜』はなるほどそっちか!って感じですね
ちょっとトリッキーな感じのオチは嫌いじゃないんですが、文章の感じがちょっと雑いというか
作者が狙っているような空気感は出せ -
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Posted by ブクログ
方丈記と平家物語に着想した、アレンジ小説です。特に方丈記では、朱川さんらしく、無常で儚げな市井の人々が語られています。
方丈記は、随筆ですが、疫病や火災等の災禍の歴史的史実が多く記録されていますので、それらの引用が多く創作とはいえ、平安の世を垣間見るようでした。平家物語(挫折中)と方丈記、同時期ですが視点の違う二作からの小説もあり、暖めていた構想なのかなと思いました。
揚羽蝶は、平家の家紋ですが、本当に何故だか、お墓によくいるんですよね。それもたくさんいるのではなくて、一頭で飛んでるんですよね。不思議。
芥川や森鴎外など古典からの作品は好きなものが多いので、朱川さんの次作も期待します。 -
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ネタバレ【収録作品】第一話 泡沫(ウタカタ)草子/第二話 揚羽の夢/第三話 鵺と辻風/第四話 一二三ノ尼御前/第五話 餓鬼京/第六話 回天流転/第七話 波濤の揚羽/第八話 夢方丈
鴨長明の視点で描かれた平安時代末期~鎌倉時代の話。『平家物語』は有名な段しか読んだことはないが、『鎌倉殿の十三人』やアニメ『平家物語』を始めとした周辺の小説のおかげで、話に抵抗なく入り込めた。
それにしても、この時代の地続きに現代があるというのは、自然な流れとは思えない。とはいえ、そこに働いた意志が望んでいた姿になったとも思えない。そうなる前に逆戻りしそうだが、そっちはずっと簡単そうで怖い。 -
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