朱川湊人のレビュー一覧
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彼らの人生が失敗だなんて誰にも言って欲しくない。その人を美化し過ぎていたとしても、一人の人を思い続けた彼の人生は悲しく美しく、尊いものであったはず。心が戻らなくても、彼女と映画を見て笑い合う夢を見て欲しい。Posted by ブクログ
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こんなエロスの世界もあるんですね。みつばち心中は不思議な高揚感があります。でも、やっぱり最後は朱川先生らしい終わり方。
孔雀墜落は哀しい話しで、やっぱりこれも朱川先生ならではです。Posted by ブクログ -
朱川湊人著「月蝕楽園」
同性に対する恋愛、性同一性障害、外見のコンプレックスなど社会の「基準」から浮いてしまった人々の悲しみや恨み、寂しさを描いた5つの作品。
彼らは最終的に苦しみや悲しみから解放されるのだが、それは必ずしも幸せな手段による開放ではないというところに新たな悲しみを感じる。Posted by ブクログ -
ほんの一瞬、ちょっとだけ目を離したすきに大怪我を負った亜由美。
その責任をずっと感じながら生きてきた進也。
後遺症が残った亜由美は、片方の足がひざから曲がらない。走ることも出来ない。自転車に乗ることも出来ない。
一番近くでそれを見守ってきた進也は、亜由美への負い目をずっと抱えて生きてきた。
亜由美の...続きを読むPosted by ブクログ -
琥珀という下町で起こった不思議な出来事。
この時代、そういや野良犬って結構いたっけな。追いかけられると怖くて、よく高い場所へ逃げたりしていたもんだ。
プチ(白い野良犬)は、やはり幸せを運んできていたんのだろう。にゃん吉さんのように。え、にゃん吉さんって、数年前にわが家によく遊びに来ていた野良猫。この...続きを読むPosted by ブクログ