朱川湊人のレビュー一覧

  • 白い部屋で月の歌を

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    表題作の『白い部屋で月の歌を』は選評を先に読んでしまいまさかのネタばれ…
    やってしまった…と思いながら読み始めたものの、文章の美しさやアイディアに惹かれつつ読めました。ホラーらしい不気味さもあるものの読後に残るのはやりきれなさや切なさ。ネタばれしていたもののオチにそういうものが詰まっていてよかったです。

    もう一編収録されているのは『鉄柱』田舎町へ越してきた夫妻の話。この出だしでホラーということで話の展開は大体予測できたのですが、こちらも切なさややりきれなさの残る作品。表題作以上の名作だと思います。
    個人的には主人公がある行動をとった後の心情や町民たちの様子のあまりの切なさに泣きかけました。命

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    2012年12月19日
  • 赤々煉恋

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    タイトルから「赤煉蛇(ヤマカガシ)」を想起させられた。
    ひやりとしているが温度も感じられる、という爬虫類的特徴は本作ぴったり。
    恋焦がれる「モノ」への倒錯的な愛が低温・高熱で描かれた短編集。

    愛の形については、いわゆる「フィリア」であって、マニアとかフリークとか
    とは異なるもの。ただ、そこに帯に書かれたような絶対的な「おぞましさ」を
    感じることはなく、綺麗さが伴っているのがさすが。
    作者にしては珍しいエロチズムがそこかしこに書かれていて違和感はあるが、
    得意とするレトロスペクティブな情景描写で上手くコーティングされていて
    そんなに卑猥な感じは受けず、これもまた手腕によるものかと。

    見たくな

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    2010年02月27日
  • 赤々煉恋

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    官能、性的嗜好、死や死体。そして不可思議なもの。普段の私とは縁のない世界のため、息苦しさを感じたり目を背けたくなった。でも、怖いもの見たさで先が読みたくなる。見てはいけないけど、だからこそ見たくなる。そんな本だった。

    全体的に暗黒な雰囲気の作品だったが、不思議と心に切なく染みてきた。気に入ったのは以下の三つ。

    ●「アタシの、いちばん、ほしいもの」
    アタシが欲しいものにはっとさせられた。目の前で小さな命が散っていくのを止められなかった場面が印象的だった。

    ●「私はフランセス」
    「あぁ……人を愛するって、どういうことなのでしょう?」以降で女の情念の深さをしみじみと感じた。業か…個人的には好き

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    2010年02月21日
  • 花のたましい

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    小説、映画を見て、やっと本書を読めた。
    小説や映画単体も良く、小説から映画への繋がりも綺麗で好きな作品群です。
    本書のお話は、加藤兄妹の周りの人を描く事で映画の記憶に、より深みを加えてくれていると思う。
    もう一度映画が見たくなった。

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    2026年01月17日
  • 花のたましい

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    映画「花まんま」から派生した短編集ということで。
    どれもちょっと不思議でちょっとせつない良いお話でした。

    「花のたましい」
    せつなかった 小学生の頃から智美は誰かを欲していたんだろうなぁ

    「百舌鳥乃宮十六夜詣」
    不思議な話でよくわからなかったけど、よくわからなさがいいんだろうなと思う

    「アネキ台風」
    病気が家族を近付ける いろいろな事情があって離れているけど何かあると助けられる安心感が家族というものなのかもしれない

    「初恋忌」
    人生の終いを感じて、初恋の君の墓前を訪れたら…「花まんま」の世界に繋がる話

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    2026年01月14日
  • あした咲く蕾

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    「花まんま」が面白かったので、朱川湊人をもう一冊読んでみた。これも短編集で、前半は花まんまと同じように少年少女の不思議な物語が二篇続く。この人は子どもたちの話しか書かないのかな?と思いながら読んでいたけど、その後の作品からは大人も登場してくる。

    どの話もなんともノスタルジックで、幼さゆえの悲しさや歯痒さがうまく描かれていて、もの悲しさの中にファンタジーの要素が組み込まれている。そのバランスがとても上手くて、不思議と引き込まれる力があり、読後にも余韻が残る物語ばかりだった。これが朱川湊人の魅力なんだと思う。

    それにしても、幼い頃に両親のどちらかが家を去ったのかな?と考えずにはいられない設定が

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    2025年12月23日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    ファンタジー調の短編集。
    特に表題・直木賞対象の「花まんま」は、ストーリーはよくある生まれ変わりだが、その描写は秀逸。
    今後の長編に期待したい。

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    2025年12月23日
  • 花のたましい

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    『花まんま』の続編なのかな。
    友情や初恋、家族の絆といった誰もが感じたことのある感情がそこにはあった。悲しい別れも当事者にとってみれば大事な思い出なんだなということ。読みやすかったです。

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    2025年12月17日
  • 花まんま

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    映画の花まんまの話を聞いて買ってみたら短編集だった。どの短編も10歳くらいの子どもが主人公で、一応連作っぽくつながっている。どれも不思議で不穏で、郷愁と背徳が同居しているような感じがしてゾワゾワして面白い。映画化された「花まんま」も良かったけど、やはり俺は子どもに大人の記憶や欲望を宿す設定は本来きわめて危ういと思うので、フィクションとして楽しみながらも心底は楽しめなかったな。この設定ってドラマ性に引きずられて、その倫理的負担や危険性に無自覚なまま感動できちゃう構造なんだよな。

    「トカビ」はトッケビのことだろうとすぐにピンときたし、「妖精生物」は奇妙に背徳的でややグロテスクでよかった。「摩訶不

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    2025年12月16日
  • 本からはじまる物語

    購入済み

    読みやすい

    本屋の魔法使い。よかった。自分もこんな本屋の人に会いたいと思った。自分の好みの本を見抜いて勧められたり、欲しい本があるとすぐに取り寄せてもらえる。うらやましいな。

    #ほのぼの #共感する #エモい

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    2025年11月22日
  • 花まんま

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    昭和の懐かしさを感じた、私が育ってきた時代そのものであった
    『花まんま』とは…子どもの頃、色々な花を摘んで詰め込んだ、ままごと遊びのお弁当だった
    大阪の下町を舞台に言葉が飛び交う物語

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    2025年11月19日
  • 花まんま

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    第133回直木賞受賞作。
    ↑これは知らずに、鈴木亮平、有村架純の映画のCMを観て、読んでみたいなと、、

    情報なく、読み始めたら、まさかの短編集、、。
    それなりに興味深い話が続くものの、、
    「摩訶不思議」でくすくす笑い、

    やっと目的の「花まんま」に到着。
    こんな短篇が1本の映画に?、、と期待薄で読み始めるも、、号泣。
    花まんま。
    そうか。タイトルの意味よ、、
    兄、、亮平が演じるのね、、
    破天荒な架純も、、と色んな想像で涙。
    是非、映画も観たい。
    小説では描いてなかった、それぞれが乗り越えたその後を観て安心したい。

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    2025年10月26日
  • 花まんま

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    昭和の大阪が舞台。差別的で怪しくて不思議でノスタルジック。全体的に物悲しい物語が多くて滅入ってる時に読むのはちょっ杜息苦しくなった。でもストーリーは凝っていて良かった。表題作の花まんま不思議で切ないお話。

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    2025年10月20日
  • 花まんま

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    連休にプライムで映画を見たので。

    昭和30~40年代の大阪の下町で小学生が体験した話の短編集。
    大阪ではないけど近しい子供時代だったので、時代背景がめっちゃわかる~!

    「トカビの夜」もう苦しくなくなって飛び回ってるなんてよかったね~!って思っちゃう
    「妖精生物」いたいた~学校帰りにヒヨコとか売ってた人!そして正体がこわ!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
    「摩訶不思議」女好きなおっちゃんの話。これは笑ったし、女たちが仲良くなるのもいい話だぁ~
    「花まんま」会いに行くエピソードが映画まんまで映像が蘇った
    「送りん婆」呪文が途中まで読み上げられたところでまさかとは思うがもしホント

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    2025年10月16日
  • 花まんま

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    414 audible
    「トカビの夜」「妖精生物」「花まんま」を聞く。特にトカビの妖精生物は印象に残った。

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    2025年10月12日
  • 花まんま

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    映画の原作?と思って読んだのですが、違いましたね。
    昔の大阪を舞台にした、短編集。
    ちょうど大阪に住んでいるので、昔の雰囲気を味わえたことがまず良かったです。

    そして、それぞれのお話もなんだろう、独得の雰囲気を醸し出していて、楽しく読みました。

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    2025年10月07日
  • 花まんま

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    現代ホラー小説家を知るための100選に入っていたので読んだけど、これはホラーではないよね?

    不思議な話の短編集だけど、ホラーと言うには怖さが足りない。とても読みやすい。どの話も面白かったし、印象深い。

    花まんまは、映像化されていると言う事なので、これはみてみたいな。

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    2025年09月16日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    舞台は昭和40年代の下町、アカシア商店街。この街には人ならざる者が見える事がある。幸子古書店の店主がナビゲーターのような役割だが、最後のお話で店主の謎も解ける。少しホラー要素のある物語もあるが、温かい物が多いので読みやすい。個人的には夏の落し文の兄が登場する奇跡がほしかった。良い人は救われる世の中であれ、と思う。他の作品も読みたい作家さん。

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    2025年09月03日
  • 花まんま

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    6つの短編で構成されており、場所は大阪の下町。昭和30-40年代の頃であることは6つの話に共通していること。朝鮮人、貧困、女性の権利、言霊(シャーマン?)、部落問題など、今では大分薄れてしまった差別の数々が直接的に書かれていて、大阪の歴史的な背景を物語を通して知ることができる。どの物語も子どもの視点から書かれており、子どもたちが不思議な体験をする。書き手が自分の周りの世界を把握できない子どもだから、読み手は物語に引き込まれていくのかもしれない。物語そのものも面白いが、歴史的な視点から考えるとまた面白かった。

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    2025年08月29日
  • 花のたましい

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    本人が何も語らなかったとしても
    みんな色々あるしそれぞれ一生懸命に生きている。
    笑いあり、涙ありで面白かった!
    花まんま映画とSETで楽しむのがおすすめ!

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    2025年07月31日