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Posted by ブクログ 2019年03月19日
第10回ホラー小説大賞の短編賞受賞作の表題作。
白い壁、白い柱、白い床の何もない部屋。鈍い銀色の天井から巨大な鉗子で人を掴む…なんだこれは?と最初設定に不安を覚えたが読み進めるうちにすぐに解決。
朱川さん、グロめホラーを書かれてもどこか品がある。やっぱりいいなと改めて感じた。
表題作の他に「鉄...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月04日
軽い気持ちで手に取った本でした。初めての朱川湊人で、ただ恐怖をかきたてるだけのものでなく流れるように美しく気味の悪さが流れ込んできて、こういうホラーもありなんだ、と心を動かされました。どちらもすごくよかったけれど、哀しさ、不気味さ、やりきれなさをより感じたクロガネノミハシラのほうが表題作よりも印象に...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月19日
表題作の『白い部屋で月の歌を』は選評を先に読んでしまいまさかのネタばれ…
やってしまった…と思いながら読み始めたものの、文章の美しさやアイディアに惹かれつつ読めました。ホラーらしい不気味さもあるものの読後に残るのはやりきれなさや切なさ。ネタばれしていたもののオチにそういうものが詰まっていてよかったで...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月24日
短編2作品
ホラーと謳ってはいるけど生々しい表現はないので読みやすい。朱川さんの作品は何作か読んでいるけれど、読み終わった後に何かしら心に残る作品が多い。わくらば日記もしかり
1作目〜
オチがー!まさかのジュンは人形だったのか!!となる。いままで恨み言をいう霊魂しか相手をしていなかったから恵梨香が...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月20日
朱川さんのファンだが、ホラーは苦手。でも二作とも良作で、表題作もいいが、②は秀逸。小説の醍醐味を存分に味わえる。
①白い部屋で月の歌を
人でない語り部の話を三読目で理解し、ピノキオが浮かぶようになった。憑座の話。
②鉄柱(くろがねのみはしら)
笑顔の人たちの下に燻る不気味な雲と、妻晶子から漂う不幸な...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月18日
「生きる」ことにまつわる2つの作品からなる。
それぞれの作品のストーリーは独立している。
ホラーというジャンルだが、決して「おどろおどろしい」いわゆるホラー小説ではない。
一作目は、霊を剥がすことを生業とする霊能力者の話。そこに登場する憑坐(よりまし)の仕事をする『青年』が本当の主人公。
体の自...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月18日
朱川湊人を初期作品からおいかけて読んでみようと思い手に取った本。
表題作は角川ホラー大賞短編賞を受賞している作品。
うん、上手い。荒削りではあるものの(特に主人公の正体やそれが暴かれる描写あたりはかなりザツいと個人的感想)文章は美しくてやるせなくて、澄んでいるかと思えば淀み、血の匂いがするかと思え...続きを読む
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