朱川湊人のレビュー一覧

  • オルゴォル

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    顔見知りのおじいさんの頼みを聞いてオルゴールを遠方まで届けることになったハヤト。お金欲しさに安請け合いした。それがきっかけで、大切にしなければならない友達、人それぞれの考えや事情、人の親切や愛情などいろいろなことを学ぶ。

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    2014年08月08日
  • 本日、サービスデー

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    ネタバレ

    書店でタイトルを見たときに感じたのが普段の日常から脱却した特別なことが起こるんだろうなと勝手に想像して読んだ。大まかに言ってしまえばその通りなんだがタイトルの小説以外にも短編が4つ入っていてどれも心が少しだけほっこりする作品で変な裏切りが無い分人によってはイメージ通りとか感じてしまうかもしれないがこれはこれでよいと思う。

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    2014年07月16日
  • オルゴォル

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    旅のストーリーとしては際立っているものではないと思いますがやはり戦争の遺恨を残す場所を廻りラストの盛り上がりはジ~ンとしますね。
    いい話だと思います。

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    2014年07月16日
  • あした咲く蕾

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    「カンカン軒怪異譚」という話が、一番心に響いた。

    ハラ減ると、ロクなこと考えない。

    おばちゃんの考え方に、確かにその通りだなと思った。

    どんなにやりたいことや、諦めたくないことがあっても、お腹が空いたままだと、なんだかどうでもよくなってしまうというような、経験をしたことがある人は、結構いるんじゃないだろうか・・・。

    でも、お腹がいっぱいになってみると、もう少し頑張ろう。生きてて良かったと思うのだから、不思議なものだ。

    肉や魚だけじゃなく、野菜、山菜、貝・・・。
    どんな食べ物にも命があって、その命をもらうことで、生かされている。

    どんな悩みも抱えている時は、深刻に考えてしまうものだけど、いつか、笑い話に、いい経験になったと思える時が来るはず。

    悩みに覆い尽くされそうになってしまった時は、食事をしよう。そこから、全てはやり直せる。そう考えさせられた小説でした。

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    2014年07月13日
  • 銀河に口笛

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    ネタバレ

    今は図らずも遠く離ればなれになった友人に向かって語りかけるようにつづられた35年以上も前の少年時代の思い出。

    小学校3年の2学期の始業式の日に主人公モッチたちが通う小学校に転校してきた不思議な雰囲気を持つ少年リンダ。彼が小学4年の2月始め、つまり1年足らずで突然転校してしまうまでの間に起きた出来事を綴った物語です。

    それは、自分たち子供にはどうすることもできず味わう無力感だったり、人生経験に乏しい(それは子供であるが故に当たり前のことなのですが)ことによる無知・未熟さ、世の間の理不尽さにやり場のない憤りを感じながら、少しずつ大人になっていくことなのだと。

    昭和のあの時代に生まれ、少年時代を過ごした自分たち世代にとっては、何とも懐かしいキーワードがたくさん出てきます。あの頃の想い出は今となってはセピア色に色あせていますが、それでもふとした瞬間に天然色の映像を伴って蘇ります。

    数々出てきたキーワードの中で、一番私の琴線に触れたものは『スパイメモ』でした。自分は『スパイ手帳』と呼んでいたように記憶していますが、確かに所有していました。「水に溶ける紙」や「追跡シール」。あまりの懐かしさに悶絶してしまいました。(笑)

    ついぞお土産など買って帰った記憶がない私の父が、唯一出張の折に買って来てくれたのがこの『スパイメモ』だったものですから、このキーワードですっかり忘れていたそんな記憶が色鮮やかに蘇りました。

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    2014年06月08日
  • わくらば追慕抄

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    不思議な能力を持つ病弱で美しい姉と、妹のワッコちゃんの
    ノスタルジックな昭和事件簿第2弾。
    どこか物悲しい雰囲気を含みながら、本作では
    薔薇姫という敵が出てきます。
    姉さまと同じ力を持っていて、それを悪用している。
    しかも、薔薇姫は姉さまのことを知っている?
    正体は明かされてはいないから、きっと続くんだよね?
    前作もそうだったけど、読み始めた時に想像している
    事の成り行きとは、全く違う結末がいつも待っていて
    そこに優しさや温もりを感じる終わらせ方をしているから
    安心して読むことができます。

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    2014年05月05日
  • わくらば日記

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    朱川作品は「かたみ歌」以来、2作目。
    昭和初期のなんともノスタルジックで不思議なお話に
    心がザワザワしたのですが、今回も背景は昭和初期。
    いわゆる戦後の貧しくとも活力に溢れていた時代。
    特殊なところといえば、語り手である和歌子の
    病弱で美しい姉が、人や物の記憶を読み取る事が出来るという
    不思議な能力を持っていること。
    しかし、その力を使う事は激しく体に負担をかけることになる。
    優しくて大好きな姉の為、マネージャー的に姉を支える妹?
    楽しくて悲しくてやるせない色々な思い出をまとめた回想録。

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    2014年05月03日
  • 都市伝説セピア

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    ホラーって感じではないが、読み進むうちに
    闇の部分が見えてきて、奇怪なお話でありました。

    短編だけど、捻る部分は捻っていて
    「おおーそういうこと」
    とナカナカに面白うございます。
    私なりに評価高し

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    2014年04月24日
  • あした咲く蕾

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    ネタバレ

    ちょっと不思議で、しんみりしたり、ほろりとしたり
    雨が降る夜なんかにしっとりと読みたい短編でした。

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    2014年04月05日
  • あした咲く蕾

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    阿刀田高の後継者候補かなと思う。
    オチがあって、ブラックかホラーの短編が好きですけど、
    本書は暖かい話が多かったです。
    「雨つぶ通信」「虹とのら犬」が特に良くて涙が出そうでした。
    この作者の本をもっと読もうと思う。

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    2014年03月31日
  • 本日、サービスデー

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    どの話も面白くて、考えさせられましたが、特に響いた作品が、「気合入門」と「蒼い岸辺にて」です。

    前者では、気合一つがあるか、ないかで、見ている世界が変わってくるということ。

    怖がったり、避けたりしていても、何も変わらない。気合を入れて、目を逸らさずに、最後まで立ち向かうことで何かを得られることもある。

    後者では、自分の未来を自分で決めつけてはいないだろうかということ。

    誰かに言われたままを真に受けてはいけない。夢があるなら夢に向かって突き進むことが大事だし、ありのままの自分に誇りを持ち、自分が好きでいられる自分でいるということは素敵なこと。

    生きていくのに、大切な、普段の生活の中では忘れてしまいがちな教訓を教えてもらった小説でした。

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    2014年03月14日
  • わくらば追慕抄

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    ネタバレ

    わくらばシリーズの2冊目。
    光あるところ影があるように、白魔術と黒魔術があるように、ブラックジャックにドクターキリコがいるように、好敵手登場ってのは読者にとってワクワクするもんだ。また良き理解者の造反と復活、なんていう常套手段の展開もあり、結構盛り上がりのある巻となっている。

    昭和30年代を語るのに「戦争」と「貧困」を忘れたらアカンと思う。その時代をリアルに生きてきた人は忘れても良いかも知れんけど、後で生まれた人が、その時代が背負ってたものを意識せずに「あの頃は良かった」と語るのは、魂が入っていないノスタルジーにしか過ぎなくて薄さを感じてしまう。

    その荷物を重すぎず、でも決して忘れることのないように意識させられるこのシリーズ。主人公の姉妹と彼女らをとりまく人々の生き方を読むにつけ「俺も日常生活をもっと大事に丁寧に過ごさないといけないな」と居住まいを正す心地よさを味わえる。

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    2014年03月01日
  • わくらば追慕抄

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    ネタバレ

    短編なので、読みやすい。

    さりげなく続ききになるような謎を置いてきます。
    非日常の世界なのに、どこか懐かしい匂いを閉じ込めて。

    戦後の日本。いろんな人がいた匂いがつまってる。

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    2014年02月25日
  • オルゴォル

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    男の約束を果たすため、東京から鹿児島へ旅する少年の成長物語。
    人は一人では生きていけない。支えあってこその「人」である。よく言われることだが、その実感は本当のピンチの時に知ることができる。
    生まれてきたからには、本当に死にたいと思う人はいない。少年が、福知山線事故現場、広島平和記念資料館、知覧特攻平和会館で感じた「生きる」ことの尊さ。
    大きなテーマを読みやすく、そして心温まるストーリーに仕上げた作者の力量が素晴らしい。私も我が子を旅に出そう。

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    2014年02月01日
  • わくらば追慕抄

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    わくらばシリーズ第二段
    ・お姉さんの能力、もしかしたら姉妹の両親の秘密を知ってそうな悪役薔薇姫登場。怖い。

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    2014年01月28日
  • わくらば日記

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    ネタバレ

    ノスタルジーには希望だけでなく悲劇前の哀しげな追憶も含むことがあって、最近の昭和ものにはその暗い側がないがしろにされてるよなぁ。

    って思ってたんだと、改めて思い出さされた本でした。
    主人公と幸薄そうな美人の姉、厳しくとも優しい毅然とした母の家族に、娼婦あがりの茜さんという女性たちが、まだまだ戦争の傷跡が残る昭和の日本で生きていく姿は読んでいて心に沁みる、ミステリー要素や姉の能力がまた絶妙に効いた小道具で飽きさせない

    父親の謎、予想される悲劇(なんだろうなぁ)と続編にも期待できる。

    ただ、やっぱり、それでも楽しい話が好きなんだよなぁ俺は…

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    2014年01月27日
  • 本日、サービスデー

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     表題作の中編一編と短編四編収録

     一日だけどんな願いことも叶えれることを知った男の一日を描いた『本日サービスデー』、三途の川での橋渡し役と女性のやり取りを描いた『蒼い岸辺にて』。
     どちらも設定や展開はベターな作品だと思うのですが、朱川さんの語り口の巧さ、ベタな設定にも一つのスパイスといえるアイテムやルールを加えることで、見事に朱川さんらしいオリジナリティが加えられていると思います。どちらの作品もちょっと元気をもらいたいときに読むにはピッタリな作品です。

     この作品集の中で最も朱川さんらしさを感じたのは『あおぞら怪談』。バイト先の先輩のアパートの部屋に出現する、女性の腕だけの幽霊との不思議な交流を描いた話。
     幽霊が出てくるのにほのぼのとした話の展開、そして何より見事だったのが、先輩の最後の一言。こういうオチの見事さもあるから朱川さんの作品を読むのはやめられません(笑)

    『気合入門』はザリガニ釣りに来た少年を描いた話。あっさりした話ながら、爽やかさな少年の心情の変化がすがすがしく心に残る短編でした。

    『東京しあわせクラブ』は作家の主人公があるマニアたちが集まる寄合に参加する話。
     この短編集の中では少しテイストが違う作品ですが、語り口の軽妙さが絶妙で不思議と浮いている印象は受けませんでした。それでもしっかりダークさを含んでいるあたりもさすがです。

     朱川さんらしく今回の短編集も安定感抜群で、安心して読むことができました。

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    2014年01月18日
  • 赤々煉恋

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    ストーリーはグロテスクだったり
    オドロオドロしかったり怖かったり
    だけど、全然怖くないし気持ち悪くもなく
    人間の業の悲しさが漂ってくる短編ばかりで
    読み終わると、なんだかホッとする
    朱川さんの小説は、他の小説では味わえない
    独特の世界を味わえるのです

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    2013年12月21日
  • 太陽の村

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    去年くらいに読みましたが、めっちゃ笑いました。夢中で読みました。素直に面白かったです。
    最っ高のお気に入り! とするには至らないけれど、もし実際にこんな場所があったら……と、時折想像しています。

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    2013年10月17日
  • さよならの空

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    最初はなかなか読み進まず、放置して、他の朱川湊人さんの作品を読んで「めっちゃ好き!」という勢いをつけてから改めて読みました。
    多分、最初の部分だけ見て「外国人の恋愛話? しかもややこしそうな内容?」と思ってしまったのだと思います。

    トモールが、なんやかんや言っても子どもらしくて本当に可愛かったです。
    もう戻れない切なさに満ちていながら、それでも未来への希望が見えるような、良い作品でした。

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    2013年10月13日