朱川湊人のレビュー一覧

  • 満月ケチャップライス

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    母と妹の三人で暮らす中学生の進也の家に、突然現れたモヒカン男。通称「チキさん」が作る料理は独特で美味。不思議な家族関係の物語。
    一風変わった男の出現で、翻弄されながらも家族が再生するようなストーリーと勝手に思っていた。ところが、超能力に違法薬物、そして怪しい新興宗教団体と、平和な家族を揺るがす問題が次々に起こる。チキさんの口癖である「幸せな家というのは、いつもきれいなタオルと、新しい卵がある家」って真理だなあ。

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    2016年10月05日
  • 本日、サービスデー

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    ネタバレ

    手軽にさっくり読める、エエ意味にもワルい意味にも。
    アクがなさすぎるし詰めも甘いように感じるねんなぁ。手軽に読める半面、軽過ぎて歯ごたえない感じ。
    特に表題作は、朱川風味抑え過ぎじゃないかなぁ。もうちょっと個性出して練ればオモロい話になりそうな設定だとも思うんだけど。

    収録作で一番気に入ったのは気合入門、大げさに言うたらマーク・トウェインとかヘミングウェイ風味が感じられる青春譜。だけど、いかんせんこの短編も練り込みが足りてないように思える。もうちょっと練り込んだら書き込んだら、ひょっとすると大化けしそうなだけに残念。

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    2016年09月30日
  • 主夫のトモロー

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    一流のインテリアデザイナーを目指す先輩との結婚を機会に、専業主夫となったトモローくん。

    子供ができて、ママ友ができ、様々な生活の変化を乗り越えながら、主夫の生活は続いていくのだという、まあ、普通の物語。

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    2016年08月28日
  • 鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様

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    大正時代を舞台にした、ちょっと不思議なお話です。
    ノスタルジーな雰囲気を味わうにはいいですが、
    推理ものを期待して読むと肩すかしを喰らうかもしれません。

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    2016年08月27日
  • なごり歌

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    昭和40~50年代の団地、住んではないけど、懐かしい。個々の短編の話が連動してるんだけど、ちょっとややこしかった。

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    2016年07月31日
  • 主夫のトモロー

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    とても読みやすいのだが、これから先、日本のみんなが考えていかなければならない事をやんわり提示してくれた。事情があって、主夫になったトモロー。妻のミッちゃんが一家の大黒柱だ。やがて父親になったトモロー。男女が逆になっただけで、世間とはこんなにも生きていきにくいものなのか。悪戦苦闘しながらも「わはは」と笑える子育てを目指すトモローとミッちゃん。トモローは気付く「肌で親子になる部分がある」と。人にはみんなそれぞれの生き方がある。それを受け入れる理解が必要だ。トモローには希望がある。ぜひ男性にも読んで欲しい本。

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    2016年07月24日
  • 主夫のトモロー

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    出世した妻を応援するため主夫となった小説家志望のトモローの奮闘記。主夫には主婦とは違った悩みがあると言うことには非常に納得させられるのですが、これって朱川が書くようなお話ですか?と言う気がしなくもないです

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    2016年07月11日
  • 主夫のトモロー

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    ネタバレ

    主夫となったトモロー。男は仕事、女は家事という概念がずっとあるが、今は女も働けという世の中だし、逆に主婦だけしていたら見下すような空気も感じる。確固たる気持ちで毎日に向き合えば人の視線なんか気にならないだろうが、多数派の世間体というのは厄介だと思う。トモローは強い方だと思う。

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    2016年06月21日
  • 太陽の村

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    家族でハワイ旅行の帰りに飛行機事故に遭った坂木龍馬。たどり着いた島は、電気もガスも水道もない鎌倉時代のような村だった。文明と未開をテーマにする不可思議なストーリー。
    主人公と同様にタイムスリップものと思いながら読み進めていたが、予想外の展開。でも、スッキリ感や満足感はない。例えに出てくるサブカルが微妙に古臭く感じるのも欠点か。壮大なオチを期待しただけに物足りない。

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    2016年06月17日
  • 主夫のトモロー

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    妻でも夫でもどちらが子供の世話をしたっていいじゃないか。
    やりたい人、適した人がその役割を受け持てばいい話だと思う。あ、それは子供がいないから、そう言えるのか?
    確かに、性別による適性というものはあるのだろうけど、それほどこだわらなくてもね〜。
    しかし、母親であれ父親であれ、子供たちの親との付き合いというものはなかなかに大変そう。
    人が集まれば、グループができるのは仕方がないことなのだろうか?

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    2016年06月16日
  • 箱庭旅団

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    世にも奇妙な物語系の不思議短編。幻想小説の要素を含んでいるような雰囲気です。最初と最後に出てくるエピソードで一つの話に集約しようとしてますがあまり上手くいっていないので単なる短編として読んだ方が楽しいかも。

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    2016年04月20日
  • 赤々煉恋

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    本作品はネクロフィリアやアポテムノフィリアという病的なテーマを扱っているので嫌悪感を覚える読者もいるだろう。相変わらずネタもバラエティーに富んで読ませる力もあるので、やっぱりこの人の短編集はハズレが無い。物語途中から急に気色悪くなる展開の斬れ味は流石。この展開の落差が病みつきになる。泣かせどこなど1片も無くグロい話なんだけど、どこか美しくさせるのも朱川湊人の筆力と人柄であろう(笑)。歪みきった愛や性癖のおぞましさを切なく感じた心の余韻は今もざらついている。

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    2016年04月16日
  • 白い部屋で月の歌を

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    表題作『白い部屋…』は幻想的だが淫らで醜い世界観が絶妙なバランスで描かれている。心の清らかな主人公に感情移入するがラストのオチの弱さで多少興醒めはする。非現実的な話だが著者の読ませる上手さがあるので結果面白い作品だと思う。もう1編の『鉄柱(クロガネノミハシラ)』は完全に表題作を喰っている。どこか正しくどこか間違っていたり、賛成は出来ないけど理解は出来るという、欲深い人間の幸福論が醜くそして美しく描かれている。不幸は人を殺すが幸福もまた人を殺すもの。この作品は面白い。

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    2016年04月14日
  • 水銀虫

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    ネタバレ

    こういうのが書きたかったんだろうなぁ。「ノスタルジーの朱川」って枠からはみ出したかったんだろうなぁ、と作者の気持ちを勝手に思い測ってみた。

    救いの少ないバットエンディングで後味わるさを残した作品ばかりを集めた短編集。いつもの、ちょっと心にグンとくる切なさとか、古い長屋のカレーの匂い付夕焼け的ほのぼのとか、ないです。

    ホラーは本来そうあるべきなんかな。生温かい苦さや気色悪さやそういうのを求めている人にはお勧め。ホラー短編集としてのまとまりは良いと思う。俺は好きじゃないけど、それは趣向の問題。

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    2016年03月20日
  • 水銀虫

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    ホラー短編集。
    久々の朱川さん。『都市伝説セピア』が好きな作家さん。この作品もなかなか。
    薄気味悪い怖さ。
    個人的には「虎落の日」がインパクト強い。

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    2016年03月04日
  • 箱庭旅団

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    今住んでいる世界からちょっと外れた異次元の短編が16、互いの関連性はない。特に怖くはなく、もしかしたらあるかもしれないことを感じさせる、軽い「あの世」の短編集。

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    2016年03月02日
  • 黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

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    画家を志す青年、槇島風波。彷徨う魂を己の絵で成仏させる天才画家、穂村江雪華。闇に浮かぶ幽鬼、死してなお現世に留まる未練者…。大正の東京を舞台に描く怪異幻想譚、第2弾。

    1作目を読んだのは4年半前。面白かった記憶があるし、本ブログには「続編を期待したい」と書いてあった。にもかかわらず記憶が怪しく、「みれいじゃ」って何だったっけ?と思う始末。残念がら1作目ほどの魅力を感じなかった。
    (C)

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    2016年02月13日
  • 黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様

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    あ、これ第二弾だ。
    そういや、第一弾も読んだ、読んだ(ただし遠い記憶、2011年1月に読んでいた)。
    古めかしい時代(大正時代)に味があり魅力的。
    娯楽が今ほどある時代ではなかっただろうし、友人と連れなって散歩したり、人のことを心配して駆けつけたりしていたんだろうな、人間味があっていいな。
    今じゃ、SNSとかで味気ないもんね。

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    2015年12月12日
  • わくらば日記

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    あらすじ(背表紙より)
    姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつつましく暮らしていました。姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。その力は、難しい事件を解決したこともありましたが…。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさが胸を打つシリーズ第1作。

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    2015年12月12日
  • なごり歌

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    『かたみ歌』の続編ということで期待して読んだけど。。。
    『かたみ歌』を読んだのは2008年。もう7年も経つとすっかり話は忘れちゃってます。でも、舞台も違えば(商店街と団地)登場人物も違うようで、同年代(昭和)を描いた事と、タイトルくらいでしょうか。

    朱川さんと言えばどうしてもノスタルジックなソフトホラーというイメージなのですが、どうも私にとって当たりはずれのある作家さんらしく。この作品も私の世代としてはノスタルジーは強く感じ、そこは良いのですが、人物の心象などがどこか説明的な気がして、情緒として伝わってこないような気がします。

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    2016年05月15日