【感想・ネタバレ】箱庭旅団のレビュー

あらすじ

短篇の名手、朱川湊人の新境地アンソロジー! 雨が降ると訪ねてくるあの子の足音、夕凪の浜辺で聞こえるあの人の声……。思わず涙がこぼれる、出会いと別れの物語。現在、過去、未来、そして虚構の世界――それぞれを「箱庭」に見立てて紡がれた、涙あり、笑いあり、恐怖ありの珠玉の物語が一冊に。“出る”と噂の部屋に住んだホラー小説家、夜中に母を待つ男の子のもとを訪ねてきたカラスのような男、一冊しか本のない図書館に導かれた姉と弟、雨が降ると現れる亡くなった孫を待つ祖母など、16の物語世界を、少年は白馬とともに旅をする。切なくもどこか懐かしい連作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な、でも、読後感はちょっと切なくなる物語が多いのが朱川さんの作風。そして、物語の所々に白馬にまたがり、時空を超えて旅する少年の影がちらつく。

彼のような存在は旅行者(トラベラー)と呼ばれている。
そんな彼のような存在と『唯一無二の絶体真理』という本のがこの短編集を貫く縦糸と言えるだろう。

この本の内容を理解した者が手にすることができる目の前の空間をめくり上げて別の次元に行くことができる能力は、その描写ととも強く印象に残ったが、切なさという点では、『秋の雨』が一番だろうか。

いつ果てるともわからぬ旅行者の旅は今しばらく続くようだ。

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2019年03月24日

Posted by ブクログ

始めは何だかな・・・って感じでイマイチだったけど、最後の方は面白かった、というか怖かった。
連作短編だったのねー。

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2017年03月10日

Posted by ブクログ

なかなか面白い短編集でした。摩訶不思議な世界を旅するお話でした。このシリーズも楽しめそうです。朱川湊人なかなか良いです!

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

ちょっと不思議な話や心が温かくなる奇跡の話を集めた、短篇の名手による新境地のアンソロジー。
晴れた日や雨の日風の吹く日、爽やかな朝、不気味な夜。春夏秋冬あって全く同じ日はないように、人の人生も様々だ。短篇なので登場人物の辿った人生や、現在の状況を表す描写は僅かだが、そんなことは気にならない巧さが光る連作集である。

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2016年11月14日

Posted by ブクログ

世にも奇妙な物語系の不思議短編。幻想小説の要素を含んでいるような雰囲気です。最初と最後に出てくるエピソードで一つの話に集約しようとしてますがあまり上手くいっていないので単なる短編として読んだ方が楽しいかも。

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2016年04月20日

Posted by ブクログ

今住んでいる世界からちょっと外れた異次元の短編が16、互いの関連性はない。特に怖くはなく、もしかしたらあるかもしれないことを感じさせる、軽い「あの世」の短編集。

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2016年03月02日

Posted by ブクログ

連作短編。
最初は判りにくかったのですが、途中で小さな手がかりが付けられて居たり、最後に繋がりを付け作品もあります。とはいえ、その辺りは「そう来ましたか」というレベルの仕掛けです。
一つ一つの短編はというとどうも印象が薄いのです。
朱川さんというとノスタルジックホラーとかソフトホラー。そのソフトさが少々行き過ぎてぼんやりした印象になったような感じがします。スーッスーッと流れて行く感じ。
とはいえ、改めて振り返れば7号室住人のミツコさんなど、結構興味深い話もあるのですがね。

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2016年05月15日

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