朱川湊人のレビュー一覧

  • 鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様

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    大正時代初期の東京を舞台に、この世とあの世の狭間に蠢く魂の謎を若き天才画家が解明する物語。
    ジャンル的にはファンタジーホラーでしょうか。大正という時代設定がぴったりはまって、何となくもの悲しさを感じる。死者の現世に残した未練が不思議な現象を起こし、雪華の不思議な能力でおさめていくパターン。シリーズ化されそう。

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    2015年07月05日
  • 満月ケチャップライス

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    最後が少しあっさりし過ぎてた感じはあるけど、そのあっさり具合が余計話を切なくさせているのかな。なんかちょっとやるせない感じ。

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    2015年06月05日
  • さよならの空

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    なんかきれいなお話だったなぁ。自分は夕焼けをいつ見て、ほーっと思ったかなぁ、って思いつつ読んだ。あれれ、でも夕日が見えないということは、紫外線から守られているってことじゃないの?UV-Cはオゾンホールがふさがれても降り注いでいるのかな?あーーー途中斜め読みしてたのばれちゃったか。

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    2015年05月27日
  • あした咲く蕾

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    カンカン軒の話が個人的には面白かった。ただし、全体通してこれまでの氏の作品と比べると何か物足りなさを感じてしまった。

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    2015年02月16日
  • 太陽の村

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    朱川さんのエッセイも読もうっと。絶対面白いと思う。楽しいのでどんどん読み進んだ。でもこれって宗教にも通じることだけど、果たして子供達は幸せなんだろうか。大人の価値観で善し悪しを判断して与えるって好きじゃない。

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    2015年01月04日
  • わくらば日記

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    和歌子ちゃんが語りながら話が進んでいっていた。不思議な能力をもっているお姉さまとのお話。お姉さんが最期まで心が美しくてよかった。いろんな事件や人を見ていたのにいつまでも心が美しいのはすごいな。流星のまたたきが好きだった。笹森さんの最後のトリックが素敵だ!神楽さんもいいキャラだー!

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    2014年10月19日
  • 水銀虫

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    どれもゾクっとするオチばかりでグロいです。と言っても、私はあまりグロいとは感じませんでした。後味も悪くなかったです。ただ、嫌な人にはすごく気持ち悪い短編集だと思います・・・同じホラー作家でも恒川光太郎さんの作品は苦手なので、要は作家さんとの相性なんでしょうね。

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    2014年10月07日
  • 本日、サービスデー

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    直木賞作家のファンタジー短編集。タイトル作は二流天使と二流悪魔の憎めないやり取りが笑える。しかしこの著者は”ほのぼのホラー”というか絶妙の空気感を持った作品でいつも楽しましてくれる。
    (収録作)本日、サービスデー/東京しあわせクラブ/あおぞら怪談/気合入門/蒼い岸辺にて

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    2014年06月19日
  • 白い部屋で月の歌を

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    ホラー小説って書いてあったんですが 想像してたホラーとは少し違いました。
    普段ホラーは見ないのですが、読みやすくて とてもすごかったです。

    精神的に怖い感じ。

    霊とか見えない(感じない)ので何とも思ってなかったんですけど、やっぱいるんだろうか って思っちゃいます。

    もう1つ「鉄柱(クロガネノミハシラ)」というお話も恐ろしいです。
    多分そうなっちゃうんだろうな・・と予感はあったんですが
    私なら・・・この柱、絶対使わない。
    どんなに後は落ちるだけだとしても。

    ホラーが初めての私でも一気に読んでしまえるお話でした。

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    2014年06月13日
  • 太陽の村

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    ネタバレ

    アホな主人公だけどこの話、憎めない。
    ライトな展開が続くので、これ本当に水銀虫の人?と一度表紙を確認してしまった(苦笑)
    つっこみどころはあるけど、この荒削りな小説もありだと思う。

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    2014年06月01日
  • 本日、サービスデー

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    ネタバレ

    どの短編もしっかりとカラーが違って面白い。
    本日サービスデーの主人公は庶民だけど、好感もてるし、そういう人がしっかり報われるお話は好きだ。

    あおぞら怪談も、個人的に好きだった。のんびりした怪談ってこの人お手の物なジャンルですが、安定感あり。

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    2014年05月20日
  • わくらば追慕抄

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    昭和の風俗と事件をさりげなく織り込み、人々と優しさと哀しみを連作形式で綴る大河長編「わくらば」シリーズの第2弾。
    本作では、鈴音と同じ能力を持つ御堂吹雪が登場。今後の姉妹の人生に大きく影響しそうだ。
    古きよき時代というが、決して昔が優れた時代という訳ではない。残虐な事件はいつでも起こる。ただ、「蛍雪の功」や「人間万事塞翁が馬」という言葉を皆が知り、用いていた時代は、やっぱり素晴らしく美しい。

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    2014年04月02日
  • わくらば日記

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    ある特殊能力を持った主人公の姉が様々な事件に遭遇し、解決していきます。
    昭和のノスタルジックな風景と優しい語り口がとても心地良いです。
    事件は重いものばかりですが、どこかに愛を感じさせる素敵なエピソードばかりです。特に【いつか夕陽の中で】の、母親が河原で茜たちを巴投げしながら世の中の善悪を説くシーンにジーンと来ました。
    ベストは【流星のまたたき】。切ないエピソードに意外性が加味されているので一番好きです。

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    2014年07月27日
  • 赤々煉恋

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    ネタバレ

    オビに直木賞作家の新機軸と書いてある。
    確かに朱川湊人らしさもありつつ、よりえぐさが新鮮味はあるのかも。ちょっと乙一っぽい?

    こういうのばっかり読むと心に潤いのクリームを塗りたくなる。
    人間の欲望を赤裸々にえがくって、こっちも精神強靭な時によまないとなー

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    2014年03月10日
  • 鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様

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    表紙のモダンなフォントとタイトルに惹かれて、内容は知らずに購入しました。
    睨んだとおり、大正ロマン溢れる世界の物語でしたが、まさか、あやかしが出てくる物語とは思わなかった。
    ジャケ買いもいいけど、やぱりストーリーは事前に調べておくべきですね。

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    2014年03月08日
  • わくらば日記

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    小笠原さんからお借りしたもの。
    戦後の東京下町に母と姉と共に暮らしていた子供時代を妹の視点で語ったホラーミステリー?
    日本人離れした美しいお姉さんの秘密があった。それは人から無機物まであらゆるものの記憶、過去の風景を見ることができる、いわゆる千里眼の能力。
    その能力を妹が憧れの交番のお兄さん・秦野さんに話したことをきっかけに、本庁の刑事・神楽さんの耳に入り、迷宮入りしかける事件の捜査を手助けすることになる。

    ・エノさん
    ・でもめちゃくちゃ繊細で、能力を使った後は体力的にも精神的にもやられてしまい倒れてしまう程
    ・エノさん…

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    2014年01月28日
  • 銀河に口笛

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    著者は私の三つ下。時は万博翌年の夏。著者の分身とも言える少年達は小学三年生の元気盛り。あっ!年がばれたか?それはさて置き、同世代人としては懐かしくて堪らないガジェットの数々が惜しげもなく披露される。久方振りに当時を思い出す。七話構成でミステリと言うよりは筒井康隆原作のNHKドラマ『タイムトラベラー』を見るような味わい。所謂、学園SFでハードSFに親しんだ今となってはバカバカしい設定だが、著者はそれを知った上で敢えて、中高年層と思われるターゲット読者の前で話を紡いでみせる。『風の又三郎』のテーマとも言える。

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    2013年09月24日
  • 銀河に口笛

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    70年代後半くらい、子供たちが最高にやんちゃだった、ノスタルジックな時代。少年たちの輝かしい日々とそこに舞い降りた少し不思議な男の子の冒険譚。懐かしくてやさしい空気で、ほっこりします。

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    2013年09月21日
  • 銀河に口笛

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    一緒に昔を懐かしみ、振り返り、思い出にしみじみ浸る。
    彼らのエピソードは少しだけ上の世代になるけれど、自分に重ね合わせてどうだった、あんなこともあったなんて思い出しながら、一緒に時代を辿る。
    セピアカラーながらもキラキラした時間を切り取って見せてくれる。

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    2013年09月12日
  • あした咲く蕾

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    命を分け与える力を持つ女性.雨の日だけ,人の想いが聞こえる少女.昭和の下町を舞台に,ちょっとだけ不思議で温かい7つの物語.朱川作品は初かも.とても読みやすく,面白かったです.一番好きなお話は「カンカン軒怪奇譚」.鍋を振る陽気な女主人がとても魅力的でした♪

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    2013年08月13日