朱川湊人のレビュー一覧
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昭和40年代の下町に住む6人の子供たち。
これはただのノスタルジー溢れる少年たちの成長物語ではない。
6人のうち1人、転校してきた男の子『リンダ』。
何とも不思議な力を持っている男の子で、どうやら地球の子供ではない。
この設定が非常に素敵。
そして子供たちの中の1人、『ミハル』は男の子なのだけれど、心は女の子。
今でいう性同一性障害。
今でこそ沢山の有名人が自分のジェンダーをカミングアウトして、
多くの人達に様々な“性”があるのだと、世間でも知られるようになっているけれど、
当時の日本でそれを表に出すのは、さぞ大変な事だったでしょう。
最初は戸惑っていた子供たちだが、時間が経つにつれて『ミハ -
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ネタバレ久しぶりの再読。
シリーズ第二作は、死者の様々な形や想いを描いた前作と逆に、生者の妄執や危うさを描いていた。
前作にあった『みれいじゃ』や『みれいじゃ』を創る蒐集家(コレクター)の本質に迫る部分がなかったのは残念だが、それは次回へのお楽しみということか。
今回出てきた人々も一歩間違えば『みれいじゃ』になっていたかも知れない(実際、そうなりそうだった人もいる)わけで、こういう想いや危うさはハラハラさせられる。
一方で風波と雪華との友人関係も更に深くなっていくが、雪華の秘密は明かされないまま。風波の生活も一変し、いよいよ次がシリーズ最終作となるのか。
個人的にはお欣との関係もまだ続いて欲しいとも思 -
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環境破壊による地球規模の危機。
その対策として取られたウェアジゾンの散布。
夕焼けがなくなったからといって日常生活に支障が出るわけではない。
それでも、多くの人にとってはやりきれない思いがすることなのだろう。
反対派の人たちは声高に非難の叫びをあげる。
では、オゾンホールの出現によって家族や友人が被害にあったとき、それでも反対と言えるのだろうか。
他に対策がなく、緊急の措置が必要だったことを知れば、また反応は変わるのだろうか。
知留の張り付いたような表面だけの笑顔。
良いことをすれば・・・という、子どもながらの決意が哀しい。
死者との再会は楽しいことばかりではない。
懐かしいと思う人もいれば、 -
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朱川湊人さんの作品に出会ったのは
本作「なごり歌」の前の作品「かたみ歌」
でした。
前回は一つの商店街を
中心とした不思議な物語が
オムニバス形式でのストーリーとして
確立しているんですが
全ての作品の登場人物が
どこかで繋がってると言うところが
”世間は狭いね”と言う感じてとても
好感を持てました
設定も「アカシアの雨がやむとき」が
流行っていた1960年代で
平成産まれの私が読んでも どこか懐かしく
ノスタルジーを感じる風景を感じれます
本作は”3億円事件”の時効が成立する…
と言う内容が出て来るので1975年辺りの
とある団地で起きる不思議なお話しと
そこに住む人たちを描いた物語で