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これは、この世のことならず――。直木賞作家の浪漫あふれる大正怪異事件帖。大正時代の東京。画家を志す槇島風波は裕福な家を出て、風変わりな友人・穂村江雪華と同じ下宿に暮らしていた。天才的な画力を持つ雪華は、さまよう魂を絵で成仏させる不思議な力の持ち主でもある。巷では、何者かが一人歩きの婦女子を縄で縛り上げ、金品を奪う「鬼蜘蛛事件」が起きていた。妹の友達の護衛を引き受けた風波は、雪華とともに事件に巻き込まれ……(「鬼蜘蛛の讃美歌」)。「黒のコスモス団」と名乗る不良少女団に呼び出された風波。兵役忌避で故郷を飛び出した女ボスの幼馴染が、雪華に瓜二つだというのだが……(「黒のコスモス少女団」)。画業で結果を残さなければ家に戻ると、父親と約束してしまった風波。友人である鬼才の画家・平河惣多も、恋から身を持ち崩していた。そんな時、巨大な災害が日本列島を襲い……(「白い薔薇と飛行船」)。変わりゆく帝都で、友と交わり夢を追い怪に惑う青年たち。彼岸と此岸をつなぐ大正怪異事件帖、第二弾。【目次】第一段 鬼蜘蛛の讃美歌/第二段 汝、深淵をのぞくとき/第三段 黒のコスモス少女団/第四段 幽鬼喰らい/第五段 銀座狼々/第六段 白い薔薇と飛行船
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年02月11日
物悲しく切ない雰囲気ただよう連作短編集でした。
一冊目を読んだのが、おそらく3、4年前だったので記憶を探りながら読みました。
大正時代と言われてもなかなか雰囲気や暮らしぶりと言ったものが想像しにくいと個人的には感じるのですが、前作と同じように雪華や主人公の生きた時代、彼らの見たもの感じたもの、運命...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月24日
大正時代の東京。画家を志す槇島風波は裕福な家を出て、風変わりな友人・穂村江雪華と同じ下宿に暮らしていた。
天才的な画力を持つ雪華は、さまよう魂を絵で成仏させる不思議な力の持ち主でもある。巷では、何者かが一人歩きの婦女子を縄で縛り上げ、金品を奪う「鬼蜘蛛事件」が起きていた。
妹の友達の護衛を引き受けた...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月27日
「鏡の偽乙女」の続巻。前巻の冒頭にもあったので、風波と雪華の別離が訪れるのだろうな。その時雪華の正体が分かるんだろう。知りたいけど知りたくない。
この二人の掛け合いが面白くて、声を出して笑ってしまう。「みれいじゃ」の三郎も
いい奴だし、西塔も(憎まれ役?)好きだな。惚多が残念なことになってしまうが。...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月26日
シリーズ2作目。1作目のほうが、もっと不可思議感があって、好きだったなぁと・・・ 。そういう部分での物足りなさはちょっとあるんですけど、この時代の持つ雰囲気やどことなく哀愁漂う感は変わらずで、その辺は今作もよかったです。風波の事情も変わり、これから、絵のことや雪華との関係など、どうなるのでしょう。続...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月13日
画家を志す青年、槇島風波。彷徨う魂を己の絵で成仏させる天才画家、穂村江雪華。闇に浮かぶ幽鬼、死してなお現世に留まる未練者…。大正の東京を舞台に描く怪異幻想譚、第2弾。
1作目を読んだのは4年半前。面白かった記憶があるし、本ブログには「続編を期待したい」と書いてあった。にもかかわらず記憶が怪しく、「...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月12日
あ、これ第二弾だ。
そういや、第一弾も読んだ、読んだ(ただし遠い記憶、2011年1月に読んでいた)。
古めかしい時代(大正時代)に味があり魅力的。
娯楽が今ほどある時代ではなかっただろうし、友人と連れなって散歩したり、人のことを心配して駆けつけたりしていたんだろうな、人間味があっていいな。
今じゃ、...続きを読む
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