朱川湊人のレビュー一覧

  • 銀河に口笛

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    昭和の時代の少年達の不思議な体験。昔のSFジュブナイル(謎の転校生とか)へのオマージュだと思う。著者と年代が全く同じなので、描かれている時代背景は完全にかぶる。
    とてもくさい話ばかりだが、こういう話もたまに読んで心を洗わなければいけないだろうなと思う。

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    2013年08月04日
  • わくらば追慕抄

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    ネタバレ

    わくらば日記を読んでいないので、いまひとつついていけない部分もあったが、昭和30年代の雰囲気は満喫できた。
    鈴音と和歌子姉妹の性格の違いが際立って、明るい雰囲気だけれど、内容は暗い。

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    2013年08月03日
  • わくらば追慕抄

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    冒頭から波乱の予感。「薔薇姫」とは一体何者か?鈴音と深い因縁がありそうで気になります。続編に期待したいです(出ますよね?)。それにしても、秦野・神楽もそうだけど、茜ちゃん・レンコさんも鈴音の力のことを周りに話し過ぎだと思う。

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    2013年06月24日
  • オルゴォル

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    命の大切さを切実に語るとてもいいお話なんでしょうが。。。
    詰め込みすぎのエピソードが押し付けがましい。
    オルゴールに纏わる物語が薄れてしまったのも残念だな。

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    2013年05月23日
  • オルゴォル

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    もうすぐ小学5年生になるハヤトの成長物語。

    前半は離婚,給食費未納,孤独死,いじめなど
    あれこれ詰め込んであってもやっとする。

    後半のサエとハヤトの会話や
    終盤のトンダじいさんとシズさんのエピソードは
    良いなぁと思った。

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    2013年05月07日
  • オルゴォル

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    知らないものに思いをはせることはできない。知ることで「考える」ことができ思いを寄せることができる。まずは「知る」「体験する」ことをめんどくさがらないでおこう。知らない世界を知ることで、いろんなこと、身近な心にも気づくかもしれない。

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    2013年04月23日
  • 本日、サービスデー

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    ホラーでありサスペンスであり、でも、その中にも情があり温もりがある。
    そして、こっそりとメッセージを伝える。
    著者とは同世代でもあり、Key Wordを共有できることも読んでいて心地良い理由かもしれない。

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    2013年04月07日
  • 白い部屋で月の歌を

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    第10回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。
    表題作は憑坐(よりまし)の能力を有するジュンを描いた作品。
    ラストシーンの物悲しさがとても印象的でした。
    個人的には『鉄柱(クロガネノミハシラ)』の方が好みです。
    満足死というものに対し独り善がりな醜いエゴを感じずにはいられませんでしたが、提起される死生観は非常に興味深かったです。
    森鴎外の『高瀬舟』を想起させられますね。
    住人達のどこか狂った感覚はある意味怖い。
    倫理観を問われる作品だなという印象です。
    自分勝手で甘過ぎる主人公には最後まで嫌悪感を拭うことが出来なかった。

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    2013年03月31日
  • 本日、サービスデー

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    まぁまぁ。なんか明るくないか?朱川湊人。こんな感じの文章書く人だったんだ?という印象。前回の太陽の村?がひどかっただけにまだ明るい文章に恐れを抱いている。次は違う作家のを読んで間を取ろう。

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    2012年12月10日
  • さよならの空

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    あんましインパクトないかな。最後の最後だけ朱川湊人っぽいけど、そこに至るまでが長くてなんだかあきる。やはり短編の方がおもしろい作家さんかな。

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    2012年11月16日
  • さよならの空

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    オゾンホールの拡大を食い止める為に使用される化学物質が、夕焼けの色を消してしまう。夕焼け最後の日に日本はどうなるのかという話。
    発想は面白いが、ドキドキするようなクライマックスに欠ける。
    ただ、当たり前のものが当たり前でなくなる時は起こり得るということは肝に銘じたいと思った。

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    2012年11月14日
  • 太陽の村

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    新境地というか、これまでの朱川さんとはかなり趣が違います。
    一種のタイムスリップSFです。高評価の人も多いようですが、どうも疑問に感じます。
    一つのテーマは文明批判(というか「今の日本をどう思うか?」)でしょうが、それに対抗するこの村が妙にふざけた設定になっていること。もう一つのテーマは引きこもりからの脱却ですが、これも最終的な決め手が仲良くしてくれる女性の存在では、説得力がありません。
    何か中途半端なのです。エンターテインメントとして描くのなら、もっと徹底してほしい。そんな気がします。

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    2016年07月23日
  • 太陽の村

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    これまでに読んだ朱川作品とは全然違うコミカルな展開。主人公の気持ちをなぞると、巷のオタクたちも、環境が作りだしたということかな、と思える。そういう意味では、荒唐無稽なようでいて、意外とリアリティがある。

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    2012年10月13日
  • さよならの空

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    朱川さんと言うとノスタルジック・ホラーですが。。。。
    オゾンホール拡大を抑える薬剤が夕焼けを失くしてしまうという設定はSFめいています。しかし、SFにしては説明が中途半端でむしろ不信感だけが残ります。(もちろん嘘で良いので)きっちり説明するか、いっそ全く説明しないほう良いのに。。。
    文庫新刊で「へ〜、こんな方向も模索してるんだ」などと思いながら読んでいたのですが、どうもたどたどしさの様なものを感じます。変だなと思っていたら、初期の(と言っても『かたみ歌』と同時期ですが)作品だそうです。模索はしたけど引いた領域なのかもしれません。
    そうした所を除いてしまえば、人物造形もまずまずですし、朱川さんら

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    2016年07月23日
  • あした咲く蕾

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    小さな感動、小さな衝迫が優しさいっぱいに散りばめられた短編集。涙をもらったり元気をもらったり。いつもの朱川湊人だ。ちょこっとだけ異色なのが湯呑の月。微笑ましい中にも黒々とした人間の深層を見せてくれる。知ってるつもりが全然分かってない。そういうことって沢山あるんだろうなぁと今更ながら思わされる。

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    2012年08月06日
  • さよならの空

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    ネタバレ

    オゾン層の破壊を食い止めるために散布された化学物質ウェアジゾンにより、
    夕焼けが消えてしまうことになった世界を舞台とした近未来SF。

    夕焼け関連の科学的設定以外はごく普通の現実と変わらないのでSFの印象は薄い。
    ウェアジゾンを開発したアメリカ人科学者のテレサが、手放した娘に会うため偶然出会った小学生のトモルと共に横浜へ向かうロードムービー。

    とてもひかれる設定で、「夕焼けがなくなる」ということから生まれるノスタルジックな空気は心地いいものの、物語自体は薄い。
    テレサの人間性にも疑問があるし、
    トモルは弟が事故死するきっかけを作ってしまったという過去を持つが、
    それがまったく生きていなくて単

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    2012年08月02日
  • わくらば追慕抄

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    澱みの中で光るものを探すためには、こちらから光を当てなければいけない。そう言って、過去に罪をおかした人にもあたたかい眼差しを向ける鈴音と、犯した罪を忘れて生きるなんて許さない。と、勝手に頭のなかを覗き暴きたてる「薔薇姫」こと、吹雪。

    同じ千里眼の能力を持ちながら正反対の性質を持つ2人が出会い…。

    時代は戦後、潔白でいられる人ばかりではないから鈴音の優しさに救われるけど、現代なら吹雪の方が正しいのかも。

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    2012年07月01日
  • 赤々煉恋

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    貸してくれた人曰く、「背筋が寒くなる怖い話だけどいいの?」
    「おお、面白そう。」と読んだが、背筋が寒くて怖かった。

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    2012年06月29日
  • わくらば追慕抄

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    こういう柔らかな(民話的?)超能力者の話はなぜか好きで、例えば恩田さんの常野物語も好きなシリーズです。
    ただ、このシリーズはどうも安っぽさを感じてしまいます。それは脇役に刑事を配し、ミステリー仕掛けにしている所為なのでは無いかと思います。こうした物語は不思議で曖昧の世界のままで置いておけば良いのですが、事件として取り扱うためにケリをつけなかればならず、その分、浅くなってしまう気がします。
    せっかくの素材(美人で聡明で病弱な姉と元気が良く姉思いの妹というのもh少々類型的ではありますが)なのにいささか残念です。

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    2016年07月23日
  • わくらば追慕抄

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    ネタバレ

    わたしの中では朱川さんの小説は間違いない
    ちょっと切ない事件もあったし
    何といっても、年を重ねた妹ワッコの回想で
    鈴音が若くして亡くなっているという事実が切ない
    このシリーズは続くのかな

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    2012年05月22日