【感想・ネタバレ】わくらば追慕抄のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年05月11日

「わくらば日記」に続く、わくらばシリーズの続編。

人や物の記憶を「見る」ことができる姉と、活発な性格の妹。そんな姉妹が知り合った刑事や関係者たちと、難解な事件を解決していくストーリー。

短編のようにいくつかの物語が収録されているが、時系列で進んでいくので、ちょうど「日記」を読み返しながら回想して...続きを読むいるような構成になっている。

ただ記憶を「見る」だけではなく、状況をよく観察し、その真意を判断することができる姉の思慮深さと、誰に対してもまっすぐな妹の性格は、この本をいつまでも読んでいたいと思わせるのに十二分なものである。

そんな姉妹だからこそ築くことができる人間関係と、ふたりが関わるキャラクターたちの魅力に虜になるでしょう。

続編を期待します。

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Posted by ブクログ 2012年11月06日

この話は本当に心が温まるストーリーだなぁと思える作品です。今回は新たに鈴ちゃんと同じ力を持っているけどつかいかたが酷すぎる薔薇姫が登場します。この人は一体何者なのかが気になる。三巻ではどんな展開になるのかが楽しみだ

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Posted by ブクログ 2012年03月16日

相変わらずすらすら読める。面白く心が暖まる本。悲しい結末も救いがある。好きなタイプの本だ。舞台となった昭和20~30年代というのもたまらんね。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

前作の軽く優しい雰囲気に比べてこちらはちょっと重く、一話読み終える毎にあれこれ考えた。
どちらも面白い事には変わりないのでまた続きを出して欲しい。

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Posted by ブクログ 2017年03月01日

短編集。
宗教というものが本当に人を救うのかどうかはわからない。
でも、きっと心の中の平安を求めて宗教と向き合っているのだろうと思う。
金に執着する宗教はまがいものだ。
昔そんなふうに言っていた人がいた。
もしかしたら、ナカツギさまにはわずかかもしれないけれど本当に不思議な力があったのかもしれない。...続きを読む
でも、会長に利用されるようになってから、少しずつ間違った方向へずれていってしまったように思った。
幸せになりたい。誰でも願うことだけれど、幸せかどうかは自分の心が決めること。
人と比べて羨んだり妬んだりしていては、きっといつまでも本当の幸せは来ない気がした。

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Posted by ブクログ 2015年04月15日

同じ能力を持つ謎の女性が現れて、姉とは全く違う使い方をすることで人に不幸を与えていき、二人の過去も匂わせます。疑問は残されたままいつものように姉の力で問題を解決していきますが、最後もまたその女に邪魔をされ、あまりすっきりしない終わりで、次回もこのようにたびたび邪魔されていくのか、そして姉があまり長く...続きを読む生きられなかった理由も明らかになるのかなど気になるところで終わっています。続編はまだないようなのでもやっとします。

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Posted by ブクログ 2014年05月05日

不思議な能力を持つ病弱で美しい姉と、妹のワッコちゃんの
ノスタルジックな昭和事件簿第2弾。
どこか物悲しい雰囲気を含みながら、本作では
薔薇姫という敵が出てきます。
姉さまと同じ力を持っていて、それを悪用している。
しかも、薔薇姫は姉さまのことを知っている?
正体は明かされてはいないから、きっと続く...続きを読むんだよね?
前作もそうだったけど、読み始めた時に想像している
事の成り行きとは、全く違う結末がいつも待っていて
そこに優しさや温もりを感じる終わらせ方をしているから
安心して読むことができます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月01日

わくらばシリーズの2冊目。
光あるところ影があるように、白魔術と黒魔術があるように、ブラックジャックにドクターキリコがいるように、好敵手登場ってのは読者にとってワクワクするもんだ。また良き理解者の造反と復活、なんていう常套手段の展開もあり、結構盛り上がりのある巻となっている。

昭和30年代を語るの...続きを読むに「戦争」と「貧困」を忘れたらアカンと思う。その時代をリアルに生きてきた人は忘れても良いかも知れんけど、後で生まれた人が、その時代が背負ってたものを意識せずに「あの頃は良かった」と語るのは、魂が入っていないノスタルジーにしか過ぎなくて薄さを感じてしまう。

その荷物を重すぎず、でも決して忘れることのないように意識させられるこのシリーズ。主人公の姉妹と彼女らをとりまく人々の生き方を読むにつけ「俺も日常生活をもっと大事に丁寧に過ごさないといけないな」と居住まいを正す心地よさを味わえる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年02月25日

短編なので、読みやすい。

さりげなく続ききになるような謎を置いてきます。
非日常の世界なのに、どこか懐かしい匂いを閉じ込めて。

戦後の日本。いろんな人がいた匂いがつまってる。

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Posted by ブクログ 2014年01月28日

わくらばシリーズ第二段
・お姉さんの能力、もしかしたら姉妹の両親の秘密を知ってそうな悪役薔薇姫登場。怖い。

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

わくらば日記の続編。
前作を気に入っていたので続編を楽しみにしていました。
ハードカバーで出ている事は知っていたのですが、文庫で続む派なので心待ちにしていました。
前作は、かなり前に続んだので、ワッコちゃんや鈴音など、おなじみのキャラクターの登場で嬉しくなります。
又、今作では敵役として薔薇姫が登...続きを読む場し話を盛り上げます。
登場キャラクターを気に入っているので、鈴音が若くして亡くなる前提で語られる事がさみしいです。
もう続編は出ないのですかね……。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月25日

わくらばシリーズ第二弾!!とても良かった。薔薇姫とか新キャラが出てきて続きが気になる。二人が成長している。お姉さんとのお別れがどんどん近付いてきていて切なくなります。

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Posted by ブクログ 2012年03月21日

昭和の時代に、他人の記憶を読むことが出来る少女とその妹のお話。
「わくばら日記」に続く第2作である。
ノスタルジックな連作短編集だが、洞爺丸事故を題材とした1篇が悲しい。

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Posted by ブクログ 2012年02月28日

時は昭和30年代。
人や物の記憶を見ることができる不思議な能力の持ち主の姉とそれを支える妹の物語。
「わくらば日記」の続編です。

人の記憶を見ることができるからと、人に頼られたり、逆に恐れられたり・・・。ちょっと切なくなることもあるけれど、温かい気持ちになれました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年01月09日

舞台は昭和初期。不思議な力を持った姉様とワッコが送った懐かしい日々の回想。

前作の続きなのだが、姉さんこと鈴音はものや人の記憶を読むことができる。いわゆるサイコメトリーが可能で、その力を使って日常生活で起こる様々な問題を解決していく。
回想録ということもあり、姉の命の残り少なさも切ないが、姉がどう...続きを読むして自分に不思議な能力があると考えているのか、同じ能力を持つ黒薔薇こと御堂吹雪との対比も行われつつ描かれている。
淀みに光を当てていくというのが心優しい鈴音らしい言葉だった。
幸男という幼なじみの凶行を止めようとしたり、怪しい新興宗教にはまってしまった茜を二人が取り戻して3人組に戻ったり、記憶をなくした女性を助けたり、はては石器の使われ方を調査したり。不思議な能力は大活躍だ。
御堂吹雪と鈴音の関係はまだ解明されていない。おそらく姉の覚えていない5歳までの記憶に関連があるのだろう。単純に考えると血縁だろうか。後1巻以上は続くのだろうけれど、懐かしいようなほっと暖まるようなこの物語をもっと読んでいたい気分にさせられた。

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Posted by ブクログ 2011年12月01日

やはりと言っては失礼だが、前作の方が幻想的でノスタルジーだった気がする。
終わり方はしんみりと続きが気になって、面白かったと思えるのだが若干中だるみした(読むペースが)。
そろそろ姉さまが死んだ話もして欲しいし、吹雪さんとの関係も明かして欲しい。
いい雰囲気な話だけに、ダラダラと引き伸ばして欲しくな...続きを読むいなぁ。

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Posted by ブクログ 2011年10月19日

超能力モノなのに全く違和感ないのがすごい…(遺跡の話ね)。
吹雪さんの話はちゃんとオチがつくといいなぁ。

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Posted by ブクログ 2013年02月21日

『わくらば日記』の続編。

各短編の内容はシリアスなものが多いですが、語り口調の柔らかさや登場人物たちの暖かさのおかげで読後感が暗くなることもなく、安心して読むことができました。

新キャラも今作では登場しますが、中でも注目は鈴音と同じ能力を持ちその能力を悪用する御堂吹雪。彼女と鈴音の関係については...続きを読むまだまだ謎が多く、このシリーズはまだ続きがありそうな予感です。

印象的なのは『冬は冬の花』吹雪の事件がきっかけで鈴音やワッコと親友茜との関係に変化が訪れ、その顛末が描かれる作品。鈴音が友人との付き合い方について言及するところがあるのですが、それがとても切ないです。だからこそ最後の場面の会話がとても印象的でした。

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Posted by ブクログ 2014年04月02日

昭和の風俗と事件をさりげなく織り込み、人々と優しさと哀しみを連作形式で綴る大河長編「わくらば」シリーズの第2弾。
本作では、鈴音と同じ能力を持つ御堂吹雪が登場。今後の姉妹の人生に大きく影響しそうだ。
古きよき時代というが、決して昔が優れた時代という訳ではない。残虐な事件はいつでも起こる。ただ、「蛍雪...続きを読むの功」や「人間万事塞翁が馬」という言葉を皆が知り、用いていた時代は、やっぱり素晴らしく美しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月03日

わくらば日記を読んでいないので、いまひとつついていけない部分もあったが、昭和30年代の雰囲気は満喫できた。
鈴音と和歌子姉妹の性格の違いが際立って、明るい雰囲気だけれど、内容は暗い。

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Posted by ブクログ 2013年06月24日

冒頭から波乱の予感。「薔薇姫」とは一体何者か?鈴音と深い因縁がありそうで気になります。続編に期待したいです(出ますよね?)。それにしても、秦野・神楽もそうだけど、茜ちゃん・レンコさんも鈴音の力のことを周りに話し過ぎだと思う。

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Posted by ブクログ 2012年07月01日

澱みの中で光るものを探すためには、こちらから光を当てなければいけない。そう言って、過去に罪をおかした人にもあたたかい眼差しを向ける鈴音と、犯した罪を忘れて生きるなんて許さない。と、勝手に頭のなかを覗き暴きたてる「薔薇姫」こと、吹雪。

同じ千里眼の能力を持ちながら正反対の性質を持つ2人が出会い…。
...続きを読む
時代は戦後、潔白でいられる人ばかりではないから鈴音の優しさに救われるけど、現代なら吹雪の方が正しいのかも。

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Posted by ブクログ 2016年07月23日

こういう柔らかな(民話的?)超能力者の話はなぜか好きで、例えば恩田さんの常野物語も好きなシリーズです。
ただ、このシリーズはどうも安っぽさを感じてしまいます。それは脇役に刑事を配し、ミステリー仕掛けにしている所為なのでは無いかと思います。こうした物語は不思議で曖昧の世界のままで置いておけば良いのです...続きを読むが、事件として取り扱うためにケリをつけなかればならず、その分、浅くなってしまう気がします。
せっかくの素材(美人で聡明で病弱な姉と元気が良く姉思いの妹というのもh少々類型的ではありますが)なのにいささか残念です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月22日

わたしの中では朱川さんの小説は間違いない
ちょっと切ない事件もあったし
何といっても、年を重ねた妹ワッコの回想で
鈴音が若くして亡くなっているという事実が切ない
このシリーズは続くのかな

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Posted by ブクログ 2012年05月21日

ワッコちゃんも鈴音お姉さんも大きくなって、大人と高校生になりましたー。
茜ちゃんと今回は絆が壊れそうな事件があったり、新しい怪しい人物、薔薇姫が現れたり、この先も続きそうな伏線がある。
能力のせいで、お姉さんの体力の消耗は激しいらしい。

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Posted by ブクログ 2012年02月25日

薔薇姫の登場で、姉様によって明かされる謎と対峙するように、姉様をとりまく謎は深くなっていく。
なるほど、こんな能力を持ってしまっては、長く生きられる気などしない。
儚くて、だからこそ、美しく燃えるのだろう。

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Posted by ブクログ 2012年02月20日

わくらば初作を読んでずいぶん経つので忘れつつあるけど…昭和な雰囲気はやはり好み。おじさんが移動車で売り歩いてるパンが美味しそうでヨダレでる。姉さまと同じ能力を持つライバルキャラが現れたわりには物語としてはちょっと散漫な気もした。つづくのかな?

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Posted by ブクログ 2012年09月17日

まだ続きます。
謎の女性登場 何かを知っている? 敵意を向けてくる
最後の時が近づいてきている 能力の代償?
胸が痛くなるような、切なくなるような

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Posted by ブクログ 2011年10月27日

人や物の記憶を読める不思議な力を持った姉とその妹が活躍する優しくも哀しい短編連作です。昭和30年代を舞台にその描写は郷愁を誘います。それぞれの過去は忘れることのできないものとし、向き会わざるを得ない厳しさも、物語のやさしい語り口により、今と未来への希望を意識させます。

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Posted by ブクログ 2011年11月30日

【人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪―その冷たい怒りと霜しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる…。昭和30年代を舞台に、人...続きを読むの優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く“昭和事件簿”「わくらば」シリーズ第2弾。】

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