【感想・ネタバレ】わくらば追慕抄のレビュー

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Posted by ブクログ

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わくらばシリーズの2冊目。
光あるところ影があるように、白魔術と黒魔術があるように、ブラックジャックにドクターキリコがいるように、好敵手登場ってのは読者にとってワクワクするもんだ。また良き理解者の造反と復活、なんていう常套手段の展開もあり、結構盛り上がりのある巻となっている。

昭和30年代を語るのに「戦争」と「貧困」を忘れたらアカンと思う。その時代をリアルに生きてきた人は忘れても良いかも知れんけど、後で生まれた人が、その時代が背負ってたものを意識せずに「あの頃は良かった」と語るのは、魂が入っていないノスタルジーにしか過ぎなくて薄さを感じてしまう。

その荷物を重すぎず、でも決して忘れることのないように意識させられるこのシリーズ。主人公の姉妹と彼女らをとりまく人々の生き方を読むにつけ「俺も日常生活をもっと大事に丁寧に過ごさないといけないな」と居住まいを正す心地よさを味わえる。

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2014年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編なので、読みやすい。

さりげなく続ききになるような謎を置いてきます。
非日常の世界なのに、どこか懐かしい匂いを閉じ込めて。

戦後の日本。いろんな人がいた匂いがつまってる。

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2014年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わくらばシリーズ第二弾!!とても良かった。薔薇姫とか新キャラが出てきて続きが気になる。二人が成長している。お姉さんとのお別れがどんどん近付いてきていて切なくなります。

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2012年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台は昭和初期。不思議な力を持った姉様とワッコが送った懐かしい日々の回想。

前作の続きなのだが、姉さんこと鈴音はものや人の記憶を読むことができる。いわゆるサイコメトリーが可能で、その力を使って日常生活で起こる様々な問題を解決していく。
回想録ということもあり、姉の命の残り少なさも切ないが、姉がどうして自分に不思議な能力があると考えているのか、同じ能力を持つ黒薔薇こと御堂吹雪との対比も行われつつ描かれている。
淀みに光を当てていくというのが心優しい鈴音らしい言葉だった。
幸男という幼なじみの凶行を止めようとしたり、怪しい新興宗教にはまってしまった茜を二人が取り戻して3人組に戻ったり、記憶をなくした女性を助けたり、はては石器の使われ方を調査したり。不思議な能力は大活躍だ。
御堂吹雪と鈴音の関係はまだ解明されていない。おそらく姉の覚えていない5歳までの記憶に関連があるのだろう。単純に考えると血縁だろうか。後1巻以上は続くのだろうけれど、懐かしいようなほっと暖まるようなこの物語をもっと読んでいたい気分にさせられた。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わくらば日記を読んでいないので、いまひとつついていけない部分もあったが、昭和30年代の雰囲気は満喫できた。
鈴音と和歌子姉妹の性格の違いが際立って、明るい雰囲気だけれど、内容は暗い。

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2013年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしの中では朱川さんの小説は間違いない
ちょっと切ない事件もあったし
何といっても、年を重ねた妹ワッコの回想で
鈴音が若くして亡くなっているという事実が切ない
このシリーズは続くのかな

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2012年05月22日

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