朱川湊人のレビュー一覧

  • 白い部屋で月の歌を

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    1話目はファンタジックなホラーであり、主人公の正体が分かる最後はホラー要素はあったが、怖いとは思えなかった。
    2話目は世にも奇妙な物語でありそうな現実味のありそうな話で面白い。若干展開も読めてしまうが、「満足死」とは幸せの絶頂の時だけでなく、明日は今日より確実に不幸になると思えた時選択するものであると言う、隠れた意味があった。

    「言葉、視線、息遣い、、自分の中からにじみ出るすべてが1つの雲になって、心を悟っていたに違いない。雲の流れでやがてくる悲しみを知った。明日は今日より確実に不幸になるや」

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    2020年05月25日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べら

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    2020年05月16日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    ある商店街を主題にした短編小説
    親子愛、兄弟愛に感動した。
    ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、
    怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。
    特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった
    ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興味がある


    もっと大人になったら読みたい本

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    2020年04月10日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。
    7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。
    タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もありながらも陰鬱に終わらない優しい小説です。
    とはいえできれば、行方不明になった秀則兄ちゃんの元気な姿がこの小説のどこかで登場してくれればという私の願いは欲張りすぎでしょうか?
    涙腺の弱い人には要注意です。

    最後に、小説のPR告知です。
    不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。殺人事件が起きたラーメン屋の様子を

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    2020年04月06日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    推理作家の父の蔵書管理のために訪れた下町で、なんだかんだで探偵事務所を開くことになっちゃった男のお話。

    短編6作品。

    軽快でユーモアと人情味たっぷりの一冊です。
    主人公の流されやすいとことか、父親の気ままさとか。
    下町っぽい登場人物たちとか、読んでてイヤな気分になるところがひとつもない楽しいミステリーものでした。

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    2020年02月15日
  • 今日からは、愛のひと

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    ネタバレ

    もっと楽しい話かと思ったが・・・・・最後にズシーーんとくるねぇ~

    人に話せない過去は誰だってあるが一つ屋根の下で暮らす男5人全員が新聞に出るほどの凶悪犯、女1人は被害者・・。
    誰もが生まれた時から「凶悪犯」になることはなくどの道でそれたのか、
    誰もが「愛」を知らずに大人になった6人

    一つ屋根の下で暮らしそれぞれが心の穴を埋め、かけがえのない存在になったときには「消える」という現象を目のあたりに

    今日からは愛のひと・・・言ってはいけない言葉

    この話は凶悪犯に焦点を当てた話ですねぇ~

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    2020年02月10日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

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    2021年05月30日
  • 私の幽霊 ニーチェ女史の異界手帖

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    20200201
    雑誌編集者のニーチェ女史こと日枝真樹子が出会うちょっと不思議な出来事。ファンタジー、オカルト、伝承ベースのプチミステリ。
    主人公がそれほどニーチェ女史と呼ばれていないのはさておき、ベースに伝承やらオカルトがありつつもあっさりし過ぎているというか、落ちが結構重いわりに設定が浅めというか。読みやすくはあったが、なんとなく入り込めないまま終わった印象。アコがすべて持っていった感はある。

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    2020年02月02日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    昭和40年代の郷愁と、異世界との繋がりを上手に織り交ぜた短編集。最終章は、ああそうなるだろうね、とネタバレだったが、そこに落ち着いて良かった...。ほっこりする一冊。

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    2020年01月21日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    死にまつわる短編集なのに、決して暗くないのはなぜだろう。最後の一編に、それまでの話がうまく掬われる手法が、沁みる。

    小説を読まなくなった大人に似合う。

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    2020年01月09日
  • 都市伝説セピア

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    長らく積んでいた1冊。
    5編からなる短編集。
    「世にも奇妙な〜」で見たこともある話もあり、
    今まで読んだ作者の本の中でもダントツに面白かった。

    どの話も良かったけれど、『昨日公園』と『死者恋』が好み。
    これがデビュー作だとは。完成度が高くて驚く。

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    2020年01月05日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかり…。なりゆきで探偵になった黒葛原涼、通称“スズメ”が、下町で起きた6つの怪事件に挑む。

    東京荒川区町屋?が舞台と思われる物語。殺人事件が起こるわけでもなくいうなれば日常の謎系のストーリー。ただ登場人物のキャラがたっていて映像化しやすそう。弟のミステリーなど、続編への橋渡し的な終わり方だった。
    (Ⅽ)

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    2019年12月15日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    「オロナミンCのホーロー看板」、「ビタミンCがたっぷり!プラッシー」、「りりぃ:私は泣いてます」・・・、朱川さんですから昭和の舞台は整っています。都電の走る町良(町屋でしょうw)にかまえた「つづらはら探偵事務所」の物語です。6話のうち、前半はまずまず楽しめましたが、後半は「?」でした。朱川さん、頑張って下さい! 「スズメの事ム所」、2019.7発行。

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    2019年11月30日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    まず、表紙のデザインにピンと来るものがあり(僕らは少年~的な)、興味を持ちました。内容としては、人付き合いの温かさあふれる下町で起こる、ちょっと不思議な事件を解決していく連作もので、主人公はじめ、登場するキャラクターが、皆、個性的で楽しく読むことができました。本格的な推理ものを期待している方には、物足りないと思うかもしれませんが、私は、単純に物語と雰囲気を味わうことで、楽しい時間を過ごせました。こんな町に住んでみたい。続編を期待してます。

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    2019年11月10日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    初出 2016〜17年「オール讀物」の連続6話

    作者らしいこの世の者ならぬ不思議系のものは登場せず、乱歩へのリスペクトたっぷりの下町人情系ミステリー。

    推理小説作家の息子黒葛原涼(つづらはらすずむ、スズメがあだ名)は勤務先が倒産し、父親が自宅を処分してサ高住に移るために、膨大な蔵書の預け先荒川区町良の喫茶店のあるビルの二階に居着くが、都電が走る昭和のにおいたっぷりの町で鉄仮面目撃情報があり、ネットを駆使して真相を明らかにしたために、父親のファンであるビルのオーナーは彼を「探偵」と認め、口コミで事件を集めてくる。

    購入した一人掛けソファーの縁で美しい才女が無給の助手として書庫兼事務所に来る

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    2019年10月16日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    表紙絵で分かるように『少年探偵団』を彷彿とさせるような、ユーモア作品。
    父親が作家だった黒葛原涼(つづはらすずむ)が父の蔵書の書庫として借りた一室が、周囲の人々に圧されるうちに探偵事務所と化していく。

    朱川さんらしいノスタルジックな舞台設定。時代に取り残された昭和の雰囲気、入り組んだ路地、濃密な人間関係という下町で起きた事件。
    涼が最終的に真相に辿り着くものの、決して名探偵というキャラクターではなく、押しかけ助手や雑居ビルの大家や周囲の住民たちからのヒントだったり、偶然の出会いや発見で辿り着くというのが、何とも素人探偵臭くて良い。
    狭いコミュニティならではの事件であったり、人情があったり(行

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    2019年10月07日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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    ネタバレ

    お勧め度:☆6個(満点10個)。なんか、すごくノスタルジックな小説に出会った気分だ。特に私のように50歳過ぎの人にとっては、映画の「オールウェイズ」を彷彿させる場面がそこかしこに出てくるのは懐かしい。もちろんミステリー風を装ってはいるが、読み終えたらマンガ的な要素が多かった気がする。内容は会社の倒産で無職となった主人公「黒葛原涼」(つづらはらすずむ)が東京下町の町良に引っ越し、探偵業を始めるまでの事件6章と周りの人々のなりそめを描いている。お気に入りはネジ子さんが猫を「ニャントラ星人」と呼ぶのは笑えた。

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    2019年09月16日