朱川湊人のレビュー一覧

  • なごり歌

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    虹ヶ本団地を舞台にした連作。粒ぞろい。①、②は意外な結末が楽しいが、⑦がやるせなく後味がよくない。オススメは⑤。
    ①遠くの友だち
    表紙はこれか。撫でるのもいいが、一緒に遊んでくれた方が楽しいに決まってる。
    ②秋に来た男
    妻・智津子の秘密が、紛らわしいというか可愛いというか。いや、可愛くはないか。
    ③バタークリームと三億円
    推理ドラマのように〈続く〉で終わる。読者を「騙す」幾つかの仕掛けが心地いい。
    ④レイラの研究
    一瞬の表情に惹かれ好きになった事が自分にも。でもあっけなく終わるなぁ、普通。
    ⑤ゆうらり飛行機
    朱川短編の真骨頂。じわじわくる読後感がたまらない。ただの一ファンの感想です。
    ⑥今は寂しい道
    ラストシーンは日本昔話のよう。307頁5行目「何十年も夫婦を・・・」深いなぁ。
    ⑦そら色のマリア
    ③の種明かし。でもスッキリしないな。憎むべき犯人の運命が過酷過ぎたからか。

    0
    2021年08月16日
  • なごり歌

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2021/6/29
    団地ができてあこがれだった時代からその後10年くらいの話。
    ノスタルジックってこういうことだよね。
    ただ、私今ノスタルジックを欲してなかった。
    カンフル剤を欲していた。
    隠れた殺人時間が暴かれたりもしたけどそれも刺激は控え目で、ウトウトしながら帰りの電車に揺られました。

    0
    2021年07月03日
  • 箱庭旅団

    Posted by ブクログ

    なかなか面白い短編集でした。摩訶不思議な世界を旅するお話でした。このシリーズも楽しめそうです。朱川湊人なかなか良いです!

    0
    2021年05月08日
  • わくらば日記

    Posted by ブクログ

    哀愁を感じるノスタルジックな作風。
    朱川湊人って感じだ。
    ホッとする連作短編。
    気持ちが穏やかになった。

    0
    2021年04月15日
  • 水銀虫

    Posted by ブクログ

    不意に感じる小さな虫の感覚が殺意のスイッチを入れる、とはじめは思ったけどどちらかと言うと人が狂う、またはある種の覚悟のスイッチだったか。 優しさ、残酷さの入り交じった7つの話どれも怖く、切ない。

    0
    2021年04月12日
  • なごり歌

    Posted by ブクログ

    『かたみ歌』の舞台である「アカシヤ商店街」から
    虹ヶ本団地という巨大団地に舞台を移した続編?
    登場人物達がリンクしてます。
    「遠くの友だち」「秋に来た男」
    「バタークリームと三億円」「レイラの研究」
    「ゆうらり飛行機」「今は寂しい道」
    「そら色のマリア」の7編からなる連作短編集です。
    まさしく昭和レトロ・・・
    日常に紛れ込んでくる非日常を楽しめます。

    0
    2021年04月04日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

    0
    2021年01月27日
  • 幸せのプチ ――町の名は琥珀

    Posted by ブクログ

    久しぶりの朱川湊人さん。
    東京の下町、都電の走る「琥珀」とう名の街を舞台にした連作短編集。朱川さんお得意のノスタルジックで温かい物語でした。個人的にはそれにホラー味が加わるとなお好きなのですが。
    お気に入りは表題作の「幸せのプチ」
    見た目は怖いけど実は優しくて強い、ゴリラ・モンスーンことトキワさんが素敵だった。あんなお兄さんが味方に付いていてくれたら少年たちは百人力だったろうなぁ。
    プチは琥珀に棲みついている白い野良犬の名前。プチが思ったほど物語に絡んでこなかったのが犬好きとしてはちょっと残念でしたが、スカイツリーが建った今でも東京のどこかに琥珀という町は存在していて、そこにはプチがいたらいいなと思う。

    0
    2020年11月12日
  • 幸せのプチ

    Posted by ブクログ

    下町情緒溢れる人情物語。根底には生き続ける人の営みも見えかくれ。
    少しずつ繋がり、袖ふれあうのも多生の縁と感じさせる。

    0
    2020年10月06日
  • 白い部屋で月の歌を

    Posted by ブクログ

    2003年日本ホラー大賞を受賞した時に一度読んでる。
    除霊の話しで、ジュンが特別な少年で、ホラーだけど美しいなぁ…と思ったことは覚えていた。
    不幸にしてあの世に行けず、この世に影響を与える霊魂を回収することを生業とする先生の元で回収のお手伝いをするジュン。
    少女エリカと白い部屋で出会い、心を持ってしまったときからジュンの世界は変わりはじめる。
    どうしようもなく救いようのないラストシーンが切ない。

    「鉄柱~クロガネノハシラ」
    世界一幸せな町に隠された秘密。
    都会から越してきた夫婦は、親切すぎる町の人たちに不信感を抱えながらもいつしか溶け込んで行く。その先にある町のオキテにいつしか飲み込まれることも知らず。
    好きなことをすればいい…人生最高の瞬間に死ねる幸せ。それは満足死。

    今年の21冊目
    2020.8.1

    0
    2020年08月04日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

    0
    2020年07月01日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

    0
    2020年06月20日
  • 幸せのプチ ――町の名は琥珀

    Posted by ブクログ

    【収録作品】第1話 追憶のカスタネット通り/第2話 幸せのプチ/第3話 タマゴ小町とコロッケ・ジェーン/第4話 オリオン座の怪人/第5話 酔所独来(スットコドッコイ)夜話/第6話 夜に旅立つ
     ちょっと不思議で、ちょっといい話。

    0
    2020年06月08日
  • 白い部屋で月の歌を

    Posted by ブクログ

    1話目はファンタジックなホラーであり、主人公の正体が分かる最後はホラー要素はあったが、怖いとは思えなかった。
    2話目は世にも奇妙な物語でありそうな現実味のありそうな話で面白い。若干展開も読めてしまうが、「満足死」とは幸せの絶頂の時だけでなく、明日は今日より確実に不幸になると思えた時選択するものであると言う、隠れた意味があった。

    「言葉、視線、息遣い、、自分の中からにじみ出るすべてが1つの雲になって、心を悟っていたに違いない。雲の流れでやがてくる悲しみを知った。明日は今日より確実に不幸になるや」

    0
    2020年05月25日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べられるだろうか?

    「かぐわしきひと」「喪中の客」はどちらも気味の悪さで際立つ。
    前者は自分の思い込みに騙され、そして、終わりの凄惨さに胃液が上がってくる。
    後者は、自分の見ている世界が本当に正しいのか、わからなくなる。
    それにしても、あの客人は一体なぜきたのだろう?
    そちらの方が、より、恐ろしい。

    0
    2020年05月16日
  • かたみ歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ある商店街を主題にした短編小説
    親子愛、兄弟愛に感動した。
    ただそれぞれの話に霊の力のようなものがあり、
    怖くなってしまい3話目の途中、読むのを断念した。
    特に2話は感動も大きかったが恐怖も大きくトラウマになってしまった
    ただ最後まで読むと全ての話がつながるみたいなので、すごく興味がある


    もっと大人になったら読みたい本

    0
    2020年04月10日
  • かたみ歌(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    直木賞受賞作家の実力発揮の好著です。
    7つの連作短編集は、個々の作品は独立していながらも最後の作品を読めば全体がつながるという趣向ですが、1960年前後生まれの読者ならさらになつかしさとほろ苦さが倍加されること必定です。
    タイトルの「かたみ」とは形見のようですが、結構悲しい話もありながらも陰鬱に終わらない優しい小説です。
    とはいえできれば、行方不明になった秀則兄ちゃんの元気な姿がこの小説のどこかで登場してくれればという私の願いは欲張りすぎでしょうか?
    涙腺の弱い人には要注意です。

    最後に、小説のPR告知です。
    不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。殺人事件が起きたラーメン屋の様子を窺っていた若い男の正体が、古本屋の店主と話すうちに次第に明らかになる「紫陽花のころ」。古本に挟んだ栞にメッセージを託した邦子の恋が、時空を超えた結末を迎える「栞の恋」など、昭和という時代が残した"かたみ"の歌が、慎ましやかな人生を優しく包む。7つの奇蹟を描いた連作短編集。

    0
    2020年04月06日
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

    Posted by ブクログ

    推理作家の父の蔵書管理のために訪れた下町で、なんだかんだで探偵事務所を開くことになっちゃった男のお話。

    短編6作品。

    軽快でユーモアと人情味たっぷりの一冊です。
    主人公の流されやすいとことか、父親の気ままさとか。
    下町っぽい登場人物たちとか、読んでてイヤな気分になるところがひとつもない楽しいミステリーものでした。

    0
    2020年02月15日
  • 今日からは、愛のひと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もっと楽しい話かと思ったが・・・・・最後にズシーーんとくるねぇ~

    人に話せない過去は誰だってあるが一つ屋根の下で暮らす男5人全員が新聞に出るほどの凶悪犯、女1人は被害者・・。
    誰もが生まれた時から「凶悪犯」になることはなくどの道でそれたのか、
    誰もが「愛」を知らずに大人になった6人

    一つ屋根の下で暮らしそれぞれが心の穴を埋め、かけがえのない存在になったときには「消える」という現象を目のあたりに

    今日からは愛のひと・・・言ってはいけない言葉

    この話は凶悪犯に焦点を当てた話ですねぇ~

    0
    2020年02月10日
  • 妖し

    Posted by ブクログ

    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

    そんな中、
    なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
    窪美澄の「真珠星スピカ」
    母と娘、父と娘。
    このそれぞれの【2人きりの時間】には
    切なさとやりきれなさ、
    それに希望が詰まってる。

    まだ読んだことがない作家さんも多かった。
    少しずつ読んでみたい。

    0
    2021年05月30日