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漂着したのは、理解不能の村だった。
「この村の秘密をしゃべってはいけない」
父親の定年を祝うハワイ旅行の帰りに飛行機事故に遭った坂木龍馬。
目が覚めると、家族とは離れ、ド田舎の村に漂着していた。電気・ガス・水道なし! 車すら走っていない。そこで暮らすのは、金太郎に、桃太郎。おまけに弥勒菩薩像の仮面をかぶった男まで現れる始末。田おこしや年貢、人身御供に仇討ち? なんて言葉まで聞こえてきた。どうやら日本語は通じるが、一体ここは、どこなんだ。ひょっとして、タイムスリップしてしまったのだろうか。本当にどうする俺。
やがて、主人公を待ち受ける究極の問いとは?
「文明と未開」の間に揺れる青年を直木賞作家が描く。
著者新境地のノンストップ・エンタテインメント!!
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Posted by ブクログ
飛行機事故が原因で理解不可能な不思議な村に入ることになった主人公の話。大半はコメディタッチで進み、シモネタも含んだギャグも満載のエンターテイメント小説である。
作者は私の同級生であり、作中に散りばめられる小ネタ的なギャグもいちいち分かってしまうところが面白い。最後になって明かされる秘密は夢オチでなくてよかったが、奇想天外で無理もある。
主人公がいわゆる引きこもり型のオタクであり、没社会性の持ち主であることが、話の展開に欠かせない要素になっているのも面白い。
ただ、家族の死があっさりと語られるなど、作品世界の軽さが際立っていて少々気になった。
2010年に上梓され、2012年に文庫化している。東日本大震災後の出版であったせいもあって、文明批評の書であるなどの宣伝文もつくが気楽に読み飛ばすべき娯楽本である。
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