朱川湊人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朱川さんと言えば、どこかノスタルジックなソフトホラー。
でも、これはホラーとは呼べそうもないですね。確かに幽霊は出てきたりするんですが。
朱川作品はちょっと暗く、どこか夕闇を感じさせる雰囲気の作品が多いのですが、この本に収められている作品は妙に明るいし。
面白くはあるのですが、何か足らない気がします。
表題の「本日、サービスデー」が一番面白いと思いますが、例えば荻原浩さんあたりも書きそうな雰囲気で、どうも朱川作品と言う気がしません。
朱川さんだからと言って、必ずしもノスタルジックでなければとか、ちょっと暗くなければという訳ではないのですが、色んな要素を取り除きすぎて、結果的に朱川さんの良さが -
Posted by ブクログ
ネタバレ朱川湊人の出世作。前述の「姉飼」と同じ年に大賞をほぼ「同点」で争ったらしい。はっきり言ってこっちの方が良かった。(作風の好みは「姉飼」の方なんだけど出来が……) 出だしのシーンで「月が啼く」っていうのがとてもいい雰囲気を醸し出している。Coccoの「あなたへの月」にそういうフレーズがあったなあ…などと思いながら読んでいると、いきなりファンタジックでありながらエグいシーンが出てきてどきりとさせる。やや中だるみはするし、ラストのオチは選者も言うとおり「平板」なのだが、全体としてはなかなか良くできた話だと思う。やや荒削りだけど。著者の他の本も読んでみたい。
もう一つの「鉄柱」も、表題作以上に