朱川湊人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラー短編集。
表題の『白い部屋で〜』は幻想的な雰囲気。
主人公のジュンは霊能力者シシィの助手として霊魂を自身の体内に導き入れる仕事をしている。
ジュンの内側の『白い部屋』に一度霊魂を移してからシシィが除霊するという流れ。
ある時傷害事件のショックで生きながら霊魂が抜け出てしまった女性、エリカを助けるという仕事を受け、無事に彼女を白い部屋に招き入れて救出することに成功。しかしジュンがエリカに恋をしてしまったことで仕事に支障が出始めて…
『鉄柱』は現代の因習村というか、カルト的な雰囲気の町の話。
左遷されて片田舎に引っ越した雅彦と妻の晶子。娯楽は何もないが町の人たちとも打ち解け平和に暮らして -
Posted by ブクログ
【玩具修理者】
ラスト三行で鳥肌がたった。キレのある終わり方がすごく好み。
【D-ブリッジ・テープ】
思わず顔を顰めてしまうシーンはあるけれどホラーよりは愛と復讐の物語という印象。
【白い部屋で月の歌を】
美しく丁寧な文体でありながら要所要所で人間の悍ましさを感じさせる。主人公の正体がなんであろうとこのラストシーンの先には希望が待ち受けていてほしいと願ってしまう。
【お見世出し】
舞妓独特の語り口が徐々にじっとりとした恐怖を引き出していく正統派ホラー。
【余は如何にして服部ヒロシとなりしか】
痛みと性が入り混じる不快な描写に対する生理的嫌悪感を抱えたまま何とか読み切った…。 -
Posted by ブクログ
第133回直木賞受賞作
6編の短編物語。
ファンタジー、ノスタルジック、不思議な物語が6編。
昭和30-40年代の大阪の下町の物語で、ちょっと大丈夫っていう言葉も使われています
■トカビの夜
ちょっとホラーっぽく、ファンタジックな物語。
でも、ちょっと元気になれるかな。
■妖精生物
不思議な生物の話ですが、これは、性的な物語。
結局、この妖精生物って何?
■摩訶不思議
これは、コミカルで楽しめました。
死んだおじさんを乗せた霊柩車は火葬場直前で動かなくなってしまう。
奥さん、愛人出てきて、さあバトルって感じ(笑)
■花まんま
映画になった物語。前世の記憶。ありがちな話ですが、ほろっと来 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昭和時代の大阪にタイムスリップしたような物語の書き方が印象深かった。
やはり映画化した「花まんま」ももちろん面白かったが、個人的には「トカビの夜」「送りん婆」の話が好きだった。
覚書用に一言ずつ感想を書いておこうと思う。
「トカビの夜」
チェンホが報われて良かった。
「妖精生物」
性的な魔物のような妖精生物にぞっとする。
「摩訶不思議」
大人の人間関係って子どもから見たらまさに摩訶不思議。
「花まんま」
繁田喜代美のお父さんが前を向けたらいいな。
「送りん婆」
死を自在にする力は人を外道に落としかねない。恐ろしい。
「凍蝶」
蝶のようなミワさん。幸せに