朱川湊人のレビュー一覧

  • 白い部屋で月の歌を

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    ホラー短編集。

    表題の『白い部屋で〜』は幻想的な雰囲気。
    主人公のジュンは霊能力者シシィの助手として霊魂を自身の体内に導き入れる仕事をしている。
    ジュンの内側の『白い部屋』に一度霊魂を移してからシシィが除霊するという流れ。
    ある時傷害事件のショックで生きながら霊魂が抜け出てしまった女性、エリカを助けるという仕事を受け、無事に彼女を白い部屋に招き入れて救出することに成功。しかしジュンがエリカに恋をしてしまったことで仕事に支障が出始めて…

    『鉄柱』は現代の因習村というか、カルト的な雰囲気の町の話。
    左遷されて片田舎に引っ越した雅彦と妻の晶子。娯楽は何もないが町の人たちとも打ち解け平和に暮らして

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    2026年08月28日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    【玩具修理者】
    ラスト三行で鳥肌がたった。キレのある終わり方がすごく好み。
    【D-ブリッジ・テープ】
    思わず顔を顰めてしまうシーンはあるけれどホラーよりは愛と復讐の物語という印象。
    【白い部屋で月の歌を】
    美しく丁寧な文体でありながら要所要所で人間の悍ましさを感じさせる。主人公の正体がなんであろうとこのラストシーンの先には希望が待ち受けていてほしいと願ってしまう。
    【お見世出し】
    舞妓独特の語り口が徐々にじっとりとした恐怖を引き出していく正統派ホラー。
    【余は如何にして服部ヒロシとなりしか】
    痛みと性が入り混じる不快な描写に対する生理的嫌悪感を抱えたまま何とか読み切った…。

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    2026年08月03日
  • 花まんま

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    第133回直木賞受賞作
    6編の短編物語。
    ファンタジー、ノスタルジック、不思議な物語が6編。
    昭和30-40年代の大阪の下町の物語で、ちょっと大丈夫っていう言葉も使われています

    ■トカビの夜
    ちょっとホラーっぽく、ファンタジックな物語。
    でも、ちょっと元気になれるかな。

    ■妖精生物
    不思議な生物の話ですが、これは、性的な物語。
    結局、この妖精生物って何?

    ■摩訶不思議
    これは、コミカルで楽しめました。
    死んだおじさんを乗せた霊柩車は火葬場直前で動かなくなってしまう。
    奥さん、愛人出てきて、さあバトルって感じ(笑)

    ■花まんま
    映画になった物語。前世の記憶。ありがちな話ですが、ほろっと来

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    2026年07月25日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    朱川さんの作品を読みたかったので手に取った。
    「玩具修理者」は好きだった。もう一度読み返すことになった。その他は読みやすさはありつつも、ほしかったホラーではなかったかも。ホラーってなんだろうなぁ。ちょいとエログロ気味?

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    2026年06月13日
  • 小学61年生

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    映像化もされた『花まんま』とは全く違って実在の人とモデルにしたノンフィクション的なお話でした。

    何事も「好きこそものの上手なれ」なのですが、それを「継続は力なり」で突き進んでいけるのが素晴らしいし、あるいみ、羨ましいですね。

    朱川さん、ノスタルジックホラーだけでなく、いろいろ書ける人なんだなあ。

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    2026年05月21日
  • 花まんま

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    短編集。
    映画は見てないけど興味があったので読んでみた。
    子供目線の物語。
    印象に残ったのは妖精生物。もやもやしたけど1番記憶に残った。

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    2026年05月08日
  • 花まんま

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    映画を観たことで原作も読んでみたくて購入した一冊

    映画で感動しすぎたせいか原作とは内容も少し違ったせいか、サラッと読み終えてしまった

    ちょっと怖かったり、昔懐かしい感じだったり不思議なお話の短篇集6篇でした

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    2026年04月30日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    生者と死者の境界線が揺らいでいる、不思議な昭和の商店街が舞台の連作短編集。
    羨ましいような、ちょっぴり怖いような。

    涙腺は崩壊しません。
    世にも奇妙な物語かなにかで見た記憶があるお話もありました。

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    2026年04月12日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    空恐ろしいのにあたたかい短編集。余韻がすばらしい。大満足です。「トカビの夜」主人公と差別される友人の弟。切ないながらにほっとします。「妖精生物」生々しくて一番印象的。夫と子供たちを置いて大介と逃げた母。腐っていく主人公。認めたくないけど好きな話です。「摩訶不思議」葬儀中に明かされる死者の女性遍歴。おもしろい。「花まんま」前世を覚えている妹と、それに振り回される兄。兄の気持ちも分かるけれど、前世の家族と引き離された妹がなんかかわいそうにも思います。「凍蝶」主人公とミワさんのやり取りが好き。

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    2026年03月24日
  • わくらば日記

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    ネタバレ

    SonyReaderのポイントがあまっていたので購入。過去を見ることができる美しい姉さまと、その妹の物語。どこか懐かしくてきれいでいて、切ない。人種差別にさらされた少年、姉のような茜との間に起きた事件、姉さまの初恋。語り口が始終お上品で柔らかな空気を感じました。朱川さんの他の作品も読んでみようと思います。とても好きな作品です。

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    2026年03月24日
  • オルゴォル

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    ネタバレ

    ハヤトはトンダじいさんから鹿児島のとある女性にオルゴールを届けてもらいたいと頼まれ、お金につられて軽い気持ちで了承するが。鹿児島まで行く過程で、福知山線の事故や原爆について学ぶ。少しの説教臭さは感じたけれど、うっとおしいとは思いませんでした。過去を自分に関係ないと割り切ってはいけない。前に行った原爆ドームは怖くて、展示物をあまり見れなかったのですが、また行きたいと思いました。良い作品。おもしろかったです。

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    2026年03月24日
  • 小学61年生

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    何も知らずに表紙に惹かれて読んでみた
    大学で幼馴染に再会して好きなことを追求し人生を鮮やかに塗り替えることができた人たち
    出てくるモデルの方々を知っていればもっと面白かったのかも
    この中で映像作品がいくつか登場するが知っていたのが
    モト冬樹主演ヅラ刑事 当時見に行ってないが話題になったことと強烈なインパクトがあったことは覚えている
    大人になって思うことは 作中にもあった雪舟のような追求心
    バランスの良い育ち方で文武両道とかあるけれど好きなことを追求することは大事


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    2026年03月23日
  • あした咲く蕾

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    ネタバレ

    少し不思議な短編集。どのお話も素敵でした。「雨つぶ通信」雨の日にだけ受信できるみんなの心。母親の恋人の優しさが感じられ、ずるいと思いました。「カンカン軒怪異譚」元気になる鍋で料理を作る。ちょっとコメディ、ちょっといい話。他とは毛色が違う作風。おもしろかったです。「虹とのら犬」イライラしている少年と、ニコニコしている少女。二人の関係がほほえましくて、まぶしい。「湯呑の月」妹に嫉妬し続ける姉と、その娘。一番救いがないけれど、一番好き。姉をうらやましく思っていただろう妹がかわいそうでした。

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    2026年03月23日
  • 鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様

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    ネタバレ

    画家志望の功次郎は不思議な雰囲気を持つ画家の雪華と出会う。二人は死者により引き起こされた様々な事件に巻き込まれていくがー。おもしろかったです。タイトルに反してメインキャラは総じて男性の、女性向けの作品でした。功次郎の雪華への執着や、今なお男性に恋慕している雪華の友人の惣多、そのあまりの美しさにより男性同士の争いの原因になった三郎。話もどれも悲しいながらにとてもきれいで、すぐ続編の購入を検討するほどに気に入りました。死者の呼称「みれいじゃ」の響きも好き。良い作品でした。

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    2026年03月23日
  • 赤々煉恋

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    ネタバレ

    ここまでブラックな朱川さんははじめてでした。この作風、好きです。「アタシの、いちばん、ほしいもの」誰にも認識してもらえない、誰にも触れてもらえない。どこまでも虚しく、救いが全くない。「私はフランセス」愛する男に愛してもらうため、両腕を切断した女性がその半生を淡々と語る。一番印象に残りました。「いつか、静かの海に」月星人を育てる青年と、月星人の美しさに魅せられた少年。美しいはずのお姫様はどこか気持ち悪い。

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    2026年03月23日
  • 花まんま

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    複雑な人間関係をパートごとに異なる角度で題材にしており、生々しかった。人種差別によるいじめ、他者との差異によるいじめ等、決して許してはいけないと感じた。題材が複数個あって、伝えたいことが何なのかイマイチ分からなかった気もする。

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    2025年12月09日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • 花のたましい

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    花まんまの続編らしいが、肝心な花まんまの内容を覚えてない。
    でも充分楽しめた。どの話もどんよりと悲しい。

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    2025年11月03日
  • 花まんま

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    昭和30年代頃の大阪を舞台にした、子ども目線の短編集。

    「摩訶不思議」以外は全部切ない。

    わたしは、「トカピの夜」と「妖精生物」が好き。

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    2025年10月28日
  • 花まんま

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    ネタバレ

    昭和時代の大阪にタイムスリップしたような物語の書き方が印象深かった。

    やはり映画化した「花まんま」ももちろん面白かったが、個人的には「トカビの夜」「送りん婆」の話が好きだった。

    覚書用に一言ずつ感想を書いておこうと思う。
    「トカビの夜」
    チェンホが報われて良かった。
    「妖精生物」
    性的な魔物のような妖精生物にぞっとする。
    「摩訶不思議」
    大人の人間関係って子どもから見たらまさに摩訶不思議。
    「花まんま」
    繁田喜代美のお父さんが前を向けたらいいな。
    「送りん婆」
    死を自在にする力は人を外道に落としかねない。恐ろしい。
    「凍蝶」
    蝶のようなミワさん。幸せに

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    2025年10月23日