朱川湊人のレビュー一覧
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ネタバレ『白い部屋で月の歌を』
・ジュンと先生と慕うシシィとその弟リョウの3人で霊体験に悩む家家に赴き、ジュンに降霊させて成仏を図るシシィたち。降霊の際にはジュンの体に霊魂を仮借し、シシィが鉗子を用いて浄霊する。リョウはその後の金子の交渉を巧みに行う。ある日、リョウが報酬の分前をネコババしてることを叱責するシシィ。リョウに今までネコババした分を下ろしてこいと命ずる。同時期、ジュンは降霊した女性の幽霊に恋慕を抱く。それを機に降霊術を拒むように。
・ラストのリョウに実姉シシィが斧で惨殺されるシーンとジュンが実は人形だったことは衝撃的でした。
『鉄柱』
・不幸が人を殺すのか、幸福が人を殺すのか。幸せの絶頂期の最中、「今なら死んでもいい」って思う時たまにありますよね。あれを本当に慣習として取り入れた部落があれば!? -
Posted by ブクログ
ホラー短編集。
表題の『白い部屋で〜』は幻想的な雰囲気。
主人公のジュンは霊能力者シシィの助手として霊魂を自身の体内に導き入れる仕事をしている。
ジュンの内側の『白い部屋』に一度霊魂を移してからシシィが除霊するという流れ。
ある時傷害事件のショックで生きながら霊魂が抜け出てしまった女性、エリカを助けるという仕事を受け、無事に彼女を白い部屋に招き入れて救出することに成功。しかしジュンがエリカに恋をしてしまったことで仕事に支障が出始めて…
『鉄柱』は現代の因習村というか、カルト的な雰囲気の町の話。
左遷されて片田舎に引っ越した雅彦と妻の晶子。娯楽は何もないが町の人たちとも打ち解け平和に暮らしていた。ところがこの町の高台に佇む鉄柱についての風習を知ってしまってから雅彦の町への不信感と疑問が募っていく…
『白い部屋』のほうは正直そこまで驚きはなく、むしろ切ない印象。
『鉄柱』は歌の紙の事を知ってしまってからは、幸せの裏にチラつく死の影がじわじわ迫ってくる感じがして不安だった… -
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【玩具修理者】
ラスト三行で鳥肌がたった。キレのある終わり方がすごく好み。
【D-ブリッジ・テープ】
思わず顔を顰めてしまうシーンはあるけれどホラーよりは愛と復讐の物語という印象。
【白い部屋で月の歌を】
美しく丁寧な文体でありながら要所要所で人間の悍ましさを感じさせる。主人公の正体がなんであろうとこのラストシーンの先には希望が待ち受けていてほしいと願ってしまう。
【お見世出し】
舞妓独特の語り口が徐々にじっとりとした恐怖を引き出していく正統派ホラー。
【余は如何にして服部ヒロシとなりしか】
痛みと性が入り混じる不快な描写に対する生理的嫌悪感を抱えたまま何とか読み切った…。 -
Posted by ブクログ
第133回直木賞受賞作
6編の短編物語。
ファンタジー、ノスタルジック、不思議な物語が6編。
昭和30-40年代の大阪の下町の物語で、ちょっと大丈夫っていう言葉も使われています
■トカビの夜
ちょっとホラーっぽく、ファンタジックな物語。
でも、ちょっと元気になれるかな。
■妖精生物
不思議な生物の話ですが、これは、性的な物語。
結局、この妖精生物って何?
■摩訶不思議
これは、コミカルで楽しめました。
死んだおじさんを乗せた霊柩車は火葬場直前で動かなくなってしまう。
奥さん、愛人出てきて、さあバトルって感じ(笑)
■花まんま
映画になった物語。前世の記憶。ありがちな話ですが、ほろっと来ちゃいますね。
■送りん婆
これは、怖い。その言葉を贈ることで、人を死に至らしめる。しかし、それは安楽死。
■凍蝶
差別を受ける子供、その子供と友達となった女性の物語。しかし、その女性は弟の治療費を得るため身を売っていた。
摩訶不思議が一番楽しめました。
花まんまは映画見てみよって思います!