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無職宿ナシの亀谷幸慈は、秋葉原でカツアゲされていた記憶喪失の青年を助ける。元天使だと自称する彼を利用して小金稼ぎをもくろんだ幸慈だが、失敗して絶体絶命の窮地に。そこに、一人の女性が救いの手を差し伸べてくれた。彼女の家「猫の森」で始まった6人の共同生活。それは不思議なやすらぎに満ちたものだったのだが……。コミカルにして哀切な傑作長編!
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Posted by ブクログ
最初読み終えたときは、子供の頃、数回味わったあの感覚が蘇ってきた。 相手に殴りかかって行って・・・。 衝撃で目をあけると、目の前、数センチに地面がある。 ああ・・・ グイッと、現実に戻される、今、目覚めたような孤独の感触。 怒りの恍惚から冷めて、ケンカが滅法弱く、そのくせ気が短い自分、に思...続きを読むい至る。 そのときの感触とこの本の読後感がそっくりだった。 二度目の今回は、あらすじも覚えているので、ラストに囚われず、じっくり読み込むことができた。 「本日、サービスデー」から繋がっているんだ、ということ。 取り返しのつかない人生の過ちを犯さない、犯させないために・・・。 それでも、どうしようもない選択肢の中で犯してしまったときは・・・。 読み終えて、決して楽しい作品ではないし、文学作品でもないので、事象の描写は表面的かもしれない。 でも・・・。 この作品を単なるSF・娯楽小説の範疇に留め置くのは勿体無いと思う。それだけの深さがある。傑作。 また、読み返すと思う。 【あらすじ(最初だけ)】 宿なしの幸慈が薄暗い街を歩いているとき、変わったカツアゲ現場に遭遇した。 スタイル抜群の女が、若い無抵抗な男に膝蹴りを入れ、小銭を巻き上げていたのだ。
もっと楽しい話かと思ったが・・・・・最後にズシーーんとくるねぇ~ 人に話せない過去は誰だってあるが一つ屋根の下で暮らす男5人全員が新聞に出るほどの凶悪犯、女1人は被害者・・。 誰もが生まれた時から「凶悪犯」になることはなくどの道でそれたのか、 誰もが「愛」を知らずに大人になった6人 一つ屋根の下...続きを読むで暮らしそれぞれが心の穴を埋め、かけがえのない存在になったときには「消える」という現象を目のあたりに 今日からは愛のひと・・・言ってはいけない言葉 この話は凶悪犯に焦点を当てた話ですねぇ~
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朱川湊人
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